中日３試合連続零封勝利

　昨日中日の最近の勝ち方が落合監督時代のようなしぶとい野球だと書きましたが、今日の広島戦はまさに黄金時代を彷彿とさせるような勝利でした。1-0の勝利というのがまさに当時の「守り勝つ」野球の典型的なスコアですし、中日のヒットは広島より少ないわずか３本。それで１点をもぎ取って投手陣の継投で勝ち切りました。広島３連戦を全て完封勝利。３試合連続無失点は12年ぶり、同一カードでは14年ぶり。まさに落合監督時代以来の快挙です。

　去年までも投手陣はリーグトップクラスの力量がありましたが、今年は守備がしっかりしています。ここまでチームの失策はわずか２ですが、それはどちらも開幕戦でのもの。つまりロドリゲスのあの日の２失策以降、全くエラーがないのです。去年までは守備で投手の足を引っ張っていたのが嘘のようです。これは３塁に高橋周平が入っていることが大きいでしょう。去年は守備に目を瞑って石川を起用していましたが、やはり高橋の方が安心感があります。また田中と村松の二遊間も「アライバの再来」を期待できそうです。

　さらに去年までとの違いは残塁の少なさ。打率はそこそこ高いのに得点能力は低いというのが去年までの打線でしたが、今年は相変わらず打てないものの、効果的にタイムリーが出ています。やはり勝負強い中田の加入が全体に良い効果を引き出しているのかも知れません。今日は中田を休養させましたが、それでも勝つことができました。紙一重の勝負をもぎ取れるようになれば、いよいよ強みが発揮できるようになります。

　これで首位に0.5ゲーム差まで迫ってきました。開幕３連戦の様子では今年もダメかと思いましたが、徐々に形になってきたので、このままの調子で久しぶりの首位を期待したいところです。心配は長年の「負け癖」が出てきた時にうまく切り替えられるかどうか。そして立浪監督がその時にまた切れて変なことをやらかさないかどうかです。監督が一番の不安材料のチームだけに、とにかく落ち着いて無駄に動かずに采配をふるって欲しいです。