Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

パラグライダー日記(2021年 前期)

2021-06-18 18:33:49 | パラグライダー

 2021/1/15(fri)

 年末は早めに帰省して年始はゆっくり帰宅しました。現在日本の1/4の地域で非常事態宣言が出されていて行動が制限されています。ここ岡山県では宣言こそ出されていないが隣接している兵庫県などを見ると決して楽観はできない。現在のコロナ病床数はまだ余裕があるように見えるが地方はキャパが小さい関係で状況の変化は速い。新型コロナ以外でももうしばらくは医療機関に負荷をかけないようにしたいと思っています。

 地上で一人で行う「ぼっちグラハン」は怪我や感染で負担をかけることはないだろうと春のような陽気に誘われて久しぶりに出かけた。市内にある「広場」はクラブの練習ではよく利用する場所で広場を管理する施設の受付に声をかけて一人で開始した。

  

 走り回っていると係の男性がやって来て話があるという。この広場は緊急のドクターヘリの発着場に使われることは以前から聞いていた。広場をパラグライダーの練習に使用している場合、撤収にどれくらい時間がかかるか?という内容だった。指示があって数分あれば十分に場所を空けることができると説明したがなかなか納得してもらえず一人、二人はいいが3名以上の場合は貸切としてほしいと。広場を貸切にすると取決めでこの場所はドクターヘリの発着はできなくなり他の場所が候補になるから、、という理由だった。貸切か否かに関わらず人命最優先ですぐに場所を提供するのは当然だろうと思うが貸切でない場合にもし発着に支障があったら具合が悪いということらしい。ドクターヘリにはいつお世話になるかもしれないし協力する事には何の問題はない。たとえ貸切でも声をかけてくれたらすぐに撤収する旨を伝えたが他の団体のこともあるからそれは必要ないという。管理者としての責任問題の事と思われるが貸切=有料というこちらの不利益になる事を都合の良い言葉に自分ですり替えているようにも思えてきてちょっと嫌な気分になった。

 

 2021/1/27(wed)

 下火かと思われた新型コロナウィルス感染者数だが相変わらず重症者病床数や死者の数は多く東京、大阪などの非常事態宣言も解除は先になりそう。いい天気なのでまた「ぼっちグラハン」に出かけた。

 

風が安定せず時々強くなってちょっと怖い。上空で暴れた時に体重をかけるのは常だと思うがあまり効果を感じない。ハンドグラハンの練習をするつもりだったが早々に引き上げた。日差しは強くちょっと走り回ると汗をかく。春が近いことを感じる。

 

 2021/1/31(sun)

 昨年12月以来の王子が岳。朝方は北西風、夕方は無風だったがその間は穏やかな風で2回の長時間飛行を楽しめた。交換したラインも問題無く高度もとれて春の瀬戸内海を満喫した。

    

コロナ禍、天候などでなかなか飛べなかったが今日は楽しい時間を過ごせたし1月中に初飛びができてよかった。人生楽しんだ者勝ちだ。感染には十分注意して。

 

 2021/2/6(sat)

 思ったより上がらなかったが1日中飛べた。よく晴れて暖かく春を感じる天候で講習生には最適な条件だった。

これはSKYというメーカーのGAIA-2という名前の試乗機でローエンドで比較的安価にもかかわらず非常に出来が良いとベテランH氏がべた褒め。弘法は筆を選、、。

 

 2021/2/11(thr)

 今日は残念ながら大きなトラブルがあった。最近親子で入校したDさんがメインLDの誘導着陸の際にコンクリートの壁に衝突し救急搬送された。身体能力が高くTOも最初から上手にできていたので周りもつい油断したのかもしれない。当時満潮1時間前で浜はかなり狭くなっていた。グライダーの細かなコントロールは無線誘導で伝えられることは限られる。おおまかなコースは指示できるがあばれる機体を静めたり咄嗟の危険回避などの無線指示では難しいこともある。安全のために浜が十分広くなるまで待つことも必要だったかもしれない。大事に至らないことを祈るのみ。

 気分が落ち込んだまま午後からぶっ飛び覚悟でTOしたがあっという間に高度が下がりメインLDに。南東の風なのでいつもと侵入コースが反対になる。3機が間隔を空けずに進入することになったが慣れていないコースに3機ともトラブル発生となった。思いのほか沈下が早く1機目のHK氏はショートで波打ち際に、2機目の私は1機目のコースを追ってやはりショート、海岸の岩をぎりぎり越したと思ったら左に抵抗を感じそのまま着陸した。後で調べるとラインが4本損傷していてまた1ヶ所小さいが穴が空いていた。見ていた人にエリア標識に引っ掛けたと教えられたがもしラインが切れなかったら瞬間に反転して岩やコンクリートに激突していたかもしれない。3機目のA氏もショートで波打ち際に。

 ラインの切断はこれで7ヶ所目。1ヶ所はグラハンの時、2回目2ヶ所は今日と似た状況でガードレールに引っ掛けて。メインLDの逆方向着陸は吹き流しの位置が進入路の岩に近く要注意。浜が狭い時(満潮時)でも東から西に向かってのアプローチのショートは大きな問題はないが反対方向からのショートは岩、海、標識が近くトラブルを起こしやすい。高度があるうちに早く海に出て状況判断をすべきだったと反省。翼端のラインが切れたおかげで姿勢を保ちながら着陸できて助かった。

 

メインLDは狭いことを再認識。油断は禁物。

 

 2021/3/7(sun)

 丸1ヶ月の間天候の関係で王子が岳から飛ぶ事ができない。今日は玉野市の関係団体が集まって清掃作業の日。

 パラメンバーは7名参加でちょっと低調だったが枯野の作業は綺麗に仕上がって美しい景観になった。前回切れたラインも1ヶ月で到着しこれから交換します。心配していた事故の経過も聞かせていただいた。コロナ禍でお見舞いもままならないがようやく退院できそうとのこと。復帰する日が来ることを祈るのみだがいろいろと考えさせられる。初心に帰って危険回避には最大の注意を払うことを忘れないようにしたい。

 

 2021/3/8(mon)

 昨日新しいラインを受け取っていて先月切れた部分の修理がようやくできる。今回は4本で3ヶ月の間に6本交換することになる。。近くの公園での作業、例によって切れていない片翼のラインの長さを新しいのと比べると翼に近い部分の細いラインはほとんど違いはなくそのまま破損している所のみ交換した。ところが今回初めて被覆があるカラーの長いライン(切れてはないのだが被覆が破れていて交換)が新しい方が明らかに数センチ長い。使っていると伸びるものとばかり思っていたがこれは意外だった。

 

 2021/3/14(sun)

 ベテランに確認してみたらやっぱりラインは経年的に縮むことがわかった。

 新旧ラインでこれだけ異なる。期間は6ヶ月、30時間くらいの飛行で3〜4cmは短くなっている。ここは両側交換しまた新しい(長い)ラインは何回かリングに巻きつけて長さ調整した方が良いというアドバイスがあり2回巻きつけた。多分2cm程度は短縮されたが時間の経過とともに短くなるので巻きつけを解いて伸ばしていく。翼端部なのでそれほど大きな影響はなさそうに思う。

 今日は強風の予報だったが2/11から1ヶ月ぶりの王子が岳。

     

 観光客は大勢で駐車場はいっぱい、タンデムの希望者も多かった。風は強いが安定していてとても飛びやすかった。

 リバースライズアップの時のAライザーの中央部分のみ持つように変更した。これはブレークハンドルのつかみ損ないを避ける目的。ところが今日また左手側を掴み損ねてしまった。新しい手袋も原因の一つではあるがリングに腕を通した方が良いかもしれない。(これはやっぱりやめた)

 

 2021/3/15(mon)

 平日openだが9名が集まった。昨日より風速は弱いがやはり安定している。平日なのに観光客は多くタンデム希望者も多かった。2回のフライトで1回目は久々の60分越え、2回目はぶっ飛びだった。メインTOの強風もさほど苦にならなくなってきた。「Aライザーの真ん中持ち」が整ってきたためか。

  

 明日からまたしばらく飛べそうに無い。

 

 2021/3/13(tue)

 久々にスタ沈した。時々の強風だったがメインTOから傾いたまま足が離れ左方向に沈した。その後も同様な状態があり技量不足は明らかだ。飛行中は白波が立ってアクセル踏んでも速度0km/hで早々に渋川海岸に降りた。海上での高度処理は風が安定しているので危険な所に行かなければ時間はかかるが安全に降りることはできる一方で着地後のグライダーの撤収は課題が残る。早々にCライザーを引いて潰す。本当はBライザーがいいのかもしれないがとっさに掴みにくい。掴みにくいといえばホームセンターで買ってきた作業用の皮グローブはとても良好で自分にとってスタンダードになりそう。

 

 2021/3/25(thr)

 平日だが6名が集まった。残念ながら弱く2回ともぶっ飛び。1回目はまたスタ沈で連日。悪い流れが続いている。飛行を見ていたH氏から連絡があり飛行後にグライダーを点検したほうが良いという。確認すると右側のBライザー中央のラインにループができて短くなっていた。5cm位かと思うが遠方から見ても翼型がおかしいと気づく事に感心する。いつからかはわからないがもしかしたら悪い流れはこれが原因だったかもしれない。

 

 ギリとスタ沈

             https://youtu.be/DjGCveZ1fKA           

             https://youtu.be/wYhDbFh_0ac            

 

 2021/3/26(fri)

 強風予想だったが絶好のコンディションで4名集まった。Bライザーの絡みを解いてからは好調。スタ沈の原因もこれだ、、と思っていたがH氏は右に流れる前に左に向かっていたという説明。動画ではそうは見えないが、、。

 また頭上で静止せずに前方へ走っていく事についてはAライザーの根元を持つ事で迎え角を大きくできると思われる。(これも否定されたが)走らないようにする手段としては 0ライザーの根元を持つ 1ゆっくりあげる 2荷重をかける 3Aライザーの中央2本だけ持つ でどうでしょうか?

 

 2021/3/30(tue)

 平日だがタンデムの予約がありopenした。集まったのはビジターさん入れて7名。ちょっと弱く思うようには上がらなかったが桜や山ツツジが咲き乱れている斜面を見ながらの飛行で満喫できた。HK氏はポット初飛行

 

 相変わらず高く上昇できないのが悩み。何が悪い?

 

 2021/4/7(wed)

 水曜日に集まったのは6名、強風になる予報だったがさほど吹かず。

 

ベテランH氏に自分のEpsilon 9を乗ってもらい感想を聞いた。

  

 翼端が内側に回り込んでいるのはラインを数cm短くしたためと思われ早速伸ばした。ラインは時間が経過すると縮むためで交換した時に他のラインと調和させるため短く設定していた。気になっていた立ち上げ時のオーバーシュート(用語の使い方は不明確だがグライダーが勝手に走っていってしまい頭上安定しないこと)はやっぱり見られるように感じた。トップラン進入の様子を見てもやはりツッコミ気味に見えてAラインがより短いのではないかという疑念は残る。

 

 2021/4/18(sun)

 王子が岳TOの芝生の整備を行った。何度か行っているらしいが重たい靴で踏んばるため擦り切れて地面も踏み固められてなかなか生えてこない。前回もネットを敷いて種を蒔いたらしいが今回は耕運機で耕して肥料とネットを敷いて種まきして土をかぶせた。造園の専門家がいないのでこれが正解かはわからない。今日も飛べないのでビジターさんも加わって作業が行われた。

後日強風でシートがめくれたという連絡があったが2日後の臨時オープン時にはすでに修復してあったとのこと。ロープで囲ってあるがはたして無事に発芽するか?

 

 2021/4/21(wed)

 また当分飛べそうにない。新型コロナの猛威は相変わらずだがワクチンの予防接種は徐々に進んできている。家族でまだ行っていないのは自分だけになってしまった。もうしばらくはおとなしくしていた方が良い。接種後の副反応も結構あって娘は当日の深夜に38.8℃の発熱があった。

 今日も気持ち良い天候で夏日の所もあるらしい。福山に登った帰りに高梁川河川敷でグラハン練習

 立ち上げて頭上安定させるのが難しい。リバースでの頭上安定はあきらめて上昇途中で回転しその後に改めて安定させるのもありかもしれないと思いやってみた。実際に見ているとほとんどの方がこの方法になっている。リバース姿勢の頭上安定しなくてはならないという拘りを諦めた方が良いかもしれない。また回転時の練習として「テンションが抜けないようにまたグライダーの姿勢が変わらないように意識しながらゆっくりと回転する」という練習方法は有効かもしれない。テンションが抜けないように丁寧に方向転換していたビジターのG氏の動作が忘れられない。

 

 2021/5/26(wed)

 東京、大阪、北海道などより少し遅れて当地も緊急事態宣言が発令されている。5/31の解除はもう3週間伸びそうでそれまで待つのはちょっと辛くなって来た。平日だが1ヶ月と3週間ぶりに出かけた王子が岳には8名が集まっていた。

 久々のテイクオフだったが悪い予感通りまたスタ沈してしまった。HK氏が撮影した動画を見たがあまりの滑稽さに毎回見るたびに手を叩いて笑ってしまったが得る情報も多い。グライダーが頭上に来ていない。安定しない間に走り出している。ブレークコードを引いて飛び乗っているため一瞬浮いて撃沈。ただ全体の雰囲気はそんなに悪くないかも(意味不明)。

 2度目も微妙だったが3度目以降は前傾姿勢、腕は後方に、最後まで走る、前方に(決して上方ではなく)飛び出す、そうするとそのままの姿勢がキープされる。そしてブレークコードを短くした。飛行時に持ち手が滑車に当たってないことを確認する必要があるが短くしたことでリバースライズアップの時に前方へ走って行くのをしっかりとコントロールできるようになった気がする。Aラインを伸ばす代わりにCラインをすこしラピッドリングに巻いて短くすることもあるらしく良い情報だった。

 このグライダーは走りすぎてコントロールがしずらいと思っていたが通常は古くなってグライダーが傷んでくると立ち上がりにくくなるらしい。勢いよく上がるのは高性能の証との話。上空の静止に気を取られすぎていたがそれよりも前を向いてからのコントロールと前傾走りに問題がある事がわかった(いまさらだが)。みなさんから親切にアドバイスをいただいて久々の楽しい1日だったしちょっと先が明るくなった気がする。

 次に飛べる日が待ち遠しい。

 

 

 2021/5/28(fri)

 昼過ぎまでは飛べるかもしれないと平日メンバーが数人集まった。残念ながらリフトはなかったが13時くらいまでは飛ぶことができた。

 回数は2回だったが満足いくTOができた。やはりブレークコードを短くした(その後少し戻したが)のは正解で立ち上げ時のコントロールがうまくいくようになった。フルグライド、特にアクセルを踏んだ時にしっかり滑車からの距離が取れることが絶対の条件だがまあ大丈夫だと思う。調節の範囲は数センチメートルでこんなにクリチカルだったとは。不安な要素が一つでも減ったことはありがたい。

 翌日の29日は強風予想で実際そうだったと思うが結構集まって飛んだらしい。行けばよかったのだが作業途中だったので今日はこの日は諦めた。そしたら翌30日も飛べたらしい。油断していた!

 

 2021/6/1(tue)

 AdvanceのHPから同社のグライダーのラインのデータがダウンロードできる。見方が分からなかったのだがH氏に教えていただいた。以前からEpsilon 9のラインが新品時と異なって(継時的に縮むらしい)それが扱いにくい原因ではないかと思っていた。全体的に均等に縮めばいいのだがそうでない事もありうる。炎天下2時間ほどかけて巻尺で測定してみた。

 前縁と後縁の比較ということでBラインは省略した。計測は3回行い左右両翼測定して左右の比較も同時に行った。左右差は2ヶ所(1本)10mm差があったがそのほかは思ったより少なかった。赤数字が標準データとの差ですべてマイナスで短いが測定方法の違いがあるので均等であれば問題ないはず。結果は前縁部に比べて後縁部の方が20〜40mm程度短くなっている事がわかった。

 現在のグライダーの挙動は走りすぎてコントロールしづらいというものでこのデータはそれとは真逆の結果となった。ただし後縁のラインが短くて長いブレークコードと釣り合わずにブレークコードを引いても十分にコントロールできなかったという可能性はある。闇雲にラインを交換してみようかと思っていたのでやはり計測はすべきで実行してよかったと思う。

 

 2021/6/5(sat)

 久々の好条件で長時間飛行2回、渋川海岸までいけたのは数ヶ月ぶりか。

 少し強めの風だったがトラブルもなく1日楽しめた。タンデムのお客さんも多くひっきりなしに飛んでいて暑くも寒くもない梅雨の合間のベストシーズンかもしれない。

 

2021/6/6(sun)

 弱い風の予報が当たって講習日和となった。自分ももちろん講習生だが弱風で走り切る事に自信がなく6回も飛んだ人もいる中で1回も飛ぶことはできなかった。もう来ないかもしれないと思っていた新人さんが久しぶりに来ていて機体の購入までしていてこれはよかった。なかなか来れなかったのはstay homeが徹底しているしっかりした企業にお勤めだから。また他のエリアでNP証を得ている新人さんも参加していて技能のレベルの高さに感心した。特にTOは見習うところが多く参考にしたい。また怪我でお休みしていたN氏も復帰して久々に飛んでいた。

 私は次回に期待。。

 

2021/6/8(tue)

 今日はとても危険な経験をした。滅多にスタ沈しないHK氏の機体回収後にメインから出ようとしていた。グライダーを立ち上げた時の姿勢が乱れて前方に滑空するのを止める事ができず体が浮いてしまい悪い事に反対方向にツイスト1回転したまま離陸してしまった。機体をコントロールできないまま海と反対方向の後方に流されそのうち体が自然に回転してようやくツイストが解けて操縦できるようになったのだが稜線を超えて斜面に戻る事ができずツリーラン(木に引っかかる)。幸い怪我もなく機材の破損もなかったが平日に集まった方々に多大のご迷惑をかけてしまった。

 機体の頭上停止が相変わらずできない。後縁部分のラインが継時的に短くなって相対的にブレークコードが長くなり後縁を十分にコントロールできていないと考えていた。このアクシデント後に2cmほど短くしてみたが離陸時にブレークを引っ張りやすく飛行時の様子を見てもこれ以上短くすることはできないと思われた。機体が前方に走ることを抑える手段として一定の角度立ち上がったら身体を機体の下に移動させ早めにラインのテンションを抜く。ブレークの操作だけに頼らずこれを意識して行ってみる事にします。

 不幸にしてツイストしたまま離陸もしくは飛行中にツイストした場合はどうするか?はるか上空であればツイストを解く方向で努力するが離陸直後ではとりあえずコントロールしないとすぐに旋回して斜面が迫る。この時持っていたブレークコードを引いてしまうとブレーク解放後にツイスト部分の摩擦抵抗でラインが動かなくなり翼形が復帰せずにそのままスパイラルなどの危険な状態になると教えられた。したがってコントロールはCライザーなどを使って行う。普段でもブレークコードのトラブルは起こりうることなのでこの練習は行っておいた方が良さそう。

 結果的に実害がなかったのは幸運以外の何物でもない。レスキューして頂いた方々には心から御礼申し上げます。

 

 2021/6/17(thr)

 半月前にラインの長さを測定したがラインに掛けるテンションとつなぎ目から生じる誤差によって正確に測定できていないのではないかという指摘があって再計測した。今回はライザーを固定してラピッドリングからキャノピー接続部までの距離を1回で測定する方法を採った。ライザーはペグで固定して、ラピッドリングにメジャーのリングをカラビナで固定してラインとメジャー両方をキャノピー側で引っ張った。最初はバネばかりで均一に引っ張ろうと思ったがラインが壊れない範囲で引っ張って一番長い値を採用した。

   

今回も一番荷重がかかるBラインは測定しなかった。ラピッドリングとカラビナ、メジャーの接合部を補正して一覧表にすると

すべて公開されている値より短いのは測定する部位が異なっているためだが公開値はライン長の合算かもしれない。今回も相対値の検討を行います。まず左右の差異だが最大で15mmでちょっと多く感じる。AラインよりC,Dラインの方が縮みが大きいのは前回の結果と同様だがその差は小さくなっている。

40時間使用したラインのデータとして記録、将来の再計測データがどうなっているか。ラピッドリングを起点にする方法は効率的でとても測りやすい。またラインもメジャーも地面で測った方が計測値が安定する。

 

 2021/6/19(sat)

 午前中の雨は上がって昼前にはガスも晴れた。午後からは絶好のコンディション、、となるはずだったがあまり高く上げることはできなかった。ただ2回の飛行はなんとか粘って飛行時間は稼ぐことはできた。

 

 夕方に飛行していたがそこそこ浮いていい感じだと思っていたのだが誰も飛ぼうとしない、、一人で1時間くらい飛んだところで2.5km離れた渋川海岸に向かった。余裕でたどり着けると思っていたのだがどんどん高度が下がる。なるべく高度ロスがないように山の斜面に沿って飛行していたのだが突然右翼が西風のローターで叩かれて潰れた。すぐに回復したが初めての経験だった。その後も高度が下がって渋川行きは諦めて東の浜と呼ばれるLDポイントに降りることにして引き返した。高度処理のために少し海に出たのだが強い西風を受けて風上方向に進まない!浜は狭く釣人もいる。どんどん高度が下がってたどり着けないかもしれないと思ったが初めてアクセルをフルに踏んで大声で「すみませーん!降りまーす!」。ギリで海沈を免れた。狭い浜の東の端で浜の後ろのガードレールに右翼がかかっていた。降りてからも強い風でなかなか翼を畳むことができない。ここで焦るとまたラインを切るおそれがあるので慎重に暴れる翼を抑える。車で通行していた人が車から降りて引っ掛かりを外してくれた。また偶然通りかかったY氏、S氏に補助してもらい(これは心強かった)事なきを得た。

 TOに上がると皆さん心配してくれていた。あの高度で渋川に向かったら多分こうなる、、という予測の範囲だったらしい。尾根でローターが発生することはよくあるとの事。強い西風の時は安全に山から離れて海上を飛ぶ必要がある(エリアガイドにも記載がある)。そのためにも高度の余裕がもう50mは必要だったとのこと。

 またまたいい経験をしてしまった。今日も無事で良かった。

 

 2021/6/20(sun)

 今日も朝から素晴らしく良い天気、風の予報も良好。

 しかし予報に反して風は弱く誘導の必要な講習生日和となった。離陸と着陸の2ヶ所に無線で誘導するベテランが控えている。条件が良ければベテラン自ら飛びたいしタンデム客の対応にあたるので講習生に関わることができなくなる。今日は絶好の日和だった。私は昨日の事があって少し慎重になって1回のみの飛行。安全のための準備やトレーニングを十分に行い、意思を強く持って自分のペースで行きましょう。無理は禁物。

 

 2021/6/22(tue)

 あまり予報は良くなさそうだがこの先しばらくは飛べそうもないという事で平日だが8名ほど集まってopenした。

 

 風は弱くほぼぶっ飛び(上昇せず滑空するだけ)だったが安全に飛ぶことができた。動画で姿勢、動きを確認した事や先日のライン長を測定して状況分析し思い込みを排除して不調の原因を追求できたのは良かった。うまくいかない時はいろんな面に懐疑的になり間違った判断になりやすい。しばらく安定したTOができそうな気がしている。


WE 1936 Series No,6 について (10)終わりに

2021-06-09 13:23:08 | オーディオ

 発煙したWE91Aレプリカをもう一台と取り替えて聴いている。ハムは相変わらずだが(ちょっと大きくなった気がする)対策は面倒になってきてこのままでいいような気になってきた。音楽のジャンルはバラバラでどれを聴いても破綻なく聴けることを目指して調整していた。あらためて音源は大切だと思う。アナログかデジタルという方式以上に録音の差が大きい。冴えない再生の時はシステムに強い癖があってその欠点が強く現れるような音源なのかとも思ったりするがまだ結論は出ていない。細かに出音を測定、分析すれば弱点も明らかになるかもしれないが測定環境の整備は次の課題にしたい。

 調整の内容は主には各スピーカーユニットの繋がりだったがそれ以前にそれぞれが十全に機能しているかの確認が必要でこれは古いユニットならではで全体としての出音が不満足だとどこまでも疑念が生じる。今回はWE555,WE597A、capehart speakerすべてが対象となった。ユニットが故障していないか、励磁電源は適切か、ホーン、バッフルとは適合しているかなど。特にWE555とWE22Aはシステムの主役として十分に稼働しないとすべてがうまくいかない。ホーンの特性で250Hz〜6kHz位しかカバーしないがこの帯域は再生の根幹に当たる部分で上も下も周波数帯域が伸びないがこの状態で癖のない素直な音でなければいくらウーハー、ツィーターを繋げても上手くいかないと思っていた。

 WE555と22Aで聞き続けると耳が慣れてしまって問題が分からなくなる、、という事も経験した。時々ナローレンジの良質なスピーカーで耳のリセットも必要だと思った。もともとWE 1936 Series No,6は2wayシステムなのでウーハーを加えたり切ったりを繰り返してクロスオーバー、バッフルのサランネット、レベル調整を行いある程度落ち着いたと感じてからWE597Aを加えて3way化に移行した。この形態は実際には存在しなかったわけだがワイドレンジサウンドシステム(後期)というカテゴリーであればそれほど邪道ではないとも思っている。WE555とWE597Aの組合せは巷で言われるようにとても相性がいいものだった。WE555と比べてWE597Aの能率が思ったより低いのが意外だったが控えめに鳴るツイーターは違和感が少なく全体の印象もかなり変わる。WE555がシステムの主役で他が脇役かと思っていたが3way化することで役割分担されスコーカーとして調整しやすくなった。2wayだとレベル調整すると全体の印象がガラガラと変わっていたが3wayでは骨格は変えずに細かな調整ができるようになった。

 TA7331レプリカバッフルは変わった形状なためかあまり見かけないがとても良いボックス(?)と感じた。奥行きが長く設置が面倒だが量感があって籠らない音。WE22Aレプリカホーンは最大の不安要素だったのが形状の修正、デッドニングなどを行った。いい方向に向かったのかは不明だがホーン鳴りはできるだけ抑えた方が調整しやすさにつながると思っていた。できれば他の22Aと取り替えて比較したいところだが現状では難しそう。

 なんとか形になるまでたどり着けてほっとしながら毎日深夜まで音楽に浸っています。3ヶ月近く和室を占領した状態なのでそろそろ退去しなくてはいけません。もうしばらく聴いてから場所を移動しようと思っています。

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

 

後日談1

 WE91Aレプリカにも書いたが試聴中に電源トランスから発煙し破損した。幸いにも同品が海外から数日で入手できスムーズに交換できた。また最近前段WE310Aも不調で(ノイズが出るのがある)選別しながら稼働させているしタンガーバルブも1本寿命となった。初めての経験で通電しても光らなくことが多くなり少し刺激すると回復していたのだが発光が弱くなり次第に電力が取り出せなくなった。最後はまったく発光しなくなってご臨終。先ほどは久しぶりに400V超の感電した。これくらいの電圧だとちょっと焦げた匂いがする。感電の原因は以前も経験あるのだが巻線抵抗に触れたためでやっぱりゴム手袋は必須です。火事もそうだが視力が悪くなると感電も要注意でいい加減自分が嫌になる、、が試聴しているとたまに息を飲むような瞬間があってもうしばらく調整しながら聴き続けたい気がしています。

 

後日談2

 TA7331のサランネットは高域カットの目的でデニム地にしたのが失敗でさすがに使えなかった。帰省した折に麻のハギレをもらって来て張り替えた。

 

 これは何の植物だろう?薄すぎてちょっと梁が透けたのが残念。タンガーバルブがまた1本寿命を迎えたが出音は気に入って(慣れただけかもしれない)毎日聴いている。そんなわけでまだ和室からの退去はできていない。


WE 1936 Series No,6 について (9)WE91Aについて

2021-06-07 13:07:40 | Western Electric

 高能率のスピーカーではアンプの残留ノイズがよく聞こえて時に気になることがある。「ハムは音楽が鳴っている時は気にならない」とはよく言われるが演奏が終了して静寂が訪れる段になって「ブーン」はいただけない。当時のアンプは低電圧の整流が大変でヒーターまで手が回らなかったわけだが(ホントか?)WE音響設備の映画館でもこの「ブーン」は聞こえていたと思うが問題にならなかったのだろうか?ハムは無い方がいいに決まっているがOMさんは「ちょっとくらいハムがあってもやはり交流点火でなければダメ」という意見が多い気がする。

 ヒーター電圧が高くなるほど交流点火によるハムは発生しやすい(理由は知らない)。2A3など2.5V管などは直流点火しなくてもあまりハムに悩まされることはないが直熱真空管でヒーター電圧が高いものは経験上直流点火でないと実用にならない。300Bは5V点火で新しい設計のアンプはほぼ直流点火のように思うが以前製作した「管球王国 Vol.3(1996年)」KS先生設計の300Bシングルアンプは交流点火だった。かなり個性的なアンプで私のような凡人には理解できない回路だったがデザインの美しさに惹かれて気になっていた。丁度WE300Bが復刻された時期で完実電気が扱っていた(1997年2月頃)世の中が300Bで盛り上がっていて思い切って購入した本家の300Bをどう生かすかで選択したキットだった。幸い先生は隣街にお住まいで実際に作業を指導していただきながら組み立てて無事に音が出た。

  

 表面にはネジはほとんど見えず、底板は正面から見たときに段差が見えないように本体に沈ませているシャーシ、特注メーターの文字盤のミラーはデザインのため、ハムバランサーのキャップは無垢からの削り出しと回路構成のみならず拘りのアンプで先生渾身の作品。私も心して製作にあたったが集中して早く作りすぎて「もっと時間をかけて丁寧に作りなさい!」と指導を受けた事が懐かしい。

 当時のプリアンプはmarantz 7K、スピーカーはオートグラフのレプリカだったと思うが肝心の音は不思議なことにあまり記憶がない。しばらく聞いていたがそのうち交代して以来一度も火を入れる事は無くなっていた。残留ノイズについてもどうだったのか気になるし四半世紀ぶりに稼働してみることにした。

 結線して通電すると思いっきり大きな「ブーン音」がでて慌ててスイッチを切った。どうも最大出力で発振していたらしくもう一台も同じ症状だった。やはり長いこと冬眠していたキカイはすんなりとはいかないのか。。それにしても何が原因だろう?こんな時は終段の電流計があるのでWE300Bの様子がわかって気が楽だ。カップリングコンデンサーの漏洩はない様子。

 いろいろと原因を思案したがふと思い立って目についたダイヤトーンのモニタースピーカーに繋ぎ替えると

 特に問題なく音が出た。このアンプは前段の12AU7はカスコード増幅という(滝みたいな回路図だからか?)SRPP(Shunt Regulated Push Pull)に似た回路を採用している。オーディオアンプの採用例は少ないらしく原理はよく理解できないのでそのまま完コピしているのだが高域の増幅特性が良好なためか出力トランスと300Bのプレートの結線にシールド線を用いたり(この線も自作する必要がある)出力トランスの2次側に補正回路が入っていたりと製作するにはなかなか手間がかかる。NFBは300Bから2段目の5693のカソードに6dB、出力トランスの2次側から初段の12AU7のカソードに9dBで合計15dBでWE91Bと比べれば少ないが一般的な直熱3極管アンプとしては多い。スピーカー出力は8Ωと4Ωで(これもトランスの16Ω出力は8Ω、8Ω出力が4Ωとなっている)どうも4Ω端子に接続して発振させたらしい。あらためて8Ω端子に繋ぎ直すと発振は治っていた。こういった経験は初めてでかなりクリチカルなアンプのようだ。

 残留ハムを測定すると2.8mVで記事では1mVだったとの事なのでここは私の製作技術が悪いのだと思う。ハムバランサーは結構効いているし負帰還をかけてしっかり作れば1mVということで交流点火でもハムは通常使用には問題ないということになる。対するWE91Aレプリカは5.8mV。信号入力は現在は入力トランスの2次側に入れている。かなりのハイゲインアンプなのでこうしないととても使いづらい。この状態でも2台のアンプの感度差はかなりあってそれも影響しているかもしれない。

 しばらく聞き比べたがやはりWE91Aレプリカで試聴を続ける事にした。管球王国300Bシングルアンプは非常に上質な音がすると思うが出番は他にあると思う。

 WE91Aレプリカで久しぶりにCDを聞き続けていた。昨深夜に少し小さめな音で聴いていたら突然音が途切れた。少しうとうとしていたのだがあれっと目が覚めたらなんとアンプから白煙が立っている!結構な量で異臭もたちこめていた。2階で寝ていたカミさんもわかったほどの匂いで発火寸前だったようだ。発煙は電源トランスからで調べると高圧巻き線がレアショートしていた。そしてもう一つ重大な事もわかった。このアンプにはヒューズがない!もともとヒューズのないアンプだったので忘れていた。。古いアンプを稼働させている時は安全のために側を離れてはならないとKS先生は言われていた。古いアンプのみならず未熟な自作アンプにも当てはまるとは!肝に命じます。

 電源トランス359Aはレプリカシャーシを供給していた台湾のメーカーから現在でもレプリカトランスが入手できる。二個一組の出費は痛いが火事にならなかった事、現在でも同品が入手できる事に感謝して注文した。もちろんヒューズホルダーも手配した。

 

 注文してから到着予定日より随分早く1週間で届いた。ただし2個一組のはずだが荷物には1個しか入ってない!慌てて問い合わせると2個口とのことでもう1個は翌日到着した。

早速チェックすると、、何と!

向かって右が今回届いたものだが端子の位置が変更になって左右の位置が入れ替わっている。まいったな。。下の写真は配線を外す前のもの

            

 ボルトオンで載せ替えと思っていたのだが、、ただしWEの配線を真似てかなり余裕を持たせていたのでレーシングを一部やり変えてなんとか修正、結線し復帰した。

 改めてメンテナンスを考慮した配線の重要さを認識した。トランスのネジ端子は交換が楽でありがたい。

 ワイヤーハーネスは筐体に次いでオリジナルとしての大事な要素だと思っている。レプリカでの再現は困難で神はワイヤーハーネスに宿る。(異論は受けま、、)

 

 


General Electric model A1-203 について

2021-06-03 14:21:55 | オーディオ

 歴史あるカートリッジ「バリレラ」はヴァリアブルリアクタンスという方式(よく理解していない)でGE社(General Electric)製品はモノラルからステレオまで幾つかの種類があった。カートリッジに複数の針が付いているのもあってターンオーバーさせることで78SPレコードとLP,EPレコードの切り替えも気軽に行うことができた。日本でもかつては小型電蓄にはクリスタルカートリッジが付いていてこの切り替えを行なっていた。クリスタルカートリッジの特性からフォノイコライザーは必要ないとされ出力も大きいことから内蔵の単球アンプとスピーカーでことが足りていた。(私の実家でも最初のオーディオ製品はこれだった。ラジオも付いてないからレコードがないと音出しができない。親が一緒に買ってきたのはお店で勧められたのか西田佐知子の「アカシヤの雨が止む時」とアメリカの合唱団の「クワイ河マーチ」の45回転EPレコードだった。この2枚を繰り返して聞いていた)

 バリレラはプリアンプが必要でGEなど数社から簡素な作りの単球のイコライザーアンプが供給されていた。現在では本格的なオーディオ機器に混じることは少ないと思うが知人には常用されている方も居られる。

 今回入手したのはGE社 A1-203 というものであまり目にすることはない。入力はPhonoとMICで周波数特性の切替スイッチがありゲイン切替もある。回路は初段はトランジスターそして12AX7というハイブリッド構成でボリュームは出力に直結している。トランジスターのソケットが真空管ソケットと並んでいて真空管をトランジスターに置き換えただけというものだが初段に低ノイズ素子を用いた先進のアンプだったのだろう。電源トランスは単球製品と同じ形状なのでひょっとすると2本分のヒーター電力が不足していたためこうなったか?2N163トランジスターは頭に鶏冠みたいなのが付いていて「ここを引張ってソケットから抜け」ということなのだろうか。。初めて見る形だが当時は貴重品だったのだろうと思う。

 

  

 ヒューズもない117V仕様だがおそるおそる100Vをつないで電源電圧を測定すると回路図と比べて50V程度低い。セレン整流器が弱っている事も考えられるのでダイオードをパラ付けしてみたがあまり変化なく電解コンデンサーが寿命らしい。容量は大きめだが新品と交換して改めて各部の電圧を測定するとカップリングコンデンサーも漏洩がひどくて交換。部品の交換は配線が込み入っていてなかなか大変。全部取り外して整理すれば別だがちょっと不本意なゲリラ的な手法を使わないと作業は難しい。また古い抵抗器は抵抗値が上昇していて許容範囲か迷うこともある。

 内臓するヒューズホルダーも手配して木製の台座に取り付けた。中学生の技術家庭科で使うという水性ニスを頂いたので塗ってみた。板の裏にはゴム足が貼ってある。

   

早速バリレラで聴いてみましょう!

 

 プレーヤーはThorens TD184、A1-203には出力ボリュームが付いているが周波数特性に影響が出ると思われるので回し切った位置で試聴。残留ノイズは少なく運用にあたっては特に問題は認めず。音質については他と比較していないのでわからない。ハイゲインポジションでは過大入力で歪むのでローポジションとなる。inputは300,2000,5100Ωの3端子だがバリレラには5100Ωが適すると思う(それでもちょっと低いかもしれない)。Thorens TD184とは見た目の相性が良い気がするが各々の外観からか出音も何となくこじんまりとしている気分になる。高い入力インピーダンスのアンプにして久しぶりのアナログ音源を聴いてみたい。

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 追記1

 出力が500KΩのボリュームで受ける側もなるべく高抵抗が良いと思う。直接数百Ωのアッテネータに入れるとまるでイコライザーなしの特性に聞こえて低域が不足する。適当なプリアンプが見当たらなかったのでステレオ→モノーラル変換を兼ねた昇圧トランスとして使っているWE246Cを逆接続した。このトランスは500:78000Ωでとても気に入っているがCDプレーヤー出力を500Ω入力すると過大となって歪んでしまう。今回は78000Ωにイコライザー出力を入れてがゲインは十分あるので逆接続でも大丈夫だった。これで聴感上の周波数バランスが良くなった(と思う。測定なし)。

 

試聴したのは 「シューベルト 交響曲第4番  ベイヌム:コンツェルトヘボゥ  LONDON ffrr」 70年ほど前のレコードで盤質は悪いが広帯域録音の優秀さを満喫した。SPレコードしか聴いたことのなかった人はさぞ驚いただろうと思う。しばらくモノラル盤を聴きあさってみようと思います。