kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

2011年最後の練習

2011-12-31 | 陸上競技
引き続き。

この日で練習を終わらせる予定でした。色々と思うことがあります。普段より一日早く終わるので少し練習を長めにとることにしていました。練習はサーキットから。私が見る目を変えて練習を見ると本当はもっと効果が高くなる身体の使い方、意識の仕方があるのだとサーキットを見ながら気付きました。「大きく」というだけではなく、動かす部分を意識することで動き自体が変わってきます。筋肉自体を意識するのではなく動きを意識して使われている筋肉を大きく伸ばすことで効果は変わってくると思います。「同じ練習をしても差が出る」というのはこういうことだと思います。ロープ登りも同様。この練習を導入した当初、女子は「上がれるところまで上がって我慢」という感じでやっていました。少し上がって止まるだけでも合格としていました。気がつくと大きな差が付いていました。1人はサーキットの途中であっても上まで上がります。二人はあと少しの所まで上がれるようになってきました。もう一人は1mくらいで終了。それ以上進みません。「同じ練習をしていても差が出る」という顕著な例です。この子が変わり切らない部分をどうしていくかはチームとしての課題だと思います。悪気はないが頑張り切れない。日誌や体重管理の部分でもやはり忘れてしまうことが多々あります。これが全てではありませんが、やはり日誌をきちんと書いて「心」を動かすことができなければ、競技パフォーマンスも向上していかないと思います。言われている選手は分らないかもしれません。しかし、長い間見ていて「つながっている」のです。「出来ないからダメ」ではない。それを出来るようにしていくことが大事です。かなりのエネルギーを使うことになると思いますが今のままで止まらせるわけにはいきませんからね。

屋外で外補強をしようと思いましたが、いつも使う場所で投擲がコントロールテストを実施していたので少し待つことにしました。ここでちょっと可動域を大きくするための運動を教えました。前日に女子エースにやらせたらほとんどできませんでした。これほど硬いのか!?とショックを受けたくらいですから。身体が柔らかい選手がいますが実際にやってみると上手く出来ていませんでした。やはり静的柔軟性と動的柔軟性は完全にリンクしているわけではないのです。試合の前などは「コンディショニング」といって練習の前に体ほぐしのようなことをします。これもやろうといしている動きとは違っている部分がいくつもありました。大会のアップ会場でも「意味ないだろう」という動きをしている選手がたくさんいます。「周りがやっているからやる」というのでは結果は出ません。「何のためにやるか」という根本的な部分を理解しない限りは効果は上がらないのです。繰り返しになりますが、それでも「速い者は速い」のですが・・・。かなり繰り返しやっていきました。やってすぐに効果が出るとは思いません。自分で毎日毎日時間を作ってやっていく以外にないのです。
この時選手には言いましたが指導者は「情報を与える」ことはできます。しかし、それを実際にやるかどうかは選手なのです。しつこくしつこく言い続けても結局やらない者はやりません。それが現実です。今やろうとしていることをしっかりとできれば絶対にパフォーマンスは上がります。「やるだけ」ではなくて「これをやればこの部分がしっかりと伸びるな」「伸ばしているとここが動くな」というのを感じ取りながらやっていくことが大事です。

やっと外に出れました。外に出ていつも通りの外補強。これも前述のように意識すればかかってくる負荷が違います。負荷というか、もっと伸ばせるところが伸ばせるのです。筋肉の仕組みから考えるとこれはすごく大事です。練習の中で「筋力強化」と「柔軟性向上」という2つのことができます。ここ最近は「強化」という部分が表に出ていましたが、しっかりと考えればこの手のトレーニングでも「柔軟性向上」はできます。股関節系の補強はかなりやっています。これも意識を変えるだけで全然違ってくると思います。やるだけの練習にならず、大きく動かす、しっかりと伸ばすということを常に頭に入れてやらせていきたいと思います。また、種目と種目のつなぎであったり休んでいる時間に先ほどやった動的なストレッチをしっかりとやるように指示しました。これも意識です。決められた練習時間の中で効果を高めようと思えば、少しの時間を有効に使わないといけません。見ていると大半の選手はこの時間が使えていました。数人忘れるので何度も言い続けました。結構根気が必要です(笑)。

終わって室内種目へ。これもいつも通り。更に時間をかけて合宿でやった補強を周りの選手に教えながらやるように指示を出しました。コミュニケーションをとりながらやっていくことでまた雰囲気も変わってくると思います。この中に「股関節補強」を私の指示で入れました。これはどの合宿でやらせてもきついので自然と腰の位置が上がっていきます。これでは負荷がかかりません。伸ばして負荷をかけることでこの練習の効果は倍増するのではないかとこの日の練習を見ていて感じたのでやらせてみました。狙いはばっちりでしたね。これは良い練習です。やるだけではなくしっかりと意識しながらやらせていけば効果は高まると思いますね。

3時くらいまで引っ張って終了。最後にもう一度話をしました。今まで練習を4日間休みにしたことはありません。今回は意図的に4日間置くことにしました。理由は「強くなりたかったら自分で時間を使え」です。今までは強制的にやらせている部分がありました。高校生ですから「自主性」というきれいごとで練習ができるわけではありません。頑張り方が分らないという選手も複数いました。だから厳しい指導になるのです。しかし、来年は勝負をしてみたいと思います。指導者がひたすら言い続けて練習をするのではなく自分たちで「これをやる」と決めて取り組ませる時間を持たせたかったのです。信じてみることにしました。これが正しいかどうかは分りません。ひょっとするとこの4日間、全く身体を動かさない者もいるかもしれません。それはそれで仕方ないと思います。そういう選手が「自分の目標」を口にしても達成できるわけはありませんから。それならこちらもそこまでの情熱をかけないで良いだろうという話です。
与えられたメニューだけではなく自分に何が足りないかを考えてやる。女子はtabe合宿が終わるまでを期限とした約束事があります。簡単なことではありませんが約束です。男子はなかなか身体ができません。これも時間の使い方です。自分で必要と思えば時間を作ってやります。「正月だからゆっくりしたい」と思うかもしれません。しかし、高校時代の1回または2回の正月で今後の競技や人生が変わってくるかもしれないのです。4日という長い時間をひたすら勉強や身体づくり、練習に充てていくことで見えてくるものがあると思います。親せき回りなどはあるかもしれませんが、家で転がってテレビを見たり友達を初詣に行くくらいならこの高校時代の正月を自分のために使ってみたら良いと思います。動的柔軟性を高めるために何回も何回もやってみればいい。必ず効果は出ます。体重を減らすために家族や兄弟と運動をすればいい。自分で自分のために時間を使えばいい。それを私に示してもらいたいと思います。

終了は4時前。かなり長い間やりました(笑)。来年、勝負するためのミーティングをしたつもりです。信じてみたいと思います。
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ミーティング

2011-12-31 | 陸上競技
木曜日、学校で練習としました。普段は30日まで練習をするのですが今年は少し思うことがあり、29日で練習を終了させようと考えていました。これが良いことか悪いことかは分りません。詳しくはまたあとで書きます。

練習開始前に全体でミーティングをしました。合宿参加した者が2人いるのでその選手から全体に感じたことをしっかりと伝えさせたいと思っていました。2人とも人前で話すのは苦手です。特に1人は自分の考えをまとめたり、言葉にすることができません。以前、合宿の話をさせた時に一言も話をできないで終わったことがあります。これから先社会に出ていくときに「苦手だから」で終わらせるわけにはいきません。少しずつ経験を積んでいってある程度の意思表示を出来るようしていかないといけないと思います。この日も思うように話せませんでしたが周りがその状態を理解して温かく見守るようにしないといけないと思います。少しずつ話ができるようになるのを待つという姿勢が大事ですから。

一人は「ほとんどの選手が声は出さなかった。自分のことだけに集中していたので自分も練習に集中できた。」と話しました。選手のタイプによってはこういうタイプもいると思います。私が見ている限りはかなりの選手が声を出して雰囲気を明るくしていたと思うのですが、本人は「自分のことに集中」という部分の強く感じたのでしょう。もう一人は「意欲」の話をしていました。強くなろうと思う選手は自分から前の組に入り練習をする。県単位で動いて前に入るので自分が入るスペースがなくなってしまった。自分でも意識して前のグループに入って練習をするように心がけた。走る面ではある程度の手応えがあったが、まだまだ戦うレベルに達していないということでした。ぬるま湯に浸かっている間は絶対に気付かないことです。自分から厳しい環境に身を置いて初めて見えてくる、感じることだと思います。この子は県内選手で唯一前のグループに入って練習しようと試みていました。成長を感じます。

私からも感じたことを話しました。今回の合宿では客観的に練習を見るようにしていました。見ていると男子110mHの14秒台、女子短距離での表彰台の可能性が少し見えてきたのではないかという感じでした。もちろん、簡単なことではなりません。しかし、全く戦えないという雰囲気はありませんでした。もっともっと戦えるのではないかと感じました。本当に強い選手がどれだけ努力をしているかは分りません。あるコーチからは「インターハイ上位入賞の可能性がある選手だが練習が嫌いでほとんどやらんない子もいる」と聞きました。また、見ていて「走るだけ」で練習を抑えてポイントになる1本だけ全力で走るという選手も多々いました。これでも速い者は速いのです。これはどうにもできない現実です。補強が弱くても実際に走ったら速いという選手も多くいるのです。
しかし、こういう選手は「練習をしないから強い」のではない。練習をしたら、努力をしたらもっともっと強くなる可能性があるのです。それほど一生懸命にやらなくてもある程度の結果が出てしまうから全力で取り組む必要性を感じない。それだけの話です。勘違いして欲しくないのは「速い者が補強していないから自分もやらなくてもいい」とか「速い選手が最後まで走らないから自分も走らないほうが速くなる」という部分。絶対にあり得ません。きちんとやったほうが絶対に強くなるのです。うちの選手たちが勝ちあがっていける可能性というのはこの部分にあると思っています。

前の記事にも書きましたが、うちの選手の「走りの硬さ」は他の選手と違います。「硬い走りをするから速い」のではない。周りがこのような走りをしたら速くなるんだと思って真似をしても意味はありません。本当はもっともっと良い走りができる。しかし、肩甲骨や股関節が硬いからやりたい動きができないのです。本当にやろうとしていることをしっかりやろうと思えば自分自身で身体を作っていかないといけない。補強をひたすらやればいいというわけではありません。「強くなりたい」と思ったら本当にやらないといけないことをしっかりと考えていける選手にならないといけません。間違った方向への「努力」は残念ですが「やらない方が良かった」ということにもなりかねません。危険です。

ここの部分を話しました。自分の身体がきちんと使えるようになってくればそれだけでパフォーマンスは大きく変わってきます。今のうちの選手はもっと強くなれると思います。それをやらされてやるのではなく、自分自身で必要だと感じてやれるかどうかというのは本当に大事なことです。高校生にここまで求めるなんて・・・、と言われるかもしれません。確かに「求めすぎ」なのかもしれません。しかし、できないと決めつけるのは「可能性」を潰してしまうことになる。本当はもっともっと出来るのです。周囲が「そんなこと無理」と決めつけるからできなくなる。これは冬期に入る前に何度も話してきたことです。私はできると信じようと思います。

基本的に重視するのは「心」です。この部分がしっかりしてくれば全てが変わってきます。これを踏まえてこの日の練習から取り組めてもらえたらと思います。blogに書くのは話した内容を選手が忘れてしまう危険性が高いから。残しておかないといけません。次につなげるためです。

練習はまた別に書きます。
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合宿で感じたこと

2011-12-31 | 陸上競技
客観的に自分のところの選手と他の選手を比べるという機会はそれほどありません。今回の合宿では一歩引いたところから見ることができました。女子エースは以前から動きが硬い。パワータイプの走りだと理解していました。インターハイのアップ会場でも師事している方から「バタバタ足音がするから振り返ってみたらあんたのところの選手だった(笑)」と言われたことがあります。少し接地ポイントが前になるというのもありました。それでパワーを使って走らざるを得ないと感じていたので動きを変えていくための練習を増やしました。その後故障してしまったので色々と取り組んでいきましたが、やはり改善されません。硬い走りのままでした。

今回の合宿中、他の選手と比べると「柔らかさ」が明らかに不足しています。力強い走りですが膝がしっかりと引き出される前に落ちてしまうのでもったいないなと感じてしまう走りでした。だからと言ってスピードが出ていないわけではない。前述のようにスピードレベルとしたらかなりのところまで上がってきていると思います。もちろんまだまだ狙うところまでは届いていませんが、12秒中盤なら今でも安定して出せるのではないかという水準です。しかし、本当に戦うのであれば色々と変えていかなければいけない部分があります。

股関節の柔軟性を高めるために冬期に入ってからは練習後にランジを頻繁に行うようにしていました。ゆっくりとした動きの中でしっかりと股関節を広げていくというのを狙いとしていました。しかし、この部分上手く結び付いていません。これは実は違う部分に原因があるのだという証拠です。一般的に言われるからやるのではなく、本当に必要なトレーニングをやっていかなければいけないと感じました。じっくり見ていく中でなんとなく感じることがありました。まだまだ漠然としていたのですが・・・。

合宿の2日目に投擲コーチが行われた研修会、多くのヒントがありました。この話を聞いて「やればいいんだ」と思う指導者も複数名いると思います。失礼な話ですが言われていることの本質をつかむというのは難しい話だと思います。表面的な話ではなく一番大切な話が根底にはあるのです。以前、この選手が故障をしたときに師事している方から「身体が硬すぎる」と言われたことがあります。軽く緩めようとしただけで痛みを訴えていました。考えてみると「走りが硬い」というのは、その前の段階に問題があるのです。ここが分ったつもりで実は分っていなかった。それが故障や走りの硬さに現れているのではないかと考えました。「当たり前」のことです。が、なかなか気付かない部分なのかなと思います。

普段、練習の時に股関節のトレーニングをかなり行います。膝を伸ばさなければいけない動き、なかなか伸びません。「伸ばせ」と言っても伸ばさないので繰り返し意識するように指導を続けてきました。しかし、よく考えてみると「伸ばそう」という意識はしていても筋肉の伸びが不十分なので伸びないのです。肩甲骨や股関節、大臀筋、ハムストリングが伸びないから「膝が伸びない」という現象が起きる。当然の話です。ハードルの開脚ジャンプも股関節が広がらないで上手く跳べません。動きの硬さを規定する要因になっているのはこの部分です。

静的なストレッチはかなりやるようになってきたのかなと思っていました。静的な柔軟性と動的な柔軟性は別物です。動的な柔軟性を高めるための基礎に静的なストレッチがあります。しかし、実はこの部分全く違うのではないかと感じました。うちは練習の前に静的ストレッチは行いません。必要ないと思っています。各自が家でやれば十分だと。動的ストレッチをしっかりやればいい。そう考えて実施してきました。実際にはそれだけで「動的柔軟性」は高まっていないのです。可動域を広げるようにするためには別の形のトレーニングが必要になります。この部分の認識がまだ甘かったですね。

合宿終了後、学校に戻って女子エースに少し実施させてみました。びっくりするほど動きません。故障して以来、静的なストレッチをかなりやるようになりました。ある程度柔軟性が高まってきていると感じていましたが、動かしながらの柔軟性は著しく低い。走りが硬くなる原因は間違いなくこの部分にあります。「身体の使い方」がまだまだ分っていないのです。
実際、速い選手では意識しなくてもこの部分ができていたりします。特にそこまでやらなくても小さいころから自然と身体が使えているから「足が速い」というのもあります。ナチュラルの速さを持っている子から動きの硬さを感じることはありません。うちの選手はこの部分ができていない。時間をかけて走りを作っていくことで結果を出しています。「身体の使い方」が不十分のままでひたすら練習を積んで戦おうとしているのです。

毎日、動的な柔軟性を高めるような練習をきちんとやるように話しました。この硬さで12秒3が出せたのであれば、しっかりと身体が使えるようになればどれだけ走れるようになるのか?「12秒3が出せた」ということがゴールではありません。本当はもっともっと上のレベルで戦えるのかもしれません。「12秒3」が最高の結果ではなく最低レベルの記録なのかもしれません。それを確かめるためには自分で「身体の使い方」を意識していく必要があります。全く動かない身体を動かす努力をしていけば結果は大きく変わるのではないかと思います。

色々なことを感じました。また書きます。
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中四合宿最終日

2011-12-30 | 陸上競技
水曜日、中四国合宿の最終日でした。なんだかあっという間に時間が過ぎていきました。県内の合宿などでは指導をさせてもらっていますから、結構気を使います。怪我をさせたらいけないのとか、あまりやり過ぎるのも色々言われるだろうとか。こう見えても小心者ですから。今回は比較的自由に様々なパートの練習を見ることができていました。こういう機会は大事ですね。

この日の練習は午前中のみ。今回は隣の広島県で合宿が開催されましたが、少し離れたところで開催されると少なからず移動時間がかかります。午前中で終わらなければ帰宅するのが遅い時間になってしまいます。せっかくの機会なのでもう二回走れると良いのですが、集中して走っているはずですから思っている以上に身体的には負荷がかかっているかもしれません。4日間で8回の練習くらいがちょうどいいのかもしれませんね。

110mHも短短女子もこの日はメイン競技場での練習。来年度の中国大会を意識した練習ができます。こういった部分では「経験」は大切です。特にこのトラックは高速タータンで有名です。日本記録が出たりシーズンベストが出たりと良い条件で走れることが多い。このタータンでの感覚をつかんでもらいたいですね。

最初は目の前で三段跳が練習をやっていたのでそれを見ていました。コーチは先日うちの選手が合宿で2日間お世話になった方でした。初日に挨拶だけはさせてもらっていました。かなり工夫をされていますし、指導実績もあります。せっかくの機会なのでじっくり見てみることにしました。山口県からも数人選手が参加していましたが、1人はかなり強いですね。参加者の中でずば抜けている感じを受けました。ジャンプ系のトレーニングでも全く軸がぶれません。体幹の強さがかなりですね。フォロースイングのスピードとタイミングもぴったりです。見ていて面白かったですね。うちの選手にも実施させていきたいと思うようなスイング練習でした。三段跳はかなり難しいですね。棒高跳もですが特殊な部分が多すぎます。少しずつ勉強していかないといけないですね。基本的にあまり興味がなかったのですが選手がいるのでさすがにこのまま放置というわけにはいきませんから。

110mHはハードルドリルをやってからユースハードルでのハードル走。1足長詰めていました。今回は一人ずつではなく同時にスタートして勝負をするという感じで走っていました。実践的な練習です。スタブロからではなくスタンディングスタートでしたから、出のタイミングが少しずれます。スタートの差を差し引いて実際のハードリングでの差を見ることができます。速ければハードルインターバルで差が詰まりますし、遅ければ開く。簡単な話です。勝負だけではなくその部分で今の力を確認することができました。うちの選手、見ていたらかなり良いハードリングをします。インターバルで速く動ききりませんが比較的スムーズです。もっと爆発的な力の発揮ができればもうワンランク上の戦いができると思います。
選手同士で「ヨーイ、ドン」と言って出ていました。見ているとうちの選手がスタートをさせる順番だったようです。するといきなり「ドン」と言って自分だけ走り始めました。もちろん、ペアの子は突然過ぎて出ることはできません。うちの選手も相手が来ないので走るのを止めました。周りの選手は笑っていました。私も(笑)。悪意があるわけではなく「早く出ないと」という気持ちが強かったのだと思います。少し微笑ましい光景でした。
担当しているコーチに少し話を聞きましたが、「かなり力がある」と言ってもらえました。見ていてある程度は戦えると私自身も感じました。上半身の補強が全くできていないのでパワーと腕でコントロールする部分ができません。これができるようになってくると間違いなく14秒台に入れると思います。本人と相談しながらできるだけ早期に上半身の補強を取り入れていきたいと思います。勝負してもらいたいですね。

女子の短短はスキップから加速段階の確認。見ていると強い選手でも決められたところまで走っていませんでした。これは大きなチャンスですね。うちの選手がしっかりと走っていけば必ず差は埋まっていく。「最後まで意識をする」ということができれば他の部分も出来てくると思います。うちの選手は他の選手と違い、走りが硬い。ここをどうするかです。最初は力んでいるのかなと思っていましたがなんとなく違うのではないかと感じました。コーチにも「少し硬いね」と言われました。他の選手と比べると硬さが目立ちます。パワータイプといえばそこまでですが、何かが違います。このことは色々考えて「当たり前」の結論が出ました。これはまた別に書きます。
この日は80mを走っていました。80m走って少し歩いてつなぐ。また80mといった感じです。この練習もうちの選手は先頭の組に入っていました。意欲的になりました。これまでだったら間違いなく言われて初めて自分から前に出るような選手でしたが意識が変わってきたのだと思います。先頭の組には中国地区2番手の選手と12秒5の選手がいました。2本目までは2番手の選手と互角に走っていました。なかなかのものです。3本目は先に出られて出遅れてしまいましたが、4本目もほぼ同時だったようです。ある程度の手応えを得ることができたと思います。最後に1本県別対抗の150mリレーが実施されました。見ているほうも走るほうも面白かったですね。うちの選手はアンカーで前を走っているチームからは大きく離されていました。しかし、最後までしっかりと走りかなり差を詰めました。12秒中盤くらいの選手であればある程度の差を詰めれるようです。相手がまだ本調子ではないという可能性もありますが、現時点では「走れるようになった」というだけで十分です。

三泊四日の合宿でしたが選手は得る者があったと思います。私自身も練習を見ていく中で感じることがたくさんありました。これを学校の練習に活かしていければと思いますね。良い合宿でした。
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中四合宿3日目

2011-12-29 | 陸上競技
火曜日、合宿3日目です。合宿の前半を終えていよいよ後半の練習となります。それなりに疲労もあるでしょうがしっかりと頑張ってもらいたいものです。

午前中は特定のパートをみるというよりはいろいろなところを見て回るという感じでした。サブトラックで女子の100mHをやっていたのでそれを他の人と一緒に見ていました。今回の合宿には日本選手権の1位・2位がアシスタントコーチという形で参加していました。こういう選手を目の当たりにするだけで大きな価値があります。レースを見るだけではなく実際の練習を見ることは高校生にとっては刺激になるはずです。高校生が日本のトップ選手と同じような練習・動きはできないと思います。逆にやってはいけないと思っています。基本的なことをやったその上に特出した技術があるのです。また、本人が意図していなくてもそのような動きになっているということもあります。速い選手を真似たら速くなるというわけではありません。そこを理解したうえでトップ選手の走りを見るというのは参考になります。

昼休憩をはさんで、広島出身の偉大なトレーナーの話を聞くことになりました。「考え方」や「心構え」といった「姿勢」についての話です。この姿勢がきちんとしていたら力が発揮できるというのを実際に選手に示されました。「感謝」の気持ちを持って競技に臨むと自分の持っている力を最大限に発揮できる。「心構え」でパフォーマンスが変わってくるということです。また、失敗した時がチャンスだという話を繰り返し話されていました。怪我をしたときはどうしても自分自身に対して否定的になる。そうなると良いものも悪くなる。悪循環を招くのです。怪我をしていても「大丈夫」と思えば怪我をしている場所の周りの筋肉がその個所をサポートしてくれてさらに大きな力を発揮できる。自分が「怪我をしたから走れない」と思い込むから走れないのです。怪我をしたことで周りの存在に支えられるというのは怪我をした場所だけではなく人間としても同じだと感じました。多くの人に支えられて自分の存在があるのだということを理解する必要がありますね。
また、このことはうちの女子選手で目の当たりにしてきました。怪我をしなければ取り組みは変わらなかったかもしれません。自分自身が追いつめられて初めてやらなければいけないことに気づく。気づけない人もたくさんいる中で気づけたというのはこの子の人生にとって本当に多いなことだと思います。だからこそ自分のために努力ができるようになってくる。話を聞きながらいろいろなことを感じました。

話が終わってから徳島の先生と少し話をしました。facebookで知り合いました。名前だけは知っていたのですが「友達申請」を受けて少し交流を持つようになっていました。私が大学院を卒業してから他の大学に入学して競技をされていたとのこと。偶然、国体の時に知り合った徳島の先生と来年から同じ職場になるということでした。これも何かの縁ですね。色々な話をしました。こうやって交流の輪が広がっていくというのは大きいと思います。どのような形であれ知り合いが増えていくというのは情報も増えますし、人間関係も変わってきます。こういう合宿ではできる限り多くの先生と関われたらと思います。貴重な時間でした。

話が終わってやっと練習を見に行きました(笑)。ここまではうちの選手の練習を見ていません。移動して短短女子を見に行きました。なだらかな坂道を走っていました。この日もうちの選手は図々しく先頭のグループに入って走っていました。大事なことです。少しずつ距離を伸ばしていってまた短くなるというピラミッド形式の坂道走でした。この組には中国大会の1・2位が一緒にいました。これはある意味貴重な体験です。勝負をしようと思えばやはり避けては通れない部分です。4本1セットで実施されていました。相変わらずうちの選手は最初からMAXで走っています。これも大事なこと。中国トップ選手は3本目までゆっくり走って最後の1本だけMAX。疲れ果てての4本目と元気な4本目では太刀打ちできません。これは仕方ないと思います。2番手の選手はしっかりと走っていました。ほとんど同着か少し勝つくらいで走れていました。自信になります。一緒に走っていた12秒5台の選手は少し遅れていたので悪くはないのだと思います。いい感じで走れていました。

練習終了後、私はアストラムラインに乗って宿舎に戻りました。せっかくの機会なので。大回りになりますが貴重な経験ができました。

夜は、懇親会。他県の先生とまた話ができました。こういう機会を大事にしていきたいですね。
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中四合宿2日目

2011-12-28 | 陸上競技
月曜日、中四合宿2日目でした。この日も朝から肌寒い感じで雪がちらついていました。それでも練習は実施されます。まー当然ですが(笑)。

110mハードルは基本的なことを引き続きやっていました。技術系ですから集中的にやっていくほうが効果が高いと思います。110mHはかなり高いハードルを越えていきます。簡単ではありません。ある程度身体ができてきたら集中してハードルの練習をしようと考えていたのですが、骨折が続いたためなかなか身体づくりができませんでした。もう少し時間がかかると思っていますが、今回の合宿で強い選手と一緒にハードルを越えていくことで何かをつかんでもらえたらと思っています。しかし、この日は正規の距離よりも若干短い距離で3歩で届きません。近くで見ていたわけではありませんが、ハードルを越えて走っていかないといけないのですが「ドリル」のような動きになって抜き足をすぐに落としてしまいます。「タタン」のリズムを意識してドリルはやらせていますが、この日は「速く落とすこと」だけが頭にあったようです。指導されているコーチがいるのに私が指導しに行くわけにはいきません。すぐにコーチがアドバイスをくれて修正できました。1つのことで頭がいっぱいになると他のことが上手くできなくなります。自分では分からなかったようです。それ以後はスムーズになりました。
午後はシザースのような動き。しっかりと踏み切って身体を遠くに運ぶこと、膝のリードで前に進む動きでした。この動き、群を抜いていました。14秒台の選手よりもはるかに余裕があります。この子の潜在能力の高さに驚かされました。普段の練習でもジャンプ系やシザースなどの動きでは跳躍選手よりも身体が浮いていました。「強いな」という感じはありましたがこの日はずば抜けていました。この力を引き出すことができれば十分戦っていけると思います。速く動くことが苦手なので冬期練習ではしっかりと克服していってもらいたいですね。ここができればインターバルを刻むことができます。14秒台が見えてきた気がしました。あとは身体づくりが間に合うかどうか・・・。

短短女子は前日の続き。なぜかこの日の午前中の練習を思い出すことができません。見ていたと思うのですが・・・。こういうことになるか更新を毎日やっていかないといけないのだと思いますね。覚えているつもりでもきちんとした記憶がありません。これではダメですね。

と、書いている途中で思い出したので補足。切り替えを意識した動きをやってからモモ上げに入る練習をしていました。なぜ、忘れていたのかというのも思い出しました。寒いので散歩をしようと思って歩いていたらバックストレートのところで中距離が補強をしていたのでそれを見ていたのです。以前から合宿でお世話になっている先生がコーチをされていて鉄棒を使って練習をしていました。北海道ハイテクACで使用しているレッドコードの代用品を自分で作成されていてそれを使って練習されていました。いつも思うのですがこれほど情熱をもって練習を工夫される先生は他にはいないのでと感じます。ほとんどの練習道具を手作りで作成されていますし、綿密な練習計画を立てておられます。本当に見習うことが多いですね。こういう一生懸命な指導者の姿を見るというのも合宿での大きなポイントになります。襟を正して取り組まないといけません。指導の合間にいろいろと話を聞けました。この練習に集中していたので他のパートの細かい部分が思い出せなかったのです。

実はこの日の昼に指導者研修会がありました。そのため午後の練習の前半部分は見れていません。選手には申し訳ないですが研修会に参加しないのは良くないかなと。こういう部分ではかなり気が弱いので(笑)。投擲のコーチでもあるトレーナーの方がいろいろな話を聞かせてくれました。昨年の研修とは違います。実戦でどう生かすかという部分を学べました。肩甲骨周辺の動き、股関節周辺の動きをどうすればいいかという話をしっかりと聞けました。「硬い」のではなく「動かない」のです。この部分がきちんと使えるようになるだけでパフォーマンスは格段と高まっていくのではないかと感じています。これは覚えきれなかったので携帯で動画に収めました。最初の部分は取り損ねました。もったいないことですが仕方ありません。「身体の使い方」を意識することで動きは変わってきます。良い時間でした。

短短女子。しっかりと走っていました。こういう合宿ではできるだけ速い選手と走ることが大事だと思っています。前日はタイミングを逃して練習を後ろのほうでやっていました。岡山県の選手はかなり積極的に前に入っていきます。こういう姿勢は学ばなければいけないと思いますね。うちの選手、1セット目(ひょっとしたらこの前に走っているかも)は自分から前の組に入っていきました。せっかくの機会ですからトップ選手と一緒に走るというのは大事だと思いますね。1セット目、うちの選手がトップで走っていました。11秒台の選手は少し余裕があったかもしれませんが、せっかくのチャンスですから前で走ることは大事です。付いていってどうこうではなく、最初から勝負をしないと相手にはなりません。余力なしでガンガン走っていました。後先のことを考えずにしっかりと走ることは大事です。同じ組に岡山の12秒5の選手がいたようですが完全に勝っていましたね。こういう練習はある意味、力比べです。練習で「強い」と思わせるのも一つの手段です。こういう練習を見るのはやはり好きですね。本当によく戦っていたと思います。
2セット目は150m。これは集合場所に行くのが少し遅れて最初の組に入れなくなっていました。山口県の選手は他県の選手よりも遠くに座っていたため遅れてしまいました。もっと考えて動かないとダメですね。1組目は岡山の選手だけになったようです。1本走って2本目に入る時、12秒0台の選手が練習を抜けたので「誰か入りたい者はいないか?」と言われたようです。図々しく一番後ろで手を挙げてうちの選手が先頭に入っていきました。顧問に似てちゃっかりしています。これが1年前ならできなかったでしょうね。色々と経験したからできることです。「自分のために」という感覚が芽生えたから前に出れる。良いことです。この後の150mはほぼ先頭でフィニッシュしました。ここで力尽きました(笑)。もともと持久力は高くありません。400mには適応できないタイプの走りです。速く動くというよりは鋭い接地で進んでいくタイプ。ガツガツした走りですがら疲れるのだと思います。3本目は付いていくだけで精一杯。+80mでは完全にやられていました。しかし、非常に評価できると思っています。最初から負けを恐れて抑えるよりも行けるところまでしっかりと走るということは次につながります。まー自分のところの選手だからひいき目に見ているのもあると思いますが(笑)。最後の往復走はばてまくり。仕方ないですね。

本当に良い練習ができたと思います。感謝したいですね。

ちょっと嫌な気持ちになることがありました。ここには書きませんが・・・。残念です。
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中国四国合宿初日

2011-12-28 | 陸上競技
合宿に行っていました。そのため全く更新できず。以前も書きましたがスマートフォンでの更新というのはめちゃくちゃ面倒です。慣れていないので文字を打つのに時間がかかります。1つの記事を書くのに1時間程度かかるかもしれません。そんな時間は確保できないので諦めていました。できれば今後は合宿などでもきちんと書き込みをしていきたいと思っていますが、まずはスマホでのメール打ち込みが速くならないといけません。できるだけその日のうちに書くようにしないと感じたことを忘れてしまいます(笑)。

日曜日から広島で中国四国地区の合宿でした。今回私が担当している選手は2人参加。2種目とも信頼できる指導者が担当しているので喜んで参加させてもらいました。ここ数年はずっと愛媛でした。移動時間も少しかかるので大変でしたが今年は車で1時間程度で到着できます。全く苦にはなりません。来年度中国大会が実施されるビックアーチで練習ができます。トラックの位置関係やトイレ、雰囲気などを把握しておくだけでも全く違います。また、今回の合宿には地区のトップレベルの選手が多数参加するという話でした。

男子の110mHは14秒台が複数います。今回の合宿には14秒4の選手は参加していませんがそれ以外の選手は来ています。一緒に練習する中で自分が戦う相手の力を把握してもらえたらと思っていました。3~4人はちょっと手が届きそうにありません。しかし、5~8番は接戦だと思っています。14秒台に入ることができれば十分戦えます。簡単なことではありませんが可能性はあると思っています。今回指導されるコーチは実績もありまたかなり指導力がある方でした。最初の段階で11月に骨折したこと、今は問題なく走れていることを伝えに行きました。以前から合宿等で面識があったので少し話ができるようになっていました。本人と相談しながらやっていきますと言っていただけたので本当にありがたかったですね。当時は合宿に参加できるかどうかというところでした。保護者も本人も「走れなくても行きたい」と言ってくれたので申し込みができていました。ありがたいことです。

女子の短短、これは県内でいつも指導していただく方がコーチ。うちの選手が中国大会でいい走りができたのもこのコーチの力が大きいと思っています。インターハイ後に怪我をして「辞めてしまうのではないか」というところまで落ちましたが、コーチも心配してくれて試合のたびに声をかけてくれていました。こういう周りの力でなんとか持ち直してきたのかなという感じを受けています。秋のシーズンは全く思い通りに走れませんでした。周りが記録を出していく中で走れない自分に焦りを感じていたことでしょう。それ以後かなり変わってきて冬期練習は今まで以上に充実したものとなっています。その力を試す場が今回の合宿です。とはいえ、インターハイで決勝に残るような選手や11秒台12秒0台の選手が複数いる合宿です。この中でどれだけ自分の力を確かめることができるのかが大きな課題となっていました。

競技場に着いてここ最近親しくさせてもらっている指導者と少し話をすることができました。これまで直接面識はなかったのですが数年前の中国合宿で話をさせてもらってから話をするようになりました。同じ中国地区ですから刺激になります。また、同じ400mHを専門としていたのでそういう意味でもいろいろと話ができます。今回は鳥取での練習状況や雰囲気などのことを聞きました。他県の情報を聞けるのもこういう合宿でしかできないことです。若い指導者ですがいろいろと経験していることもあり話は盛り上がりました。別の日に「kanekoさんの大会記録を塗り替えるためにやっていた時期があるんですよ」と言われて恐縮しました。もう13年くらい前の話です。彼の記録と比べると本当に大したことのない記録でした。それをそうやって知っていてもらえたというだけでありがたかったですね。まだ競技や練習内容の深い話まではできていませんが、また機会があればお互いの情報交換をしていくことができたらと思いますね。こういうつながりは大切にしていかないといけません。

この日は朝から雪がちらついていました。競技場についた時には若干雪が残っているという感じでした。運営委員の方々が雪かきをして練習会場を整備してくれていました。選手はこういうことに対して感謝できているでしょうか?練習さえすればいいというわけではありません。多くの方々の支えがあるからこそ練習ができるのです。合宿に参加する費用を出してくれている保護者がいるから広島まで来れたのです。自分のことだけではなく多くの人々に感謝する気持ちを常に持ってもらいたいですね。

寒い中での練習開始となりました。今回は2種目とも競技場使用のタイミングが同じになっていました。1・2日目はサブトラック、3・4日目はメインという感じです。移動しながら見なくて済むので良かったですね。初日はどちらの種目も基本的なことの確認といった感じの練習でした。男子は骨折以来ハードル練習をあまりできていなかったのでしっかりと基本的なことをやってもらえてありがたかったですね。少し形は違いますが意識しようとしている部分は同じだなと感じました。安心(笑)。性格的に周りの選手の動向を伺って行動するタイプなので練習は後ろのほうに付いていました。110mHは人数が少ないのでしっかりと話が聞けたのではないかと思いますが、来年勝負をするならばもう少し前に前にという感じが出てきてほしいですね。「良い子」過ぎます(笑)。

女子はハードルを使った動きとスキップ、加速段階の練習でした。寒かったので私は競技場の周りをクルクル散歩しながら見ていました。走りのタイプがかなり違いますね。うちの選手はパワータイプ。かなりガツガツ走ります。ストライドはそれなりに。速く動いて走る感じではりません。地区トップの選手はパワーはありますがやはり鋭い。スタートの鋭さ、加速したからのスピード、ちょっと別物です。この日の練習は各自で行うというものが多かったのですが60m位の距離でうちの選手がその選手よりも少し前に出ました。少し遅れてきたトップ選手、少しずつ追いついてきたかと思うとトップスピードの乗った瞬間一気に前に出られました。うーん、速い。他にも目を見張る選手が複数いました。良い刺激になりますね。山口県からもうちの選手を合わせて6人が参加していました。県総体では勝負しなければいけません。大変な事です。

他の引率の先生型と女子100mの話になりました。来年の県総体かなりハイレベルの争いになるのではないかと思われます。少し失敗すると勝ち上がれないかもしれないという危険性があります。相手のことをあれこれ考えても仕方ありません。うちの選手が記録を上げていって勝ち上がる以外にはないのです。ハイレベルの中で切磋琢磨していくことで強くなっていくのではないかと思いますね。

初日、寒かったですがいろいろと話ができました。良い1日になったと思いますね。

また書きます。
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走りこむ?

2011-12-25 | 陸上競技
土曜日、この日は学校のグラウンドが使えないということになっていました。サッカーの地区大会が実施されるとのこと。数日前に聞かされました。まーこれは仕方ないですね。今のうちの練習形態であればある程度の広さがあればできます。サーキットを実施してから学校の下にある補助グランドのようなところに行きました。思った以上に整地されていなくてでこぼこしています。その上大きな石が多数ある。危険だなとは思いましたが、この程度のことを気にしてるわけにはいきません。練習ができる環境があるというだけで十分です。

このグランドに降りてきたときはかなり暖かかったですね。風が全く吹いておらずこの状態であれば全く問題なく練習ができます。私は身体を動かしていませんがそれでも暖かく感じたので走っている選手は前半は暑いくらいだったのではないかと思いますね。移動準備に少し時間がかかったのでアップの縄跳びは少し距離を長くしました。これだけでかなりの運動量になるようです。後半はいっぱいいっぱいになってしまう感じがあります。正確な動きを心がけてもらいたいと思いますね。

日曜日から中国四国合宿に参加する選手がいます。そのためこの2人は練習を前半で切り上げることにしました。翌日は移動と身体を軽く動かす程度になるでしょうが、合宿に完全に調整してのぞんでも意味はないと思います。修学旅行から帰ってきての1週間はきちんと練習を積みました。この中で本人たちの感覚は随分良くなってきているようです。他県の選手と一緒に練習をするというだけでも大きな刺激になります。疲労があってもしっかりと練習できれば問題ないはずです。一歩ハードル、二歩ハードル、シザース、マーク走をしっかりと時間をかけてやっていきました。その後はスタートの確認とバトン走。ここまでは全員一緒にやるようにしました。ここまでで2時間近くやっていますからかなりの練習量だと思います(笑)。短い距離ですが全て全力で走っていますから負荷は高いと思います。ある程度のことは継続的にできるほうがいいでしょうから。落とす必要はなし。

その後、合宿参加の1人は帰宅させました。サーキットの途中から咳込んでいたので大事を取って帰らせました。最初から帰宅してもいいと言っていたのですが「合宿前に衰えたくない(?)」といって予定したメニューは実施するというのでやらせました。合宿等で体調不良になると自分だけではなく周りの人に大きな影響を与えます。前日に「体調管理を」と念を押していたのですが・・・。こういうところができるようになると結果も大きく変わってくると思うのですが、これはもうしばらく(?)かかりそうですね。

他の選手はタイヤ引きをさせました。人数が少ないので勢いで追い込むことは難しいだろうと判断して、タイヤ引きとスプリントを組み合わせたものを数セット実施することに。走り込みという感じではありません。ぐったりして倒れこむという感じの練習ではなく、疲れてきてからの動きの維持と意識を大事にしました。最初はパワーで押しきれます。なんだかんだいっても元気ですから。それを強制的に筋疲労をさせて自分で意識をさせて走るようにします。楽に走らないと最後まで持ちませんから。「楽」と書くと手を抜いていると勘違いされるかもしれませんが、無理やりではなく技術的な部分の改善・意識で「楽」に走れるようになるという意味です。パワーではなく技術的なことです。最後は疲れてはいましたがある程度の走りができるようになってきました。

終了後はスキップ走とランジ。これにて終了です。

最後に「ケア」についての話をしておきました。人間は怪我をしないとなかなか気づかないことがあります。痛くないから大丈夫だと安心していたらいつの間にか怪我をしてしまう。怪我をするまでは「自分は大丈夫」だと思っているのです。実は怪我をする前にどれだけケアをするかというのがこの先の競技に大きく影響するということには気づかないのです。怪我をしてからだと治療に多くの時間とお金をかけることになります。「治療したくない」と言われたこともありますが、これは問題外ですね。話になりません。治療をしている間は思うような練習ができません。元気な時には気づかないのですが怪我をしてから「もっときちんとしておけばよかった」と思うことが多々あります。そうなる前に自分自身で判断をすることが重要だと思います。整骨院に通って体を整えておけば怪我をする確率が少しは減るかもしれません。もちろん数百円はかかりますが、けがをした後の治療費などを考えると断然安く済みます。本当に競技をしようと思えば練習だけではなく、こういった身体のケアも大事にしなければいけません。自分自身のためです。

まだ書きたいことがある気がしますが、そろそろ合宿に向けて出発しないといけないので(笑)。また書きます。
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じっくり見る

2011-12-24 | 陸上競技
金曜日、冬休みに入りました。やっと練習に集中できます。他にもやらないといけない事はありますが比較的時間が確保できると思います。この事に関してはかなり言い続けています。本人達の自覚で大きく変わって来ますからね。

この日は比較的暖かい感じがありました。それほど風がなかったですから日が当たる場所はジャージでも十対応できました。普段寒がりの私が耐えられるくらいですからかなり天候には恵まれていたのかなと思います。
サーキットは武道場でやりましたが、こちらの方が寒かったですね。選手はひたすら身体を動かしていますから最初は寒いとしても汗をかくくらい温まって来ます。私はタイムを計っているだけですから全く温まりません。仕方ないですね。寒さに耐えながらサーキットをやっていきました。

終了後、すぐに外に出て縄跳びでアップ。まだまだぎこちなさが残ります。縄跳びを使いながら基本的な動きを意識させたいと思っています。単に跳ぶだけではなく、前側でさばく意識を持たせたいと。久々にみましたがやはりまだまだですね。前まで引き出せないと縦の動きはできません。全ての動きを走りにつなげていく事が大切だと思っています。

この日はじっくりとスタートの動きをやって行く事にしていました。この冬は加速段階の動きも見直していきたいと考えています。今年は女子エースがインターハイに行く事が出来ました。この中で様々な部分の動きを勉強させてもらえました。ある程度やっていたきましたが、まだまだ不足している部分があります。学ばせてもらった事はまだ十分ではありませんが少しずつ自分の中で消化していかないといけません。多くの事がまだたりませんね。ある程度の指導はできるようになってきましたが、指導をしながらもっと見極めていかないといけないですね。

タイヤ押しとタイヤ引きを組み合わせてやって来ましたが、最初の1セットが終わった所で何か足りないなと感じました。上手く表現できませんが(笑)。そこでチューブを使った練習を何種目か入れていきました。足運びを意識するため、重心を移動させるための練習です。最初の数歩の運びが上手くで来ていません。特に後脚を直線的に運ぶのがなかなかイメージ通りにいきません。もっと何かができるはずです。繰り返していくうちにある程度の修正が出来たと思いますが、思い描くような動きにはまだまだ遠い感じがします。数人ができるというのではなく、もっと全体が向上するような形の練習をしていかないといけないですね。

かなり暖かいのでスタブロから実際に20m程度走る事にしました。ここ最近は出の確認が中心となっていたので少しずつ加速段階につなげて行く必要があります。たんにスタートが出れれば良いのではなく、短距離が速く走れるためにやっているのです。久々にやったので最初の1本は硬かったですがあとはある程度スムーズに走れたと思います。学校でやったので周りが騒がしくてなかなか集中できない環境でしたが、どんな状況でもしっかりと走っていかないといけません。何度かピストルが上手く鳴らない時がありました。勝手にスタートしない選手がいました。シーズン中はしつこく言って来ましたが、勝手に判断してはいけません。この段階でレースが継続されたら明らかに負けてしまいます。音がなったらスタートはしないといけません。練習の時からきちんとした事をやっていないと間違いなくレースでミスをします。まだまだ甘いですね。

最後にバトン走。こちらも甘さが見られました。渡した瞬間に安心してスピードを緩めてしまう。実際のレースにつながらない走りです。全ては本番を意識した練習でなければいけません。練習のための練習をしている間は本当の練習にはなりません。戦うためにはこの辺りの意識レベルを上げていかないといけないですね。スピードはある程度出るようになって来ましたが不十分な点が目に付きます。こういう部分を少しでもなくしていかないといけないですね。

じっくり練習を見ていく中で気づく事があります。やはり現場で指導するというのが大切です。自分の目でみて自分自身が感じないと分からない事がたくさんあります。なかなか充実した時間が過ごせました。
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話をする

2011-12-24 | 陸上競技
木曜日、終業式終了後昼食をとってから練習としました。私は担当授業の補習を。ティームティーチングの形で2人で担当しています。会計分野で全く同じペアで持っているので、会計と原価計算を二科目補習をすることにしました。このことにより約4時間はこちらにかかりっきり。普段の授業でもかなりやっていますがなかなか身に付きません。別枠で残してやると集中して取り組むことができています。これくらいの集中力でしっかりとやってくれれば問題はないと思うのですが・・・。なかなか難しい部分ですね。

ということで補習が終わったのが5時前。もちろん練習は終わっていました。仕方ないことです。この週はほとんど練習に出ることはできませんでした。・・・ですね。終了時に話をしました。これからの時間の使い方です。これに関してはひたすら言い続けています。誰のためにやるのか、何のためにやるのかを徹底していかないといけません。これが分からない限りは成長はありませんから。

全体に話をしてから個別に話をしました。この日、約束事を守れなかった者がいたのでその対応です。「少しくらい」と思われるかもしれませんが、「特別扱い」はありません。全体でやっていることですからこの部分は見逃せません。以前から女子に関しては体重管理を行っています。特に昨年からは徹底しています。というか、徹底してやらなければ「嘘をつく」者がいたので・・・。強いチームの時は自分で体重管理を行えます。言われなくても自分自身で必要だと感じて行動に移すからです。言われてからやるというのはほとんどありません。しかし、昨年はそれができなかったのでチーム内管理をしていました。自分たちで毎日体重を量り、それで相互チェックをするという形です。この形でやっていたのですが「嘘」をついて体重を大幅に少なく申告する者がいました。10キロくらい少なめに・・・。みんながきちんとやっているのに一人だけ嘘をつくというのはいいことではありません。当然です。仕方なく私がその体重管理を行うことにしました。体重計を購入し、その表示される体重と体脂肪率を写メで送ってこらせてそれをデータとしてまとめていく作業を私がすることに。大変な作業ですが「やるしかない」という感じですね。

毎日、送ってくるという約束をしています。しかし、1人これができませんでした。1度や2度ならその場での注意で済むかもしれません。これが頻繁に起きます。また、この日はもっとも基本的な「練習日誌」の提出さえもできていませんでした。「当たり前のことを当たり前にやる」という部分が不足しています。この状態ではどれだけやっても身になりません。100%、「やれと言われているからやる」という感じになります。「練習をきちんとやればいい」というわけではありません。こういう基本的なことができない間は絶対に練習での集中や取り組みも甘くなります。全てはつながっています。他の者ができるのに特定の者だけができないというのは「意識レベルの差」が大きいということです。このままでは絶対にここから崩れてしまいます。ミスは誰にでもあります。繰り返すというのはいいことではありません。

話を聞くと「疲れたから寝てしまった」ということ。うーん、メールを送る5秒の時間が取れなかったのか?考えさせられます。また、日誌を提出しなかったことに関しても同様。「寝てしまったから書いていない」という返事。この部分ですでに意識レベルの差があるのは間違いありません。本人は気づかないかもしれませんが「言い訳」をしているのです。自分自身の非を認めることができずに「できなかったのは○○だから」という言い訳を作っている。これは絶対に練習にも影響します。なかなか走れるようにならない、体重が減らないのはこういう部分が出ているのだと思います。忘れたのは100歩譲って仕方ないとしましょう。それならば「忘れたことの報告」をしなかったのは何故かと聞きました。「朝からバタバタしていたので」という返答。怒るというか若干悲しくなりました。これも完全な「言い訳」です。朝練には来ているのです。練習をするよりももっと大事なことがあるはずです。SHRが終わってからの時間、午後の練習が始まるまでの時間、間違いなく時間はありました。「自分が○○ができなかったのは、時間がなかったからだ」という典型的な言い訳のパターンです。

かなりの時間話をしました。もう何度も同じようなことで話をしています。言われたからやるだけでは何も成長しません。自分のために、自分を変えるためにやっていくことが必要なのです。それができない間はいつまでたっても同じことの繰り返しです。「自分だけが速くならない」と思うかもしれません。しかし、それには大きな理由があるのです。今の1年生、入学してきて100mが14秒9くらいかかっていました。それが半年である程度のスピードレベルまで上がってきました。部内で一番遅かった者が今は2番手です。かなり強くなっています。同じ練習をしているはずですが何かの「差」があります。ここの「差」は自分たちで気づいていかなければいつまでたっても埋まりません。ここ最近ずっと言い続けている「自分のためにやる」という意識です。ここは教えてできるモノではないのかもしれません。しかし、今までもできない者はたくさんいました。それが継続的に指導していくことで変わってきます。勉強も同様。「できない」のではなく「やらない」のです。全く違います。この辺りの基本的なことを理解しなければ話は先に進みません。前述の1年生は言われたことを徹底するタイプです。もう一人は「言い訳」をしてしまうタイプ。結果が大きく変わるのは至極当然だと思います。

「注意を受けた」という事実が重要なわけではない。こうやって文章にして残すのは批難されることなのかもしれません。しかし、もう一度選手がこのblogを見て自分たちで考えるきっかけになればと思っています。「ダメ」なんじゃない。これからどうするかが大事なのです。注意を受けたらへこむ。これでは何も変わりません。自分の行動を見直していって変えていかなければ先には進まないのです。周りが何を言っても人は変わりません。自分自身が本当に「必要だ」と感じたときにだけ変われるのです。そのきっかけは与え続けなければいけません。そのチャンスを生かすも殺すも自分次第なのですから。

もともとめちゃくちゃ強い選手を預かっているわけではありません。普通の選手です。だからこそ「心」の部分を磨いていくことで自分自身を高めていく必要性をしっかりと感じてもらいたいと思っています。それで結果は大きく変わるのですから。

しっかりと考えてもらいたいと思います。
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