Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

パラグライダー日記(2020 3/3)

2020-09-01 02:10:15 | パラグライダー

2020/9/6(sun)

 2020年も2/3が過ぎました。自分も世間も最初は努力の行動変容だったのが今や常態化して当たり前に猛暑下でもマスクして出かけていて人間の順応力はすごいと思う。今週も平日、週末とも飛べない日が続き巨大勢力の台風10号もやって来る。パラには好条件になるという台風一過の風に期待したい。

 

2020/9/8(tue)

 昨日は台風が最接近して新幹線などは終日運休だったが今日は予想通り穏やかな晴天でパラ日和、平日に集まったのは8名。久しぶりに1時間超の飛行が楽しめた。ところが立ち上げると何か変、、なんとCライザーのラインが枝部分で1本破断していた。前回グラハンでひきづられた時に切れたらしい。今日は応急処置でしのいで後日別注文して交換します。

  

 久々に長く飛行していたらパラ酔いしてしまった。帰宅してから後悔しないように限界まで飛んでついでに振り回して十分に気持を悪くしてから着陸した。HK氏はほぼ1年ぶりの復帰飛行、同い年の新人N氏は今日もガンガン飛んでいる。お盆中に骨折したF氏がもう元気に飛んでいた。理由は「骨折は誤診だった」とのことで良かったです。

 

2020/9/13(sun)

 西風強めだが絶好のコンディションで満喫した。ほっておいてもどんどん高度が上がり、数回そして長時間の翼端折で高度を下げるがまたすぐに上昇してしまう。観光客も一杯で駐車場は満車、タンデム希望の方も多くビジターさんが木に引っ掛けたりと忙しい1日でした。午後からもう一本と思っていたが次第に爆風でベテランタイムとなって撤収した。

 夜になって投稿されたS氏の動画の自分の離陸シーンを見てあまりのカッコ悪さにがっかりした。グライダーが走ってないのに無理に飛び乗っている。下を向いた離陸姿勢はそのまま堅持しなくてはならない。

 

2020/9/19(sat)

 秋の4連休初日、絶好のコンディションで長時間フライト2本。ちょっと強めだったがどんどん高度が取れて海に出ても下がらない。前回の気分が悪くなった反省で体調を整えて(しっかり寝て)臨んだので楽に飛ぶことができた。離陸直後にレスキューパラシュートが開いて引っかかるというトラブルがあったが大事に至らず。渋川海岸も4mほどの風でちょっと強いのだが接地時の衝撃がほとんどなく安全に着陸できる。

  

 また強風時のリバース姿勢でAライザーを肘を曲げて引き寄せる(肘を伸ばして体重をかけて体を後退させない)ことでコントロール代(しろ)を確保するテクニックをY氏から教わった。ちょっとやってみるとなるほどと思わせるので暫く意識して行ってみたいと思います。

 

2020/9/20(sun)

 予報よりずっと良好なコンディションで今日も楽しめた。連休後半は王子が岳では飛べそうもないのでこれはラッキーだった。HK氏と協力して新入生の立ち上げ練習を行ったがやはり他人への指導は難しい。理解不足で曖昧にしていた事柄が暴露される。ところで初心者の立ち上げ時にグライダーが回転してしまうのはよくみる光景だが翼の両端に紐を結んで自転車の補助輪よろしく左右2人でコントロールしながら平地を走る練習はどうだろうかと前から思っている。

 

 パラグライダーを始めて丁度2年経過した。この間深刻なトラブルや怪我は無かったが今日は初めてのニアミスで油断は禁物。王子が岳エリアでは離陸、飛行、着陸と自分なりのスタンダードができてきて安心感が高まっている。高高度飛行も140回でまだまだだが昨日今日と長時間飛びながら次の自分の練習課題は何かと考える。より確実性を追求しつつ課題を持って練習することは必要。今までは意識的に避けてきたのだが他のエリアで経験を積む事もそろそろか。

 

2020/9/26(sat)

 めっきり涼しくなってジェットスキー軍団もいなくなって静かです。今日は結構強い西風が安定して吹いていたのだが午前中にメインTOからの離陸で久々のスタ沈してしまった。なんとか出れるかと繰り返した立上げだったがテンションがキープできずそのままスタートして撃沈した。回収後にレスキューパラシュートが飛び出してリパックしていただいたが時期が来ていたのでこれは良かった。自分には難易度が高すぎたと思います。無理は禁物でさっさと西TOに移動すればよかった。改めてTOする頃は更に強風でなんとか垂直離陸できた。空中に持ち上げられながら身体の向きを変えることになるがその際に尻餅をつかないことが大切。どうしても後方に飛ばされるのだがブレークコードを十分にリリースする。

 

 右の弁当箱みたいのがレスキューパラシュートでハーネス(パイロットが座るイス)に収納される。ピンチになった時には手の届くところにあるハンドルを握って引き出して放り投げてあとは神様に祈る。。写真はほとんどリパックが終わった所なのだが実はこのハーネスには専用のパラシュートの包みがあって(手前の黒い布)再度の包み直しとなった。。パラシュートの長いワイヤーは輪ゴムでとめながら折りたたんで収納される。作業するのは有資格者。リパックを見学していて「宇宙兄弟」のトムハンクスそっくりなキャラクター「ピコ」を思い出してしまった。レスキューのお世話にならない事を祈っています。

 1時間半程度の飛行だった。直陸時かなりの強風でなかなか高度が降りなかったが落ち着いて処理できた。油断は禁物だが強風でもイレギュラーな風でなければなんとかなる気がする。H氏は解散後に他のエリアで夕暮れ時に飛んだらしく相変わらず軽いフットワーク。トップラン(離陸した場所に着陸すること)が自在にできる事が必需なのだがそれ以上にエネルギーの違いに感嘆する。

 

2020/10/4(sun)

 予報では良好だったのだが実際はヨワヨワの1日だった。無風状態でもパワーで飛び出した人もいたが自分は自信がなくて腰が引けた。

 

 破断していたワイヤーが届いて交換してもらった。

ワイヤーは左右一組2本で経年的に伸びることを考慮して両方とも交換するのが普通らしい。私の場合は購入して間が無いので一応反対同部位と比較したが伸びはなく破断側だけの交換をした。また同時注文していた(憧れの)チューブバックも届いたがやはりこれは便利。機体の保護をしながらコンパクトにまとまるし遠征に行く時など重宝しそう。

 

2020/10/5(mon)

 昨日の日曜日は飛ぶことはできなかった。今日は平日だが私を含めて5名が集まった。私は午前中にサツマイモ掘りがあってちょっと遅れての参加となったのだがコンディション良好で2時間近くのフライトが楽しめた。途中西風が弱まって150mくらいまで下がってしまいメインの海岸に着陸することを覚悟したのだが南西に面した岩場を利用して再び上げるができてこれは嬉しかった。ここまでのリカバリーは初めての経験で無事渋川海岸に降りることができた。

 今日参加したT氏はこれから帰って徹夜の仕事をしてから明日火曜日も場所を変えて飛ぶらしく今日のメンバーもあと2名参加する。今週末は台風の影響が出そうだが一過の日曜日に期待したい。

 youtube動画でこの後H氏とT氏は他のエリアに移動してもう一本飛んだ事を知った。

 

2020/10/11(sun)

 前日には台風は去って良好なコンディションになるかと思われたが天気は良かったのだが風は弱く残念ながらイマイチな1日だった。ただ秋の行楽シーズン真っただ中で観光客は多くタンデムは忙しかった。

  

 ビジターさんを含めたフライヤーも多数来ていたが皆さん様子見の時間が長かった。私は午前中に1本飛んだがあまり上げることはできずそのうち下がってしまいメインLDに着陸した。グライダーを片付けているとすぐ近くにビジターさんが失速して不時着する音が聞こえた。すぐに駆け寄って状態を確認すると左手首を骨折しているらしく本人の希望で救急車の出動となった。見ていた人の話では5〜6m程度の高さからの失速らしく下が砂浜だったのは不幸中の幸いで硬い地面では脊椎損傷の可能性もあったと思います。

 当時LDはほぼ無風でグライドが伸びる傾向だった。着陸ポイントの前方は岩場でそれ以前に降りなければという意識がはたらいてブレークコードを長時間引きすぎて大気スピードが失速域に入ってしまった結果と思われる。岩の横は海なので危険を避けるために時には着水も選択肢となる。

 同じエリアで岩から落ちて怪我をした観光客もいて複数回の救急車の出動となったらしい。楽しさいっぱいのアウトドアは危険もいっぱいだ。ご安全に。

 明日(月曜日)も集まる予定。コンディションが上向いていることを期待します。

 

2020/10/12(mon)

 タンデム飛行を希望するお客さんが大勢で平日openとなった。集まったのはビジターさん含めて11名で良好なコンディション下で満喫した。山沈、スタ沈、着陸時の引っかかりなどハプニングはあったが私は大過なく楽しめた。

  

 条件が良くて高く飛行していると脳内に全能感が充満して自分が上手くなったような錯覚に陥る。一方で昨日、今日とアクシデントありでちょっと気を引き締めないといけない気がする。飛行中にカメラ操作して山沈、着陸時の一瞬の判断が遅れてオーバーランして交通標識にひっかかったり、と普段から緊張感を持って準備したい。今日発生したメインランディングのオーバーランは昨日の失速による不時着と共通するところがある。進入時の高度の読み違いがアクシデントに繋がってしまったわけだが咄嗟の判断で方向を変えて(風向きが)フォローのケツラン(尻餅での着陸)や着水も選択肢になるしそれ以前に高く進入した場合の八の字飛行などによる高度調整方法をマスターしておくことで一発勝負の着陸の不安からかなり解放される。幸い今回は擦り傷程度で済んで(まだ)良かった。ご安全に。

 私は相変わらず離陸が下手すぎて嫌になる。機体が変わってかなり経過しているにもかかわらず未だに慣れない。グライダーの動きが早くて頭上安定がとれず方向転換する時にテンションが抜けてしまい安定的に離陸できない。地上練習をした方が良いと思う。いや練習しよう。

 

2020/10/18(sun)

 誘われて初めて県外遠征に同行した。メンバー4名で片道2時間の高知県土佐市の高岡エリアに。

 麓からかなりの悪路を数十分登ってたどり着いたTOは海抜430m、視界良好で室戸岬まで見える。良い天気だったのだが午後3時過ぎまで待つも風は弱め、それでもぶっ飛びで数km離れた仁淀川河川敷のメインランディングに何とか辿りついた。LDは仁淀川の対岸で水量ある川を超えられるかと心配したが河川敷での高度ロスは少なく余裕を持って降りることができた。H氏は自分は飛ばずにまた車でLDに下って飛んだ3名を回収してそのまま帰路となり本当にお世話になりました。私は飛び乗りの癖が出てしまい相変わらずギリギリのTOでスタ沈寸前で深く反省。これを克服しないとちょっと難しい条件では離陸できない。

 

 離陸で走っている時の姿勢が上半身が起きていてそのまま飛び乗る格好になるのだが腕の位置が体より前方にあるとこうなりやすい。意識的に腕を後方へ向けて前傾姿勢をとる(自然とこの格好になる)ようにしたい。この姿勢は以前意識して行なっていたものだがまたその時点に戻ってしまった。

 地元の方は飛ばれたり河原で飲み会をしたりとアウトドアを十分に楽しんでいる様子だった。飛び慣れたエリア外の飛行は非常に緊張したが良い経験になった。TOからLDが見えないということが余計に緊張させた。とても良い環境のエリアなので条件の良い時にぜひまた訪れたい。

 

2020/10/21(wed)

 車検明けのジムニーを受け取ってイオンで新しいトレッキングシューズを買って気分良く出かけた山歩きだったが川の土手を走っていると気持ち良い風が吹いていたので急遽グラハン(グラウンドハンドリング:地上でのパラグライダーのコントロール)を行う事にした。

 

 河川敷には芝生広場があってお年寄りがゲートボールしている。そういえば近所の公園でも盛んに行われていたが最近はほとんど見なくなった。リタイヤしてから一度「老人会に入りませんか?」と言われたことがあってその時は少なからずショックを受けた。世間では「仕事のリタイヤ」=「老人」なのだ。老人会にはいずれお世話になるかもしれないがもう少し先でお願いします。

 河川敷内に斜面があって少しは浮上できるかと思ったが残念ながら上がらない。風もちょっと荒れていて適当に暴れて良い練習になった。やっぱりコントロールが不十分でもっと地上練習が必要だと自覚した。

 

2020/10/25(sun)

 予想どうり終日絶好のコンディションだった。観光客、ビジターさん、タンデム体験も多く、担当された方は昼食の時間もないほど飛び続けた。空には20機以上が舞っていて壮観だった。

 周辺のエリアから主だったメンバーが来られていたが皆さん満足されたと思います。風速は4〜5m位とちょっと強めだったが私も長時間フライトを2本、ちょっと混雑を避けて飛んで自己最高高度550mまで難なく上昇する事ができました。

 タンデムパイロットは今日だけで7回飛行した。それでも体験客が帰った後の夕暮れ時にシングルフライトしている。ホントにパラグライダーが好きなんだろうと思う。

 

2020/10/26(mon)

 タンデム希望の方が4名、平日openで13名が集まった。

弱い南東〜南の風で私は途中トップアウト(離陸地点より上昇すること)したのだが粘っているうちに下がってしまい渋川まで到達できずにメインLDに降りてしまって見上げた上空。

 今日もスタ沈ギリギリのTOだった。前傾を意識して走ったつもりだったが後で周囲にいた人に聞くと「離陸する時は体は起きていてその後前傾してた」。、、、さらなる修行が必要。

 

2020/10/27(tue)

 先日の河川敷にグラハン練習に出かけるもほぼ無風で散歩のみで帰宅した。ここは結構広いのだが大雨の時は水没する。一昨年少し下流にある支流の堤防が豪雨で決壊して50名以上が亡くなった。今も避難生活を続けている方が大勢おられる。3年後令和5年の完成を目指して大規模な河川工事が続いている。

 昨日知人から立派な柿をいただいて早速干し柿にした。

 前回(数年前)は雨が続いて失敗してしまったので今年は上手にできればいいのだが。レタス、サニーレタス、春菊の苗も頂いて早速プランターに植えた。庭の日当たりが悪いので玄関横に置いてある。こちらも楽しみだ。

 微風時のスタ沈危機が続いていろいろと考える。パラ界の著名youtuber S氏の言葉だが頭上で安定させるには「ブレークコードでコントロールするのではなくテンション(荷重)を掛ける」。前機のALPHA 6の時は頭上に来るまでAライザーを持ち続けていてそれに伴って垂直方向への荷重も掛けられていた。現在は前方へ走ってしまいそうになる機体を止めるために早くAライザーを離してブレークコードを引いて止めようとしている。この状態では機体は頭上に浮かんでいるがラム圧も不十分で揚力も出ない。したがって腰を落として体重を掛ける事で安定させる事を意識してみよう。

 

2020/10/31(sat)

 先々週訪れた土佐市高岡エリアに再び出かけた。前回は思ったような風ではなく飛ぶ人も少なくて少し寂しかったのだが今日は一転して沢山の方が集まった。王子が岳からは4名。

  

 固定翼ハンググライダーの実物は初めて見た。尾翼、フラップが装備され旋回は体重移動と連動して動く翼端上面にあるスポイラーで行われる。恐る恐るパイロットの方に失礼ながら価格を尋ねるとパラグライダーの10倍近くとのことだが精緻な造りを見ると納得する。この日の飛行は2本で1本目はあっという間に下がってしまいサブランディングに、2本目はうまく上昇してリッジソアリングしてメインランディングの仁淀川河川敷に着陸した。いろいろと得る所があり十分に楽しむことができた。河原では地元の方々が徹夜で宴会(!)するらしい。ブルームーンを見ながら帰路に着いた。

 

2020/11/1(sun)

 北東風で王子が岳では飛ぶことはできない。10名以上が集まって近くの広場で(全面使用の時は有料)立上げとグラハン練習を行った。

 

またクラブの加入者があり練習に参加していた。最初は強風でベテランタイムだったがその後は良い風で貴重な1日となった。

 普段ホームの王子が岳で飛ぶ時はあまり必要としないのだが遠征した時など不慣れな地形での飛行はツリーラン(木に引っかかるなど)の可能性に備えてそのための装備(ツリーランセット)を携帯する。内容はザイル、登山ハーネス、カラビナ、シュリング、ノコギリなど。体に登山ハーネスとパラハーネスを2重に装着しツリーランした際にはフロントバックなど身動きしにくい状態でも取り出せる所にあるザイル、スリングで身体の確保(更なる落下の防止)を行う。これらの結構かさばるしなるべく軽量化したいのだが一番容積があるのがザイルで長さは20mは必要。登山用ザイルは直径10mmと8mmしかないようで両方入手したがやはり重量、容量で現実的では無い。地上からの救助や機体回収などで木登りする時はこれらが必要だが飛行時に携帯するには6mmX20mくらいのザイルが欲しい。船の係留などに用いるロープの流用(2重にするなど使用時には十分に配慮して)をすることにした。カラビナもアクセサリー用が多くこれらは使えない(製品に「クライム禁止」などと記入してある)。スリングは30cmから120cmくらいが市販されているが1本で幹に巻きつけるにはもう少し長いものがほしいところ(全て受け売りです)。

 

2020/11/3(tue,祝)

 強風予報だが午前中は飛べそうという事で出かけた。予想通りの風で西テイクオフから離陸ししばらく飛んでいたが次第に強風となり30分ほどで渋川海岸に着陸した。高度調整の翼端折りを初めて追い風で行ったが特に支障なく効果的に行えた。上級機になると翼端折りから離脱するにはブレークコードの操作を必要とする。普段使用しているepsilon 9はリリースすると自然に復帰するのだが今回の強風下では操作が必要だった。

強風時の速度計(GSPを利用して測定している対地速度)がはじめて「0」を示していた。実は後退しても速度は正の整数で表示され後退した時はマイナス表示するには機首がどちらかという情報を加味する必要がある。原理としては可能だと思うがそのようなGPSバリオが存在するのかは知らない。実際には偏流飛行などで斜め方向に飛んでいる場合が多くやはり絶対値表示が適当と思います。ところで急激に上昇や下降した時も速度に反映されるのだろうか?

 youtube動画で「Flybubble Paragliding」をときどき見る。今回の内容は「翼端折り」で最近は急いで降下するときに多用している。動画を要約すると 1左右対称に該当ラインを引く  2その後ハーフアクセル  3解除する時はまずアクセルを解放して減速  4片方ずつ翼端折りを解放  というもので引くラインを間違えないように、乱流で姿勢が乱れたときには使用しないようになど。機体の特性によって挙動が異なるが初級機では解放操作すると自然に翼端が伸びることが多いが今回は風速が強かったためか伸ばすためのブレークコードの操作が必要だった。地上近くの操作ではタイミング上で重要な要素になるのでもう少し練習しておきたい。

 

2020/11/22(sun)

 フライトに出かけるのが3週間ぶりになったのは地元でも新型コロナの第3波が来ているのと自分自身の体調が優れず外出を控えていたため。発熱も咳もないが何となく体がだるくいつもなら「風邪をひいた」となるのだが時期だけに慎重になる。体調の悪い小児の受診が遅れたり予防接種を飛ばしたりで症状が重篤になる危険が言われてるが直接では無くともコロナの影響は確実に感じる。おまけに運動不足のためか腰と膝まで痛くなった。今日は気象条件は良くなさそうだったがやっぱり風向が悪く飛ぶことはできなかった。

  

 条件は悪くとも飛んだ方々もいた。微風の中で今日が初飛び(単独の高高度飛行)の女性もいて見ている方がドキドキした。2年前の自分も状況がわかっていないのに飛び出して随分とスタ沈を繰り返した。今でも技術でカバーできるほどの力量もないので慎重にならざるを得ない。

 明日の祝日も王子が岳は微妙な天候でさてどうするか。

 

2020/11/24(tue)

 明日(水曜日)の王子が岳は多分絶好のコンディションの予報なのだがインフルエンザ予防接種とブッキングした。11月はまだ1回しか飛んでいないのでせめてグラハン練習しようとクリクル多目的広場に出かけたら振替休日。。仕方ないので隣町にある六番川水の公園に。

風は弱め、地面は相変わらず湿っている。でも1時間ほど走り回って汗を流した。風がある時は助けられるが弱風時は体を回転させる時にテンションが抜けるのがよく分かる。理屈では理解しているつもりだが膝を曲げて低い姿勢で回転するのは足元も悪くかなり難しい。弱風時に備えてフロントでも問題なく立ち上げできるように練習した。

 最近紹介されたtiktok動画の中国の若い女性の離陸シーンには感銘を受けた。体を前傾にして後ろに跳ね上げるようなステップで加速しそのまま離陸している。王子が岳の女性ビジターさんでもそのような方がいて常々感心している。

 

2020/11/29(sun)

 今日は次第に強風になる予報、朝の段階で山口県では強風注意報が出ている。30分早い集合だったか到着した時は既に結構な風速で早速西TOから離陸した。快調に飛んで高度も短時間に100mほど上昇して500m超、無線で渋川海岸のレポートが入るが6m/s以上とのことで1時間程度飛んで向かった。やはり風下からのアプローチでは押し戻されて予定の着陸ポイントまで届かない。しかし余裕をもって着陸できた。

 

 この日はこの一回のみの飛行だったが満足した。advance epsilon 9は強風下でも安心して乗れる良い機体だと思う。着陸してから海までひきずられたビジターさんがいて強風の中機体を水洗いした。サポートがあればいいのだが適切に素早くグライダーを閉じるのは結構重要。

 クラブのH氏から「ayvri.com」というサイトを紹介された。詳細は承知していないがGPSデータをアップロードすると3Dでその軌跡が表示されるというもので対象はスカイスポーツに限らない。

 今は2D表示の「GPXSee」というアプリを使うことが多い。

データは共通なのだが(GPSからMacに取り込んだもの)ayvriで表示すると(飛行中の画像)

3D表示はマウスで角度を変えられるし軌跡の表示速度も2段階。感心するのは直下の地面の位置が分かる(画面の縦線)こと。飛行中のデータもリアルタイムで表示される。海外のサイトだが世界中の地形データに対応しているのだろうし反応も素早くて使いやすく飛行時の記憶が蘇る。月額5$の有料バージョンもあり画像を管理できるらしい。

 

2020/12/3(thr)

 観光用の動画撮影があり平日openしたが風向は良かったが強風で残念ながら飛行はできなかった。

 

離陸準備をしていたが最初に離陸したF氏が前に進まないのを見て取りやめた。近くの測候所の風速が9m/sでこれではムリで撮影もモデルさんのタンデムの立ち上げのみだった。今週末は期待できそう。

 

2020/12/5(sat)

 良好なコンディションで楽しめた。

   

 幹部メンバーがインストラクター講習で不在のためタンデム飛行も行われなかった。ツリーラン(木にひっかかる)もあったが怪我もなく楽しい1日だった。明日も良好な予報。

 

2020/12/6(sun)

 最近は多くの新人が入会して地上練習をしていた。なかなか単独飛行ができない気象条件が続いたが今日は絶好の予報、午前中が浜が広く数人が初飛行した。晴天で終日穏やかな風でタンデム飛行の観光客は多かったが風速は上がらず飛ぶ人は少なめで飛行時間も短かった。私は2回ぶっ飛びだったがベテランと比べてもあっさり下降してしまい技術の差を痛感する。おまけにLD(ランディング)時にガードレールでラインを切ってしまいまた要交換修理となってしまった。浜が狭い上に吹き流し周辺に人が多く避けてのLDでガードレールにグライダーが引っかかってしまいもちろん原因は自分の未熟にある。自分や他人に怪我をさせなくて良かったと思わなくてはならぬ。

 

 

 新入会された方の体験タンデムもアーベントタイムで長時間飛んでいた。17時を過ぎると日没で特にLD地点はかなり暗くなる。来週は屋内の忘年会を自粛して変更した屋外BBQの予定。

 前回の経験から補修用のラインが到着するまで1ヶ月くらいはかかる。国内オークションでdvance社のIOTAというハイエンドEN-B機が出品されている。IOTAは2015年発売の新参機種で2018年にIOTA2にモデルチェンジしている。フライトインプレッションではIOTA2はかなりハイエンド寄りらしくちょっと手に負えそうになさそうだが前身のIOTAはそうでもないらしい。。と勝手に判断して落札するか考えていた。しかし現在乗っているepsilon 9はAdvance社の中ではローエンドEN-Bの位置付けにもかかわらず相変わらず手こずっていること、オークションに出品されている機体の飛行時間が製造から5年、飛行時間100時間程度という情報があり見送ることにした。機体はどういう状況で使われてきたかにより状態が全く異なり履歴がわからない場合は自分の命を預けるものだけにここは慎重にいきましょう。修理が完了するまで一度はリタイアしたAlpha 6に再登場してもらいます。

 切れたのはこの2本

 各機種ごとにラインの情報が公開されていている。全てに名前がついていてその部分の交換ができる構造になっている。Advanceの場合はすべて2000円/本で(他社と比べて高価な製品が多い同社にしては安いらしい)左右2本ひと組(同じのが2本)で供給される。この場合は2本の破断だが4本で8,000円かかる事になる。前日ツリーランした機体を回収するときに木を切断するためのチェーンソーにラインが巻きついてしまい2本切れてしまった事があった。気まずい空気が流れたがこの機体はすべてのラインを交換したことがあり交換前のラインを保管してあって幸いにもその場で復旧することができた。すべてを交換すると計算上200,000円ほどかかるが高価な機体を大切に長期間乗るためにはこうすることもあるらしい。交換は大変手間がかかる作業で外注すると結構費用がかかるのだが広い場所ですべて自分で行なったとのこと。全部新品のラインに交換した直後はかなりフィーリングが向上しやはり経年変化によるラインの伸びはかなり飛行のパフォーマンスに影響を与えるらしい。

 中国人の若い女性がひたすら離陸するTikTok動画 https://www.youtube.com/watch?v=sHGn9skFTFs&t=27s を繰り返し見てため息をついている。この動画から得るものはホントに多い。グライダーを頭上に誘導してブレークコードに持ち替えてテンションを抜かずに体の向きを変えて改めてグライダーのポジションを修正して前傾姿勢で加速して離陸していく という一連の動作が美しく無駄がない。完コピしたいがジジイには無理かな?

 

 Youtubeからのヒント

・荷重をかける事によってグライダーを前方へ走らせる。

・フロントライズアップ時にAライザーを持つ位置を考えてカラビナまでのライザーを緊張させるように上に引っ張る。翼へのインフレーションが45°までに十分に行われる。