お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

フロイデンベルク城塞

2022年04月24日 | 旅行

フロイデンベルク城塞はバーデン=ヴュルテンベルク州のマイン河沿いにあるお城の遺跡です。ヴュルツブルクから真西に車で約50分、フロイデンべルクの旧市街を見下ろす丘の中腹に建っています。

その成立は12世紀の末までさかのぼるのですが、最初は某司教が建てた一本の住居塔でした。そして別の司教による小規模な建設段階があり、14世紀の後半には環状囲壁やお城の本丸などが建設されたのです。15世紀末から16世紀の初めにかけては、印象的なルネッサンス様式の建造物を備えた防衛能力の高い要塞化へのさらなる拡張と拡充が某伯爵によって行われました。そして別棟が建設されたり保護壁が築かれたりした後、最後に建設された外側の防御壁は山腹を下ってマイン河まで西と東に拡張され、フロイデンベルクの城下町を囲みました。

 

城塞と東の防御壁 ・ 西の防御壁

ところが16世紀中頃の第二次辺境伯戦争の際にひどく損傷し、それからお城は徐々に劣化して行ったのです。その後お城の管理はフロイデンべルク市に移され、特に16世紀末期以降の魔女裁判の時代に、大砲塔のみが刑務所として使用され続けました。しかしながら中世の終わりとともにお城は荒廃し、草花の茂みと木々に埋もれて、何世紀にもわたって忘却の彼方に落ちて行ったのです。

第二次世界大戦後になってようやく、市民が主導して宣伝活動を行ったため、城塞の存在が再発見され、その価値が徐々に認められ、20世紀の終わり頃に改装された状態で一般に公開されました。

お城に行くには車でぐるりと裏に回って山中の駐車場に停め、平地を少し歩く選択もあるのですが、私たちは旧市街から長い石段を登って行きました。

 

お城へと続く石段 ・ 城塞 1

 

城塞 2 ・ 城塞 3

すると城壁と丸い塔に囲まれた広い草地の広場に出ます。なんと、丸い塔に魔女の姿があるではないですか。私の住むハノーファーの近くのハルツ山で毎年魔女の集会があるそうですが、ここの魔女も参加するのでしょうね。

 

丸い塔と魔女 ・ 魔女

  

城塞 4 ・ 城塞 5

奥に進むと、中庭と思われる場所に野外劇場が設えてあります。こんにち、2年ごとの奇数年に観劇の催しが開かれるとのことです。

 

奥へと続く門 ・ 下から見る野外劇場

 

上から見る野外劇場

 

旧市街にある城塞の模型 ・ 弁当

この日は4月にもかかわらずめっぽう寒かったので、車の中で弁当を食べました。ご飯の上に鰹節と梅干し。おかずは大豆の煮たのん、大根のポリポリ漬け、鶏胸肉の蒸し煮とパプリカのごまだれ和えです。熱いお茶と一緒にいただきました。

 

〔2022年4月〕

 

 

 

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