kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雰囲気の変化

2013-10-31 | 陸上競技
水曜日は練習を全くやっていませんがなんとなく変化を感じました。この日は技術的な部分の確認をやったと前の記事に書きましたが、かなり真剣に聞いていました。多少メモを取るように指示をしたのですが必要なところをしっかりと書いたり、渡した文書にマーカーで線を引いたりと授業よりも集中して聞いているのではないかという感じを受けました(笑)。

これまでとは違う気がしますね。とにかく良い雰囲気で県体を終えたのが大きいのだと思います。来季に向けてやったら届くのではないかという気持ちがあるのでしょう。気持ちが前向きになれば取り組む意欲も前向きになります。こう考えるとすごい事ですね~(笑)。ミーティングを終えてから目標設定を書いている時にも大きな成長を感じました。個人課題の設定も渡した文書を見ながら考えています。体脂肪を落としながらも筋肉で体重を増やすんだと言っていた時には泣きそうでした(笑)。この姿を保護者に見てもらいたいですね。どれだけ競技に対して真剣に考えるようになってきているのかというのが分かってもらえると思います。間違いなくこれまでとは違います。

実際に練習が始まっていないので行動面の変化が分かりませんが、発言や取り組もうとする姿勢は確実に成長しています。私自身がリーダーシップをとり半強制的にチームの舵取りをしなければいけないという年もありましたが、この時点では自分達で目標に向かって進んでいってくれそうな雰囲気があります。驚きです。

強くなりたいという気持ちがこれまでよりも大きくなってきているのは間違いありません。一年生にとってはなかなか先が見えない冬期ですがここをどれだけ真剣に乗り越えていけるかで絶対に変わってきます。普通の選手たちが真剣になればこれまでとは全く違う力が出せる。そう感じています。

そしてその姿を見る私自身はどうか?これも間違いなくこれまでとは違います。ガツガツした感じが抜けた気がしてます。数年前に本当にインターハイが見えていた時には私自身が「インターハイに行きたい」オーラ全開でした。まだ行った事のないインターハイに行けるんじゃないかという過剰な期待、もっとやらなければいけないという無駄な緊張感。あの頃師匠から「指導者がそんな感じだったら選手は敏感に感じるから良い事にはならない」と言われていました。今なら分かる気がします。遅いですが。

選手は敏感に指導者の様子を感じていると思います。指導者がインターハイに行きたいという気持ちが強すぎると選手は萎縮したり、過剰にインターハイを意識します。当時は全く気づきませんでした。情けない話です。そんな様子だから選手は「先生の期待に応えたい」と使わなくて良い気を使ってしまう。顧問の未熟さ故です。

今は…。結構落ち着いています。もちろんインターハイは狙っています。繰り返しになりますが多くの卒業生の「想い」ですからね。私自身の「想い」でもあります。しかし、それだけではダメなんだと感じています。今の選手達もインターハイに行くんだという気持ちは持っています。その可能性も十分ある。しかし、追い詰められた感がないのです。キャプテンの性格的なモノなのかは分かりませんが結構余裕があります。練習に対して真剣でないということはありませんが、何となく笑顔が出てくる雰囲気なのです。

こういう雰囲気でできればきっと強くなると思います。見ていて自然にそう感じました。手を抜こうという雰囲気が一切ありませんでした。こういう雰囲気が続けば強くなると思います。顧問が真剣になっても選手自身が「強くなるんだ」という気持ちを持っていなければ何も変わらないからです。

明るい雰囲気の中でやっていけたらと思います。地味な練習だから楽しくできたらと思います。期待してもらえるチームになるんじゃないかと思っています。大きく伸びる可能性がある選手の本当の力を見ていけたらと思っています。

暖かく見舞ってください(笑)
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確認作業

2013-10-31 | 陸上競技
水曜日、この日から冬期練習に入っても良いなと思ってはいたのですが、色々と思うこともあり先延ばし。短距離に関してはこの日も朝練を行いませんでした。3日間も朝練をやらないというのは初めてかもしれません(笑)。年間を通じて規則正しい生活を行う、大会の時に速い時間帯から身体を動かすのでそれに少しでも慣れておくというのが大きな理由で行っています。朝練からガンガン練習をするという事はありません。生活リズムを作るためです。

朝練で思い出しましたが長野県の中学校では朝練が全面禁止になるかもしれないというニュースが先日流れていました。理由は「授業に集中できない」という理由だそうです。また、全国の部活動加入率は65%、長野県の部活動加入率が59%と低くなっている理由の一つに朝練があるということでした。本当なのでしょうか?
朝日新聞ニュースの記事の抜粋ですが『基準案には「食事と睡眠、生活リズムを考慮し、原則として、朝練習は行わない」と明記。「完全休養日を週2日以上」「勝利至上主義に偏らず、生徒のニーズを生かす」なども盛り込んだ』とのこと。うーん、どうなんでしょうか。朝練をやらなければ生活リズムは安定するのでしょうか。生徒のニーズを生かすというのは?「楽しくやりたい」という風潮が多くなれば「競技」としえ部活動をやる子供たちは少なくなっていく気もします。このblogでも何度か議論されていますが「競技をやりたければクラブチームで」という風潮があるのでしょうか。「楽しく健康づくり」というのが今のご時世に求められる「部活動のあり方」なのかもしれません・・・。

話が大きくそれましたがこの日の午後はミーティング。この冬の練習メニューを渡して何を目指して練習をしていくかを話しました。かなり細かくです。ほぼ授業のような展開で話をしました。この冬の課題は例年通りです。「膝締め」と「重心移動」の2つがメイン。今年はどちらも並行してやっていこうと考えています。理由は色々とあって・・・。「速く動かす」ことが短距離にとっては必要になります。しかし、そればかりに目を向けると全く前に進まない動きとなってしまう。ここで失敗してしまったらこれまでの積み重ねが生かされません。そのため「何を目指してやるのか」というのを説明しました。

この日のミーティングはその他、練習の細かい部分について話をしました。いつもは練習中にざっと説明するだけの部分だけですが「何故この練習をやるのか」という部分を理解させていきたいと思ったからです。実際の練習の時には忘れている可能性もありますが(笑)。それでも「タイヤ引き」「ハードル走」の意味を考えてもらうことで練習の中身が濃くなります。「膝の締め」「重心移動」だけではなく意識したいことは山のようにあります。そこの理解ですね。

現在12秒前半で走る選手に少し質問をしてみました。「トップスピードで走るときに膝の締めを意識しているか?」です。2人の意見は共通していました。まさにその通りだと思います。「走りながら動きを作る」というチームも多々あると思いますがうちは「ドリルで作る」パターンです。しかし、実際の動きの時には・・・です。速い動きの中で細かい部分をコントロールするのは不可能だと思っています。時間をかけてその意味を考えさせながら練習を進めていくことで初めて動きが作れる。「無意識にできるようになる」というのが理想なのです。そのためには莫大な時間を要します。冬期練習のメインはここにあると思っています。

技術的な練習のことだけではなくトレーニングに関しても説明をしました。今年も週3回はトレーニング。走練習よりもこちらの方がハードです。多くの練習を詰め込んでいますからなかなか大変です。トレーニングに関してBOSSにいくつか質問をして練習のなかに取り込んでいくことにしました。それぞれの選手について「課題」を指摘してもらったので「個別メニュー」を作成することにしました。いくつかの種目はこちらで指定したものもあります。各自が5種目自分自身の「長所を伸ばす」「短所を補う」ための練習を取り入れていきます。自分のための練習を自分で考える。必要なことだと思います。

もう少し書きたいことがあったのですが長くなるのでまた別に。多分書きます。
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目標設定

2013-10-30 | 陸上競技
火曜日、この日は朝練もせずに一日のスタート。月曜日は完全休みにしていましたが火曜日はさすがに集合をする事にしました。焦りは全くありません。逆に練習を休むことも必要なんじゃないかと思っているくらいです。この一日がどれだけ影響するのかは分かりません。せっかくの上がってきたスピードを生かして練習をする事も必要だと思う反面、なんか私自身も少し休みたいという気持ちがありました。あれこれあり過ぎて疲れてます(笑)。

午後、集合して自分達で調べ物をさせました。色々と思う事があって過去10年の県総体の結果をリストアップしました。どのレベルの記録を出せば県内で勝てるのか、表彰台に乗れるのか、中国大会に行けるのかのデータを集めました。県内の結果は私が個人的に集めましたが、中国大会での優勝、表彰台、6位、決勝進出レベル、予選通過レベルを選手に調べさせました。自分達がどのレベルの記録を出せば上で戦えるのか、インターハイに進めるのかを数値で見てみることに大きな意味があると思います。

私は3年生と一緒にもう一つ上のレベルの記録を調べました。もちろんインターハイの記録です。100m・200m・4継の3つのそれぞれの段階の記録をリストアップしました。県レベルの記録を調べる時にはマイルも調べておいたのですが「調べなくても良い」と選手の申し出があったので取りやめ(笑)。やっぱり出ないかもしれません(笑)。4継、ラウンドを進むためにはかなり高いレベルの記録が求められます。いまは遠井ですが来年の春には…。

データを与えるために調べていたのですが、本当に必要であれば自分達で細かく調べておく事が必要になると思います。どのレベルの記録を出さないとインターハイに行けないのかを自分達が知る必要があるからです。良い記録を出すんだ、4継を頑張るぞと言っても漠然とした努力ではなかなか進めません。目標設定をするためにも本当に目指さなければいけない記録の水準がどれくらいなのかを決めないとバク然と進む事になります。目標設定をおこなっても本当にそれが自分の目指す場所に届く記録なのかも把握しておかなければいけない。インターハイに届かない目標を決めても無意味ですから。

選手達は結構真面目に調べていました。それぞれが目指す場所に見合った記録を設定できたでしょうか。良い記録が出したいというだけでは何をして良いか分かりません。記録を出すために自分に足りない事、本当にやらなければいけない事を考える時間が必要なのです。一見、何も進んでいないと感じられるかもしれませんが心の部分の練習になっていると思います。本当に強くなりたいのであれば私ではなく選手自身の意思で物事に取り組まないといけないと思います。

私は後半用事があって退席。あとは選手任せです。一回で目標設定ができるかどうかは分かりません。最高レベルの目標設定と最低レベルの目標設定を行いたいと思います。例年、目標レベルが低すぎる選手が多くいます。冬期練習を本気で取り組めば大きな成長をする事が出来ます。それを見据えて目標設定を行わなければいけないと思います。

自分達でやる、自分達の意思で取り組む。これを徹底したいと思います。それなりの意識の向上は感じています。この数週間、結果が出たというのが本人達にとって大きかったのだと思います。冬期を超えて絶対に強くなってやろうという選手が増えています。これご継続できれば本当に面白い結果になると思います。私がやるわけではない。選手がやるのです、ら強い意思を持って取り組んでもらいたいですね。
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報告をする

2013-10-29 | 陸上競技
県体が終わり自宅に戻ってからメールをする事にしました。LINEを多少使ってはいるのですが基本的によく分かっていません(笑)。必要な連絡はメールで行っています。噂によるとLINEの方が便利だという事ですがなんとなく慣れません。

メールをする相手は卒業生。うちの部活で一緒にインターハイを目指してきたOB・OGに今回の県体の報告をする事にしました。ここ最近は大会結果をわざわざ伝えるという事は少なくなっていました。そんな中でもこの春の県総体には最もインターハイに近かったマイルチームのOG4人か一緒にレースを見にきてくれていました。私が失意のドン底だったのでほとんど話はできませんでしたが(^_^;)

女子4継で48秒84を出した事、中心選手が100mでワンツーフィニッシュをした事、多くの選手が伸び代を残している事。現時点で4継でインターハイが見えてきた事を知ってもらいたかったというのがあります。ここ数年、個人ではインターハイに行っていますが多くの選手が目標としてきたリレーでのインターハイは未だ達成できていません。多くの卒業生の想いがこもったリレーでインターハイをもう一度狙える位置に来たというのを伝えておきたかった。完全に個人的な感情です(笑)

来年の中国大会、あの鳥取です。本当に必死でやって来てあと一歩届かなかった鳥取でのマイル。これまで感じた事のない想いが残っています。泣き崩れる選手達を見ても何もしてあげられない自分がいた。だからこそこの鳥取で「想い」を果たしたい。そういう気持ちを込めてメールをしました。

一冬越えると多くのチームが全く別のチームになる事があります。見違えるほど強くなる。だから今のうちのチームの力では不十分だと思っています。多くの人達が期待をしてくれていますし、見守ってくれています。卒業生も選手の事を思って色々なメッセージをくれました。怪我をしないで乗り切って欲しい、自分達の分まで頑張って欲しいという言葉が多くありました。

今の選手と直接関わりがない卒業生ばかりです。しかし、この子達にとってはいつまでも陸上部での活動が原点になっているのは間違いない事実だと思います。だからこそ全国を目指して練習をしている選手を応援してくれる。いや、全国を目指して練習できるチャンスがある選手を羨ましく見守ってくれているのかもしれません。自分達が目指したくてももう目指せないインターハイ。そこに向けて進んでいこうとする選手を応援してくれるのだと。ありがたい事です。

こうやって卒業生に報告をする事ができる事を幸せに思います。一緒に大きな目標を追い続けてきたメンバーだからこそ分かってくれる想いがある。新チームはまだ何も始まっていません。記録は今年で終り。来年に引き継ぐ事はできないのです。また新たなスタートを切らなければいけない。咲は長いのです。しかし、良い感じでシーズンを終える事が出来たというのは本当に大きいと思います。過去、ここまで良い流れで冬期に入れた事が無いと思います。選手のモチベーションも高くなってくるはずです。

多くの人の期待を背負える事は幸せです。まずは自分達が本当にインターハイに行きたいのかどうかが重要となる。期待に答えるためにやるのではありませんから。自分自身のために、自分が目指す所に進んでいけるかどうかです。今の選手は大きなプレッシャーを感じるタイプではないので何となくやっつていけるのではないかと思っています。数年前のように悲壮感がないですから(笑)。結構、お気楽チームなんで(笑)。

前を向いていきたいと思います。応援お願いします。
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想い・・・

2013-10-28 | 陸上競技
県体が終わりました。これによりトラック種目はシーズン終了。これからは来年に向けての準備となっていきます。学校に戻り少しだけ話をしました。今後のことです。今、想いを伝えておかなければ今後できないかもしれないという気持ちがあったからです。

とにかくこれで今シーズンは終わり。終わりです。県新人前に「もう少しだけ指導する」と言ってから約1か月が過ぎました。本人たちは忘れているかもしれませんが、この1か月どのような「想い」でやってきたでしょうか。意欲が感じられなければ本気で指導するのを辞めようと思っていました。私自身のモチベーションがそこまで上がらないからです。嫌々練習する選手にこちらが細かいことまで指導するというのははっきりいって苦痛です。そんな中でやってきた1か月、後半は大躍進でした。複雑です(笑)。

選手にはもう一度考えてみるように話しました。これから先、6か月は試合もなく厳しい冬期練習が待っています。「絶対に強くなってやる」という気持ちがあるかどうかでこの冬の取り組みは大きく変わってくると思います。今の2年生、昨年の冬期練習では「とりあえず練習をする」という感じが強くありました。それなりにやっていたと思いますが「何が何でもインターハイに行く」という気持ちにはなっていなかったと思います。100の練習を求めるのであれば60~65程度の意識レベルだったと思います。少し話を聞くと「きついと聞いていたので最後までやろうと思っていた」というレベル。絶対に強くなってやろうという感覚はそれほどなかったと思います。負けて悔しいという気持ちはあったとしてもその立場を逆転するだけの練習ができたかどうか。

今、うちの選手がそれなりに結果を出しました。しかし、この記録を来年に持っていくことはできません。今シーズン限りでありここで終わりです。どれだけ良い記録を持っていても来年度全く走れなければ勝負にはなりません。「過去の記録」として残りますが来シーズンの記録に直結するわけではないというのを覚えておいてもらわなければいけない。良い記録が出せて満足できるとは限らないのです。今まで負けなかった選手に負けてしまう可能性も十分にある。そんなものだと思います。

自分のこれまでの立場に置き換えてみればわかるはずです。うちのいる選手は個人で全国大会に出場した者はいません(ジュニアオリンピックには出ていますがこれは別物と考えています。)。持ち記録も12秒台は一人もいなくて13秒台。他校には中学時代から12秒台で走る選手がいます。それが気が付くと自分たちの方が強くなっている。相手は「負けるはずがない」と思っていたかもしれません。それでも自分自身が強くなっていけば立場は逆転するのです。13秒台の選手でもインターハイに行けるし県で優勝できる。全員がそうなるとは言い切れませんが「可能性」としてはあるのです。

今回の県体で何度も話が出ましたが4継で1・2年生チームで48秒台が出たというのは「驚異的な記録」だと思っています。インターハイに出場するための「目標記録」が48秒5です。この記録がここ数年目安となっている。そこまであと0.3秒。十分に可能な範囲だと考えています。しかし、その記録が来年も出せるとは限らない。今良い記録を出しているチームが来年も同じ記録が出せるか?それはうちにも当てはまることだと思います。順調に練習が積めれば47秒台も可能かもしれません。あとは選手たちがこの冬期の間、どれだけ高いモチベーションを保っていくことができるかです。本気で勝負しながら練習を積んでいけば間違いなく強くなります。

目標は100mで2人、200mで2人、4継でインターハイ出場。最大目標であり最低目標です。スプリント系に関しては2人とも表彰台に上る。それくらいの気迫と強い思いがなければこの冬期では結果は出ないと思います。大変なレベルを目指しているのですから簡単には到達できません。それを達成するためには4継メンバー全員が「0.3秒短縮」が必要不可欠な条件です。2年生が0.3秒短縮できれば全国レベルの選手になります。まーこれは私が思うだけなので本人たちがどこまで強く願うかは分かりませんが(笑)。

昨年の秋の話をしました。大きなエース、実は中国新人に出場していません。県新人で5位となり4位まで出場できた中国新人に進んでいないのです。小さなエース、昨年の県体では予選落ちです。他の同学年の選手にも差をつけられてしましたし、100mのシーズンベストは13秒13でした。この選手たちが「それなりに冬期を越した」という状態で大きく飛躍したのです。本気で冬期を越えればどうなるでしょうか?筋力は意識レベルに比例する部分があります(体重にも比例しますが・・・)。絶対に強くなってやるという意識があれば大きく伸びます。技術的なことも高い意識で取り組めば間違いなく変わっていきます。その取り組みがどうなるかで結果は大きく変わります。

2年生が0.5秒伸びることは難しいと思いますが、1年生が冬期を越えて0.5秒伸びるのは十分可能だと思います。2年生が0.3秒、1年生が0.5秒がインターハイへの条件となると思います。そのことをどれだけの選手が自覚してくれるか。自分たちの意志で「インターハイに行くんだ」という練習をしてくれるかです。

ここまで多くの選手がうちの学校でインターハイを目指してきました。その卒業生たちが果たせなかった「夢」をこういう形でつないていく。私自身、選手たちとインターハイを目指す中で多くのことを学ばせてもらいました。失敗してしまったことも数えきれないくらいあります。選手には申し訳ないことをしていますが、それが今やっと形となりつつある。時は流れますがその時の経験が今のチーム状況を作っているのだと思います。「リレーでインターハイ」。これを目指してやってきました。まだ一度も達成できていません。どれだけの選手が本気でそこを目指してくれるか。2年生が中心に個人でインターハイに行くという強い気持ちを持ってくれれば全体のレベルも上がると思います。今なら失敗しない冬期が迎えられると思っています。これまでの「失敗」を力に変えていけると。

かなり話をしました。もう少し話をしたのでそのことも思い出せたら書きます。本人たちがどこを目指すか。そこが全てだと思います。選手が真剣に取り組むのならどれだけでも力を貸す。やらされる練習なら私は練習に出ない。それくらいの覚悟は持っておきたいと思います。良いチーム状況になったからと言ってこれがずっと継続できるわけではありません。慢心せずに取り組めるかです。

見ていきたいとおもいます。
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県体3

2013-10-28 | 陸上競技
県体2日目、中心は200mでした。前日の100mの流れからしてなんとか勝てないかと期待していました。

大きなエースは大会が連続してあったため今回は100mのみ。小さなエースと4継3走が出場することに。予選は26秒6と27秒6。全体的に記録が出にくい雰囲気がある中で全体の2番目と12番目の記録でした。3走の選手は今シーズン思うように記録がでませんでした。かなり苦しんだと思います。27秒7も記録的には不満だと思いますがこれからの伸びが大きく期待できる選手です。中学時代の記録に追いつくことができませんでしたがこれからだと思っています。一冬越えればかなり走れるようになってくると考えています。悔しい思いをしたことが次につながるのではないかと。この子の伸びがチームの伸びに直結します。力的には12秒6~7くらいまでは出せると思っています。筋力的な部分が不足しているのと加速段階の動きがまだ悪いのでそこを重点的に見直していけたらと。

小さなエース、どこまで記録が出せるか。12秒35を出して前日は12秒55。通常考えれば25秒中盤の記録は出せるはずです。元々200mでは後半の強さで勝負をしていました。スピードが上がればかなり強いであろうという感じがありました。実際のレースは最初の100mで外側にいた選手に少し離されてしまいました。スピード的には負けていないはずですが。直線に入った時に遅れていて少しずつ詰めていきましたが届かず。結果、25秒87で2位。自己ベスト更新でしたが本人も納得できていないでしょうね。当然です。

このことに関しては少し思うことがあります。ここ最近、全体的にスピードレベルが上がってきていました。練習が上手くかみ合ってきた部分があると思っています。単純に走るだけではなく細かい部分を丁寧にやってきたことが少しずつ形になってきたのだと自負しています。「何となく走ったら速かった」という選手はうちにはいません。走りを地道に作っていってそれで走る。だからこそ時間がかかります。そう考えるとスピードレベルが上がった状態でそのスピードに耐える練習が不足している感があります。急激に変化してきている状況への対応が間に合わなかった感じがあります。実際の所、2週間は200m対応の練習はできていません。時間的なモノの不足もありますし、「4継」という大きな目標が中心にあったためです。

自己ベストを出しても全く喜ぶ姿が見られなかった小さなエースの「想い」はどうだったのでしょうか。全体的に「強くなりたい」という雰囲気が出てきています。以前であれば「2位になった」「自己ベストが出た」という状況でチーム全体が「満足」していたでしょう。しかし、本人も不満だったと思います。「100mが速くなったのに200mが走れない」というのが第一声でしたから・・・。明らかにレースの結果に「満足できない」という状況なのだと思います。こういう状況が続けば絶対に強くなれると思いますね。

大きなエースが「来年は私も200mに出たい」と申し出てきました。100mへのこだわりが強く「100で勝ちたい」という想いが強くありました。しかし、小さなエースの活躍や他校の選手のレースを見て大きく刺激を受けたのだと思います。本当に強くなるためには200mも走れなければいけない。間違いなく成長してきています。本当に強い選手というのは大会でもかなりの本数を走ります。それくらいタフでなければこれから先の大会では勝ち上がっていけないのです。

どこまで本気か分かりませんが選手が「マイルに出たい」と言っていました。実際の所、一冬越えたらマイルも間違いなく走れると思います。昨年の県体、400m系の練習を全くしないで臨んだマイルで4分07秒。アンカーは当時の3年生で最後ヘロヘロになっていましたが3走までは3分ちょっとで来ました。今の2年生両エースは練習次第では57秒ラップくらいでは走れるようになると思いますスピードレベルが違いますからね。残りの者も一冬練習すれば61秒くらいでは走れるようになるでしょう。そうすると・・・(笑)。まー、私の意識の中ではマイルにチャレンジうする気はほとんどありません。それでも選手が「マイルでも戦いたい」というのであれば勝負をしても良いと思っています。それくらいの「強さ」がなければ上の大会を乗り越えていくことはできないかもしれませんん。

高跳び、リレーを中心にやってきたので練習不足でした。県新人から1か月、専門練習をしたのは1度だけ(笑)。それで1m50ですからそれなりに力は付いているのだと思います。しかし、この記録では全く勝負にならないのは事実です。今後のことを考えていかなければいけません。これは本人と話をしながら進めていきたいと思います。

男子、なかなか力を発揮できませんでした。ここは大きな課題です。これに関しては本人たちと話をしました。取り組む姿勢は良いのですが「まじめすぎる」部分があります。ここを改善されなければ飛躍的に伸びることはないと思います。これからの取り組み方ですね。

また書きます。
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県体2

2013-10-28 | 陸上競技
県体、1日目の一番最後に4継が行われました。結果は「3位」です。この「3位」という順位をどのように捉えるかですね。

その直前の100mで1・2位でした。通常考えれば4継も「1位」だと思われるかもしれません。それほど簡単ではない。それでも今回は「記録」という大きな目標を達成できるかどうかという部分に私の焦点は当てられていました。3年生を使うチームもありますし、すでに48秒台を出しているチームもある。その中で「1位」が取れたら万々歳、まずは「49秒48」が最低目標になると考えていました。何度か書いていますが県総体の準決勝で「49秒49」のチームベストが出ました。決勝ではバトンがつながらず失格となりました・・・。まずはあのチーム状況を越えるというのが最大目標。メンバーが変わっていますが十分達成可能なレベルです。

前の記事にも書きましたが田島記念の100mの記録を合計すると計算上は48秒7が出せる。田島は条件が良かったので良いタイムが出ています。その力が本物なのか一発だけなのかという確認を絶対にしなければいけません。そのためにもこの日の4継は大きい。普通のチームが積み重ねていってどこまで戦えるか・・・。中国新人では49秒80でした。2週間でどこまで持ってこれるかです。中国新人での悔しさが少しずつ力に変わっている感じはあります。しかし、本物になっているかどうか。

心配だったのは「急激に上がった走力」です。時間的なこともあってバトン練習が不足しています。これまでのバトンとは異なります。この状況で本当にバトンをつなぐことができるのか。田島以降天候が悪くバトン練習ができていません。12秒6が12秒3になるということでスピード感覚も違います。そこをうまく調整できるかどうかですべては変わってきます。前日練習は少し念入りに行いました。それでも不安要素はなくならず。走力が上がってもバトンがつながらなければ勝負はできません。不確定要素のバトンがどこまでつながるか。

レースは上述のように「3位」でした。記録は・・・「48秒84」とこちらが計算していた最大の記録とほぼ同じ。バトンも各区間共によく渡りました。その状況下で「3位」です。順位云々というより記録が評価できると考えています。陸上競技にける順位というのは大事です。特に高校生の大会であれば「記録」よりも「順位」というものが優先されます。どれだけ良い記録を出してもインターハイ路線では「7位」になってしまえば終わり。「順位」に関してはシビアに考えなければいけないと思います。

しかし、今回は先につながりません。実際は来年度走らない3年生も走っている。うちは新チームの発展段階です。比較するという話ではなく「自分たちの力を把握する」というのが必要だと思います。「48秒84」が出たというのは前回の田島記念の記録が「たまたま出た記録」ではないという証明となります。こういう積み重ねが大きな自信を生み出す。今のうちのチームの走力からすれば「48秒84」というのは合格なのです。トップのチームとの走力差は「0.64」だと思います。走力の差がそのまま4継の記録の差になっている。シンプルな話です。

100mの平均タイムをしっかりと上げていくことができれば間違いなく記録は短縮できます。うちのチームには13秒台が2人います。この伸びしろは大きい。この2人だけで0.8秒は最低でも短縮できると考えています。計算上の数値ですが(笑)。

やっと実力が出せたかなと考えています。初めて4継で49秒台を出したのも県体でした。これは3年生を投入しての記録です。あれから丸三年が経過してやっと48秒台へ。この流れを見てきた人は様々な想いがあると思います。長かった。これからどう進んでいくか?しっかりと考えていきたいと思います。
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県体1

2013-10-28 | 陸上競技
土曜日、日曜日と2日間山口市で県体が行われました。金曜日の午前中までは天候も悪くどうなることかと思いましたが午後からは天候も持ち直し大会は無事行われることに。良かった。

土曜日は天候は回復したものの強風。風が安定しません。向風3m近く吹くかと思えば無風だったり、追い風だったり・・・。雨が降らないというだけで記録が狙える状況ではないなという感じでした。女子の100mには2人出場しましたが、これも組によって条件が違いすぎます。それでも今年は最初の4つの組に上位選手を集めて競技を行うという形になっていたの大きな問題はなかったかもしれません。タイム予選で行われますが4つの組は県総体の準決勝レベルです。タイム予選なので記録を狙わないといけないのは当然ですが各組でトップを取っておかないと決勝進出が厳しいという雰囲気がありました。

うちの選手は向風2.8で12秒72と追風0.3で12秒79と無事決勝に残りました。他の組では追風1.1という条件の所もありました。トータルで4m風の条件がことなるという状況でした。運よく追い風1.8m位吹いてくれれば面白いのですが(笑)。男子の1組目フライングがあり仕切り直しとなりました。フライングがある前の条件は追風3m、やり直しの後は向風3m。タイム予選ですからこの辺りは随分違います。師匠が「高校生はやり直しがあると記録が出にくい」という話をされていました。仕切りなおして集中しなおすのは難しいですからね。特にタイム予選になる時には注意が必要になります。考えないといけないですね。

決勝のレース、うちの選手は隣同士。うーん、緊張ですね。色々と思うことがあり学校の練習では一緒に走る機会を少なくしていました。少しは配慮していました(笑)。練習でスタートをする時にも隣に来ることはほとんどなかった気がします。二人とも一週間前に12秒3で走っています。条件が良かった大会だったのですが、この記録が本当に今の力なのかどうかを確かめる機会になります。一度だけ記録が出てそれで終わりというのではやはり「力」としては認められません。勝負の舞台でどれだけ自分たちのレースができるかどうかが重要となるのです。

レースは小さなエースが主導権を握りました。前のレースで大幅自己記録を更新していましたがその流れのままで入りました。大きなエースは前半少し手間取りました。70m~80mまでは小さなエースがトップ。ストライドが大きくありませんからそれを補うピッチで走ります。これは才能だと思いますね。80地点で大きなエースがトップスピードに乗って追いつく。最大スピードの高さは大きなエースの方が上です。並んだ状態でフィニッシュ。向風0.4で12秒52と12秒55。大きなエースが貫録を見せたという感じでした。追風2m近く吹いてくれれば12秒2台に近づいていたのではないかというレース展開でした。

狙っていたとはいえ初めて県レベルの大会でワンツーフィニッシュでした。それも最も難しいであろう100mで。すごいことです。後で2人に話を聞きましたがお互いにお互いしか見えていなかったということでした。県レベルの大会で一番意識する選手が同じ学校の選手というのはすごい話です。普段は仲良くやっていますがこういう勝負の場では「ライバル」です。簡単に負けを譲るという訳にはいきません。大きなエースは春先絶好調でインターハイに行っています。力的には抜けています。一番近くでその姿を見ていた小さなエースは何を感じていたのでしょうか。「絶対に負けたくない」という気持ちは大きかったはずです。春先のタイムは12秒20と12秒96で0.7秒の大きな差がりました。それが気が付けばベストタイムが12秒20と12秒35となり大接戦。今回の大会では0.03秒の僅差。

逆に大きなエースは「チーム内で一番強い」という自負があったはずです。中国大会以降思うように走れず苦しんでいました。それが先週の田島で小さなエースが12秒35で走り大きな刺激を受けたはずです。目が覚めたというか「危機感」が大きくなった。それにより復調の兆しを見せ始めました。12秒37で走り今回は12秒52で優勝。タイム云々ではなく走りが戻ってきたというのが大きいですね。最大のライバルが目の前に出てきたことで本来の力が出せるようになったのではないかと思います。力はありますからね。悩んでいた部分をこれで抜け出してくれればと思います。

表彰台に2人が上がった時、さすがに嬉しかったですね。私が力を貸せたのはほんの少しだと思います。それでも他の多くの学校よりは細かい指導ができているかなという自負はあります。最後は選手自身の「自覚」と「想い」です。どれだけ力があっても個々の「想い」がなければこれは達成できないですから。大きな喜びを感じることができた瞬間でした。
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速報!?

2013-10-26 | 陸上競技
県体、興味がある方はすでに携帯サイトの速報でご存知かもしれません。長く書く余裕はないのでまた後日詳しく書けたらと思っていますが、ちょっとだけ書いておきます。

女子100m、条件が良くない中でワンツーフィニッシュ!!12秒52と12秒55と記録だけをみるともう一つかなーと思われるかもしれませんが、風や肌寒さから考えるとすごい記録だと思います。

4継は48秒84のチームベスト。持ちタイムから計算した48秒7とほぼ同じ記録です。中学時代一人も12秒台を出していない選手達が48秒台に突入するというのはすごい事だと思っています。

選手の力に驚かされるばかりです。とにかく勢いがあります。

一応速報という事で。
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バタバタ

2013-10-25 | 陸上競技
木曜日、この日は相変わらずバタバタ。総合実践の授業があるので落ち着きません。

かなりあってなかなか大変です。実習の授業です。通常の実習であれば隙あらばこっそり休むというのも可能かもしれません。しかし、生徒にそのような時間を与えないようにひたすらやることがあるというのがこの授業の特徴かもしれません。とにかく生徒は動き続けます。卒業した生徒たちは「大変だったけど本当に役立った」と言っています。「実学」という部分を重視しています。人間関係が崩れたり、先を見越して動いたりと通常の座学では絶対に経験できない内容となっています。この時間帯は「部活動」に近いなと思っています。こちらもそれに応じた準備が必要になりますし、生徒が一生懸命に取り組んでいる姿を見るとちょと嬉しいですね。

で、あっという間に時間だけが過ぎていきました。放課後は練習。雨が降っていたので基本的な事だけを行うことに。試合前ですからそれほど多くのことはできません。本当に基本的なことを。選手に指示を出してからそのまま事務へ。12月に中国四国合宿があるのでその打ち合わせ。生徒に負担を減らすためにアスリート事業を活用することにしました。うちの学校は一応「強化指定校」となっていますから少し援助があります。中国四国合宿は宿泊費等だけで3万円程度かかりますからなかなか簡単にはいきません。こういう部分では恵まれていますね。強化合宿に選ばれた場合は他の部分からも援助があります。助かります。

この相談をして戻ったころにはハードルドリルは終盤へ。まー仕方ないかなという感じですね。チューブだけ行って室内でショートを2本だけ実施。昨日走っていませんから少しは身体を動かしておきたいと思いました。狭い廊下で走るとなんとなくスピード感があります。実際にいつもより動いていると思います。なんとなく勢いがありますね。良い傾向です。このまま冬期を一気に越えてもらえると本当に面白いのですが。

終了後、今度は週末の商業実技大会の準備。一応商業教員なのですが今まで一度も参加したことがありません。本校引き受けなのですが毎回試合と重なっているので全く協力できていません。それまでの準備の段階で少し手伝うというだけでした。印刷物だけですが・・・。今回は大きな看板をぶら下げるという重要任務(!?)を。何人かに手伝ってもらいながら終了。

気が付くと時間だけが過ぎていました。あっという間です。うーん、疲れた(笑)。
コメント
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