kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎練習&スピード

2011-03-31 | 陸上競技
水曜日、若干体調が戻りましたが全快とまではいきません。かなり身体と心が重い状態でした。それでもやらないといけない練習をきちんとやらないといけません。

練習は基礎的な部分から入りました。合宿等が重なったため細かい動きを見ることが出来ていませんでした。少し時間をかけて動きの修正をしておく必要があると感じました。新1年生にも基礎的な部分を身に付けさせないといけません。上級生をゆっくり見ないといけませんが、どうしても全く出来ない新1年生の動きに目がいってしまいます。これでは良くないのですが…。

久々に動きの確認のためにタイミングを合わせながらウインドスプリントをしました。普段はほとんどゆっくりとした動きをする事はありません。合宿中に明らかに力みが見られ力の方向がズレている感じがしたので。無理矢理動かしている間は絶対にスピードが上がりませんから。

ここまで見て、学校から呼び出しの電話がかかってきたため練習は選手に任せました。短い距離を走らせようと思っていたので指示だけ出しました。40分程度の時間を取られてしまいました。戻ってきた時にはショートが終わっていました。全く見れず…。仕方ないですが。
そのままバトン走をすることにしました。選手の頭にどれだけリレーで戦うというイメージがあるのかは分かりませんが、一応私にはありました。その部分は外せないですが、そこまで選手が考えているかどうかは分かりません。もっと前面にその部分が出てこない限り戦うのは厳しいですね。中国大会の予選落ちで終わってしまいそうな雰囲気があります。戦うための表情になっていません。

最後に短短は120m、短長は200m+120m+120mを走りました。120mは数本新1年生にも走らせました。全体的に120mはそれなりのスピードで走れていました。新1年生はまだまだですが。女子はマイルも視野に入れていますから一応200m。本人たちが意識しているのであればこの辺りの走りがきちんと走れなければいけません。プラスの120mまで走れて初めて意味が出てきます。

見ていてやはり集中力が不足している感じがしますね。鬼気迫る雰囲気は出てきません。それは本人達が何がなんでも強くなろうという目標意識が不足しているからだと思います。それなりに練習をしている間はやはり強くはなりません。この状態では…。中心となる選手達が中国合宿に参加して何を感じ取ってきたのかです。それが練習に出ません。出ないというのは何も感じていないのかもしれません。こちらの気持ちを強く動かすような雰囲気が出てくれば戦えるようになるのですが…。

終わってから学校に戻ってマッサージをさせました。全体的に身体が硬くなっていました。このままでは故障してしまいます。その前にきちんと対処しなければいけないのです。硬くなっている筋肉を無理矢理伸ばすと痛みが出ます。だからそれをゆるめる。故障をしてからでは遅すぎます。ここに関しても言い続けています。どこまで真剣に聞いてくれているのでしょうか。

少し甘さが目立ってきています。自分でやるんだという意識がない。考えないといけません。本当に指導者を必要としているのか?やりたいようにやるだけで強くなれるなら誰も苦労しません。考えなければいけないと強く感じています。

もどかしい。
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練習再開

2011-03-31 | 陸上競技
火曜日、かなり疲労困憊でした。前日までの疲れとテンションが下がる事が重なっていたため限界に近い状態でした。とはいえ残していた選手と新1年生の練習は見ないといけません。ギリギリのラインでした。

練習は身体作りのみ。色々と考えて上級生はウエイトをスピードウエイトに切り替えました。冬季でかなり筋肥大したためこれ以上大きくなるのは目的とは違ってきます。速く動かす事に意識を置いて取り組ませたいと思っています。重くなってしまって走れない状態になるのは避けたいですから。最近筋力が上がってきた関係でパワーに頼ってしまう部分が見受けられました。無理矢理動かして進もうとしてしまうためスムーズに走れない感じがありました。ここはちょっと気掛かりだったので維持というか動きにポイントを置いていきたいと考えています。

基本的なメニューの繰り返しです。新1年生はまだまだ筋力が足りません。当然ですが。まだフォームが固まっていないですから優先事項はそちらだと思います。見ていると上級生が指導に入っていたのですが、その上級生が話をしたりしてグダグタしている感じがありました。通常であれば2時間半程度で終わるはずのメニューに3時間以上かかってしまいました。集中力が明らかに不足しています。特に前日まで一生懸命に取り組む姿を目の当たりにしていましたからこれが更に目につきました。

今のままでは間違いなく崩壊してしまいます。ここ数年間、県内である程度の地位を固めてきましたがこの状態が続けば普通のチームに成り下がってしまいまし。かなりの危機感を感じています。個々の競技力は高まっているかもしれませんが、それに見合う「心」が足りていません。この状態では勝ったとしても意味はありません。競技力に見合う「心」があって初めて目標を目指していけるのです。

あまりの疲労感のため詳しい話を覚えていません。悲しい気持ちが大きかったのだけは確かです。何かをしなければ変わりません。どこを目指すのかをもっと考えさせないといけません。本当に疲れていました…。
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上がらないモチベーション

2011-03-31 | 陸上競技
全くモチベーションが上がってきません。ここ2年間本当に良いチームができていました。自分達から「強くなってやろう」という気持ちが出ていて指導する私の方がエネルギーをもらえる。この子達のためにやってやらないといけない、やりたいと思う自分がいました。同じ事を伝えてきても変わらない者もいる。その中でどうやって競技指導・生活指導をしていくのが良いのか見えない部分が出てきました。

中国合宿で久々に指導していて楽しいと思える状況がありました。自分達が「強くなりたい」という気持ちを前面に出して積極的に取り組む。覚悟を持って競技に取り組んでいる姿が目に映りました。女子は髪を短く切って、練習はショートタイツで走る姿を見かけました。以前、県外の合宿に参加したときにうちの選手がその姿を目の当たりにして「このままでは勝てない」と感じ、自分達から行動を変えていきました。これを感じ取るための県外の合宿だと思います。単に実力を図るためだけではない。「走力」だけを比べても意味がないのです。練習では全力で走っていない者もいるでしょうから
自分の取り組む姿勢を強豪校と言われる学校の選手と比べることで、足りないものを感じ取って自分を変えていく。これが非常に重要だと思います。これは教えて出来るものではない。自分が目の前のライバル達を見て何を感じ取るかだと。何も感じ取れないのであれば一緒に練習した意味はなくなってしまいます。

合宿が終わり、私自身が色々な面で疲れ果てている感じがします。また初歩的な取り組み方から話をしていかなければいけないのか。何度同じ話をすれば伝わるのか。いつになったら「本気」になるのか。実際の所は「待つ」しかありません。それ以外には方法はないのです。しかし時間は限られています。「本気」になれば自分から行動に移します。指導者に言われてから何かするのではなく、自分で「~したいのだがどうか?」と聞いてくるようになります。もっと自分を高めるために何をしないといけないのかを考えるようになるからです。

「強くなりたい」と本当に思っている選手達を目の当たりにして、今のままでは戦えないなと強く感じました。体重管理にして同様。私が言い続けても結局増える。付きっきりでやらせるわけにはいきません。本当に勝負したいのであれば自分自身で行動を変えていくしかないのです。私自身のモチベーションが上がってこないのは間違いありません。多くのことが重なり合って今の状況になっている。

やるのは選手です。そこを引き上げるのは指導者。指導者がやらなければ変わらないのかもしれません。かなり話をしてきました。それでも全体の雰囲気は「勝負をする」という風に大きく変わったとは思えません。私のモチベーションを上げることができるのか。戦おうという気になれるのか。ちょっと厳しいですね・・・。
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ただ想う

2011-03-30 | 陸上競技
3泊4日の合宿でした。この間想うことは多かったですね。今回はいつもお世話になっているesaki先生の専門委員長としての最後の大きな仕事でした。この合宿を成功させなければいけないという気持ちはかなり大きくありました。別に私が何かができるというわけではありません。運営する側とは全く別ですから。いつも周りから言われることですが私の行動がきちんとしていなければesaki先生の顔に泥を塗ることになる。かなり自由にやらせてもらっていますが、それができるのも今の環境があるから。私の行動の一つ一つが「tokusho」の指導者としての評価を受ける。だからこそきちんとやらなければいけないという想いが強くありました。それでも指導で自由気ままにやっている部分がありますから周りからは「勝手にレーンを使って(笑)」と言われる部分はありましたが。

全県の研修会が3日目の夜に行われました。私にできるのは「ご苦労様でした」と声を掛けに行くだけ。それ以上のことは何もできませんでしたが、様々なご苦労があったのは近くで見てきました。最後に他県の専門委員長が全員の前でesaki先生の委員長退任について触れてくださり、話をしてくださいました。本当に涙が出そうになりました。他県の先生から多大な評価を受けると言うことは見えないところをしっかりと見てくださっていたという事です。本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。esaki先生は周りから評価を受けるためにやっているわけではなかったと思います。それでも一生懸命に取り組んで来られたからこそ自然に評価を受ける。大切なことだと思います。

私のような若輩者、常識知らずが偉そうなことをいう立場ではありません。人のことを言う前に自分がきちんとやれと言われるでしょうから。しかし、「この人のために」と思える人のためなら自分を犠牲にしてでもできると思っています。私の周りには一生懸命に生徒と向き合っておられる人がいらっしゃいます。その姿を見て自分がどうしなければいけないかを学んでいるつもりです。「義」とは「人として守るべき正しい道」という意味があります。私自身がその道を歩めているかどうかはわかりませんが、師事している方のお役に立てるのであれば、何でもやりたいという気持ちが強くあります。

想うことはかなりあります。でもこれ以上書きません。「自分が自分が」ではない。それだけは間違いない。場を知る。大切なことです。ただただ想う。それ以外にはありません。
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中国合宿最終日~力を出し切る~

2011-03-29 | 陸上競技
月曜日、合宿最終日でした。色々と思うことがあって日曜日はほとんど眠ることができませんでした。合宿中だというのはもちろん分かっています。私は人と人とのつながりを大切にしたいとずっと思っています。他者を傷つけたりするのは嫌です。私が他者から批難されたり、否定されたりするのは私が我慢すれば済むことです。私の「想い」は書きません。

練習は短時間でしかできません。そのため細かい技術練習は避けました。本当はしっかりとやる方が良いのかもしれませんが、これだけ意欲的な選手が集まっているので互いにライバル心むき出しの練習をさせたいと思いました。その前に全体を集めて話をしました。
私が思ったこと、感じたことを素直に伝えました。かなり嫌な事があった。上手くは言えないが本当にテンションが下がった。しかし、この合宿では本当に全員が一生懸命にやってくれる。強くなりたいという「想い」が伝わってくる。みんなのお陰で「指導をしたい」と思える。本当にありがたい。以前、中国合宿を指導させてもらった事があるが中には手を抜いてしまう選手がたくさんいた。これだけ意識の高いメンバーが集まって練習ができて本当に嬉しい。素直にそう思いました。
だからこそ最後の練習は自分の持っている力を全て出し切る練習にしてもらいたい。力を出し切ることが必ず次のステップにつながると感じたので。メニューは250m+150m+120m。最近の短長メニューです。これは最初の250mを後先考えずに全力で走れないと意味がありません。最後に力を残すような走りは見たくありませんから。女子は基本的に守りに入ります。全ての力を使い果たしてしまうのを本能的に避けてしまうからです。そこを乗り越えるのは本人の「強くなりたい」という「想い」です。「想い」が肉体を越えることができれば怖がらずに力を使い果たすことができます。そこからの150mと120mに大きな意味があるのです。このメンバーなら必ず出来ると思いました。技術的な部分は前半2日間で伝えてきました。後半の2日間は今持っている「想い」を更に強くしてもらいたいと。本当に良い表情で話を聞いていました。これなら最初から走れるという確信を獲ることができました。

スタート前にもう一度、ライバル達の存在を意識させました。6月にはこの山口でインターハイを賭けた勝負をします。その時に「この人には勝てない」と思わせることができるかどうかが。勝てなくても離れずに付いていって粘ることで相手に嫌な印象を持たせることができる。それができる最後のチャンスです。絶対に勝つんだという気持ちで走ってもらいたいと伝えました。
実際の練習は本当に良く走ってくれました。誰一人として怖がることなく、スピードをゆるめることなく全力で最初から走りました。疲労もあったでしょう。それでも先の事を考えずに一生懸命に走りました。見ていて心動かされる走りでしたね。1セット終わった後に全員が倒れ込んでいました。倒れたから良い練習だとは思いません。周りの雰囲気で倒れ込む女子選手はかなりいますから。しかし、今回は最後までスピードをゆるめずに走った結果倒れ込んでいました。力を使い果たす練習ができていると感じました。
そこで止めずにもう1セット。スピードレベルが近い者を集めました。これにより更に競争意識が高まりました。本当に強いなと感じさせる走りをしていました。女子でここまで力を使えるのであれば絶対に強くなります。本当に面白いですね。

疲れ果てているというのは分かっていましたが最後に補強をしました。今度は全体で出来るような補強を。ライバルの存在と支え合いながらやっていくことで次につながる練習の終わり方が出来ると思ったので。キツくても大きな声を出し、明るい雰囲気で練習をする事で最後まで手を抜かず取り組める。雰囲気作りができれば必ず良い練習ができます。他のパートから注目を浴びるくらいの声を出して終わろうと話しましたが、本当に大きな声を出して取り組んでいました。

最後に感謝の言葉を伝えました。一生懸命取り組んでくれる姿を見て私自身、もっとしっかりと指導をしないといけないなと感じさせてもらいました。今から3ヶ月後には中国大会があります。あっという間です。与えられた時間は限られています。その時間をどう使うかは本人達の意識次第。技術的なモノを修正しなければいけないと感じたら必死に意識して取り組むしかありません。やるのは全て自分自身です。身体作りも一緒。自分がやっていけば必ず強くなる。3ヶ月後、どんな自分になっているかです。
今回のメンバーの中から間違いなくインターハイ選手が出ます。ランキング1番はこの合宿には来ていません。限られた枠を争うのです。練習をしていて苦しくなったら「あの人はもっとやっているかもしれない」と思って努力してもらいたい。それができるライバルがいます。負けたくないならやるしかありません。この子達の表情を見ているときっと強くなるんだろうなと感じました。全員がこの山口に来て最高の走りをしてもらいたいと最後に伝えました。

合宿でここまでの踏み入った話をするのが相応しいかどうかは分かりません。避難を受ける部分があるかもしれません。しかし、この合宿がきっかけで「心」が更に成長して強くなる可能性があると思いました。それだけ高い意識で練習が出来たからです。技術的な部分もある程度は指導できましたが、もうワンランク上の取り組みにするきっかけを与えることが出来たのではないかと思います。これから3ヶ月、指導してくださる先生の指導を信じて一生懸命に取り組んでもらいたいと最後に伝えて終わりました。

私自身、かなり刺激を受けました。こういう気持ちにさせてくれた合宿参加選手に感謝したいと思います。ありがとう。テンションが上がらない部分は残りますが自分にできることを精一杯、全力でやっていきたいと思います。感謝。
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中国合宿3日目~分割走と150mリレー~

2011-03-29 | 陸上競技
日曜日、中国合宿3日目。かなり暖かくなりました。この日はメイン競技場での練習でした。担当している女子400mHの練習は前日までの流れを実際のレース展開の中で身に付ける内容にしました。トライアル形式でやることには意味がないと感じています。タイムが云々ではなく流れをつかむための練習が必要になります。

400mHのための分割走をしました。これは1人でやるよりも複数で走る方が良いと思っています。自分のペースではなく他の選手と一緒に走る事で近くにいる選手の呼吸を感じながら走ることに意味があります。実際の走りの中でつかむものがあります。他のパートのコーチと打ち合わせをして真ん中の3つのレーンを使わせてもらえることになりました。アウト3レーンを希望していたのですが100mHと被ってしまうので真ん中のレーンにしました。午後からは他のパートに譲るという約束で。真ん中のレーンを走れる機会というのは滅多にありません。それも中国大会の実施されるメイン競技場です。貴重な経験だと思います。

技術的な指導というよりは実際に走って戦術的な練習にしました。400mを3つに分けてそれぞれの区間でどのような走りを意識するかを考えさせました。この形でやると実力に差があっても最後まで競り合うことが出来ます。競り合いの中で歩数の切り替えを意識する事ができます。単独練習とは異なり他の者のリズムに影響されてしまいます。特に疲れてきてからのリズムは焦りのため大きく変わってきます。それを経験させることは大きいですね。

スタートは他の人に出してもらって大切なポイントに立って指示を出しました。実際に走っている場面で何かを言っても伝わらないと思ったので、分割して次の区間で意識する事を細かく指示しました。走りのリズムが変わるところで自分でリズムを変えてやることが必要です。スタートを出したり、タイムを計ることよりも実際に役立つアドバイスをする方が良いかなと。実際の走りを見ることが出来ますし。

前日に5~6台目の区間をかなり練習をしています。前半からの動きの切り替えをどう持っていくかです。歩数の増加を自分の意識で行うことが実際のレースに生きてきます。4台目まででかなりの力を使っていますから少し休息を置くことで意識しやすくなります。また、ラストの3つの区間の前にレストを置くことで最後のピッチの維持を意識できます。実際に400mHを何度も走るのは難しいですがこの形であれば可能になります。

実際にハードルを跳びながらの練習ですから絶対にスピードをゆるめることができません。負荷は自然に高くなります。練習の最初に「6月にはこの競技場でインターハイを賭けて勝負になる。一緒に走る相手はライバルで負けたらインターハイは無い」と話をしました。仲良くなってきたのは良いですが数少ないインターハイの出場枠を賭けて戦わないといけないのです。競り合いの中で「絶対に勝つ」という気持ちを持って練習に臨んでもらいたかったので、技術的な部分に合わせてメンタル的な話をしました。

この話を感じてくれたのか全員がきちんとした練習をしてくれました。通常この手の練習をすると走るだけになってしまう選手がいます。キツいですから。今までやってきた合宿の指導で最も意識が高いメンバーが揃っていると感じました。特にラストの3台は手を抜こうと思えば出来る区間です。自分で強くなろうと思わなければハードルを跳び終わってからスピードをゆるめることが出来ますから。しかし、誰一人として手を抜きませんでした。だからこそこちらも伝えられる事は全て伝えたいという気持ちになりました。ここ最近は無かった事です。指導をしている私自身が本気になれる。面白くてたまりません(笑)。

トラック状況から判断して歩数の切り替えをしていかなければいけません。特に山口のメイン競技場はバックストレートが向かっていました。無理をして走ると後半大変なことになります。その辺りも途中途中で話をしましたし、余裕を持っての切り替えを意識することで勝負できるという指示もできました。戦術的な話です。良い練習ができたと思います。

午後からは走らせるかどうか悩んでいました。かなり走っていますからダメージが大きいのではないかと。通常の合宿練習であれば何となく楽をしている選手がいるのでしっかりと走らせたい所ですが、今回は絶対に負荷が上がっています。その中で走ると怖いなと感じていました。走れないかもしれないと思って広島県の選手に聞いてみると「走れます!」という返事が。いやー本当に強くなりたいんだなと感じました。そこで150mを使って高いスピードでのリレーをしました。エンドレスリレーは嫌いです。選手にも言いましたが「ゆっくり走る」だけではなくしっかりと走る事が大切だと思います。リズムが変わってしまうから実際の走りには生きてきません。150mでは高いスピードを維持できますし、リレーをすることで絶対に手を抜くことが出来なくなります。
疲れはあると思いますが全員が高いスピードを出して走ることが出来ました。本数は少し抑えましたが走り終わったあと「ケツ割れした~」と言ってましたから、高いスピードで乳酸をためることが出来たのが分かります。こういう練習をすると本当に選手の意識レベルが分かります。良い選手達です。話を聞くときの表情と眼が良いですね。

最後は補強をやりましたが、本当に真面目に取り組みます。強くなりたいというのがこちら側に伝わってきます。何とかしてあげたいなという気持ちになります。これまでの合宿では少なからず適当にやる選手がいました。見えないところで手を抜くタイプがいます。しかし、今回は全員一生懸命に取り組みます。こういう環境で取り組めるというのは指導者として幸せです。キツい事でも元気を出して、声を出してしっかりと取り組んでくれました。自分のチームがここまでの水準でできたらなと感じました。本当に良い練習が出来たと思います。メニュー云々ではなく、選手が強くなりたいというのが伝わってくる練習でした。

その後本当に考えさせられる事が重なりました。一気にテンションが下がる感じでした。「恩」と「感謝」を大切にしてきたつもりです。これに関しては書きません。数年前に感じた最悪の気分が思い出されました。本当に残念です。合宿メンバーとのギャップ…。やるしかありません。
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中国合宿2日目~ハードル練習と250m~

2011-03-29 | 陸上競技
土曜日、合宿2日目。朝から雨でした。風も強く3月末とは思えないくらい寒かったですね。この日はサブトラックでの練習でしたから雨避けが全くありません。かなり強い雨だったので間違いなく濡れてしまいます。一日練習をしたいので服や靴が濡れないようにしなければいけません。寒さもあったので体調を崩してしまう危険性があります。まだ2日目ですからかなり気を使いました。

武道場が押さえてあるということだったのでしばらくその中で身体を動かすことにしました。身体をコントロールするような練習を多くやりました。なぜそのような事をするかを説明しながらです。ハードルを跳ぶという行為をどう捉えるか。見た目の動きだけでなくどう走りにつなげていくかが重要になります。基本的な事が終わってもまだ雨が止みません。仕方ないので室内でパイプ椅子を使ってハードルドリルをしました。前日にやった動きと同じことを繰り返し。工夫すればどこでも練習が出来るということを改めて感じました。さすがに真ん中を跳ぶのは怖かったのでやめておきましたが。

その辺りで雨が小雨になったので外でやることにしました。場所があまりなかったので一歩ハードルからコーナーで実施。400mHの特徴であるカーブのハードリングについて説明しました。私は専門は400mHだと思っています。これに関しては誰からも指導を受けていません。ほぼ我流です。カーブのハードルで重要なことはハードルアプローチとアームの使い方です。遠心力に負けないようにしないと外に振られてしまいます。普通に走るのとは違って空中に浮いている時間が長くなりますから外側に振られてバランスを崩す。この部分だけでも変わってきます。考えたら見えてくる部分です。

カーブのハードリングをしばらくやってから今度は1台目の入り。ここがレースの流れを決める大きな部分となります。ほとんどの選手がここが上手くいきません。調整方法を教えてから何度か繰り返させました。実際のレースの前にきちんと修正できないと戦うことはできませんから。400mHは技術的な部分もありますが、戦略・戦術的な部分が大きく影響します。対処方法を知っているだけで全く違ってきます。当たり前の事ですが以外と知られていない部分があります。
最初は1人で確認をしました。1人でやると上手くできます。他の者と一緒に走らせるとリズムが狂います。相手を意識するからです。自分の走りが出来ないのが実際のレーンでは出てきます。ここをどうしていくかは話しましたがなかなか体験できないので良い機会ですね。そのままの流れで3台目までいきました。調整が難しいですが意識すると出来るようになります。結構走りました。

午後は歩数の切り替えの練習。400mHの特徴の1つにインターバルの歩数の変化があります。ショートハードルでは3歩と決められた歩数で走りますが400mHは疲労と共に歩数が増えていきます。高い身体能力や調整力があれば何も意識しなくてもスムーズに脚を切り替えられます。が普通の選手は上手くできません。ここの対処方法を知っていると減速が最小限に抑えられます。400mHの減速が一番大きいのは5台目から6台目だと思っています。理由は明確です。この部分を改善するためには色々と方法があります。ストライドの調整をするために身体で覚えさせる必要があります。逆足が使えずに一気に2歩増える選手がいますがこのようなパターンは一気に動きを変えなければいけないので大変です。午後はここにほとんどの時間を使いました。スティックを使いそのままの流れで実際のハードルを跳ぶ。4台目から入って6台目までをかなりの本数走りました。距離として100m近く走っていますし、スピードをゆるめると歩数が難しくなってきます。基本的にはレースと同じスピードが必要になりますからきついと思いますね。本数を重ねるうちになんとかリズムを覚える
ことができました。直前で歩数を合わせるような走りでは困ります。ハードルから目を切らないことで距離感をつかみやすくなりますからその辺りもしつこく話しました。4~7台目までも数本やって終了。
ハードルが終わってから60mを数本走りました。もう一度リズムアップして高いスピードを出させるためです。これで終わりでも良かったのですが、翌日にレースイメージの練習をしようと考えていたので最後に250m+100mを行いました。実際の県総体や中国大会では400mHだけをフレッシュな状態で走るのは難しい。だからこそ前の日にしっかりと走って負荷をかけておく必要があります。自分が持っている力を使い果たすようなハイスピードの練習をすることが強くなるために大切です。この辺りの事を話してしっかりと走らせました。4人1組で走らせて競争意識を持たせました。中国大会までのランク付けです。こういう練習で「勝てないかもしれない」と思わせれば実際のレースも有利に運びます。そこも意識させましたが、全員が力を使い果たすまでしっかりと走ってくれました。怖がらずに。良い選手達だなと強く感じました。

本人達の気持ちに応えていける指導をしたいと強く思いました。良い1日でした。
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中国合宿1日目

2011-03-28 | 陸上競技
金曜日から3泊4日の日程で中国合宿が開催されました。今年は山口県で中国大会が開催されます。春の中国合宿はその年の中国大会がある県で実施されることになっています。縁あって今回は合宿で指導をさせてもらえることになりました。私が指導しても良いのかなという部分がありますが、400mHと関わることができるというのはありがたいですね。

金曜日の午前中、準備があるということだったのでかなり早目に山口に向かいました。早い時間帯に着いたので1人腰に痛みがあるので治療院で治療をしてもらうことにしました。かなり良くはなったようですが走れるレベルまでは回復しませんでした。施術していただいた先生も驚かれるくらい身体がガチガチに硬くなっていました。1週間ありとあらゆる治療をしましたが、ほとんど変化がない状態がありません。身体への感覚が鈍いのと大丈夫だろうとケアを怠っていたのが原因です。難しいですね。

遅れて練習会場準備に行きましたが小雨が降っていてかなり寒い状態でした。3月末になろうかというのにこの寒さはなんなんでしょうか…。もう少し暖かくなっても良いのではないかと思います(涙)。

練習は午後からでした。この日は全体がサブトラックでの練習となっていましたからグランドはごった返していました。出来るだけスムーズに練習出来るように他のパートが始まる前に練習を開始しました。寒かったですし自己紹介等は完全に省いてとにかく身体を動かすことにしました。12人いたのでグループ分けしやすかったですね。そのうち交流が持てるだろうというのもあってメディ投げをしました。身体を動かしながらコミュニケーションを取ると普段よりも親近感が湧きます。あっという間に仲良くなりました。ついでに身体を冷やさないように補強をしながら自己紹介をしました。勝手にかなり盛り上がっていたので他のパートに迷惑をかけたかもしれませんが(笑)。

その後はハードルの基本的な動きをやりました。リード脚を意識するためにリズムスキップ、抜き足は静止した状態で正しい動きを覚えさせました。抜き足は結構癖があります。女子は特に前まで持ってこれずに動きが崩れてしまいます。着地のロスが大きい。ここを修正するためにペアで正しい動かし方を確認しました。
また、基本的なハードルドリルもやりました。リードと抜き足をどう持っていくか。いつ力を使うのかを考えさせました。身体で覚えていかないといけません。前に進むための動きを意識する。ブレーキをかけないで着地動作を行う。当たり前ですが基本的なことを重視。人数が多いのでハードルを複数のレーンに置かせてもらいました。バックストレートは400mHが2つのレーンを使えましたが、男子の400mHもあったのでなかなか使えない状態となりました。図々しく他のパートが使うまではハードルを設置させてもらいました。何とか1歩ハードルを実施するところまではいけました。予定していた内容は全て出来た感じです。

最初の段階でハードルをしっかりと跳んでおきたいと考えていました。後半は脚のダメージもあるのでなかなかハードルを跳ぶのは難しいだろうと。ハードル技術指導をしっかりとしておいて翌日の練習に結びつけていくという流れです。細かいことを繰り返し話していきながら進めました。やっているうちに動きが変わっていきます。この辺りは面白いですね。

1日目は無難に過ごせたかなと思います。寒さに負けてしまいそうだったのが問題でしたが(笑)。
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身体作り&補強

2011-03-24 | 陸上競技
木曜日、翌日から中国合宿が開催されます。うちからも何人か参加させてもらいます。また私もコーチとして参加させてもらいますのでしばらく学校を離れます。選手8人のうち6人が合宿参加ですから残った者は少人数でやっていかなければいけません。前日にそれなりに負荷をかけていますし、翌日から補強が不足する事が考えられますからしっかりとやっておこうと考えました。

新入生は翌日仮入学が実施されるので休みにすることにしていました。導入段階ですが身体を動かし始めて1週間が過ぎました。毎日が筋肉痛だと思いますが、慣れてくればなんとかなるはずです。前日卒業生がサーキットを2セット連続でやらせていたという事だったのでもう大丈夫だろうと考えてやらせることにしました。何だかんだいってもかなりの負荷がかかっていますから「翌日休み」という言葉で前向きになるようにしました(笑)。

ウエイトは前回から少し重りを軽くして速いスピードで切り替えさせるようにしました。単純にパワーで押すのではなく力を入れるタイミングをしっかりと意識させたいと思ったので。重くならないようにしていく必要もあります。女子は投擲選手並みに重りを挙げます。筋断面積を大きくしないで出力を上げるように工夫していきたいと思います。あくまでスプリント種目で戦うわけですから。

ウエイト以後のメニューは全員同じにしました。もちろん重さを大幅に変えて。今やっている種目は簡単には出来ません。やろうとしても基礎筋力が不足していると目指す動きにはならないからです。当たり前ですが新入生は筋力的にかなり弱い。何だかんだいって1年以上やっている上級生はかなり強くなっています。それにより随分走れるようになっています。
練習中にtakeshige先生と少し話をしたのですがやはり新入生と上級生は軸の強さというか身体の安定感が違います。新入生はどのような動きをしても安定していません。動きが雑というよりは出来ていない、保てないというのが正しい表現だと思いますね。上級生が特別強いとは思っていません。ある意味出来て当然のレベルだと考えています。まだまだ甘い部分、弱い部分があります。すぐに集中が切れてしまいますからこちらがある程度コントロールしていかなければいけません。まだまだ時間がかかります。

室内でも補強を少しやりました。外種目では足りない部分をしっかりと補うことに。こういう場面では出来るだけ全員が関わるような補強をしようと思っています。特に新入生が入ってきた今の時期はチームとしての取り組みがきちんと出来るようにしていきたいと思っています。ここ数年で考えると最初の時点での声だしはかなりのものです。人数が増えたのもありますが練習の雰囲気が明るくなっている感じがあります。変わりつつあるのは間違いないですね。

練習終了後、卒業生が来たのでしばらく話をしていました。こちらはかなり楽しい時間を過ごすことが出来ました。あっという間に時間が過ぎていく感じですね。途中で治療に行っていた者が戻って来たのであれこれやりました。もちろん卒業生にも手伝ってもらって(笑)。かなりの労力でした。2時間近くやったのではないでしょうか。身体に対する感覚がかなり鈍いので自分の身体の状態がどうなっているのかも分かっていません。ここに大きな課題があります。何故痛みが出ているのかをきちんと把握できなければいけません。どれだけこちらがやっても本人がやらなければ変わりませんから。

疲労しました。治療器はある程度準備していますから自分でも出来るはずです。なかなか改善されないのには理由がある。考えてもらいたいですね。
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blogを書くこと

2011-03-24 | 陸上競技
このblogを書くようになっては6年くらい経つでしょうか。最初は掲示板の形で書いていましたからこの手の形ででWEB上に自分の考えや感じたことを書くというのが当たり前のようになっています。誰かのために書くのではなく基本的には自分の考えていることをまとめるという意味合いが強いですね。書いていて頭を冷静に整理することができるというのが大きいです。だったら個人的に日記を書けば良いのではないかと言われるかもしれませんが、ある程度メッセージが強い内容を書いている部分があるので陸上に関わる人に何か伝わるものがあればいいなと思っています。とはいえ基本的にはうちの選手にURLを教えるくらいでそれ以外には直接教えたことはほとんどないと思います。地味にやっているつもりですがいつの間にか知られています…。理由は分かりません。

書いていると間違いなく批判を受けます。万人に受け入れられる文章や言葉を示すことは出来ないからです実際問題正しいことであってもそれを文字にすると他者の気分を損ねる事があります。だからと言って信念をねじ曲げて他者の機嫌を取るために書くつもりはありません。単にblogを書くだけでなく多くの何かを考えるきっかけになるのではないかという気持ちがあります。
世の中では多くの人がblogを書いています。中には他者を傷付けるような内容のものもあります。私が書き続けているblogもその可能性はあります。以前に比べてかなり言葉を選んで書いているつもりですがそれでも「なぜそのようなことを書くのか」と感じられる人もいるのは事実です。

一時期、かなり批判されました。それにより書くのを止めようと思ったこともあります。思い止まって書き続けています。何故ならこのblogを見て私の教育に対する「想い」や陸上競技に対する「情熱」を感じ取ってもらえればと思ったからです。教職に携わる人間が全て生徒第一主義でやっているわけではありません。理想論でいえはそんなことはあるはずがない。しかし、現実は違います。これが否定的な書き方であるのは分かっています。競技に関する指導であっても選手を育てようというのが見えない人もいます。選手は自分の地位を確立するための道具ではありません。たまたま強い選手がいたから「良い指導者」と評価を受けることがあります。しかし、私自身は「良い指導者」だとは思っていません。主体は選手。評価を受けるのは指導者ではなく努力をしている選手。blogを通じて生徒、選手を育てていくために悪戦苦闘している姿を記しておく事が将来の自分の財産にもなる。間違った方向に進むのを自分自身で抑えることができるのではないかと。

このblogがどれだけの人に影響を与えているかは分かりません。うちの学校の練習の一部を書いたりしているので何かしら参考になる部分があるかもしれません。特別な事はやっていません。一生懸命にやっていくことだけしか取り柄はありませんから。見ている人を傷付けるような内容ならないように、誰かの「心」を動かせるように飾らずに書いていきたいと思います。

仕事柄、いつの日かblog等の公の場で考えを書くことが規制されるかもしれません。書き続けることで何かが変わると思っています。小さな1人に何ができるか分かりませんがもうしばらく続けていきたい。何かが変わると信じて。
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