kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ファイテンに行く

2011-09-30 | 陸上競技
選手が足を痛めて走れなくなったので頼れるものは全て頼ろうと思い近くのファイテンショップに通いました。以前かなり利用していたのですが最近ほとんど行っていません。それでも図々しく色々と話をしながら物を選ぶことにしました。とにかく「効果がある」と思われるモノは信じてみる。信じる者は救われる(笑)。

色々話をしてテープとサポーターを購入。金が入っているという水を買おうかどうか悩みました。身体への吸収が…という話だったのですがこれならメダリストの方が良いんじゃないかという感じでした。あーだこーだ言っていたら「実は…」と奥から別の商品を出してもらえました。感じが悪い顧客かもしれませんがとにかく治るためなら何でもするという想いがありました。やはり図々しい(笑)。

何だか良く分かりませんが特別会員限定の商品を紹介してもらいました。店頭には売り出されないようです。サンプルでいくつかもらったのでそれを飲ませました。翌日に購入することにしました。その後勢いで水も購入。走れるようになるなら…です。効果があったかは分かりませんが走れるようになりました(笑)。治療も同様ですが「治る時期」「走れるようになる時期」だったのかもしれません。それでも出来ることは全てやりたいと思っていました。

色々な事をしながら練習を積ませました。普段なら疲労困憊になるであろう日程でかなりハードな練習をすることができました。合宿で3日間ある程度の練習が積めたのもサプリメントのおかげかもしれません。その後の数日間もしっかりと練習が出来ました。1週間前まで60mしか走れなかった選手とは思えません。実際水曜日は120mを何本も走っています。気持ちの問題と言われたらそれまでかもしれませんが、やはり大切な要素だと思いますね。


別の日に店員さんと話をしていました。また別のモノも購入(笑)。先日学校でちょるるのネックレスが販売されるという紙を見たのでその話をすると「国体のブースで販売するやつがちょうど今日入荷したんですよ」と言われて見せてもらいました。こちらもせっかくなので購入。長さが合わなかったので学校に戻って自分で調整させました。不安だったので家庭科の先生に手伝ってもらいなんとか完成。



身体中に色々なものを付けていますが少しでも力を出して欲しいという気持ちからです。何とか万全の状態でスタートラインに立たせたいと思います。
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コンタクトを作る

2011-09-30 | 陸上競技
以前からコンタクトを使っていたのですがいつも頼んでいた眼科が年度末に閉院してしまいました。ここは職場からも近く、診察なしでコンタクトの受け渡しだけやってくれるのでかなり楽でした。閉院することを知り、いつもよりも多目に注文していたのですがそのコンタクトも半年経過してなくなってしまいました。

一昨年から眼科の医療事務にうちの選手が採用されていました。2年間で3人、同じ系列のメガネ販売店に1人、合計4人働いています。このメンバーでマイルを組んだら間違いなく3分56秒が出ます(笑)。今は…。怒られそうなので止めておきます。
以前から練習を見に来ては「自分達の眼科に来て欲しい」としつこく言っていました。私はコンタクトの使い方が雑なので2週間使い捨てを少し期日を過ぎて使っていました。それを知って「目の細胞が死にかけている」「再生しないから早くしないと大変だ」と意図的に不安をあおる発言を繰り返していました。全く誰に似たのか分かりません(笑)。

少し離れているので半日年休を取らないと行けません。それでもコンタクトを作らないと行けないので脅されてすぐに行くことにしました。放課後は練習等で時間が取れないので授業の合間に休みを取りました。病院に言ってみるとなんとむちゃくちゃ人がいます。受付をしようと思いましたが、間違いなくかなり時間を要します。午後から美容院の予約も入れていました。思いきって休まないと散髪すら行けません。この日を逃すと間違いなくまた行けなくなります。眼科で聞いてみると「診察まで最低でも1時間待ち。それからコンタクトを作るなら更に1時間くらいかかると思います。」と言われました…。無理。卒業生は来たことに喜んでいましたが私はイライラ(笑)。結局顔を見ただけですぐに戻りました…。

日を改めて月曜日に行くことに。確認すると予約を入れられるとの事だったので卒業生に頼んで入れてもらいました。さすがに2時間は待てませんから。予約を入れていると比較的スムーズでした(それでも待ちましたが)。卒業生が受付をしたり問診をしたりして、働いている姿を見ることが出来ました。高校時代にかなり鍛えられている方だと思います。こういう事は社会人になってから生きてきます。ちょっと誇らしかったですね(笑)。

コンタクトを作るときにどこのメーカーの製品が良いか聞かれました。もちろん全くこだわりはありません。聞いてみると同じような製品で若干値段が異なるようです。通常なら「安い方で良いや」と思うところなのですが、卒業生がたくさんお世話になっている病院ですから値段が高い方にしました(笑)。多分かなりの迷惑をお掛けしていますから少しくらいは貢献しないと申し訳ないですからね。

少し時間はかかりましたが卒業生の働く姿を見れたので良かったですね。私もしっかりと働かなければという気持ちになりました。また数ヶ月にいかなければ行けません。大変だ(笑)。
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しっかりした負荷をかける

2011-09-30 | 陸上競技
水曜日、この日はしっかりと走っておきたいと考えていました。国体までの日程を考えるときちんと負荷をかけられるのはこの日が最後になります。もちろんまだ走っていきますが強い負荷をかけられる日は限られます。プライベート合宿で動きが崩れた中で走ったのが最後ですから本当に1ヶ月振りの走り込みになります。

今回は100mだけに出場しますからそこまでの負荷は必要ないと思われるかもしれません。しかし、うちの選手は走り込みの中で走りを作ってきています。最終的な「自信」はここから生まれてくると考えています。全く走らない中で迎えた県新人、自分が走れるだろうかと「不安」に感じていた部分がかなりあったと思います。それを打破するためにも走らないといけません。もちろん、いつもよりは量は抑え目です。

いつもの流れで練習をやっていきました。SDを見ていると男子はある程度改善されてきた感じがあります。まだまだ不十分ですがスピードに乗せることができ始めたというのは大きいですね。しかし、国体選手は全く進みません。動きが悪いとは思いませんでしたが前に進みきらない感じがありました。感覚的には悪くないが進まない。うーん、難しいところです。
全体でのSD終了後、タータンの上で少し負荷をかけたもも上げをやってショートを。この辺りから進み始めました。練習に遅れてきた男子と一緒にSDをやらせましたが、先程とは違ってかなり良くなりました。走りのタイプ的に接地に力強さがあり反発を上手く使って走ります。そのため土では力が逃げてしまいます。前日の合宿ではタータンで走りましたからやはりその感覚が強く残っているのだと思います。問題なし。

全体で走ることにしました。短短は国体選手に合わせて120m。短長は明らかに不足するので150mを組み合わせて回ることにしました。1年ぶりです(笑)。中国新人に400mHで出場する者もいますから心肺機能に負荷をかけておきたかったので。ちなみに国体選手は日曜日に120mを1本走っただけ。120mを何本か走るというだけで大きな負荷です。それでもやる価値はあると思っています。
練習中、短長女子がショートとは違う動きでスピードが出ません。60mで明らかに勝っていた選手に大差で負けていました。話をすると「脚が重い」との返事。何を言っているのかという話です。そんな甘いことを言い訳にしてきちんとした負荷をかけられないというのは問題です。本人に悪気はないかもしれませんがこれでは一冬越えても大きな成長はありません。自分なりに一生懸命やれば良いというわけではない。目標に応じた努力が必要なのです。話をしてからは前半から積極的に走ることが出来ました。気持ちの問題でスピードも変わってきます。精神論ではなく取り組みの意識だと思います。

こちらの予定していた練習が全て消化出来ました。プラスアルファでランジをやって終了。まずまずです。全体で走り込みをしていくことで雰囲気も変わっていきます。取り組みの大切さが出てきます。良い感じで練習が出来たと思います。
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練習再開

2011-09-29 | 陸上競技
火曜日、やっとまともに練習ができました。前日見つからなかった鍵は某所に届けられていました。助かりました。大変なことですから。

練習はいつもより早く始めることができました。私が到着したときにはドリルが終わるところでした。ここからはSD。終了後は本当に久々にバトン。県体は男女共にリレーに出場します。これが正常な状態ですから。この1年間でリレーのバトンに関しては勉強させてもらいました。もちろんまだまだ足りない部分がありますか今までと比べるとかなり良くなってきていると思います。今までは走力があってもバトンがダメでした。今は走力的に劣ります。ここを何とかしないといけません。これは練習するしかありません。来年に向けてどうやって強化していくかです。ここまででかなりの時間を要しました。出の確認を何度もやっていきました。安定しないとどうにもなりませんから。

せっかくなので中間の動きを意識して行うことにしました。先日国体合宿で意識した部分をもう一度走りの中でやっておきたかったので。今の練習計画は基本的に国体に出場する選手中心です。この練習に合わせていくだけでかなりの負荷になります。客観的に見ていると女子はかなり走れるようになってきています。県新人ではほとんど走っていませんでしたから力を把握するチャンスがありませんでした。今のメンバーでもまずまずの所までは十分戦えそうです。インターハイと言うと夢の話しになりますが…。半年でどこまで持っていけるかですね。
中間での動きの切り換えは意図的にやらないとできません。走るだけの練習ではなくきちんとした目的を持ってやっていかなければいけません。陸上競技はシンプルす。速いものは走るだけで速くなる。しかし、その結果が100%の力を出し切ってのものかは分かりません。うちは出来るだけ100%を出し切れるようにしたいと思っています。これまで戦えてきたのは出しきれたからです。今はまだ全てを引き出すレベルまでは来ていません。不十分です。強くなりたいという気持ちが本物であれば引き出す事が出来るはずです。指導力が足りない部分はあると思います。まだまだです。

練習が足りないので学校に戻ってBOX補強。股関節周辺のトレーニングは継続していかないと効果が上がりません。トレーニングに関してはこれからもう少し考えていかないといけなくなります。練習形態は以前よりかなり効率的になっていると自負しています。が、キツいので先に気持ちが折れます。昨年の冬のように「やるだけ」「やらされてる」というのは避けたいと思います。見ている方も萎えてきますから…。「心」を育てていく事を大切にしていきたいですね。

久々にじっくりと練習を見ることができました。やっと…です。
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またか・・・

2011-09-29 | 陸上競技
合宿終了後、やっと平常の部活動指導に戻れるのではないかと考えていました。月曜日は久々にゆっくりと全体の練習を見ることができると。朝練で見たときにやはり動きが崩れている感じがあったので午後は修正を加えながらスタートや中間の動きの練習をしようと考えていました。

が、これが上手くいかない。ドリルまで終わって本練習にはいるときに私が倉庫の鍵を開けようと思ったときに鍵がありません。よくよく思い出してみると県新人の前に保護者が来るので練習場所を離れなければいけない状態があり、施錠をしておくように指示をして鍵を渡していました。それ以来鍵が私の手元に戻ってきていません。私もバタバタしていて完全にそこまで余裕がありませんでした。というか、頭に来ていたので他のことまで気が回らない状態だったと思います。私ももっと気をつけておかなければいけなかったのですが・・・。悪いのは私ではないかと言われるかもしれませんが・・・。

基本的に貸したものをすぐに戻せば問題は発生しません。しかし、無責任な部分が強く浮き出ていました。「誰かがやるだろう」という考えがどこかにあって最後まで責任を持って物の管理を使用という者がいません。これは以前から口うるさく言っていました。練習道具を持って行くのを忘れていたり、物を置き忘れて戻ったりと同じ事を繰り返していました。「誰かがやるだろう」ではなくみんなできちんとやれば問題にはならないのです。「鍵はどこか?」と問うと誰が鍵を無くしたのかを話し始めました。問題点がすり替わっています。大事なのは鍵を開けたのが誰で鍵を閉めたのは誰かです。その鍵をどこに置いたのかが分かれば対応はできます。責任のなすりつけは良くありません。

数人は笑いながら話していました。事の重大性が分かっていません。人から借りた物を無くしているのです。冗談半分で済む話ではありません。鍵の管理に関してはかなり言い続けていましたがそれでもこの状態です。高校生は「自分に与えられた責任」を十分に感じることができていません。何かがあれば周囲の大人が責任を取るのです。別に私が謝るのが嫌なわけではありません。謝って済むのなら謝りますが、それ以上の問題があるはずです。そこが分からない限りはいつまでたっても同じ事です。

その時点で練習は終了。練習よりももっともっと大切なことがあります。自分達で鍵を探させることにしました。見つからないかもしれません。それでも自分達の責任です。落としていたのであれば私が関係各所に聞いて回る必要があります。全ての場所を自分達の責任で探していく。大変なことかもしれませんがやならければいけません。練習だけやればいいとは思いません。力があるから後片付けはやらなくて良いというわけでもない。そこはきちんと考えてもらわないとダメですね。

ある程度の成長はあるのですが、細かいところがまだまだできません。責任感を持って行動するようにしなければいけません。翌日私が関係各所に聞きに行って見つかりましたが、見つからなかったらどうするのか?謝るだけでは済みません。ことの重大性をしっかりと考えてもらわないといけないと思います。
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合宿

2011-09-28 | 陸上競技
日記の内容がかなり偏っています。すみません。この数週間の流れを考えると「国体のために」という感じになっています。他の選手の練習をしっかりと見る時間がありません。今年は特別だと思っています。だからこそ自立と自律が必要になってくると考えて何度も取り組む姿勢についての指導をしてきました。私がいないから出来ないというのでは困りますからね。毎週末は合宿という形でやっています。自分のチームの練習を見ることが出来ないのは本当に申し訳ないと思いますが今年は…。

金曜日からは国体合宿が山口で。練習会場が確保してありましたが国体開会式リハーサル前日ということで音響機器の調整等が入っていました。集中して練習が出来る状態ではありません。が、今のうちの選手にとって走れる環境があるというだけでかなり大きなことです。前日に引続き最初軽く入って60mまでの走りを繰り返しました。「日に日に良くなる」というのはこういう事だと思います。前日の走りよりスピードが出るようになっていました。また、この数週間真剣に身体に目を向けることが出来たため股関節の柔軟性が少し高まった感じがありました。今まではガツガツした走りでしたが少しスーっと走れるようになったと思います。それでも午前中は確認で終わりました。この3日間の合宿でしっかりと走る予定にしていましたから最初から無理をする必要ないと。

午後はサブトラックに移っての練習。少し距離を伸ばすことにしました。まだまだ最初からガツンと出るのは控えました。中間の維持区間を少し長めに取りしっかりとスピードを保つ練習にしました。この段階で師事している方に動きを見てもらえるチャンスがありました。自分だけでなんとかしようと抱え込むのではなく多くの人(信頼できる人に限りますが)の力を借りながら育てていければと考えています。前述のように少し股関節の柔軟性が高まってきたので膝が出るようになっていました。いくつか指摘されたポイントを本人と確認しながらやっていきました。この最近では一番は走ったのではないかと思います。距離は短いですがこういう積み重ねしか速く走る方法はありませんから。終了後、体幹の補強を20分程度実施。不足している部分を補うためにはできるときにやっておかなければいけませんから。

土曜日、残念ながら競技場は使えません。メインもサブもリハーサルのために使用不可です。これに関しては思うことがありますが。あえて書きません。そのため午前中は練習ができません。急遽、地元に戻って治療をすることにしました。万全を期すためには油断せずに治療をしていくことが大事だと思います。治療までに少し時間があったので動きの確認だけをしておきました。歩き方がおかしかったのでまた痛みが出たのかと心配しましたが「筋肉痛」とのこと。全く走っていない状態からスピードを上げて走ればそれなりのダメージがきます。使えていなかった部分が使えたということですから良い傾向です。筋肉痛ごときで練習は落とせません(笑)。その後治療へ。
午後からは防府の競技場で練習。これに関しても色々と問題がありました。これも書かず。午後からは前日同様、流れからの走りをしました。数本確認してついに最初からスピードを上げていくことに。痛みが出なければ問題なし。最初もたつくかなと思いましたが思っていた以上に走れました。さすがに後半は動きが硬くなっていましたし、疲れで維持ができなくなっていましたが問題なしです。ここまで走れれば何とかなります。

日曜日、急遽午前中練習になりました。ここまできたら県外でやった方が良かったのではないかという気もします。この日はついにスタブロからの出ることにしました。短距離コーチにお願いしてスタートを見てもらうことに。ほとんどやっていなかったのでどうなることかと思いましたが、修正してもらう中である程度の水準までは回復しました。まだまだ安定しませんが、上手くはまったときには好調時と同じような走りでした。やっとここまで戻りました。よく走れたのでこれで終わろうかと思っていましたが、前日に約束していた120mを走ることに。私はある程度満足していたのですっかりと忘れていました(笑)。本人が覚えていたのは立派。最後の30m位はいっぱいいっぱいでしたが本人は納得していました。走っていないのでこの後半は仕方ないと思います。

この3日間の合宿、こちらが予定していたものが全てできました。走り自体もある程度の水準までは戻りました。12秒中盤では走れると思います。これが最低レベルでなければいけません。選ばれたからには最大限の努力をしていく。当たり前です。大会でベストが更新できればいうことはないのですが、大きい大会で自分の持っている力以上のものを出すのは難しい。だから、今出せる100%の力を出し切れるようにしていきたいと思います。残された時間は2週間。できることをひたすらやっていきます。

精神的な苦痛だけでなく選手が走れないという状況があり、blogを更新する事ができませんでした。これからは何とか毎日の更新ができたらと思います。

色々とご心配をおかけしますが、応援してやってください。全力でやっていきます。
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復調への階段を上る

2011-09-28 | 陸上競技
県新人では全く走れませんでした。これにより周りの評価はかなり厳しいものとなりました。仕方ない部分です。実際の所、走れていないというのは事実です。このままでは国体を走ることができないのではないかというところまで追い詰められていました。顧問の立場としては「走らせてやりたい」と思いますが、国体スタッフの立場からすると全体のことを考えないといけないので何とも言いづらい部分があります。沈黙を保ちました。「走れるように最大の努力をする」という言葉しか出てきません。それ以外の言葉は意味をなさないからです。本当に辛かった。

完全休養日を2日間入れて、少し身体を動かすことに。しかし、火曜日雨の中走ろうと思いましたがまだ足首の痛みが引きません。1歩走って終わり。本当に「辞退」という言葉が浮かんできました。走れないのに参加するというのは不可能です。すぐに鍼に行き他の治療院を探しましたが、時間が時間だったので他には見つかりません。色々と探して翌日近くの整体と気功に行くことに。「痛いならやるな」は整形外科の決まり文句です。痛いのを我慢して練習をする必要はないと考える保護者もいます。しかし、高校3年間の限られた時間で最大の目標を目指すなら覚悟を決めてやっていくしかありません。

水曜日朝少しだけ走りました。前日は全く走れませんでしたがこの日はある程度走れていました。無理をさせることはできないので最低限の練習量に抑えました。午後は治療へ。とにかくできることをやるしかありません。この治療により飛躍的に良くなりました。どちらにしても治る時期だったのかもしれませんが、治療が合っていたのかもしれません。治るなら何でもやるという気持ちでやっていました。かなり遅くまで治療をしてもらいました。感謝です。

木曜日、朝からかなり痛みが治まっていました。多少痛みはあったと思いますがここまできて痛い云々は言っていられませんから。やっとここまで来ました。午後は競技場で走りました。基本的な動きをやってから60mまで。足首に痛みが出るのを避けたかったのでガツンと出るのではなく流れから出るようにしました。前半は気持ち抑え気味な入り中間へつなげていくようにしました。県新人の時はまたハムストリングを痛めるのではないかという不安から全力で走れなかったようですがこの日は恐れることなく走れました。これにより本人の精神的な負担はかなり軽減されました。走れない中で合宿を迎えることは避けられました。

練習以外でも「良い」と思われることは全てやりました。サポーター、アンクレットを準備して身体の中の流れを良くすることにしました。水曜日の治療時に「気」が入ったヘアゴムをもらったのでそれも装着。効果があると思っていれば必ず意味があります。着けていれば治る。ショップの人と話をして非売品と言われる物も譲ってもらいました。特別会員限定だと言われましたが「切羽詰まっている」とアピールして手に入れました。カッコ悪いなんてことは言ってられません。私が頭下げてそれで治るなら安いものです。かなり仲良くなりました(笑)。

日に日に良くなってくるのを私も選手も感じていました。そして合宿に入ります。
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県新人の数日間

2011-09-27 | 陸上競技
国体選手、色々あって強行出場することにしました。レースを欠場しても何か言われるでしょうし、走っても記録のことで何かを言われるのは分かっていました。通常の状態なら誰かに何か言われることはないと思いますし、選手個人のことですから問題はないと思います。しつこいようですが「国体」とは特別なことなのです。コーチという立場で関わって様々なことが分かりましたが想像を超える「特別」があります。色々な憶測が飛び交っています。コーチだから選手を選考できるわけではありません。ここはご理解いただきたいと思います。特に我々のような自分のところの選手が関わっている場合、ほとんど何も言えな状態が生まれます。これ以上は書きません。問題があるかもしれないので。

前日の練習を見ているとなんとか12秒後半くらいの走りはできるかなと感じていました。が、当日になって明らかに動きが硬くなっていました。見えないプレッシャーが大きく影響しているのだと思います。本人には予選だけでも走れればいいと言っておきましたが走るからには記録を出さないといけないという気持ちがあったのだと思います。今年の女子の短距離は今まで以上にレベルが高い。この状態で戦うには厳しすぎます。準備をしっかりとしてから戦うのであれば問題はないのですが、練習開始5日目での練習では・・・。12秒後半で走れれば国体までの3週間で何とか間に合う、間に合わせることができると思っていましたが私自身にも色々と見えない(?)プレッシャーがかかっていました。

実際のレースは最初から動きが悪く本来の走りとは全く別物でした。それでも組の1着でフィニッシュしましたが記録は13秒0。決勝に進むことは出来ないであろう状態です。中間からスピードが上がらない云々ではなく、自分の走りをすることが出来ていません。明らかに意識しすぎです。自分の状態を冷静に分かることが出来れば練習開始から数日である程度まで回復しているということに手応えを感じることが出来ると思いますが、「記録を出さないといけない」という見えないプレッシャーが大きすぎて分からなくなるのだと思います。予選終了後、準決勝を棄権することを告げました。本人はかなりショックだったと思います。次走れば記録が出せたかもしれないという気持ちがあったかもしれませんが今はそれどころではありません。練習をすることにしました。

が、練習を開始して少ししてからここ最近安定していた足首がまた痛いと言い始めました。これにより練習も中止。分からない部分がありますが「走れない自分」がいることを受け入れられないというのも痛みの原因だと思います。走れないのはどこかが痛いからだという理由探しをしてしまいます。「練習が出来ていないから走れない」のは明らかなのですが、高校生にはそれは受け入れられない事実なのです。走らないといけない、でも走れない。どうしようという混乱とプレッシャーから自分自身を見失っている感じでした。見ていて本当にかわいそうでした。色々なことがあって本人が「絶対に国体を走る」という覚悟が見られ始めました。今からというときに大会があり、「走れない自分」がいることを突きつけられる。「今から良くなるだけだから」「数日間でここまで走れるようになったのだから」と言ってもそれはなかなか入っていきません。

加えて私にも大きなプレッシャーがかかりました。これは書きません。が、この状態では私には何も言えない。「国体で走れるように最大限の努力をする」とだけしか言えません。本人のプレッシャーと私自身にかけられるプレッシャー、どちらも計り知れないものがあります。とにかく走れるようにと多くの指導者の力を借りました。治療していただくというのは当たり前のことではありません。多くの時間と労力を使ってもらっているのです。この中で自分自身が「絶対に走る」という気持ちを持たなければ治るものも治りません。治療をしていただいてかなり痛みが引いたというので本人は安心してレースを見ていました。が、ここが甘いと思います。厳しいようですが治療してもらえるチャンスがあるのだから図々しく痛みが完全に引くまで見てもらう必要があると思います。ほかの指導者の善意に甘えるというわけではありませんが、「絶対に走る」という気持ちが本物であればこういうときはもっともっと図々しくなる必要があります。話をして私がもう一度お願いに行きました。これによりレースが終わるまですべての時間を治療に。ありがたいことです。

レース終了時には私が言われていたプレッシャーからは解放されました。私自身の力を超えてどうにもならない部分でしたが、多くの人のご理解と期待により救われました。本当に涙が出ました。この年になって人前で涙を流すというのは・・・と思いますが、それほど大きなことでした。本当に競技を辞めてしまうのではないかという気がしていましたから・・・。このことも含めて学校に戻り国体選手と話しました。周りは下級生ばかりでしたから抱え込んでいるプレッシャーを見せることは出来なかったようです。走れない自分、周りが速く見えて失ってしまう自信・・・。この状況では仕方ないことです。話をして随分楽になったようです。今回の大会期間中、多くの先生方が声をかけてくださった意味が分かったと言っていました。これが本当の意味で理解できて、覚悟を決めることが出来ればこれから見違えるほど強くなると思います。

走れなくなって初めて気づく多くの人の支え。走れるのは当たり前ではない。あれもこれもやりたい、それで競技の結果も出したいはあり得ないのです。高校生レベルでは何かを我慢しなければ集中できないと思っています。遊びたい、彼氏とデートしたい、でもインターハイに行きたいというのは両立できないと考えています。持っている力は限られています。多くのモノに分散してでも届くほど甘くはありません。

これから飛躍的な回復を見せていきます。また書きます。
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ドン底から這い上がるために

2011-09-27 | 陸上競技
県新人の前にバタバタしました。良いことではありません。これにより女子は4継、マイル共に棄権。「出るだけ」を目標にやってきたわけではありません。戦うためにやってきたのです。この大会を目標にやってきましたが明らかに違う方向を向いていた者がいた。これで「心を1つに」なんて気にはなりません。リレーだけしか出場種目がなかった者もいたのですが「走れなくても行きたい」と言ったので連れていく事にしました。「他の人のサポートをしたい」「見るだけで勉強になる」という気持ちはこれから先の成長を大きく期待させるものでした。来年は必ず勝ち上がってみせます。

県新人の始まる5日前から国体選手は練習を再開しました。通常であれば県新人は棄権です。準備が不十分過ぎます。脚を痛めていた期間も練習はしてきました。が、やはり走練習が足りません。100mだから何とかなるというわけではありません。うちの選手の走りは作っていって初めてある程度のレベルに達します。この状態では厳しいというのは明らかでした。
しかし、国体があります。県新人に出場出来ない状態で国体に間に合うのかと言われてしまう可能性がありました。今年は通常とは違うのです。何とか走れる状態に持っていかなければいけないという焦りがありました。選手だけではなく私にも。焦っても仕方ないのは分かっていますが、関係が深い人には分かってもらえても今の状態を見たら「本当に走れるのか?」と言われても仕方ない状況でした。私が言われるだけなら良いのですが選手の耳に入るような状況が間違いなく生まれるでしょう。走っても結果を求められます。かなり厳しいですし、本人の精神的な負担は計り知れないものがあります。どのような形でも色々と言われるのであればまずは走れるレベルまで身体を戻そうという感じでした。勝負云々ではない。

鍼に行った翌日は山口に行きました。国体選手の練習用に競技場が押さえてあったのでまずは走ることを目標に競技場へと向かいました。この日はハードル選手が2人いるだけでした。その後地元の選手が2人来てくれました。かなり心配をしてくれてうちの選手に声を掛けてくれました。本当にありがたいことです。成年選手から声を掛けてもらえるだけで少しは気が楽なったのではないかと思います。この日は脚の状態を見ながら30m位までの距離を走りました。これ以上距離を伸ばすとハムストリングに張りが出るということだったので・・・。その後整体に連れて行き少し張りが取れたということでした。

月曜日は私にとってかなり苦痛の時間でした。これは書きません。練習は前日と同じく30m付近までの練習。まずは走れるようになるというレベルでの話です。他の者は最後の刺激となっていました。13秒後半の女子と一緒に30mを走ってほぼ同じスピード・・・。かなり厳しいですがとにかく走れるようになるというのが最大の目標でした。数本走ってまたハムストリングに張りが出てきました。理由が分からないので色々と相談しましたがなかなか解決しません。学校に戻ってエアロバイクで負荷をかけました。
火曜日は少し動いて酸素カプセルへ。回復を図りました。水曜日、動かし初めて3日目で少しスピードが戻ってきました。競技場で走っていましたが速く動けるようになってきたかなという感じでした。重心の移動や動きのタイミングはまだまだできていませんが、走れるようになってきたかなと。60mまで距離を伸ばしました。1本走っただけでかなりヘトヘトになっていました・・・。走っていないのもありますしいつも以上に力みが見られました。しかし、少しずつ回復してきているのは間違いない事実だと感じました。間に合うかどうかは別にして・・・。

木曜日、県新人の前日でした。下関に移動をして少し競技場で走りました。自分だけで見るのではなく他の人にも動きを見てもらおうと思い、fujiwara先生を呼び出しました。かなり迷惑だとは分かっていましたが背に腹は代えられません。2人で走りを見ながら少しずつアドバイスをしていき動きを改善することにしました。ある程度は動くようになっているのですが時間が足りません。この日は60mを2本くらい走ったでしょうか。動くのですがまだ前に進まないという感じです。それでも12秒8くらいまでは回復してきてるのではないかと思いました。全く走っていない状況から数日でこの段階まで行ったのはすごいことだと思います。しかし、戦えるレベルではありません。それでもレースには出ることにしました。

これからが精神的に辛い時間になるのですが・・・。

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感覚が違う…

2011-09-26 | 陸上競技
土曜日の午後、山口から戻って練習をすることにしました。県新人まで1週間を切っています。とにかく時間がありません。切羽詰まった状態です。

広島に鍼治療に行かせました。普通の鍼よりも長く筋肉の奥まで鍼を刺すということでした。ダメージは大きいでしょうからその日の練習は難しいと思っていました。鍼から戻ったら必ず状態を報告するように話していました。その前に鍵の事について話をしておかなければいけません。少しの事で多くの人が迷惑を被るというのを知らなければいけません。

話をしていざ練習開始という時に1人を除いて他の者は普通に練習に入ろうとしました。いや、報告をするようにと話しておいたはずですが…。何でもかんでもやればいいわけではない。状態を見ながらやっていかないといけません。礼儀として…だと思います。
鍼のダメージは思った以上に大きかったようです。この日の練習は不可能でした。そのため治療をした者は翌日に練習をしようと話しました。急な事ですが県新人の事を考えれば「当然」です。

国体に選ばれている者は「翌日に練習をしたい」と返事をしました。やっと自分の置かれている立場を認識でき始めたようです。今最優先するのはきちんと練習して試合に向かうことです。他の用事は差し置いてでもやらなければいけないことがあります。やっと覚悟が決まったのかなという感じがありました。表情が変わりつつありました。

が、1週間以上全く走っていなかった者に聞くと「用事がある」との返事。では治療なら行けるのかと聞くと「分からない」とのこと。もう無理だと思いました。「部活の雰囲気が悪いのは顧問のせい」だと言われました。しかし、自分がやらないといけないことをやらずに全て他人のせいにするというのは…。「今から練習をする」「今から治療に行く」と言いましたが、問題点が違います。その日は鍼をしたから走れない。だから翌日にやろうと言ったのです。感覚が違います。

日を改め話をしましたがやはり無理です。「やりたいことがあったらそれを優先する」「治療はしない」という感じでから…。かなり酷い事を言われました。それでも我慢です。これについてはこれ以上は触れません。嫌なので…。

国体選手は表情が変わりました。今回の出来事は成長するための大きな試練だったと思っています。痛い目に会わないと分からないことがある。言われるだけでは分からないのです。残念ながら試練はこれだけでは終わりません。現実はドラマよりも厳しいのです。

ここまでの出来事、私にとっては精神的なダメージがありました。これまで指導してきた事を根底から覆されてしまうような出来事でしたから。本当にしんどい日々でした…。一方的な書き方になっているかもしれませんが、実際に起きた出来事です。まだかなり抑えて書いています。もう書かないと思います。しばらくblogを書く気にはなりませんでした。

これから2週間がまたしんどい日々になることは予測は出来ていましたが、本当に辛かったですね。ここも少しずつ書いていきます。書く気になったのは国体選手がドン底から抜け出したからです。情けない話ですが私も本人もかなり追い詰められていました。

また書きます。
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