Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

BMW E84 X1 がやって来た!

2021-10-29 21:53:11 | BMW E84 X1

 JA22Wジムニーを売却をする際にnetで広告している車の買取査定紹介サイトに登録するとすぐに多数の電話がかかってきた。車に限らず紹介サイトはいろいろな業種で大盛況だ。1〜2件に査定をお願いしたが思ったよりずっと高い査定金額でさすがの人気車種だと感心した。並行して次期導入の車も物色していたができれば人気のSUVが欲しいと思っていたところたまたま査定を受けた販売店の展示車両にかなり心動かされた。7年落ち6万キロの外車だが結構な金額でその割に走行距離が多いことが気になった。netで見たもう一台の候補は見に行ったその場で受けたジムニーの査定額がとてもよかった事もあり結局そちらを購入する事にした。11年落ち10万キロ走行のBMW X1で怪しさいっぱいだが車検が長い事と追い金が僅かだった事に吸い寄せられた。外装に傷があり板金後の引き渡しでこれも怪しさに拍車をかけている。車庫証明を自分で手続きして郵送し納車準備完了の連絡を待っていた。2週間後の納車予定は少し伸びたが連絡があり昨日無事受け取ることができた。前日ジムニーの洗車を済ませておいたので出先で受けた連絡で荷物を積んでいたがそのまま向かい、交換して帰宅した。

 元々の説明でO2センサーの不具合があり2ヶ所交換されていた。これも引き渡し前の整備に含まれていて〇〇万円コースだったとのことだが純正パーツでなければ部品代はそれほど高価ではない。ただ4ヶ所あるうちの2ヶ所は作業工賃が高いらしい。2個あるスマートキーの電池も交換されていた。

BMW X1 について

 初代X1(E84)は2009年のフランクフルトモーターショーで発表された当時のBMWのSUVシリーズ(X5,X3,X6)に次ぐ4番目のモデルで最小クラス。日本での発売は2010年で2.0L直列4気筒エンジン後輪駆動モデルと3.0L直列6気筒4WDモデル。E84はBMW 3ステーションワゴンとプラットホームを共有する後輪駆動だが2015年には前輪駆動ベースのF48にモデルチェンジした。今回入手したのはE84初代の2.0L後輪駆動モデルで S DRIVE 18 i 。同じ名称でもグレードの違いがあるようで現車はシートは手動、シートヒーターなし、ハンドルのスイッチ類なしで非常にすっきりしている(ちょっと悔しい)。

 BMW 318iに以前乗っていたが走行フィーリングには(家族で)好印象を持っていた。剛性が高くヨーロッパの石畳道路を走るようなしっかりと地面を捉える感覚が心地良かった(タイヤが優秀だったのかもしれない)。カミさんの車だったが本人が運転中に交差点で飛び出して来た車に衝突され車は全損になったがカーテンエアバッグまで開いてドライバーを守ってくれて幸いにも軽傷で済んだ。ヤワな車では危なかったと思っている。

 

 エンジンルーム前部のカバー下は6気筒用のスペースでスカスカ。重量バランスの関係でエンジンを後方に置いて衝突時の衝撃軽減にも役立っている。

  

 

     

リアハッチ裏には三角標識、荷室は3段になっていて最下層はバッテリーと工具、2段目は仕切りのある高さ数センチの空間。左右にはポケットがあり欧州車らしく車載工具より数段立派な人間のレスキューセットが収まっている。反対側のボックスにはシガーソケットがあるが蓋が破損していたので残骸をかき集めて修復した。USB電源出力が無いことに時代を感じる。3分割のリアシートはリクライニングがあり独立して前方に倒れる。

  

 納車時の掃除は念入りにされていたが改めて掃除しながら内外装のチェックを行う。車体側面にあった擦り傷は丁寧に補修されていた。ボンネットに飛び石のタッチアップが若干あるがボディは非常に良好。10万キロ乗った車でもこれくらいが当たり前なのだろうか?普段古くてボロい車ばっかり見ている身としては驚きを禁じ得ない。もう少しタッチアップしたい所があるので塗料を入手しようと思う。内装も総じて良好で良い環境で丁寧に乗られていた前歴が伺える。ベーシックグレードの後付けのナビ画面周辺はちょっと問題有りで手を入れることにした。

 後付けナビ周囲の取り付け時に加工したと思われるシボ皮革はボロボロ剥がれてきている。現在入手可能なE84用Androidナビに取り付けキットごと交換しても良かったのだがせっかく安価に入手した車なのでなるべく出費を控えて人工皮革だけ張り替えてこのナビをそのまま使用することにした

 

 内装剥がしを購入してダッシュボード下部のトリムを剥ぐとT20トルクスネジが2個あって外すとナビがボードごと外れる。ナビなしの場合はここのスペースには蓋付きのボックスが収まるのだがこの車はそうだったはず。

  

 ナビを固定している金具を取り外してボロボロの皮革を剥いで溶剤で掃除、手芸店で買って来た人工皮革を両面テープで貼り付けた。

 

内装剥がしもトルクスレンチも普段はあまり出番がない。滅多に使わないビットは単品で探すより激安工具セットに含まれていたりするが知らぬ間に増殖している。。

 

無事取り付けが済んだがダッシュボードは高温にさらされる過酷な条件下にありもしダメになったらまた張り替えよう。この10年前のナビは地デジチューナーやバックカメラも接続されていてDVD Romからデータを読み込む。

 内臓地図データを調べると2016年版が入っていた。詳しくないがDVD Romからのデータ供給は今でも行われているのだろうか?それとも絶滅してスマホを利用したインターネットからのダウンロードに移行しているのだろうか?考えてみたら今まで自分の車にナビが付いていたことは無くスマホで用が足りていた。ETCは純正でルームミラーに組み込まれていてカードを入れると動作した。ドライブレコーダーは今の時代には必需で入手しなくてはならぬ。カミさんの車のドライブレコーダーは衝撃が加わると保険会社にデータが直送される。便利なようだが日進月歩の技術なので5年契約はちょっと長いように感じる。

 慣熟運転のためしばらく走ってみた。車体重量があるせいかキビキビとは走らず足回りも随分とマイルドだと思う。途中ガソリンの給油を行なったがゲージが1/4残量で丁度ハイオク50Lだった。調べてみると燃料タンク容量は61Lとのことで円安原油高のご時世なのであっという間に万札が消えていく。。ただし燃費はジムニーとあまり変わらない。今の所はおかしな挙動はない。

 ボディカラーはアルピンホワイトで300番 ソフト99から出ているタッチアップペンを購入した。

    

 塗装が傷んでいるところは数カ所のみで本当に少ない。すでにタッチアップされている所もあるが再度行なってみる。タッチアップの方法はyoutubeで検索すると数多くヒットする。秋の夜長にできるだけ見て学習してみると方法はそれぞれで正反対の意見もある。共通しているのはなるべく盛り上げて丁寧に削って仕上げる。使うのはマスキングテープ、トラップ粘土、爪楊枝などそれぞれ。洗車して油分を落としてシリコンオフ(無いので無水アルコール、ちょっと危険かも)で拭いてノーマスキングで爪楊枝で何回かに分けて盛り上げてみる(多分ここまでが一番多く実施されるパターンかと思う)。乾燥時間は十分とるかヒートガンを使って触れることができる程度の高温にして時間を短縮する。しばらく好天が続くようなので盛り上げてしばらくほって置くことにした。

 初めてドライブレコーダーを購入した。

 よくわからないので一番売れているものを選んだ。COMTEC DZR016で前後2カメラで両面テープでガラスに取り付けるタイプ。電源はシガーソケットから取るようになっている。設置方法のガイダンスはないが車種によってバラバラなので当然かもしれない。前後カメラ2台と接続コード1本、電源コード1本だけなので接続は間違えようがない。MicroSDカードも挿入されているし取付パーツもカメラにセットされている。付属品はマニュアルと両面テープだけで余分なものは一切なくゴミも少ない。このパッケージングには感心した。

 作業は内装外しからだが結果的に余計なものまで外しすぎて墓穴を掘ったようだ。

 

リアシートをはずすと案の定結構ゴミが溜まっている。シートまで外して納車前掃除することは少ないのだと思う。今までの経験だとシート下には100%お金が落ちているのだが今回は100円玉1枚と配線に使ったと思われるテープとサン宝石?

  

リアシートと左ドアの間にあるクッションを外す。上を手前に引いてから全体を上に持ち上げる。はめる時はボディに残ったコネクターをクッションにもどしておく。この大きな穴にはまり込む。

  

ロッカーのトリムをはずしてボディ側に残ったボタンを戻しておく。リアシートからシートベルト受けを抜いて後で戻すのに苦労した。力技でバックルをロックしてベルトで引き上げた。

  

リアハッチのウインドストリップをはずしてリアピラーのトリムを外す。スピーカー取り付け部分のボルトが2本現れるが(これを外しても)まだ外すことはできない。

  

荷室の床を外してリアゲートの下部トリムを外すとサイドの内装が外れる。これでようやくスピーカー取り付け部の固定ボルト4本がすべて外せる。

   

リアハッチ上部のトリムを外してリアカメラの位置を決めて配線を収める。ハッチとボディを繋ぐ蛇腹は針金を使ってなんとか通す。

   

異音発生を防ぐために他のコードとテープで結んでおく。センターピラー裏の内装は下部を内側に引っ張ってから下に引いて外す。助手席外側のトリムを外してグローブボックス下へ

  

グローブボックス下のボードはT20トルクスネジ2本で外れる。これでサイドの発煙筒のボードを外す事ができる。ガムがこびりついていたのでアルコールで念入りに落としてキレイにする(至福の時間)。

  

Aピラーの「AIRBAG」のバッジを外すと(内装剥がしが入らずに外れにくい)大きなトルクスネジが現れるが適合するレンチがない。仕方ないのでマイナスドライバーでなんとか外すとカーテンエアーバッグが現れる。配線は下からダッシュボードとの隙間を利用して針金で引き上げるがこの時に電源ケーブルも一緒に(2本まとめて)通してエアーバッグの邪魔しないように中に収める。ルーフ内張とフロントグラスの境目はコードを入れ込む余裕がある。フロントカメラの位置を決めてから逆に引き回してコードの余剰分はグローブボックス下のボード上に集めておく。

 あとは電源の配線だがシガープラグがついているので2台のカメラの設置をしてシガーソケットに入れて動作を確認した。本来センターコンソールのシガーソケットの裏側に接続したいのだがコンソールの外し方がよく分からない。シフトレバーを外してトリムは外れるのだが。

 

 ここで残念ながら今日は時間切れとなり運転に支障が出ないように組み立てて一旦終了した。今日は午後から初めて掃除をしながらの作業で4時間たって日没になっても完了しなかった。内装の裏は配線でいっぱいだしナビやオーディオなど後付け配線は混乱の極みだ。初めはパネルを外すのもおっかなびっくりだったが次第に大胆になる。掃除しながら(作ったことないが)ガンプラを組み立てているようで急がない人にはお勧めの楽しい作業だと思うけど新車の場合は傷をつけそうでやっぱりやりたくないな。その後センターコンソールの後部のパネルは外せる事が分かった。後部座席用のシガーソケットがあるのでそこから分岐しようかと思います。直結でもいいのだがいちおう中継用のシガーソケットを手配した。

 届きました。

 

 コネクターの中身だけ取り替えようと思っていたが同形状の手持ちがなく結局コネクターごと交換した。頭がこんがらがって電源供給側と受給側を取り違えてしまったが目を瞑った。電源コードは脇から中に入れたのでセンターコンソールは外さずに配線することができた。

 

 実はカミさんの車のドライブレコーダー(損保会社直結、リアカメラなし)の設置は車屋さんにお願いしていた(もちろん有料)のだが大きな電源アダプターがシガーソケットに刺さった状態で(アダプターからのコードは室内を這っている)見た目もそうだがドリンクホルダーも使えずこれには呆れた。クレームで内部に収めてもらったがこれがドライブレコーダー設置の一般的なプロの作業なのだろうか?もし作業内容による設置料金に差があるならどちらかを選択すれば良いわけだが「〇〇さんはこれでいいと言っていた」『、、、』。車に対する思いは人それぞれだと思うけど作業する側ももう少しその辺りに気を配ってほしいと思うが。対価をもらう仕事では特に。

 

 数日経ってタッチアップの塗料が硬化したと思うので整形します。youtubeでは「塗料を盛り上げた周囲をマスキングしてサンドペーパーをかける」という解説。

 

実際やってみると注水下ではすぐにテープが傷んで剥がれてしまってその度貼り直すのだと思うがちょっと面倒。うまくいけばマスキングテープの厚さまで塗料の盛り上がりが削られることになる。厚みを測ってみると

 

100μ(0.1mm)でついでにセロファンテープを測ると50μ(0.05mm)だった。それなら半分の厚みのセロテープを使ってみると

 

テープをツルツルの紙に貼って穴開けパンチして剥がして貼ってサンディングするとやはり注水下ではすぐにテープが剥がれてしまう。またセロテープはノリがべとついて取るのが面倒。

 これは毎週届く生協の宅配ケースの発泡スチロールの蓋を仮止めするシール。結構耐久性がありそうだし綺麗に剥がせるのでいいかもしれない。次の機会に使ってみます。

使ったサンドペーパーは荒削りで2000番、仕上げで3000番指定だったので塗料専門店で購入した。

 

3000番はホームセンターでは置いていなかったこともあるが専門店はmade in JAPAN製品にもかかわらずかなり安く入手できる。これを硬質のスポンジの台に巻いて行った。固いウレタン塗料と比べるとタッチペンのアクリル塗料は柔らかいので2000番でも山が削れるので指で触って違和感なくなるまで削ったら3000番で周囲と馴染ませる。その後コンパウンド、ワックスとなるが

   

最後の写真は盛り上げが不足していたのと前回のタッチアップの形が出てしまって失敗した。少し整形して再度行うことになるが次第に範囲が広くなるので深追いせずになるべく一度で決めるべき。段差の追求はルーペや照明を使いながら根気強く行ったが色の不適合があると悔しい。色味よりも明度の違いのほうが影響は大きいと思われるがごく少量を調色するのは難しく素人としては傷を広げてしまうのがオチの気がする。今回は5ヶ所程の修復を行って1ヶ所はやり直しとなった。もう1回盛り上げて自然硬化を待ちます。アマチュアの作業は自分の気が済んだ時点で終了です。

 

 リアハッチが自重で閉まるとロックしないことがある。ボディと比べてリアハッチの面が少し出ているような気もしていたし調節出来ないだろうか。まずハッチの中央あたりに左右2ヶ所の受けがあってここが干渉していないか確認した。

 

閉まった状態で隙間が確認されたので邪魔にはなっていない様子。

   

上下内張を外して車内からロックの様子を確認した。調節代は下の受けにあり3ヶ所のT20トルクスを緩めると受けを動かすことができる。現在は最上部あたりになっていてこの位置なら面が揃わないのも納得がゆく。下に下げるほどロックしづらくなるはずでここはロックを優先した結果だと思う。面をこれ以上合わせることはできなかったがロックは度々の調整で若干改善したようだ。

 エンジンルームもクーラントやオイル漏れなどのチェックをしながら軽く掃除した。オイル漏れはオイルエレメントのハウジング、タペットカバー周りが定番らしいが幸いに発生していない。フロントガラスの水路の取り外しできる左右の網に落ち葉が詰まっていた。

 念入りな清掃のおかげで信じられないほど綺麗な車体だがようやく11年落ちの片鱗(?)が見えた。またブレーキフルートカップを収めるボックスの爪が1ヶ所折れていることも発見した。

 

 久しぶりに夫婦で隣県にある蒜山高原まで紅葉を観にドライブした。高速道路を走るのは数年ぶりで往復300km弱を快適に移動することができたが肝心の紅葉シーズンはすでに終わっていて空と共に燻んだ風景で残念でした。風も強く蒜山大山道路を木の葉が舞う中で走っていると若い頃に家族でドライブした八ヶ岳周遊道を思い出す。ど定番のジャージー牛乳ソフトクリームと蒜山そばと蒜山おこわを食べて雨が降らないうちに帰宅した。高速を走るとやはり車重に対してエンジンが非力なことは感じるが還暦を過ぎた老夫婦の車としてはこれもありかと思う。道路も空いていて巡航速度の運転はストレスは感じない。車を買い替えた目的が一つ叶ったわけだが今後も気軽に移動できれば良いと思っている。初めての高速でETCの動作も確認した。というのも今までのETCはよく喋ってたのだがこのバックミラー搭載型は一言も喋らないので(単にスピーカーが無いのだと思うが)本当にゲートが開くかちょっと不安だった。。

 昨日は勤労感謝の日。近場だがお寺の梯子をして紅葉見物、湖畔でランチ。風が強く大量の落ち葉が舞っていて平地でも紅葉シーズンは終りに近い。これら紅葉見物は多分数十年ぶりで人並みになれたような気がして嬉しい。

 


JA22W ジムニー がやってきた!( 3 最終)

2021-10-28 19:29:21 | ジムニー

 拙宅にJA22Wジムニーがお嫁入りしてから丁度3年が経過した。当時は久方ぶりの新型ジムニーの発売で改めて歴代のラインアップが見直されていたころ。私も新型ジムニーのワイルドな佇まいに心奪われたが諸般の事情で新型ではなく23年落ちのJA22W ATを選択した。乗用車顔のJB型よりもうひと世代古い型だが新型にもつながるジムニーの系譜を感じる無骨なデザインが気に入った。本当はMTが欲しかったがほぼ街乗りばかりだったのでATで正解だったかもしれない。

 入手以来行った事は 

 ・運転席シート交換 ・ETC設置(登録は外注) ・フロントライトリム交換 ・タイヤ交換 ・アンダーミラー交換 ・ハンドル交換  ・フロントウインカー交換  ・フロントグリル交換  ・バッテリー交換  ・リビルトエンジン交換  ・リビルトラジエーター交換  ・リビルトオルタネーター交換  ・ホース類交換  ・ヘッドライト交換  ・スペアタイヤケース購入(中古) ・ルーフキャリヤー購入(中古) ・ギヤオイルなど交換  

 エンジン交換以外は自分で行った顛末はブログの通りだが(書き留めておかないと忘れてしまう)今まで付き合った車と比べても結構濃い関係だったと思います。一通りのトラブル対処後は全く問題なく小さくてどこでも気軽に乗って行けるギアとして大活躍してくれた。一方で燃費は軽としては驚異的に悪くK6Aエンジンの弱点も聞いていたので高速は乗らず、ハイオク、高性能オイル(いずれも自分の判断で)というランニングコストには問題はあったかもしれないが仕事をリタイヤした後の相棒として十分に答えてくれたと思う。

 眼の手術をして夜間の運転に支障がなくなった事から高速道路での長距離移動を考えるようになった。カミさんの車は電気自動車だしそれほど頻繁でなければレンタカーという選択もあったが結局普通車に戻ることにした。もう少しでJA22Wジムニーとお別れになります。

  

 3年間という短い期間だったけど思い出がいっぱいで楽しませてもらいました。プレミアがついている昭和の国産車などを除き中古車の市場価格は年代が古くなるほど下がるのが普通だがジムニーは古くなっても価値が落ちずあくまで車体の状態で判断されるようだ。これはどの世代のジムニーも実用車として愛されている証しで私も短い期間だったが所有してその魅力を感じた。コンフォータブルな装備はほとんどない車だが楽しく気軽に乗れて興味のある人にはドレスアップのパーツも豊富だし軽自動車なので維持費も少なくて4駆としての走破性にも定評がある。今回手放すのもかなり迷ったのも事実だったが有限な人生なので先に進まなくてはならぬ。楽しい思い出としてしまっておこう。そういえばZE-1インサイトの時も同じ思いをした。

 新たなご主人様の元でお幸せに。 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 後日談

 偶然net広告でこのジムニーが売りに出されているのを見つけた。全塗装されオーディオやバンパーが交換されていて自分の好みの姿とは変わっていたが驚いたのは1,◯00,000円という販売価格で買取価格の◯倍。。ボディやエンジン、補機類の良い評価ゆえの価格設定だろうがさすがにこれはびっくりした。でも不思議に(あまり)悔しいとは思わなかったのはなぜだろう?大切に乗っていた車が高い評価を受けたということの喜びゆえか? 買取価格も他社の見積もりより僅かだが高く納得の提示だった。逆にこの強気の価格設定ではなかなか買い手は現れないのではないかと要らぬ心配をしてしまった。

 


WE 1936 Series No,6 と WE1086A と WE22

2021-10-20 12:42:09 | Western Electric

 1936年のWE 1936 Series No,6のアンプはWE91が用いられた。劇場用アンプはかつてWE41,42,43と大がかりな機材が必要だった時代から同程度の出力が直熱3極管1本という究極の省出力管アンプになったわけで技術開発のスピードには眼を見張る。自作のレプリカWE91は非常に気に入っていて未だにWE 1936 Series No,6レプリカ改造3wayとの組み合わせで楽しんでいる。以前の投稿でWE1086Aの整備について書いたがその後はあまり出番がなかった。今回久しぶりの整備を兼ねて接続してみた。

 

 通電してしばらくがさがさ言っていたがやがて落ち着いた。まずWE91に比べてハムが少ない(やはりWE91は対策が必要かもしれない)、内部の接続を最低ゲインにしている関係で入力トランスの2次から入力しているWE91よりもゲインが低い、高域がよく聞こえてちょっとツィーターのレベル調節をした方が良いかもしれない、などと感じたがしばらくこのままで聴いてみます。

 ずっとプリアンプなしでパッシブアッテネータのみ接続していたがアッテネート量が少なくなったのでプリアンプを挿入することにした。Western electric WE22は4chのコンパクトな可搬マイクミキサーで「Langevin」と書いてある2個のアタッシュケースに入っていた。EMT981出力をWE22で受けてモノラルミックスしWE1086Aに接続したがゲインが高すぎてほとんどボリュームを上げることができない。誤って最初は大きな音で家族に迷惑をかけたが自分としても「突然吠えたシアターサウンドシステム」状態で驚いたと同時にちょっと感心した。。仕方ないのでWE1086Aの前にRCA MI-9701-B faderを入れた。

 

 WE22の電源は自作のまま。ソースをiPhoneにしてショパンコンクールのファイナルを聴いてみる。2位の反田さん、4位の小林さんおめでとうございます。1位のカナダのブルースさんもさすがでした。youtubeで配信された事や有名youtuberのかてぃんさんが出場されていたことなどで一気に身近に感じられた。今まで演奏家は「コンクール上位入賞」が演奏活動を続けられる唯一最大の条件だったと思うがnet配信のおかげで演奏者と聴衆の接点が広がったように思う。のだめの演奏がnet配信され一夜にして世界的に有名になったのも同じショパンの協奏曲#1だった事を思い出す。

 

 その後CDプレーヤー出力にアッテネータを入れてWE22でモノミックス後に再度別のモノラルアッテネータ経由でWE1086に接続、CD再生してみた。

  

 先日カーペンターズのベストアルバムを購入した。カーペンターズは主に1970年代に活躍したアメリカの兄妹デュオで数々のヒットがあり現在でも人気が高い。しかし当時は他のアーティストと比べて一段低く見られていたように思う。当時の高校生にとっては「カーペンターズを聴いている」というのはちょっと恥ずかしいような感覚で周りも「ああ、あの歌謡曲ね」みたいな反応だった。1983年にカレン・カーペンターが拒食症による心臓発作で早逝しそれから40年近く経つのだが日本では1995年のテレビドラマの主題歌によるリバイバルヒットがありCDの売り上げもコンスタントに続いているらしい。このアルバムは2009年発売で曲目は日本でのnet投票で選ばれた40曲2枚組でSHM-CDとある。悪名高いCCCDみたいなものかと思ったがそうではなく普通のCD規格で透明度の高い材質を使った高音質版ということらしい。家にはもう1セットカーペンターズの別のベストアルバムがあって早速聴き比べてみると結構差が感じられた。通常のCDとSHM-CDの違いなのか別の要因なのかは分からないが明らかにSHM-CD版の方が生々しい。カレンの歌唱はもちろんのこと兄リチャードの緻密な編曲やコーラスワークも古さを感じさせない。萩原健太氏が40曲全てに暖かく丁寧な解説を書いている。