Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

GPSバリオの修理(2)

2024-03-19 22:22:51 | パラグライダー

 Skytraxx2.0 の修理が成功した事に味を占めてまたジャンクのGPSバリオを入手した。

 

Flytec5020 GPS でこれもかなり古そう。電源は単3電池4本というのも時代を感じる。症状は電池を入れても反応なく起動しない。幸いマニュアルはwebで公開されていた。

 電源はユニークで単三電池(もしくはNicd)4本を搭載するのだが2系統に分かれていて片方は電池切れ時のリザーブらしい。したがって単三電池2本3Vで動作する。調べてみると2系統のうち1系統は出力がなかったのだがこれは1系統のバッテリー切れを感知して切り替わるのかもしれない。安定化電源から電源供給して各部の電圧を測定してみるとスイッチへのフレキシケーブルのコネクター部の1ヶ所で電圧が検出される。この部分を抵抗を介してアースすると少し反応がある。そしてボタンを押すと起動前の画面は現れるようになった。しかしそこから先に進まずこの画面も安定して現れない。これはSkytraxxと故障原因は同じかもしれない。

  

フレキシケーブルのコネクター部を見るとやはり箔が剥がれ落ちていて修復困難。ヒートガンでシール状のスイッチパネルを剥がしてみるとフレキシケーブル一体のボタンはケース側に配置されている。ケーブルが修理不能ならこのボタンも使えない。Skytraxxは4個のボタンだったがこれは倍以上の9個もある。アースは共通でボタン毎に結線されていた。

  

幸運な事にマニュアル通りにボタンの結線をアースに接続すると無事に起動した。起動画面を見ると日付は2008/7/14になっていて16年前の製品らしい。ボタンパネルは薄いフィルムで修理のためにマイクロスイッチを埋め込むには工夫が必要。ケースを掘り込むのは剛性が失われるので避けた方が無難な気がする。思いついたパーツを注文した。

パーツ待ちの間にフレキシコネクターを取り外してケーブルを接続したがこれは非常に苦労した。ヒートガンを用いて慎重に取り外すべきだったと反省。10Pコネクターに接続しておく。

    

 マイクロスイッチに配線してケースに接着しボタンフィルムを載せる準備をする。コネクターは10Pなので結構大きくなった。幸い余白に余裕があったので無理なく収まった。動作を確認しておく。

 違和感なくボタンが押されるように試行錯誤したが操作ボタンフィルムを二重にすることで解決した。USBによるバッテリー充電化を計画してパーツも揃えたが今後の課題にします。マニュアルを見ながら使い方の学習中なのだが結構ややこしい。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

後日談

 フレキシブルケーブル(FFC)の修理についての動画と解説ページを見つけました。長さに余裕がるときは是非試してみたい。


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