kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

織田記念

2014-04-30 | 陸上競技
火曜日、広島で織田記念陸上が開催されました。今回初めて指導している選手が選ばれました。前年度一番良い記録を持っていた3年生が選ばれることになっているようです。中国五県のうち広島以外から4人が選ばれて残り4人は広島から。各県のトップが集まる大会です。今後の力比べとなります。この中からインターハイに出場する選手が出て来るのは間違いないと思います。ある意味負けられない勝負になるというところがあります。

運営は大変そうでした。こちらも納得ができない所がたくさんありましたがまー言っても仕方ないだろうと思って対応。いや、同じ出場枠で扱いが違うのはおかしいなと思いましたが、一応主張だけして終了。山口県の人たちが勝手にサブトラックに入っている姿も見てしまいました。ここに書くと私が批判されますか?出入り口を無視して柵を越えたら入ることはできます。ここはとうマナーと人間性の問題です。高校の指導者では通常考えられません(多分)。選手を間近でみたいからと言ってそんなことをするのはありえない。かなり引きました。こんな事を公の場に書くなんて!と思われますか?私からすればそんな行動をする方が信じられません。批判するならしてください。

こんなことがありながらも私は選手のアップに付き添っていました。指導を必要としない場面が前半あったので中国地区で何度も総合優勝されている女子チームの監督さんと話をしていました。女子中心の指導者から学ぶことは多い。今の私が感じていること、悩んでいることを素直に打ち明けて相談しました。これまでの経験談も含めて話をしてもらうことができました。こういう場面でしかできない話が色々あります。ライバル校という所までたどり着けていませんが何とか勝負できるようにしたいですね。

アップの感覚的には良かったと思います。タイプ的に速く動くことはありませんが、その分進みます。一歩の推進力が大きいのでこれでピッチが上がればもっと速いんだろうなと感じていました。まーそこを求めると本人の良さがなくなってしまうので徐々に速くなるのが目標ですね。スタートからの流れもかなり良かった。昨年の中国大会の走りに近づいています。本人も感覚的に良いと話していたのでこちらも安心しました。表情も良かったですね。

この辺りでうちの選手団も到着。例年なら練習をしっかりと積む日にしているのですが、今回はチームメイトが出場するということで応援&観戦に来ました。なかなか交通手段の確保が難しかったのですが、キャプテンが調べてくれて高速バスで来ることに。こういう部分でチームの団結を感じます。ピンクのTシャツで来るということだったので私も一応合わせて着ていました(笑)。普段一緒に練習をしている選手が大きな大会で走る。自分たちにも出来るんだと感じることができる。できれば小さなエースもこの会場で走らせてやりたかった。ここで走れば驚くレベルの記録が出せたのではないかと思っています。こちらは今後に取っておきます(笑)

レース、2人棄権。6人でのレースでした。出場選手、一人は2週間前に12秒0台で走っていますし、もう一人は先週(直前の日曜日)、12秒2で走っていますす。この状況でどれくらい走れるか?この二人と勝負できるか??ここだけが私の関心でした。少し自信を失いつつあった大きなエースが自信を持つためにはこの二人と良い勝負をするしかありません。

実際のレースは12秒2の選手がスタートで飛び出しました。大きなエースは少し遅れました二番。少しずつその差を詰めて行きます。が、外側から12秒0の選手がハイピッチで追って来ます。かなり身長が高いのですがピッチが速い。進みながら速いのですからすごいレベルです。中間で抜かれてしまいましたがなんとか12秒2の選手に追いつきつつありました。あーという所でレース終了、
届きませんでした。が、先頭が12秒10でそれほど大きな差はありませんでしたら
2着は12秒24、うちの選手は3着となり12秒32。追風2.1で公認とはなりませんでしたがタイム的にはサード記録です。ほぼ復調したと言える走りだったと思います。本人も感覚的に走れて来ていると感じたようです。まだまだ上がっていくなという感じは受けました。

何度も書いていますが小さなエースも間違いなくこのレベルでは走ります。2人12秒前半、限りなく11秒台に近づく走りが出来るのではないかと感じています。そうなれば本当に面白いと思います。目標である2人が中国の決勝で勝負するという姿を見れるレベルに近づいて来ているという感じはあります。もちろん怪我をしないでこれから順調に進んでいければという条件がつきますが。

自信を失いかけていた大きなエース、これで復調のきっかけはつかめたと思います。小さなエースの走りが良ければ簡単に追いつくことはできない。が、他県の選手と走れば勝負ができる。二人が絶好調の状態で勝負をする姿が見たい。それが私の願いです。

感じたことはかなりあります。また書けたらと思います。手応えあり!!という感じですね。油断しないで今後のことを考えながら進んで行きたいと思います。これからも応援してもらえたらと思います。進みたいと思います!!
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更新できず

2014-04-30 | 陸上競技
ちょっと更新しようと思っていたのですが、全く余裕がなくてできません。織田記念の手応えを書いておきたいのですが。明日以降必ず書きます。

余裕があったらよるに書きたいのですが...。多分無理かな~_~;
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移動日&前日刺激

2014-04-30 | 陸上競技
月曜日、この日は織田記念の前日。学校に相談して翌日と同じ日程で動けるようにしてもらいました。メイン競技場が使える時間はこの日の10時から16時まで。授業が終わってから移動するのでは間に合いません。翌日レースは13時半ですからそのためのアップを考えて10時過ぎからはいったん体を動かしておきたい。わがままと言われるかもしれません。学生の本分は「勉強」ですから授業を受けずに練習をするというのは否定されるのかもしれません。が、今この瞬間はすごく大切だと思っています。特に自信を失いかけていた大きなエースには「競技に集中させる」という時間が必要です。これはこの子の人生にとって本当に大きなことになると思っていたのでお願いしました。

天気予報は雨予報。なんとか午前中は持ってくれという気持ちでした。10時から練習開始できるということだったのその時間に合わせて移動。10時から始めました。他には一般招待選手が数人。日本記録保持者もアップをしていました。この時にとにかく「自分のことに集中する」という話をしていきました。周りは強い選手ばかりです。刺激をもらうこともできますが、同時に周りが気になって自分のアップに集中できなくなる可能性がある。これでは困ります。他の選手がいないのでこの日は付きっ切りでアップに付き合うことができました。

とにかく感覚の確認に時間を割きました。本人は「走れていない」と先週まで感じていたようです。動き自体が大きく変わっているわけではありません。結果が出ていない部分が自分自身の不安につながり、「本当にこれでだ丈夫なのか??」という気持ちになるのだと思います。そんとため「自信を持たせる」ということが最優先。そのためには本人と「感覚の確認」をしっかりとしていかなければいけない。コミュニケーションというか1本ずつ「どうなのか?」という確認をしていきました。大会前日にそのようなことをするのは今まであまりなかったのですが、こういう機会に話をしておくことで本人がどこに行き詰っているのかを私自身把握することができます。

「スパイク」は選手にとってすごく大切なものです。陸上競技のスプリント種目で唯一と言っていいほどの道具です。昨年スパイクを新しく購入したのですがそのスパイクがなんとなく合わない。これも「違和感」を感じていたようです。そこの部分についても時間をかけて確認をしてみました。そこで以前使っていたスパイクを使用してレースに臨むことに。ここで確認することもたくさんありました。感覚的に鋭い部分もありますが鈍い部分もある。驚きです(笑)。

アップに時間をかけました。表情も比較的よく少しずつ本来の表情に戻りつつあるかなという感じでした。もともと「速く動く」タイプではありません。身長があるのでストライドで持っていくタイプ。自分自身の走りを確立していくことで走りも安定していくと思います。短い距離を多めに行ってその後スタート。前日の感じとしては非常に良いかなと。まーこれまでの大会の時も良かったんですけどね。それが実際のレースに出てこないだけ。どのような形でも「記録」を出せれば「走れる」という自信につながるはずです。

良い感じで練習を終えることができました。何とか力を発揮してもらいたいと願いながら過ごしました。

ひとまず。
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それなりに走る

2014-04-28 | 陸上競技
土曜日、この日はグランド使い放題でした。野球が決勝大会に進んでいるので不在。広く安心して使える状態でした。とはいえ、うちが走るスペースは限られていますから試合がない限りはいつも走らせてもらっているのですが(笑)。こういう意味では恵まれていますね。もちろんタータンで練習できるのが一番なのですがそうはいきませんからね。まー与えられた環境の中でどう練習していくかを考えていく必要があります。

大きなエースは試合があるので少し落とし目。少しは記録が出る状況を作り出しておきたいと思います。本人の感覚的に動き的にはかなり良くなっている様子。少しキレがないというか動ききれない部分があると感じているようです。少しでも力が出せるようにしていきたいと思います。今回のレース云々ではなく今後のことを考えて持っていかなければいけないと思っています。力を発揮できればかなりの水準で走れます。まずは自分の走りをさせること。ここに私自身も力を注ぎたいと思いますね。

それ以外の者は通常通り。短い距離を中心にして後半走る。いつも通りの流れですね。水曜日、金曜日とタイヤ引きをしています。ここでは負荷をかけずにスピード練習をしておきたいと考えていました。いつも通りにドリルをやってからチューブ、スキップ、シザースの流れ。その後は並走。大きなエースの関係で少し並走の本数を押さえました。そのまま30&60。これは久々。スピードを意識した練習をするということで入れてみました。ここは問題なく走れているなという感じですね。

本当はここからマーク走を行う予定にしていたのですが選手の感覚的に「バトンパス」の方が良いという感じだったのでそちらに以降。5月に入って県選手権がありますからそこまでにもう少しバトンの精度を上げていきたいと思います。4人がそろって練習をする機会が少し足りませんからこの日くらいはやっておきたいというのもあったのかもしれません。バトンはまずまず。1本ずつにしたのですが1-2走、3-4走の部分を見逃してしまったので何とも判断できないのですが(笑)。本人たちが「良かった」と言っているので問題はないんだろうなという感じでしょうか。

その後、スタートへ。40mと60mを2本ずつ。大きなエースも参加させました。こちらもまずまず。他の者も「悪くないな」という水準で走っています。疲れはあると思います。その中である程度の動きができるというのは大きいなと感じています。「タータンの方が走りやすい」と言っていましたがそうでしょうね。これがタータンになった時にもうワンランク上がる。そのためにはタータンでの練習も必要になると思います。パワーで押し切る走りはタータンでは通用しません。ここはこちらも工夫をしなければいけないだろうなと思います。

この日は走練習でも追い込み。それほど長い距離は走りませんがしっかりとした負荷をかけたいと思いました。400mをやりたいという者が出てきたので120mを5本。以前は競技場で150mで走っていましたが学校では150mの確保はできません。そのため120mでレストを決めて折返し走の形で走ります。まーかなりの負荷。男子しかいませんからかなりヘロヘロになっていました。女子は120m+60mを数セット。こちらでは小さなエースがよく走れていました。通常の練習ではそれほど力を発揮しません。それがこの日は2年生を蹴散らしていました。2年生もう少ししっかりしなさいという話ですが、小さなエースの力が上がっているのは確かだと思います。練習でこれだけ走れるというのはこれまでありませんでした。試合になるとレベルが違いますから楽しみです。

この練習のレストの間にある話が出ていました。「補強」についていです。ここ最近足が少し上がらなくなってきている気がするので練習が終わったら「脚上げ」をやろうと話をしてました。これは「自主的」にです。自分自身で「必要だ」と判断して自分で取り入れようとする。これを言われてからやるのではなく「自分でやる」と決めて取り組むというのは本当に大きなことだと思います。そういえば前日、脚バタ腹筋をやるように指示をしていたら小さなエースも自主的に1年生と一緒にやっていました。いや、これってすごいことです。通常なら「やらない」はずですが、意識的に自ら「負荷をかける」という姿勢は大きな成長を感じます。

こういう経緯があり、走練習が終わってから30分間フリーで補強に取り組むように指示をしました。自分たちで必要なことをやる。ここは大事です。見ていると1年生は無駄な話が多く補強への取り組みが甘い。1年生はこれから先のためにやっておかなければいけないはずです。となりで上級生がやっている姿を見て何故もっと必死にならないのか??ここに「強さ」の違いがあると思っています。

最後に少しだけ話をしました。1日10回補強をする。これを100日続けるとどうなるか?全くやらないものと比べて1000回の差が出る。少しずつの積み重ねが大きな差になるのです。自分の苦手な練習や補強をしっかりと取り組むことで将来的に大きな差になる。ここは感じ取らないといけません。更に休日の使い方。土曜日の午後、日曜日はレストにしました。この時間どう使うか?身体の状態を良くするために整体に行ったりマッサージをする。こうやって次の練習に備えるという姿勢は必要不可欠だと思います。それこそ整体に行けばお金がかかります。しかし、本当に自分自身が本気でやりたいと思えば保護者を説得してでも行く必要があります。今しかないのです。お金がかかったら将来自分で働いて少しでも返せばいい。あとで「あの時治療しておけばよかった」と後悔するくらいなら保護者に話をして協力をしてもらう必要があります。全ては「本気になる」かどうかです。保護者や私から言われて「行こうかな」ではなく自分自身で必要だと感じて行動できるようになってもらいたいと思います。

取り組みの面での成長は見られます。あとはこれに「結果」がついてくるかどうか。油断しないように気持ちを引き締めていきたいですね。
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短い距離での走練習

2014-04-26 | 陸上競技
金曜日、この日も暑かった・・・。基本半袖でその上に半袖ピステを着用。これで十分でした。選手も半袖で練習をする状況になってきました。春はどこへ??という感じですが寒いよりはいかなと思います。暑いのも苦手ですが(笑)。

練習は朝の時点で簡単なドリルを行っておいて午後からはできるだけ走る時間の確保に努めました。アップは前日同様メディ。そのまま動的柔軟を行ってからハードルへ。すぐに次の練習へと移っていきました。未経験者の新入部員が複数いるのでこの子たちはその場での脚運びをずっとさせていました。地味ですがこれが将来的にプラスになると思っています。

その後、すぐにスキップとシザース。上述の新入部員にもスキップは行わせました。とにかく今は「身体を動かす」ことがメイン。速く走る云々ではなく「うちの練習スタイルに慣れる」ことがメイン。そういえば前日に「入部届を返してほしい」という新入生がいました。他の部と迷っているということ。2週間くらい練習しているのに・・・。まー練習が本格的にきつくなってきたのはごく最近です。火曜日と木曜日にシャフト補強を行っていますから「無理だ」と思っても仕方ない。無理に練習させたり、最初だけ軽くして気が付けばめちゃくちゃきつかったというのは避けたい。この状況で続けていける選手だけでしかやれないと思っています。安易に入ってあとで「こんなはずではなかった」と思われるのは嫌ですからね。

そのまま並走。またもバトンが届かない者がいます。何をやっているのか・・・。届かないので前の走者がスピードを緩めることになります。これでは練習になりません。反省してもらわないといけないですね。まー前の走者のスピードがこれまでよりも高いので調整が難しい部分はあると思います。しかし、前回も同じことをしているのですからここは調整できなければいけません。また、並走時にバトンのもらい方がよくない選手が複数いました。これは1年生ですが・・・。もらう側がどうすればもらえるのかをしっかりと指示しました。焦って自分から取りに行くと絶対にもらえない。もらう側は落ち着いて「待つ」ことが必要です。何度も言っていますが焦るとやはり失敗します。

そのままマーク走。2本やってタイヤ引きへ。ここから練習を分けました。小さなエースはタイヤ引きをやらない。そう決めました。体重が軽いので負荷が高すぎて走れません。このような状況であればタイヤを引く意味はない。軽いタイヤを準備してもいいと思っていたのですがこの子の最大の長所を生かすためにはタイヤ引きよりも他のメニューをするほうが効果が高いと判断。逆に大きなエースは「タイヤ引き」重視。この動きができる時にはかなりの確率で走れます。タイヤ引きができないときは走れない。面白いものですがかなりつながっています。

こう考えると同じスプリント選手であっても「タイプ」が全く違う。そのため必要な練習も大きく異なると思います。同じ学校だから同じ練習をするという感じよりはその子のタイプに合わせて細かい部分を変更するほうが良いと思っています。当然と言えば当然。が、結構な場所でそのようなことは行われません。こういう意味では「クラブチーム」の方が細かくできるのかもしれませんね。ということで小さなエースのみ完全別メニュー。走りを活かすためにひたすらマーク走をやりました。

大きなエースが2年生2人とタイヤ引きを行いました。全く勝負になりません。この動きがスプリントに生かせれば昨年と同様かそれ以上の走りができると思っています。大きなエースは試合があるので少し量を落としました。最後の数本は「どうするか」を確認しながら進めていきました。自分の感覚的にどうするのが良いかを考えさせながらです。こちらからの一方的な話ではなく選手の感覚的なものも確認できたらと思っています。ここ最近はかなり「対話」するようになっています。まだまだ不十分かもしれませんが「お互いの感覚のすり合せ」ができるようになっています。これは他の選手も。「チーム」として機能し始めているのではないかと感じています。

大きなエースからある申し出がありそれを実行していくことにしました。本人が「走りやすい」と感じるのであればこちらとしては何でもします。最大限のパフォーマンスを発揮するために手段は選びません。自分が速くなるために何でもするという覚悟があれば必ず力は発揮できると思います。しっかりと前を向いて進んでいきたいと思います。
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トレーニング(スピード意識)

2014-04-26 | 陸上競技
木曜日、この日はトレーニングの予定。前日の状況を踏まえてアップでメディ投げをしました。とにかく「速く」という感覚でしょうか。以前は「速く」だけを求めて走りもそれに固執している部分がありました。が、結局重心移動ができない状態となり速く動くが進まないという本末転倒な状況・・・。意味がありません。それでも「速く」という意識は持たせたい。そこでトレーニング系でしっかりとそういう部分に意識を持っていかせることにしました。

メディ投げの方が気持ちよく投げれます。それによりモチベーションも上がる。シャフトも少し軽くして実施。軽すぎるという感覚があるようですがそれでも「突出し」のスピードは上がります。それに伴い重心の移動も生まれますし、接地時間も短くなる。この部分の意識をひたすら持たせる。同じ練習を行っても意識するポイントが明確かどうかでその結果は大きく変わってきます。もちろんその負荷も・・・。決められた距離を少ない回数で早く到着する。これが理想です。

パワーは「筋力」と「スピード」の掛け算です。「筋力」だけが上がっても「スピード」が遅ければ意味がないのです。大きな力を時間をかけて発揮するというパターンとは大きく異なります。それなのに練習の中で「筋力」だけに依存する形のトレーニングをしていくと結果的に「速くならない」という状況が生まれる。ここは陥りやすい危険なところだと思います。まー最初からめちゃくちゃ速い選手ではそこまで筋力やパワーを意識することはないと思います。「もともと速い」のですから。うちの選手は「普通」ですからこうった基礎的なこと、上につながることをしっかりとやっていかなければいけないと思います。

シーズンに入りやはりこの部分は不足していたなと反省しています。これから「力の発揮形態」についてしっかり取り組んでいきたいと思います。冬期練習の延長から本格的に「シーズンに向けて」の練習に入っていきます。とにかくトレーニングなどでは「速く動く」という部分にこだわりを持ってやっていきたいですね。

シャフト補強が終わってからは「アジリティ系」の練習。ラダーやBOXを使って「速く動かす」練習をしました。これから先、「筋力の向上」というよりは「使えるようにしていく」方が大事だと思います。今ある筋力をしっかりと維持しながらそれを走りにつなげるようにしていく。単純な刺激だけではなく俊敏性というか走りのコントロールというか、その部分をしっかりと行っていきたいと考えています。かなり動き続けますからしんどい部分はあると思います。

練習の途中でキャプテンが「ちょっと誰かやってみて」という指示を出しました。これからやる練習の内容の確認をするためです。一部の者はこれまでやったことのないメニューなので「やり方」が分かりません。それを「示す」ために他の者に投げかけました。が、動きません。1年生が「やります」と手を挙げて前に出ましたがそれ以外は・・・。ここに大きな課題があります。もう一度キャプテンが「誰か自主的に動いて」と指示を出しました。こうやって言わせてしまうというのが問題なのです。「誰かがやってくれるだろう」という受け身の姿勢。これが練習のいたるところに出ます。誰かに任せるのではなく自分から動く必要があります。

私が不在の時の最高責任者はキャプテンです。キャプテンから「やって」と言われてやらないというのは通常あり得ません。理不尽なことを言われているわけではなく「当たり前のこと」を言われているのですからやるのが当然。その感覚がないというのは問題です。また、練習中の指示に関しては3年生の2人が中心です。この2人の言うことが絶対。「昔ながらの部活動体質」と思われますか??全く違います。ここ最近の世の中は「上下関係がないのが素晴らしいこと」のように受け止められる風潮があります。うちの部活でもそれほと上下関係はありません。仲良くやっています。が、こういう「練習中の行動」に関しては「上下関係」は存在するべきだと考えています。「仲良しチーム」ではなく一定の「規律」が存在しなければ集団としての活動ができないからです。

ある程度の「権限」を与えます。その代りそれに伴う「責任」も出てくる。だからこそ指示をするときにはそれなりの考えを持って言わなければいけない。感情論でやるわけにはいかないのです。そこを踏まえて下級生が自分から動くということは絶対に必要になります。「やって」と言われて誰も動かないというのはあり得ないのです。ここはすぐに止めて全体に注意をしました。当然です。許されない行為だと思っています。それほど大きな問題ではない。が、このまま放置するべきことでもない。3年生の2人が指示を出すのは絶対的なことです。感じ取ってもらいたいですね。

あれこれやったにも関わらず練習は18時過ぎに終わってしまいました。まーいいかということで終了。29日の織田記念のことを話して終了。せっかくの機会なので保護者の協力を得て観戦できればと思っています。例年観戦には行きませんが今回はうちからも選手が出場します。その応援もかねてですね。高い水準の選手たちを見ることで刺激をもらえればと思います。今後のことを考えて・・・ですね。何とか協力が得られればと思います。
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忘れないように・・・2

2014-04-25 | 陸上競技
水曜日、暑かった。なぜ土日だけあんな天候なのか??気になります。天気の周期が完全に7日くらいで回っています。人間の都合上、1週間が決められています。自然環境がその1週間に合わせて動いているというのはどういうことなのか??神様が意図的に操作しているとしか思えません。まー半袖でも過ごせるくらいの天候でした。

アップはダイナマックス。これをやっていて少し動きにキレがないなと感じる部分がありました。ダイナマックスのトレーニングは色々な意味で効果があると思っています。が、この段階に来ると「トレーニング」としての意味合いを抜いてもいいのではないかと感じています。動きの中で鍛えるというのがテーマですが、ビュンと動けないようであればそえは「トレーニング」にしかならない。速い動きができないトレーニングをしてしまうとそれが定着してしまい走りに影響が出るのではないかと思います。同じことをBOSSも感じていたようなのでちょっと考えることにしました。

県総体に向けて取り組んでいくグループと地道に基礎体力作りをするグループに分かれることになります。が、どうしても私の指導は上級生対象になる。良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、優先すべきは上級生だと思っています。このインターハイ路線のために様々なことをやってきています。新入生も大切だと思いますが今の時期は上級生優先で問題なし。そう判断しています。そのため新入生の大半は基礎的なことをやりました。脚運びとスキップ走の繰り返し。急がば回れ。先のことを考えてやっていきたいと思いますね。

上級生はスキップ走とシザースを行ってからマーク走。3本2セット行いました。さらにバトンの並走。いつもよりも5m長くしています。そのことを事前に指示をしていたのですがなかなか調整できない状況でした。まー3年生に追いつけないというのはあると思いますがそのための調整をしておく必要があります。ここが「準備不足」なのです。良いことではないですね。こういう判断が今後すごく大切になってくると思っています。その日の状況や天候、体調を判断して事前に話をしておく。こういう細かい部分が最後の勝敗を分けると思っています。

更にバトン走。これはまずまず。最後に短い距離のタイヤ引きを行いました。タイヤ引きをやると大きなエースの動きが目立ちます。良い動きができています。これがレースで出せれば全く問題ないと思います。持つべきは「自信」です。これだけで全てが変わってきます。逆に小さなエースはタイヤ引きが苦手。というか軽すぎてタイヤの負荷が大きすぎます。これは判断して1本のみ。もっと軽いタイヤを準備するか別メニューでやるかのほうが絶対にいいと思います。

最後にメディ投げ。ダイナマックスからメディに変更。軽くなったのでビュンビュン投げます。こちらの方が効果が高いですね。今後はアップの仕方も考えていき、しっかりと投げたいと思います。これにより動きの切れを作り出したい。さらに遠くに軽く飛ぶので気分的にも違うと思います。少しずつ工夫をしていきたいと思います。

とりあえず記録しておきます。
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忘れないうちに・・・

2014-04-25 | 陸上競技
火曜日、練習はトレーニング。朝の段階では簡単にドリルをしました。試合が2週間続いたのでやりたいこと、やらなければいけないことが多い。それをどうやって練習に組み込んでいくかですね。最優先事項は筋力の回復だと感じたのでがっつり追い込むことにしました。

何故か分かりませんが「陸上部に入りたい」という生徒がたくさんいます。最初は男女合わせて5人だったのですが気が付くと10人になっています。競技力云々は問いません。約束事を守ってきちんとできる子であれば拒否することはありません。が、本当にうちの部活でやっていけるのか??ここは不安です。入るのは良いですがやはり簡単に続けていくことはできません。一番の理由は「練習がハード」というのがあると思います。いや、練習負荷は高いですから「楽しく走りたい」というレベルではとても我慢できないと思います。それでもやるというのであれば問題はないのですが・・・。不安です。

こういう流れで練習に参加する人間が増えています。これまで6人で屋ていたのが16人となりました。いや、うちの部活動としてはかなり「大所帯」になっています。私の能力的に10人程度が最適な人数なのですが(笑)。練習効率を考えるとこの人数で同じ種目をやるのは難しい。トレーニングメニューでしたからシャフト補強とバランス系を交互に実施することにしました。グループを2つに分けてシャフトから始めるグループとバランス系から始めるグループでおこないました。これにより少し効率が良くなるかなという感じです。練習道具がそれほど多くないので一斉にやるのは難しい。この辺は工夫が必要になってくるのかなと感じています。

前日に3年生と一緒に走った選手、この日もシャフトを「上級生と同じ距離でやる」と言い出しました。すごいモチベーションです。短距離とやり投げを兼ねながら進めていきたいと考えている選手です。とにかくがむしゃらになれる。これが強くなるための条件だと思っています。まー気持ちに体力が付いていきませんからシャフトの後半はヘロヘロでしたが・・・。これにより新入生もシャフトを本格的にやることにしました。現時点では即戦力ではありません。秋以降のことを考えてまずは基礎筋力のアップ。そういう意味ではシャフトを使って時間をかけて取り組むことも必要かもしれませんね。

動きの切れを出す必要があるなと感じたのでシャフトの重さも少し軽くしました。これは感覚的なものなのでよく分かりませんが。すこしもっさりしている感じがあったのでビュンと動くイメージでやりたいなと思いました。女子の大半は重さ変更ができませんがそれ以外の選手は素早く動くという基本的なイメージで持たせたいと思います。久々のトレーニングなのでかなりヘロヘロになっていました。

それ以後も様々なパターンのトレーニングを入れました。3時間全てトレーニングに充てました。これにより間違いなく翌日は身体が重い状況になります。長い目で見たときに必要だと判断して導入しています。これから先、絶対に強い負荷をかけなければいけません。それに耐えることができる身体作りも必要になります。適当に走って適当に終わるという感じにはしたくないのでこのあたりはしっかりと取り組んでおきたいですね。

まずまずといったところでしょうか。
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支部大会~卒業生~

2014-04-24 | 陸上競技
書きたいことがあるのですが結構余裕がなくなってきました。年度当初(まだ始まったばかりですから今も「当初」なのですが)、今年は余裕があるぞと思っていたのですがいざ本格的に始まってみると全くもってそんなことはない(笑)。。どうなっているのでしょうか・・・。

支部大会の振り返り。というか、卒業生の振り返りですが。大会2日目、卒業生が役員としてきてくれました。23歳、22歳になる年の卒業生です。化粧もしてずいぶん大人の女性になっていました。とはいっても私の前ではこれまでと全く変わりはないのですが・・・。うちが本当に強くなったときの選手です。この時の練習は今では絶対にできないと思います。逆にもっと効率よく練習ができたのではないかという反省があるのですが・・・。ほぼ同窓会みたいです。わいわい言いながら仕事をしていました。

この日の最後、女子のマイルがありました。この卒業生がいたときにはうちのチームは「マイルオンリー」のチームでした。4継はおまけ。マイルで戦うためのスピード練習という位置づけでやっていました。今とは全く逆(笑)。その子達が作った大会記録は4分01秒。この支部で破られることは絶対にないと思いますね。それくらいの水準です。まずは400mを60秒で走れる選手を4人集めるというのは今の支部では不可能。400mのトップが63秒ですからね。その子達がいる。この前で4継チームがマイルを走る。ちょっと「意味があるな」と感じていました。

卒業生も応援団に参加させました。もう年頃の女性となっています。こういうのを「恥ずかしい」と感じてもおかしくない。それでも「チーム」のために全力で応援していました。その子達の前で優勝をしました。400mの練習をしていなくてもスピードがあれば戦える。そういう手ごたえもありました。それ以上に、必死になって勝つためのレースをするといのが大切でした。その姿をチームとして応援する。走る人間も応援する人間も「一つ」になって何かをするのです。うちの3走、100%走れません。それは分かり切っています。それでも走らせました。1人が遅いのであればそれ以外の3人がカバーすればよい。一人が強いチームよりもみんなで支えあいながらレースをする選手たちの方がきっと強くなります。卒業生たちもその意識でやっていたはずです。

うちのチーム、全国を経験した選手というのはいません。だからこそ「チーム」として力が問われる。今回来てくれた卒業生たちの時代がからやっとインターハイに出場できるようになってきました。そのままの流れがあって今がある。最後に当時のキャプテンが「自分達の時から続いている総合優勝を果たしてくれてうれしい」と言っていました。面識もほとんどないですし、直接話をすることもない。それでも「想い」はつながっていると思います。それが目に見えなくても後輩につながっている。大切なことだと感じています

片づけも卒業生が手伝ってくれました。いや、もういいからと話しても勝手にやります(笑)。これも高校時代の訓練が効いているのかも知れません(笑)。私自身も原点に帰ることができた気がします。もっともっとチームのためにできることを見つけていきたいですね。

本当はもっと書きたいのですが忘れないように最低限のことだけ書いておきます・・・。卒業生、ありがとう(笑)。

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がむしゃら

2014-04-22 | 陸上競技
月曜日、通常は練習を休みにするところです。が、大きなエースのみ練習としました。あれこれ考えている。自信を失っている。様々な要因があって自分の走りができません。アップではかなり走れていてもレースになると途中で投げてしまう。これから先競技をしていくうえでこのままでは戦えません。がむしゃらになって何も考えずに走るという機会を与えたい。「やり過ぎだ」と言われるかもしれません。ここ最近本当にスマートな練習しかしていないうちのチーム状況からすれば「野蛮な練習」といわれる水準の練習をさせようと考えていました。

最初にエアロバイクを全力でこぐ。2年生の2人をサポート役に付けました。チームのエースの復調に協力するのは当然のことだと思います。15秒全力でこいで45秒休憩。これを4本4セット。それほど強い負荷ではありませんが乳酸が蓄積するレベルにはなると思います。とにかく短い時間でもいいので「全力で動かし続ける」ことを求めました。ここでは雑談を交えながら余裕を持ってやっている感じがありました。

その後、折返し走を実施。4往復です。それほど多くない。1セット目は60秒に1本。走る前に話をしました。とにかくがむしゃらに走る。何も考えられないくらい思い切り走る。技術云々ではなくとにかく走る。これでいいと思っていました。1セット目は見ていて余裕。笑顔もありました。これでは「がむしゃら」には程遠い。一人で走っているので「追い込む」という感じにはならないのでしょう。特に気持ちが切れている部分があるのでこの状況で一人で走ることには意味がないかもしれないと感じました。

すると1年生の一人が「私も走りたい」と言い出しました。理由は分かりません。3年生が走っている姿を見て自分も走ると思ったのでしょう。この子は体力的に弱い。スピードというか爆発力はありますがそれが最後まで持続できません。それなのに折返し走をやる。この想いはすごいと思います。2人で走り始めました。1年生、ついていくことができません。当然です。それでもがむしゃらに走る。ただがむしゃらに走る。すごい光景でした。大きなエースについていくことはできないのですがとにかく走る。この姿を見た2年生はどう感じたでしょうか。自分たちに足りないことを1年生が示しているのです。

「女を捨てる」と言っています。これに関しては「問題発言」ととらえる方もいるのかもしれません。が、実際に女子が強くなろうと思えばそれくらいの「覚悟」が必要です。この1年生はそれができます。なりふり構わず走る。本当に「がむしゃら」という感じが強いですね。野性的な走りをするというか、貪欲というか。自分が苦手なことであっても「やってやる」と決めて自分から飛び込む。この感覚は天性のものだと思います。

それがあったので3セット目は他の1年生にも参加させました。最初から参加している1年生は途中泣きながら走っていました。この姿を大きなエースはどう感じたでしょうか?自分のために1年生が「がむしゃら」になる。今の大きなエースに足りないものです。同時に2年生にも足りません。それを1年生が行動で示してくれる。なかなかの出来事です。これを他の者がどう感じるか?特に大きなエースに感じ取ってもらいたい部分です。

走り終わったあと、1年生は倒れこんでいました。歩けないくらい自分で自分を追い込んでいました。とにかく泣きじゃくっている。その中で大きなエースに何か言っています。全く聞き取れません。それでも何かを伝えようとしている。大きなエースは一年生を抱きしめながら「ありがとう」と言い続けていました。間違いなく何を言っているのかは分からないと思いますが何かしら感じる所があるのでしょう。

少し吹っ切れるのではないかと思います。ウジウジ悩んでいても前には進みません。ここまで来たらやるしかないのです。強くなるためにがむしゃらにやるしかない。それを1年生から学ぶというのはどうなのかという話ですが、自分達に足りないものを他者から学ぶというのは本当に大切なことです。自分以外の人からは必ず何か学べます。ここは大切です。

うちのチームはスマートに強くなるチームではないと思います。時には泥臭いことをやったり、根性練習と言われるような「非科学的」な練習をも必要。忘れかけていた部分かもしれません。もう一度原点に帰る必要があります。うちがどうやって強くなって来たのかを1年生が思い出させてくれました。私自身も感謝したいと思います。

がむしゃらに前だけをみる。気がつけば忘れてしまいます。もう一度、しっかりとやって行きます。
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