Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

PHILCO B357 SOLID STATE TV について

2023-01-21 20:30:56 | テレビ

 PHILCOは米国フィラデルフィアにある電気関連企業で1882年にカーボンアークランプ製造会社として創業した。その後バッテリー充電器やラジオ、テレビなどを製造していたが秀逸な(奇抜な)デザインの製品が目立っていた。特に白黒時代のテレビは箱の上にブラウン管が載っているような一連の製品が有名。現在はphilips傘下となっている。

  

 1982年の9inchシリーズはカラフルなカプセルなボディとパネルを持つ白黒テレビで「ミッドセンチュリー」と呼ばれる米国発祥のデザインの製品と言われる。ミッドセンチュリーとは世紀半ばという事だが第2次世界大戦の自国が戦場にならなかった戦勝国である米国の戦後の経済発展に支えられて、プラスチックの成形技術の進歩やアルミニウム素材による形状の自由度が増した時代のポップでシンプル、明るい色彩のデザインらしい。このシリーズの製造は台湾のメイカーで米国へOEM供給された。

 

 

 今回のPHILCO B357は装飾のある前面パネルと背面までデザインされた美しいボディが特徴。

 

 米国仕様のRFコンバーターでビデオ信号をアンテナから入力すると受信はするが画面は不鮮明。とにかく内外の掃除をしていきましょう。

 

 

     

 スピーカー周りのウレタンスポンジはボロボロで周りに散っている。ボディの裏は焼けている所もあるが修理の手は入ってないようで埃も少なく比較的良好。

 樹脂製のボディ(ケース)は茶色に変色しているので久々に漂白してみましょう。全バラして酸素系漂白剤を買ってこよう。

   

ビニール袋は漂白剤で侵されてすぐに穴が開いて漏れてしまって漂白剤また買ってきてやりなおし。真冬で気温も低いのでしばらくバットで原液に漬け込んで放置しておく。

しっかり使われていたらしくパネルも手が触れたところは擦れていてここはタッチアップしたり黒ライン引いたり。チャンネルの数字が見えないほどダイヤルの樹脂の黄ばみが進んでいてここも漂白しよう。ボディなどと一緒に漂白は3日間ほど行った。

 

内部はほとんど手をつけていない。高圧部が煤けていたのでケース裏同様にできるだけ綺麗にした。

   

日米のVHFアナログ放送chの周波数は異なっているので米国製のテレビのRFコンバーターは米国用が必要。テストテープをVHSビデオデッキで再生して表示させる。

     

最優秀とはいえないがまあ及第かなと思う。

     

 小洒落たデザインはアジアンテイストの部屋に似合いそう。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 


Mac OS とsafariの更新について

2023-01-20 19:26:26 | apple

 私のメインのPCは古いiMacなのだがOSとsafariの更新の案内が来ていた。クリックしてしばらくすると各々が更新されて(と思う)再度立ち上がっている。だがsafariを開こうとすると「このMacでは使えない」(詳細忘れた)旨の表示が出て立ち上がらない。OSはMonterey 16.6.2になっている(今まで何だったか分からない)。なぜ起動しないのに更新するのだろう?それとも何か間違っているのだろうか?スマホで調べてみても分からない。Time Machineで戻ろうとすると「safariはOSに必要なので削除できない」(詳細忘れた)旨の表示が出て元に戻せない。google chromeがあったので立ち上げて色々検索するとsafari でMonterey以前のOSに対応する16.3があるというのでダウンロードしてなんとか現状復帰した。初期設定でchromeのブックマーク(空)を危うくsafariに移しそうになって慌てて中断した。ブックマークが消えると非常に支障があるのでブックマークを含めて何とか回復できてよかった。

 しかしいったいこれはどういう事だろう?Core i5はもう時代の流れについていけないのだろうか?延命のために8Gbしかないメモリーを増やそうと決めた矢先だったのだが。PCに限らずこのところ何かとトラブルが連続している。新年早々の悪い流れで初詣でおみくじ引いたら凶だったかもしれない。。いや今年も始まったばかり。気持ち切り替えていきましょう!

 

雑記1

 いつも唱えてる3つの魔法の言葉

 ・ラッキー!

 ・だいじょうぶだぁ。

 ・これでいいのだ。

雑記2

 ジェフ・ベックが亡くなりました。若い頃から風貌があまり変わらなかったので亡くなるような年齢だったのか! 半世紀近く前の高校時代に田舎から後楽園球場まで夜行列車で往復して見に行ったワンステップ・フェステバル。野外ステージの周囲にPAスピーカーが積み上げられていてその巨大さに田舎の少年は驚いた。クリエイションやイエロー、四人囃子などの日本のバンドやニューヨーク・ドールズなどの海外パンクバンドも出てたと思うがお目当てはもちろんジェフ・ベックグループ。後で知った事だが本人は高熱で体調が悪く数曲で終わってしまったのは残念だったが別格のパフォーマンスに圧倒された。リズム隊の凄さに日本勢が追いつくのはずっと先だな、などと生意気にも考えてた。先日たまたま家で「ベック・オラ」を聴いてたら集金に来たおじいさんに「ジェフベックですよね、自分もファンでした!」と言われてなるほど騒々しくて過激なロックを聴いてたガキンチョたちは私を含めて無事に立派なジジイになっていた事に今更ながら気づいた。  ありがとうございました。

 

雑記3

 iMac 2015 lateのメモリ増設した。購入したのは

  

 メモリカード2枚で16GB、これで4つのスロットが全て埋まって24GBになった。

  

HDDのままだがこれで少しはイライラが減るか?

 数日経過したがいたって順調で処理スピードが100倍くらいになった(ウソ)。もっと早く取り付けるべきだった。アクティビティモニターで見ると写真は2GB近く、acrobat readerも1GB以上メモリを消費している。8GBでは全く足りなかったみたい。

 

雑記4

 今度はCanonのプリンターが故障した。以前から紙送り、発色があまり良くなくて年賀状も冴えない出来になってしまっていた。トラブルは黒インクが正常に出ず文字も大きく歪む。低温が原因かもしれないとしばらく室温を上げたりノズルのクニーニングを何回か行ったりヘッドをクリーニング液で掃除したがほとんど変化がなく修理を断念し分解してプラスチック部分は燃えるゴミ(当地の分類)として廃棄した。純正インクが高いので互換製品を使い続けたのが祟ったのかは定かでない。すぐに家電量販店に行くと多くが展示されているがどうも外装だけの展示模型でその場で動作させることはないということらしい。店員に選択を相談すると「お得インクカートリッジ製品を選ぶ人は少ない」『これは意外!』「1万円以下の製品は両面印刷ができない」『マニュアルをプリントすることがあるので両面印刷機能はほしい』ということで2番目に安い14000円の製品にした。POPに替えインクの案内があって別売りではないらしいが同時の購入を薦めるらしい。インク売り場に案内されて見ると2種類で7000円ほどでこれでは製品価格の半分はインク代ということになる!(後で調べたら純正インクカートリッジは大容量と標準容量の2種類あって付属しているであろう2種類の標準容量品は5000円ほどだった) 多少製品寿命が短くなってしまってもやはり互換インクを選択する事にして製品だけ買って帰った。セットアップは全くスムース、当たり前にWiFi接続するしコピー、スキャナーとしても問題ない。国内で作ってはいないと思うがなんでこんなに安いのだろう? 働く人たちの賃金が上がらないわけだ。


BMW X1 E84 トラブル(1) ラジエーターホース破損

2023-01-19 13:24:32 | BMW E84 X1

 タイトルの「トラブル(1)」の(1)に意味はありません。(2)以降が無い事を祈ってます。今回の状況を忘れないうちに書き留めておきます。

 昨日家から30分ほど走ったところでこのアラート点灯、すぐ消える。

 しかし間も無く再点灯そして「チー」という異音が聞こえてきた(最初ラジオのノイズかと思ってラジオを消して確認)。幸いコンビニがあったので駐車場に停めさせてもらってエンジン切ってボンネットオープンすると湯気が上がっている(この時点でオワタと思った)。エンジンルーム内にクーラントと思われるお湯がとばっちっていて漏れ元を探すとラジエーターアッパーホースから。通常のエンジンやラジエーターのジョイント部ではなく途中でリングが嵌っている部分が完全に外れていた。

 この写真はその後エンジンカバーを外した時のもの。この状態だった。

 そのままはめ直そうとするが固くて入らずリングを外してから元に戻す。コンビニから水を買ってきてリザーブタンクに補充して祈るようにして再度エンジンをかけるが異音は消えない(この時点でまたオワタと思った)。JAFに電話して持ち込むのは自宅か修理工場かディーラーのどこにするか?積載の追加料金はどこだったら安いだろう?などと考えていたらしばらくすると異音が消えた(これは家まで自走できるんじゃね?と思い始める)。ちょうど外にいたコンビニの店員さんに散水ホースから空になったペットボトル3本に補充させてもらってそろりそろりと家に向かって引き返した。しかし300mほど走るとまたアラート点灯。すぐに路肩に停めて確認するとまた同じところが外れて盛大に撒き散らしていた。内圧でゴムホースが膨張して振動するエンジンからすぐに外れる。

 自走するためにはとにかくここを固定しなくてはならぬ。大きめのホースクランプか針金をきつく巻き付けるのが良いが持っておらずスマホで検索するとホームセンターまで往復で7kmある。幸い異音は治まっているしダメージは最小限にしたいので不用意に動かすのはやめよう。かつてJA22Wジムニーで同様にクーラントトラブルでオーバーヒートさせてエンジン交換になったのを思い出す。あの時も異変に気づいてすぐに止まれば被害はもっと少なかったかもしれない。ホームセンターに向かって歩き始めた。結局途中にあった100円ショップで針金とペンチを購入する事ができて歩いた距離は半分で済んだ。

 

 どうせホースは交換するのだから針金をペンチで締め上げて水補充して再スタート。コンビニ毎に止まって確認し一度だけ熱いまま不用意にエクスパンジョンタンクの蓋を緩めて噴き溢れた分だけ水を補充して何とか帰宅した。水は7本14L購入した。クーラントがずいぶん薄まったので寒波が来ている今晩は凍結しないとは思うが少し心配。

 

 状況を冷静に思い返してみる。

 ・水温が高温になった時は温度計マークのアラートが出るらしいが現れずエンジンスタート時の全点灯でもどこにあるか確認できなかった。ランプが切れている事も考えられるがクーラントが一気に抜けてすぐに対処したのでアラートが出なかったのかもしれない。

 ・外れたホースを戻して水を補充して走り出したところすぐにまた外れてクーラント不足のアラートが出た。ということは外れたらエクスパンジョンタンクの液面が下がって速やかにアラートが出る。2回とも迅速にエンジンを切るなど対処したのでエンジンのダメージは少ないかもしれない。

 ・異音は空回りしていた冷却ポンプからかもしれない。異音が治まったのは水路に水が満たされたためで特に問題は残らないかもしれない。

 、、すべて楽観的、希望的憶測だよ、、これは。針金でしばったままではいつ再発するかわからないのでラジエーターアッパーホースの交換は必要。純正部品以外でも多く販売されていて適合を確認して注文しました(確認は注文前が必須)。

 

 webで調べてBMWアッパーホース交換でのポイントをメモしておきます。

 ・ラジエーター側のホースの撤去が非常に困難。上下に溝があって同心円状にこじることはできない(ラジエーターが破損する)。どうしても外れなくて切削器具でジョイント部を切り開いた記事もあった。

 ・嵌め込むのも結構キツイという情報。シリコンオイルなどを塗ること検討する。またウォータープライヤーで引き寄せなくてはならないかもしれない。

 ・クーラントを入れる所は一番高いエア抜き十字ネジから

 ・クーラントを入れすぎるとエクスパンジョンタンクがパンクする。入れすぎ注意でゲージの指示通りに。国産車よりも圧力がかかる構造になっているらしい。

 

 作業開始。まず古いホースをはずします。エクスパンションタンクへのエア抜きホースから

カシメを回してバンドの端を見える状態にしてドライバーやニッパーを隙間に押し込んでカシメをはずず。カシメの再使用はできなさそうなのでホースバンドを買ってくる事にします。エア抜きホースは無事外れて作業領域を広げる事ができた。

続いて本命のラジエーター側を外します。ますロックワイヤーを引き上げて外してしまいます。ラジエーター側の上下に突起があるはずなのでホースを上下に揺すって外す方向に引っ張っていく。幸い少し動いている様子。少し広がったら隙間にマイナスドライバーを差し込んでこじってみる。ときどきは禁忌の捻りも加えてみる、、と外れました。

時間にして5分ほどでこれはラッキーだと思います。固着が頑固で外れないことを見越して切削器具まで用意していたのだが出番はなかった。ここがハイライトなのでよかったです。

オイルクーラー部分のジョイントを外す。この十字のエア抜きバルブがエンジン最高点なのでここからクーラント入れるべしという記事もあった。エンジン側のジョイントも問題なく外れました。

 

視界が良いのでとばっちったエンジンルームを掃除してアッパーホースの到着を待つ事にします。前回交換したパッキンはオイル漏れはない様子。クーラントとクランプ買ってこよう。

注文時に「荷物は14時から16時の間に届く」とあったので朝から作業して準備して待っていたのだが夕方になっても届かず。夜になってクロネコからのメールで到着は明日の午後になるらしい!カーポートから車は動かせないし明日の予定も狂ってしまった。。

 翌日の午後に到着しました。

送料別で6000円は純正パーツの約1/3の価格だが造りは価格相応。ホースの形状が微妙に異なっていて取り付けると折れ曲がる方向にストレスがかかる。はめ込みにくいと言われているラジエーターから装着してみます。

 

やはりキツくて素手では入らない。大きく広がるプライヤーでつかむとうまくいきました。プライヤーの開口は写真くらいは必要です。エンジン側とオイルクーラー側は素手で大丈夫。

 

エクスパンションタンクへのホースはクランプで固定します。

あとはエクスパンションタンクにクーラント補充してオイルクーラー部のエア抜きキャップを緩めてここからも補充して(結構入りました)また祈りながらエンジンかけて様子見るが問題なさそう。しばらく回して冷えたらもう一度クーラント量を確認します。

これはホースが抜けてしまった部分。フランジが欠けているようです。

 振動でフランジが破損してホースが抜けた。フランジのかけらはラジエーターの中に引っ掛かっているはず。ホースのジョイント部にOリングがある。もし固着していてジョイント部を切削して外す場合はラジエーター側の先端に傷を付けないように細心の注意が必要でもしここにダメージを与えたらラジエーター交換は避けられない。今回の交換だけの作業時間は30分位だったが掃除やクーラントの補充、エア抜き、試運転などで数時間を費やした。

 BMWディーラーでのオイル交換時に早急の交換が必要と言われていたラジエーターアッパーホースだが見事に指摘が的中した。素人目にはホースの弾力は十分にあって何が問題なのだろうと思った事はオイル交換の顛末記に書いた。問題だったのはホースのジョイント部で当時の写真を見返すとやっぱり隙間が開いていて全く見落としていた。先日の長距離運転の途中特に四国の酷道走行中や高速道路でこのトラブルが発生しなかったのは幸運以外の何者でもなかった。ディーラーでの作業は高額には違いないが純正部品と正しい手順の作業で得られる安心感と安全性は替え難いものがある。素人がDIYで楽しむ車と満足感に対価を払う車はちょっと異なった場所にある事をあらためて感じた。しばらくはペットボトルの水と針金を積んで走る事にします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

追記

 翌朝冷えている状態でクーラント量を確認するとmaxを超えていて200ccほど減らしました。

追記2

 修理して11日経過した。車を降りようとするとちょっとLLCの匂いがする。すぐにボンネットを開けるとやはり漏れている様子。ラジエーターの上の方から湯気が上がっているようにみえたが場所は特定できない。しばらく回すもやはりわからない。一時間ほど冷却させてからエクスパンジョンタンクを開けるとゲージは上限か少し超えているあたり。余剰分が減圧弁から(場所不明)排出されたのだろうか?200ccほど冷却液を抜いてもうしばらく様子を見ることにした。

翌日しばらく走り回って確認すると漏れはなく特に問題はなさそう。その翌日も問題は出ていない。

追記3

今度はこのアラートが点灯した。

  

タイヤの空気圧は確認したことがない。リセットは簡単だが空気圧の問題があれば解決してから行う。セルフのガソリンスタンドで給油して空気圧を測ってみると左後輪が低いことがわかった。他は結構高めなのでどうしようかと(抜いたほうが良いか)迷ったが結局他と同じにしてからリセットした。空気圧が減ると回転が増えるのでそれを感知するシステムらしく正常に動作して異常を知らせてくれた。現在の車では当たり前の装備なのだろうか?ちょっと調べてみるとABSの機能を使っているらしく数十年前からあるらしい。知らなかった。。タイヤの摩耗はもうしばらくは大丈夫そう。

 

後日談

 その後のレポートにも書いたが10ヶ月してラジエーターのジャイント部からクーラント漏れが見つかり結局ラジエーター、アッパーホースなどをプロの方に交換してもらった。夏に3ヶ月ほど動かさない期間があってこの作業時に破損したかその後の経年劣化でそうなったかは定かではない。素人作業で余計に問題を拡大した可能性はある。まあ命に関わらないところであれば許されるような気もするが、、ところがタイヤの空気漏れもパンクしていたことが同時期にわかって修理してもらった。高速道路に乗る直前の給油で勧められた点検で発覚した(これもレポート済み)。パンクしたまま高速を走ったらこちらは命に関わったかもしれない。小さな不具合を見逃さないようにしないといけないわけだが古い車はなにかしらの問題を抱えたながら走っていることも多い。全部抱えないでプロの視点による定期点検をうまく活用するべきだと思います。

 


ニキシー管電卓 について

2023-01-10 09:17:26 | ガジェット

 ニキシー管はデジタル表示の歴史では最初期のもので現在まで70年近く経過したが今だに流通しているデバイス。ニキシー (Nixie) という名称の由来は、"Numeric Indicator eXperimental No.1"の省略形である"NIX I"で原理は100年ほど前には考えられていたがデジタル表示という需要が求め始められた1950年代に米国の小さな真空管製造会社で製品化された。各国で生産されたが1970年代には液晶やLEDに置き換わっていき1990年代に製造が終了した。しかし近年でもロシア、ウクライナなどで大量に生産されたものが入手できまた人気の再燃で再生産の動きが各国で見られる。

 ニキシー管はガラスバルブに納められた電極に100Vの商用電源を整流したDC140V〜170V程度をかけてネオン管のように発光させる。バルブは0.15気圧ほどの低圧でネオン、水銀、アルゴンなどのガスが封入され製品寿命は20万時間を超えるものもあるらしい。主に0から9までの数字や小数点などが表示され前後に不揃いに並んだ独特の揺らぎのある表示が見る人を和ませるのか現在でも採用した時計は多くの製品が販売されている。近年のロシア・ウクライナ情勢でかつての製品の入手が困難になり価格が高騰しているが日本や中国などで新たな製品開発の動きがあるらしい。

 ニキシー管を使った製品はかつては時計以外でも電卓、周波数カウンター、マルチメーターなど多数あったが現在ではほぼ時計に限られ実用的な手段から趣向品に存在価値を移した。機械式時計と異なりICやLSIを使用した回路は部品数も少なく基板があれば自作も比較的容易でキットも販売されていた。私も以前海外製のキットを組み立てて100均のディスプレイケースに入れて税に浸っていたが1年ほどで故障して表示しなくなりICなど交換したが復帰できず諦めた事がある。その後再び入手したニキシー管時計は寿命があるニキシー管の負担を軽減するため真夜中には消灯する機能(時間設定可)があった。また刻々と変わるLED照明付きの豪華な(派手な)製品でこれも細かく設定できた。大抵の時計は時刻表示のほか一定間隔で日付、室温などに表示が切り替わりその時のクシャクシャとなるギミックが楽しい。

 先日ニキシー管電卓を入手した。電卓は今ではどこにでも転がっているが最初に発売された当時は非常に高価な貴重品で現在の自家用車1台分といった感覚だった。事務作業ではまだ算盤が大活躍していてタイガーの機械式計算機もそれなりに稼働していた時代。このあたりは私にとってはリアルタイムでその後の目まぐるしい技術開発競争を目の当たりにした。PC出現前夜のカオスには夢と熱気が渦巻いていた気がする。

 日本最初の電卓は1964年にシャープやCanonなど同時に4社から東京晴海のビジネスショーで発表された。2年後の1966年にはIC化、2年後の1968年にはLSI化されその翌年頃から多数の企業が一気に参入した。電卓開発競争に伴う半導体、液晶技術はその後の最先端IT技術の礎となった。それ以前にも1957年にはカシオから日本初のリレー式計算機が発売されていた。1964年のビジネスショーにこのリレー式計算機の新製品を出展したところ記者会見で「時代遅れだ!」と言われ急遽会場で開発途中でバラック状態の電卓を動作させてその場を凌いだ、、というエピソードがあるらしい。

 Canon(当時はキャノンカメラ)の最初の電卓は前記の1964年の東京ビジネスショーに出品された「キャノーラ130」で2年の開発期間を経て初めてテンキーと点光式表示器を採用し大学卒初任給が10000円の時代に価格は40万円前後(国内でも地方格差があり全国統一価格ではなかった)だった。トランジスター600個 ダイオード1600個 13桁表示。業界最初の製品にしてすでに完成形と言えるような秀逸のデザインなのだがテンキーの大きさからかなり巨大な電卓だったという事がわかる。

  

               Canon キャノーラ130 (引用:https://news.mynavi.jp/article/20141020-canon_calculator/)

  

 9番目のCanonキャノーラ  L121は1970年に発売された。1968年頃から価格が急激に下げられて価格は139,800円と安く(!)なった。今回入手したのはその改良型のキャノーラ L121Aで1971年発売で価格は93,000円。

 

 

 表示はニキシー管、12桁、小数点の位置はダイヤルで手動で設定する。現在の視点でもとてもコンパクトで無駄のない美しいデザイン。ニキシー管表示は数字によって前後がありクールなボディに温かみを感じさせる。使い方がよくわからないがちょっと独特な部分もあって使いこなすには若干の慣れが必要。半世紀以上前の製品なので結構薄汚れているので掃除を兼ねて内部を探索してみましょう。

   

    

 ニキシー管の電極の位置は「6」が一番手前らしい。多分数mm程度の範囲だと思うが前後の配置は真っ平らなセグメント表示に慣れた目には新鮮というかちょっと見ずらい。冷たい数字なのにこころなしか暖かさを感じる。

 キーボタン下の薄いウレタンスポンジがボロボロで交換したいがキーが外れないので無理できない。キーボード部分のボディは金属製で質感が高い。そのほかはABS樹脂で外注らしく成形、接着の確認印がある。さすがにニキシー管が12個並ぶ景色は迫力がありその後の液晶製品と比べて高価格だったのは仕方ないと思う。一方でLSIのおかげで回路は簡素で2000個以上のトランジスターとダイオードで構成されていた時代に比べて価格が数分の1になった理由も理解できる。

 

 

  

 

 内外の状態は非常に良好で傷もなく酷使された様子はないが取説が未入手なのでキーの意味がわからずに(大体見当はつくのもあるが)十分に使いこなせていない。しっかりした構造に加えて全体に細やかな気配りが感じられ高額商品らしい上質な雰囲気が漂う。キーボードの位置関係が絶妙で間伸びしていない事も美しさに貢献している。

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 


パラグライダー日記(2023年 前期)

2023-01-09 17:28:44 | パラグライダー

2023年1月9日(mon)

 成人の日の予報は絶好から強風だったが終日飛べた1日になった。年末のラストフライトがツリーランだったので新年初飛びはやはり慎重になった。

 

 午後からは気温も上昇してアーベントタイム。しかし贅沢にも飛ぶ人はまばら。

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。Happy Landing!

 

2023年1月11日(wed)

 いきなり春になったような晴天、ブルーバックに稜線がくっきり見える。砂浜は暑い。

 

 風はちょっと弱くて私はぶっ飛び2本。おまけに高度がキープできそうだった1本目はラインが小枝で絡んでいて早々に着陸した。私が最後の離陸だったのでtake off directorが居なかったことに加えてラインのセルフチェックが不十分だった。ちょっと気になる心配が現実になる不思議。トラブルは不測の事態が重なることで発生する。普段は何重にもあるはずのセーフティネットをするするとくぐり抜けて重大事故はやってくる。ご安全に。

 

2023年1月21日(sat)

 絶好のコンディションだったと思うが車のトラブルで一昨日に続いて不参加。昨日にはパーツが届く予定で取り付けるだけに準備していたのだが到着が今日の午後にずれ込んでしまった。気温は低いが日差しは力強さを増してきている。

 常連のビジターさんがランディング上空でライン絡みが原因のフラットスピンらしい状況になって地上(もしくは海上)ギリギリで離脱したらしい。私も先日のライン絡みが頭をよぎった。絡んだのが翼端近くであればもう片方のブレークを引きながらの飛行となり特に旋回時の失速を起こしやすくなる。事前のセルフチェックは基本だがそのほかにも 1誰もいなくなった最後に一人で出るのは避けよう 2立ち上げ時に上空確認をしっかりと。絡みがあって一旦降ろしてから絡みを解く時には妥協せずに直った事をしっかり確認する 3離陸してしまってから絡みに気づいたらすぐに下ろす事に専念しよう。渋川海岸まで行ってはいけない。場合によってはツリーランも考える。4グライダーを地上に広げて準備するときにはなるべく広く綺麗なところを選ぶ。日頃のエリアの掃除を心がけて小枝などが散っていないように 5ブレークコードの捩れに気を配る。ねじれが強いとラインがこぶになって絡みやすくなる。 ご無事でなによりでした。

 

2023年1月31日(tue)

 もう1月が終わる。。今日は絶好のコンディション、しばらく飛べなかったのでウキウキしながら出かけたら平日だがビジターさん含めて10名が集まった。すぐに離陸、日差しは強いが気温は低く手が悴む。そんなに高くは上がらなかったが春近い瀬戸内の景色を堪能した。

午後からはちょっと強くなり早めのcloseとなった。

 

今日は2名の入会希望があった。男性の方はハンググライダーを長く飛んでいたらしい。県内のハング人口は現在数名らしく寂しい限り。お二人とも意欲十分、地上練習から頑張っていきましょう。

所有者の方からいただいたSKYTEC 3005の修理が完了しました。

 

2023年2月4日(sat)

 予報は「昼前には強風」だったので9時集合でopenした。しかしそこそこ風速はあるのだが昼近くまで浮かずぶっ飛びが続く。それでも強くなりかけの頃に西TOから離陸した。

 

   

30分ほどで強風となりアクセル踏んでも速度が一桁になったので渋川海岸に向かった。畳んだ直後に雨が降ってきて良いタイミングで降りたと思う。「風が強くなった後に降雨」のパターンは前線が通過したという事らしい。その後は日照もあったがやはり強風で猪に掘り返されて荒れていたエリア整備をビジターさん交えて行って散会となった。明日に期待。

 

2023年2月5日(sun)

 絶好の予報。遠く和歌山紀ノ川から大勢のビジターさんが来られていた。

       

ちょっと弱めの風だったがサーマルもあった。ツリーランもあったようだが被害もなく。春の空と海を飛行するパラグライダーはとても美しく飛ばなくても見ているだけで満足だった。それでも夕方ぶっ飛び1本。

注文していたハーネスが来ていた。

購入したのは「woody valley GTO Light 2」(写真)で初めてのポットタイプ(足を入れるところがある)。現在のハーネスは4年以上使っているがハードな扱いによく耐えて頑張ってくれたが今後はグラハン時に使うことにします。レスキューパラシュートは移動させなくてはならないし全体のfittingもwebのインストラクションビデオで行ってみる。特にレスキューパラシュートは後で有資格者に確認してもらうことにします。

 今までのハーネスはadvance社のAXESS 4というビギナー向けのもの。とても使い勝手が良くて何回もピンチを救われた。おせわになりました。

   

ハーネスの中に緊急時に使用するパラシュートが収められていてこのハンドルを掴んで空中に放り出すことで開傘する。

   

パラシュートは別購入で最近はただ下降するだけでなく方向をコントロールできるものが増えているがこのパラシュートは降りるだけのもの。定期的にリパック(たたみ直して再装着する)することが義務付けられていて作業は有資格者が行う。

  

パラシュートはハーネスに付属しているハンドルの付いた専用のバッグに収められる。今回購入した「woody valley GTO Light 2」のバッグに収めて準備する。パラシュートとハーネスは厳重に接続される。ハンドルでこのバッグを引き出して放り投げる。投げられたバッグは瞬間的に開いてパラシュートが飛び出す。

  

 ハーネスの肩部分から2本のロープが出ていて(ブライダルと呼ばれる)この金属金具(ネジロックカラビナ)によって接続するのが一般的。この金具の強度は指定されていて2400kg(24kN)以上とある。ところが製品を検索してもこの値をクリアーしているものは少なくとても大掛かりな製品になる。これはどういうことだろう?調べてみると破断荷重(限界)に対して安全率を設定しているらしい。JIS規格では5倍以上と定められているのでこの場合は500kg(5kN)以上であれば規格を満たす事になる。(この解釈について間違っているようであればぜひご教授をお願いします)今回は以前からの金具をそのまま使った。この金具部分はブライダルのねじれやパイロットを傷つけるリスクを回避する目的で丸ごとゴムチューブでカバーしたほうが良いらしい。丸い緑がハンドル。

 作業工程はインストラクションビデオがwebで公開されていてハーネス調整のマニュアルビデオもある。今回はオプションの風防とポットを靴で突き破ることを防止するプレートも同時購入した。調節するためのバンドの動かし方を学習したので実際に地上でぶら下がった状態でもう一度調節する予定。またレスキューパラもチェックしてもらってから実際に使用する事にします。

 

2023年2月17日(fri)

 最近天候の関係で平日でもなかなか飛ぶことができない。今日は久々の良好な予報(南西の風、風力適当)加えて新しい機材ということで胸躍らせて出かけた。気象は予報通りだったが残念ながらトップアウト(離陸地点より高く上がること)もむつかしく講習生の練習日和(わたしもそうなのだが)となった。

 

      

 私も新しいハーネスを再度チェックして離陸した。ところが体が前に滑るような格好になってしっかり座ることができない。結局ポットに足を入れて膝を伸ばして収めた。これが正常な姿なのかは不明だったのでベテランにポット以外のハーネスとポットハーネスの着座姿勢はこんなにも異なるものか?と質問するとそんなに違わないという人と着座が前方に傾斜しているので深く腰かけるものではないという意見と両方があった。カラビナから着座面までの距離はこれ以上は伸ばす事はできない。私のお尻が大きいからかもしれないがこれは簡単に改善する事はできそうもない。再度カラビナで吊って姿勢を確認するとこの状態ではそんなに違和感はなくちょっと不思議な気がする。ただ足を伸ばす事によって位置決めするととても安定して快適。体への馴染みもあるかもしれないししばらく様子見となりそう。

 

2023年2月21日(tue)

 強い季節風と寒波で北国は今シーズン最後の大雪らしい。当地も強風に雪が混じる天候だったが時より覗く日差しは強く空気は澄んでいて寒い中にも春の気配を感じる。

 いつもの散策コースからの眺めだがクリアな視界が広がっていた。パラグライダーはなかなか飛べる機会がないが今週の祝日に少し期待をしています。

 

2023年2月28日(tue)

 2月末日の天気は快晴、気温もぐんぐん上昇、風力風向も良し。絶好のコンディションだったがなぜかあまり上がらず私に至ってはまさかのぶっ飛び。

 

 前回新ハーネスに座りづらかったので少し座面を前下がりにしたのだが今度は下げ過ぎのよう。まだ調節は続きます。春が来たと感じたのは気温と日照もそうだがわずかに上昇しソアリングした時にサーマルもそれなりに湧いていて結構荒れていたことに。春先は空域の乱れから統計的に事故が多い季節。安全確認を十分に、無理しないでいきます。

 山頂では先日入会したFMさんの立ち上げ練習開始。今日初日だがやっぱりskysport経験者なので上達も早そう。

 

2023年3月6日(mon)

 新人のYさんの初練習は立ち上げから。

     

久しぶりにN氏参加、タンデムも平日だが何人か。

  

私は3回飛んだのは久しぶり。渋川まで行けなかったが新しいハーネスの慣熟飛行で。ポットタイプはコクピットに収まる感じがして快適だがまだ風防は装着していない。

明日は絶好の予報だが私は不参加。人がいないのでopenしないとのことでもったいない。

 

2023年3月10日(fri)

 怪我でお休みしていたmさんが来た。パラグライダーを再開するとのことで早速タンデムに乗っていた。素晴らしい。ご安全に。

  

 今日は予報通り絶好のコンディション。春の陽気だがエリアの空域はさほど荒れてはいない。早春の瀬戸内海を見ながら久しぶりに長時間(2回で2時間ほど)の飛行を堪能。週末は予定があるのとコンディションもあまり良くなさそう。次は来週になりそうだが桜の開花も近い。

 

2023年3月12日(sun)

 昨夜の夜釣りは完全坊主というおそらく初めての釣果(?)。今朝は王子が岳エリアの合同清掃で各団体から数十人、パラグライダークラブからも7名が参加して汗をかいた。

 その後西TOのシートを捲って芝の種植えと水撒き、再びシートをペグで固定した。猪がしっかり耕してくれたので芝の発芽、生育も期待できそう。土日は王子が岳はコンディション不良だが清掃終了後に近隣エリアに飛びに行く人数名。

 

2023年3月19日(sun)

 先週は平日でも飛べる日がなく今日は絶好の日曜日。さあ離陸だ!と思ったらなんとバリオ(SKYDROP)が起動しない。。モバイルバッテリーを繋いでもダメ。しょうがないので何年かぶりの音だけバリオ(SKYBEANS)をバッグの底から探し出す。幸いボタン電池は生きていて役に立った。

 

 しばらくお休みしていたH氏も9ヶ月ぶりに復帰した。おまけにGPさんと一緒にLDから荷物担いで登ってきたらしい。復帰おめでとうございます。

 

OZONEの代理店の方がSWIFT6,MOXIEの試乗機を持って来られていた。

 

   

 帰ってから故障したバリオを開けてみる。以前自分で交換したリポバッテリーは問題なさそう。安定化電源の4Vを繋ぐと起動してほっとする。これは一旦バッテリーコネクターを引きぬいてリセットすればそれでよかったのかもしれないと反省。またハンダづけして無事復活した。このバリオは当初GPSを受信せず一度本国(スロバキア)に送って対応してもらったことがある。価格がずいぶん上がったが今でも販売されていて小型軽量手軽で高性能な製品として人気があるのだと思う。海に浸かって分解、丸洗いした事もある(!)バリオ。酷使に耐えて今後も末長くしっかり働いてほしい。よろしくお願いします。

 

2023年3月28日(tue)

 晴天で暖かく桜は満開。春休みのためか平日にもかかわらずタンデム客は8名(!)と新記録かも。

  

 風向風速は安定していてサーマルも荒れず穏やか。1時間半飛んでもあまり疲れない。頂上付近では新入生の方が立ち上げ練習している。

  

 また冬場にイノシシ対策、保水と踏み荒らしの保護として敷いていたネットをどかすとかなりの芝が。このまま定着してほしい。

 

2023年4月1日(sat)

 快晴で桜は満開、爽やかな風吹く土曜日だが風向が悪く飛ぶことはできない。有志でグラハン(グラウンドハンドリング)を行った。新入会員の練習には絶好な天候だったが集まったのはそれ以外の人9名で残念でした。

 

明日はタラの芽会。

2023年4月2日(sun)

 待ちに待った(?)タラの芽会。幸いコロナも下火で今年は大勢の参加で賑やかだった。ご家族の参加も多く健全な家庭生活がうかがえる方が多い(見習いたい)。

メインは近辺の山々に自生する山菜(特にタラの芽)の天ぷら。そのほかお肉屋さん直送のBBQや奥様手作りのケーキセットやたこ焼きも!食べきれない。

           

その後は場所をくるくるに移してグラハン会

     

 桜の季節ももう終盤、春の一日を満喫した。準備と運営をしていただいた方々に感謝申し上げます。肝心の王子が岳からの飛行は天候の関係でしばらく難しそう。

 

2023年4月9日(sun)

 昨日の土曜日は強い風。一転今日は穏やかな日曜日で久しぶりのopen。埼玉からのビジターさんはじめ大勢集まった。

           

 穏やかな1日。しかし大事には至らなかったのだがドクターヘリ出動もあって緊迫した場面もあった。特に講習生の安全確保はクラブとして絶対的な最重要事項。事故を減らすためのシステムの確立を望みます。

 

2023年4月10日(mon)

 昨日の埼玉のビジターさんも参加して連日のopen。気象は昨日とよく似ていて最初は弱風でそのうち絶好となってよく飛べました。ビジターさんは一人は軽キャンパーの車中泊、他の方は空路で岡山入りしてレンタカーだそう。行動力に頭が下がります。

  

 2日間気候は良くてサーマルもほどほどに風も安定している。JHFレポートによると春山の空は荒れていることが多いらしいが臨海部は違うのだろうか。絶好のシーズン到来の予感。

 芝生を養生するために敷いた黒土(多分燃えガラ)が乾燥すると粒子の細かい粉となって舞い上がる。それだけならまだしも離陸時に広げたグライダーに付着すると黒く汚れてしまう。地表に結構な量が溜まっていて元々の土とは混ざらない。掃除機で吸ってみたがすぐに目詰まりする。そこでエンジンブロアで吹き飛ばしてみるともうもうと黒煙があがった。観光客がいない時を見計らって行ったが風に乗って遠方まで飛んでいく。かなり(半分以上)吹き飛ばしたがまだ残っている。生えてきた芝はその下の固い土に根付いている。新たに土入れしたい。

 

2023年5月2日(tue)

 悪天候で久しく飛べていないがいつの間にかGWに突入していた。今日5月2日は合間の平日、ビジターさんも来られて久々の絶好かと思われたが残念ながらちょっと弱風そのうち方向も東に。私は体調がイマイチだったので飛行せず早々に引き上げた。

 ブラジル代表の(ウソ)A氏。いつも高高度を飛行するのだが今日も一人高く飛んでいた。機速を維持して揚力を失わない。結構頻繁にターンするのだが操縦が巧みな上に機体のターン性能も優秀なのだと思う。

  

明日は有志で高知県高岡エリアに遠征するらしい。王子が岳の不調はまだしばらく続く。

 

2023年5月10日(wed)

 快晴、予報では風も良好でウキウキして出かけた。TOでは人前結婚式の準備がされていた。午後3時からとのことなのでそれまでなら飛行できる。

 

 

しかし風は弱くやっと数名がトップアウトした程度で私も4/10以来1ヶ月ぶりの飛行は9分間のぶっ飛び。式の時刻が近づいてきてリハーサルが始まった。一時撤収して(写真OKの許可を頂いています)

   

式のあとは隣の絶景カフェ「ベルク」で披露宴。新郎は御住職で遠く北海道からとのこと、末長くお幸せに。

 

2023年5月21日(sun)

 昨日土曜日のコンディションはよくなかったらしいが今日は絶好の予報。しかし午前中はあまり上がらず、午後から良好になった。穏やかなリッジ、サーマルでゆったりと飛べる。

         

 穏やかな気候のもとで今日は講習生の初飛びがあった。コンディションが良すぎてなかなか下降しないらしく低空で長い時間飛んでいたらしい。離陸と着陸を徹底的に繰り返すことが安全につながると考えます。パイロット目指してお互い頑張りましょう。ご安全に。

 

2023年5月22日(mon)

 3日連続openだったがあまり条件が良くない。A氏はとばずに早々に帰宅。私はなんとかトップアウトしたが結局メインLDに。

 

夕方近くになると北西の強風となり雨も落ちてきてこれも予報通り。夕方の予約外タンデムも渋川海岸までは届かず東の浜に降りた。タンデムと一緒に出ようと思ったがこの風では稜線からの吹きおろしによるローター発生の恐れがあり初心者には難しく離陸しなくてよかった。

 

2023年5月24日(wed)

 予報はイマイチだったが(と思うが)あちこちでサーマル雲が発生している。リッジ風もまあまあ、集合の12時にちょっと遅れたがすぐに離陸した。

 

サーマルを捉えることはできなかったが(ちょっと遅かったか)少し荒れ気味なコンディションの中飛行を楽しんだ。

 

2023年6月4日(sun)

 梅雨の中休みの休日。風は結構あったがあまり上がらない。すでに夏の風か?

 

       

 今日は新しく会員になった方がいた。ちょっと体重オーバー気味なので健康のためにも減量を頑張ってもらうことになった。

 

2023年6月5日(mon)

 連日のopenだったが弱風でコンディションは良くない。せっかく来てくれたビジター諸氏は飛ばずに帰ってしまった。でも講習生は練習日和!

大潮干潮で浜も広い。今日は何回飛べたのだろう。

 

こちらは今日から立ち上げ練習開始。がんばれー。

 

 

気温が高いせいかちょっとの風ではなかなか上昇しない。