kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やりたい練習ができる

2016-07-31 | 陸上競技
土曜日、この日は午後から大会の審判となっていました。聴覚障害者の方の中国大会が防府で行われる事になっていました。お世話になっている先生がメインで運営されていますからお手伝いさせてもらう事に。そのため練習開始は8時から学校で行う事にしました。

この日は徳山で投擲記録会が実施される事になっていました。師匠から教えて頂いたので参加させる事にしました。と言っても私は試合の役員があるため引率はできません。保護者に連れて行ってもらい、競技中に何かあったら師匠になってるかな。お願いする事に。大変申し訳ないなという気持ちがありましたが今はとにかく様々な刺激をもらって「強くなりたい」という気持ちを前面に出してもらいたいなと考えています。8月には県外の合宿にも参加させるつもりです。やれる事は全てやる。もちろん多くの方にご迷惑をお掛けしているのはありますがやっていくしかないと思っています。

学校での練習。最初に少し話をしました。前日からインターハイが開催されています。この事について。県内の選手や力のある選手の結果を知っているか?という問いに「分からない」とのこと。一人しか聞いていませんから他の選手がどうだったのかは分かりませんが。親しい友人がインターハイに進んでいるのだからせめて興味関心は持つべきです。こういう部分が足りない。

何故こんな話をするか。「強くなりたい」と言いながらも「目標」が明確ではないのです。中国大会に進みたい、インターハイに行きたい。口にするのは簡単ですが、実際にどれくらいの力がないと上の大会に進めないのかを理解できているかどうかです。インターハイで予選を通過するためにどれくらいの記録が必要なのかもわからずにインターハイに進みたいというのは雲をつかむような話です。最低限、どれくらい強くならないとインターハイに進めないのかは把握しておく必要があります。

ここが分かっていれば「目標」に届くために何が足りないか、どれくらいの力が必要かというのが自ずと分かってきます。男子は来年中国大会に進むために今年中にリレーで43秒台に入る事が目標。決して高い目標だとは思いません。11秒6平均までまいけば届くはずです。春先よりは確実に走れるようになってきているので可能性はある。あと1人が誰になりどれだけ強くなるかだと思っています。12秒台がメンバーに入るようではなかなか難しくなりますからね。

女子は48秒2が目標になると思っています。来年度にインターハイを賭けた勝負をするためには今年のうちにある程度の記録を出しておく必要があると思っています。48秒2は前任校でインターハイに出場した時に出した記録。其れを1・2年生チームでクリアしておきたい。そのためには各自が確実に強くならないといけないのです。春に出した記録が49秒3。あと1秒あります。一人が0.25秒ずつ縮める。十分可能なレベルだと思います。本当にこのメンバーで戦いたいのであればやるべき事は見えてきます。

そんな話をしてからこの日は短い距離での練習としました。最初から専門練習に分かれて実施する事に。スプリント系はドリルから短い距離へ。跳躍系は最初から専門。最初の段階では跳躍系に付いて練習を見る事にしました。スプリント系はいつもの流れだったのでなんとかなるかなという感じもあったので。跳躍系、踏切が出来ないのでその部分を意識できたらなと考えていました。あれこれやりながらですね。

スプリント系は普段の流れの中で並走へ。女子の並走は随分良くなってきました。まー毎日のようにやっていますから当然といえば当然なのですが。高いスピードの中で受け渡しができる。この精度をもっともっと高めていく事で走力だけではないレースが出来ると思っています。最初は手が全く上がらない、手首が返る、手を横に出すなどこちらがやろうとしていることが出来ない部分が多くありました。数ヶ月間徹底していますからそれなりに改善。意識もリレーに対して強くなってきていると信じていますから変化はあります。

そこから2本ずつトゥトレを実施。オーバースピードトレーニングです。チューブを使って無理やりスピードを出すような状況を作り出します。速く動く事で対応します。さらには前方向に進む感覚を身につける事ができます。腰の移動が強制的に行われますからこれが出来るようになるだけで感覚は良くなると思っています。引っ張る方も引っ張られる方も意味のある練習となります。年度末に2つ準備しましたが効率が悪いのであれこれ画策して5つにしました。これはなかなかですね(笑)。圧倒的に効率が上がりました。練習しやすくなります。

前回は怖がってなかなか出来ないというのがありましたが今回はまずまず。一人ずつ動きを見る事が出来たので課題となる部分を指摘しながらやれました。タイミングが遅れてしまったり、スピードについていけずに身体が反ってしまうのでそこだけは確実に意識させておかなければまいけません。まーこの練習は多少動きが崩れるのは当然ながらあることです。そこをあれこれ言っても仕方ないので「狙い」とする所だけ意識できれば良いかなとは思っています。

スピード意識をしたのでもう一度並走を1本ずつ。ここは大切なことだと思っています。前にやった刺激を自分の走りに活かしていくための練習です。最終的には自分の走りにならなければ意味はないのです。ここは狙い通りでした。かなり進む感じがスムーズになってきたかなという感じを受けています。面白い。これくらいの走りが実際のレースで出来ればと思っています。

最後にスタートドリルを2サイクル。これも先日作ってもらった道具を利用しながらですね。中間の足運びとは異なってくる部分があります。スタートをやる前に必要な動きを徹底的に意識してそれをスタブロからの出に取り入れたい。これも年間を通じてやりたいなと思っています。技術的な改善には時間がかかります。その中でどれだけやっていけるか。「スタート練習をしてしておけ」で動きが良くなるとは思えません。だからこそ少しずつ改善するための準備をしておきたいと思います。まだまだですが。

2サイクルやって最後に40mを1本やって終わり。これはやってきた練習の総まとめという意味合いです。部分練習をやって終わりではなく実際の走りに繋がるような動きをやって終わる必要があると思っています。感じが良くなってきているなという手応えがあります。今はやりたいなと思う練習は全てできている感じがあります。この感じでしっかりとやっていければ秋にはそれなりに結果が出せるのではないかと思っています。目標は高く。

そこから役員へ。暑さの中ヘロヘロになりました(笑)

疲れ果てて帰っていると実家の近くでうちの選手を発見。高跳選手です。午前中の練習の時に「今年の目標」を確認して来年どこを目指すかという話をしています。本人はノンビリしている雰囲気ですが競技に関しては本当に真面目に取り組みます。本当に強くなりたいという気持ちがあるのだと思います。跳ぶ為にできることはやりたいという気持ちがあるのだと思います。普段の感じからすればそういうのは分かりにくいんですけどね。誤解なきよう書いておきますが、決してポケモンを探して歩いているわけではありません。身体を絞るという意味で歩いているのです。

こういう姿を見る。私が付きっ切りでやらせているわけでなくても自分から進んでやっている。こういう気持ちに応えていきたいなと思います。器用な選手ではないですから時間がかかるかもしれませんが、こういう選手に対して真剣に向き合えるようにならなければまいけません。すごく疲れてはいたのですが高跳選手の行動を見て元気をもらいました。やはりこちらが話し続けていることが少しずつ浸透しているというのが嬉しいですね。

少しずつ。そして確実に。変化を目の当たりにして嬉しく思います。強くなってもらいたいですね。
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少しずつ進む

2016-07-30 | 陸上競技
金曜日、この日は午前中競技場が使えなかったので学校での練習としました。水曜日に走り木曜日にトレーニング。前日に話した内容が本物になっていくかを見極めていく日でした。こちらもこれからに向けて思う事があります。このチームで勝負をしたい。前任校ではそれなりの成果を出したと思っています。が、それは私の力でも何でもなく選手たちが一生懸命に取り組んでくれたから。本気でやってきた先輩たちの姿を見て「自分達もこうなりたい」と心から望んでくれたから実現できたのだと思っています。

今のチームはこれからのチーム。ここに詳しくは書きませんが「これからに向けて」の準備を進めています。これは1年後に分かることだと思います。私が指導をする中で1番重視する部分です。核になる部分をきちんとしなければ勝負はできないと思っています。1年間という時間をかけて「チーム作り」をしていきたいと思っています。これは今だけのことではなくこれから先のことを考えてですね。私にしか分からない内容なのでお許しを。人は「立場」と「責任」で必ず変わる。そう思っています。

この日の練習話もグランドの端を使わせてもらって走ることにしました。使わせてもらえるだけで十分。この場所で出来ることをやる。それでいいと思っています。与えられた環境の中手間出来ることをやらなければいけない。贅沢は言えませんからね。そういう意味でこの日は動きの基礎を繰り返すことにしました。ここ最近は競技場にハードルを持って行っていません。久しぶりにハードルを使ってのドリルもやることにしました。

跳躍もヤリも含めて全員でドリルをやりました。動的から始めてチューブドリル。スティックを使って膝締めと接地ポジションを作る。壁抜きはハードルを使ってやりました。ここ最近はハードルなしのチューブを使っての移動でした。ここはきちんとやらないといけないなと思っています。全体に声かけをしながら進めていきました。壁抜きからハードルの横抜き。この感覚は丁寧にやっていく中でしか身につかないと思います。そこからはスティックを使っての移動。この辺りは流れろ中ですね。移動感覚を少しずつですね。

ハードルを使っての横またぎ、ワンステップハードル、連続抜き。ここは本当に久しぶりです。ハードルを使ってドリルはうちの練習の中心です。実際にハードルを使っていなくても動きの基本はこの辺りをきちんもやっていく中で大切だと思っています。やっていなくても普段から意識していたら自然にできるようになっています。目立たないかもしれませんが時間をかけてやってきていることが形になるのかなという感じですね。

チューブ腿上げ、スティック腿上げをやってからスキップ走。これも久しぶり。ダイナマックスを使ってのスキップです。重心を前に進めるために。これを少しやってからチューブ5歩。そこから並走。並走を2本ずつやってから30&60。これも久しぶり。バトン練習ができるだけのスペースがありません。そうであれば代わりになる練習をしたい。まー競争させたいというのもあったので。

30&60は私の好きな練習です。加速することとそれを維持するための練習。競争ですね。30&60をやる中でバトンの出の練習も合わせてやっています。距離感を確認する練習として位置付けています。バトン自体は渡しません。距離が短いので。60mしか走れない中でやれる最大限の練習だと思っています。こういう練習を見ていると以前と比べることが出来ます。声が出るようになりました。当たり前です。が、こういう成長があるから少しずつ進んでいることを実感できるのです。

そこからは出来る練習を最大限に。短い距離でのタイヤ引きをしました。本来であればこの日は少し長めの距離を走っておきたかったのですが上述のようにできる状態ではありませんでした。だからこそできることだけはやりたい。60mのタイヤ引きを2本やってから1本スプリント。これを数セット繰り返すことにしました。タイヤ引きは苦手な選手もいます。それでもタイヤが外れた時に動きが変わるのです。進み始めるためにあえてタイヤ引きをして進まない状況を作りだす。分かりにくいですね。

2セットやった段階でグランドが使えるようになりました。このタイミングで120mのタイヤ引きをすることが出来ました。これだけで十分です。選手は短い距離でやるつもりだったかもしれません。が、この日の練習の課題をもう一度説明しました。負荷がかかった中で「切り替え」を意識する。それの繰り返しでした。やりたい事が狙いとする距離で出来るというのは大きいですね。

最後の120mは全員が声を出して取り組んでいました。なかなか他の人には分かってもらえないと思いますが私的にはチームとしての前進を感じる事が出来ました。最後までしっかりと走る。当たり前の事なのですが、全員がこちらがやりたいと思う事をしっかりとやる。そういう雰囲気の中で練習が積めるというのはありがたいなと。

中心になる選手がそれなりに自覚を持ってくれる。これから中心になるべき選手が自覚を持ってくれる。これだけでチームは大きく変わるなと感じています。

この日から岡山ではインターハイが始まりました。勝負の舞台に立てないチームです。個人で行く事だけを目指すのではなくチームとしてその舞台に立てるようにしていきたい。そのために今できる事をしっかりとやりたいと思っています。まとまりのない文章ですが。

中身がなくてすみません(笑)
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地道なトレーニング

2016-07-29 | 陸上競技
木曜日、この日はトレーニング予定。

なんだかよく分からないのですが10日間くらい競技場が全く使えません。近くにある体育館がインターハイ会場になるため競技場も「駐車場の確保」のために使えません。競技場内は全く使用しないのにです。昨年はねんりんピックで使えない時がありました。実施種目は「剣道」と「麻雀」。あまりにも衝撃的だったので「青空麻雀するんですか??」と受付に聞いたくらいです。多分、全く問題なく使えるのでしょうが。なかなか大変です(笑)

こういう状態ですから前日にしっかりと走りました。割り切って学校で出来ることをしっかりとやっていきたいと考えています。ミーティングをしてから通常通りのトレーニング。ある程度話をしていますから変化は見られます。劇的に変わるというのは難しいと思っています。が、これをきっかけに変わっていかなければチームとしての前進はないと思います。男女がお互いに声をかけていました。もう少し距離感が近づけば良いのですが。

プレート補強の時には男子がしっかりと声を出して引っ張ってくれていました。こういう姿が継続できるとかなり変わってくると思います。女子も今のリーダーに加え次のリーダーも育ってくれないといけません。ここも長期的展望です。それぞれが自覚を持って「責任」を果たしていって欲しいと思っています。

少し話が逸れますが「キャプテンに向いているかどうか」というのは今の時点の資質とは関係ないと思います。立場が人を育てる。これも何度も書いていますが前任校の小さなエースはキャプテンとなってから人間的にも競技的にも大きく伸びました。過去最高のレベルだと思っています。かなりストレスを感じてはいましたがそれを超えてきたとき本当に変わりました。「私はキャプテンに向いていない」と1年生のときから言っていましたが最後は周囲に気遣いができるとキャプテンになりました。大きく変わったのです。リレーでインターハイに行きたいという強い気持ちがあったからだと思います。人は立場と目標があれば別人のように変わるのです。きっかけを与えるかどうかだと思っています。

男子キャプテンは明らかに変わりました。今は一番声を出して全体を引っ張ってくれています。他の誰かに頼るのではなく自分自身がやるしかないという感覚になっているからだと思います。こういう部分の変化は競技にも活きてきます。自覚が芽生えると人は大きく変わるのだと思っています。あとは競技力を上げていってもらいたいですね。

話を戻します(笑)

プレートが終わってからスナッチ。軽い重量でシャフト補強をやりますが瞬発的な動きを狙いとして先日から取り入れています。その狙いの延長でダイナマックス投げをしました。普段とはやり方を少し変えて「ネットを越える」という形での練習にしました。超えない場合はカウントしませんからなかなか終わりません。とりあえず投げるという形から高さを出して遠くに投げるという練習へ。越えなければ自分で工夫しなければいけなくなります。こうやって考えながら練習することで必ずプラスになると思っています。ワイワイ言いながらやっていました。

そこからはバランスディスクを使っての補強。セラバンドを使っての補強。最後に腹筋背筋。予定通りの時間に練習を終えることができました。最近はある程度計算しながらやっています。大人になりました(笑)

動きの変化は大きいと思っています。前任校からの10年以上の指導の中で一番充実していると思っています。が、まだ足りないものがある。それは「チームとしての力」です。目標を共有して全員でその目標に向かって進んでいく。支え合いながらやっていく。ここの感覚を全員がもてるようになれば本当に大きな成果につながっていくと思います。必死にそこへ向かう姿は周りの人間の心を動かします。そういうチームになれれば本当に変わっていくと思います。

少しずつチームとしての機能していければと思います。秋に向けて、来年に向けてしっかりとチーム作りをしていきたいと思います。インターハイが始まる前だかこそしっかりと考えていきたいと思って話をしました。見守ってください。
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ミーティング2

2016-07-28 | 陸上競技
続き。長くなるので興味のある方のみお付き合いください(笑)。うちの選手の保護者の方も読まれていると思うので私がどのような話をして選手に何を伝えようとしているのかを読んで頂ければとは思います。

前の部分は「自分がやらないと何も始まらない」というような内容です。そこは何となく感じてもらえているのではないかと思います。後半の話は「チームとして」の話です。前日に「このメンバーだから出来ることをやりたい」という話をしています。その流れの中で「自分が何をするか」という話です。

あるチームは何をやっても「自分にプラスになるか」で行動をする。あるチームは何をやっても「周りにとって一番良いことは何か」を考えて動く。どちらが本当にチームとして機能し続けるか。
ここに「チーム」としての本質があると思っています。自分一人では決して練習はできないのです。多くの仲間たちと一緒だから出来ることがある。一人が「自分のことだけ」考えていたらチームとしては機能しないのです。それぞれが「自分さえよければいい」という考え方で動いていたら方向性が定まらないからです。自分の行動がチームのためになるかどうか。他の人の役に立つかどうか。ここの感覚はすごく大切だと思っています。調子が悪くて思うように走れない選手、故障して苦しんでいる選手に気配りをして声かけができるか。その感覚を持てる選手になってもらいたい。練習でキツくて涙を流している選手の側で「ここ頑張ろう」と励ませる選手。そういう選手が増えればきっとチームとしては確実に機能し始めると思います。

チームの中に必死にやる人間が1人でもいれば全員がその勢いに引っ張られて本気になる。弱かったチームも一瞬で強いチームになる。
正にこれです。一人だけでも「絶対にやってやる」という選手がいればその選手に引っ張られてみんなが強くなっていく。本気になっている選手を「あいつバカじゃないの?」と冷めた目で見るのではなく「自分も一緒にやってやろう」っていう気になれるかどうかだと思っています。そして今の選手に求めるのはその「誰か」に自分がなるのです。チームに勢いを与えるのは他の誰でもない。自分がやるんだという感覚。高校生が簡単に本気になれるかどうかというのは分かりません。が、本気にならない者がたくさん集まったところで大した力にはなりません。本気になれるかどうか。今のチームを変えていくのは「自分だ」と各自が思ってくれたら本当に変わると思っています。誰かがやるのを待つ、みんながやる気になるのを待つ。そうではなくで「自分が一番最初に前に出る」という感覚を持てるかどうか。

立場的に弱い人、上手くいっていない人に優しくする。毎日毎日お世話になっている保護者や支えてくれている方々に感謝の気持ちを示す。頭で考えることと実際に行動すること、どちらも大切にして全力で取り組む。近くにいるライバルに勝つため、絶対に負けないと思って毎日を過ごす。そうやって生活をすれば必ず人がついてくる。
一番最初の内容にも重なります。練習さえやれば良いわけではない。「心」がきちんと育たなければ強くなることはないのです。もしも強くなったとしてもそれは一瞬でしかない。すぐに元に戻る。そして何も残らない。チームの仲間がいるから今の練習が出来る。今のメンバーだから出来ることがあるのです。支えてくれる保護者も一緒に時間を過ごすチームメイトも。側にいてくれる仲間がいるから良い練習が出来る。マネージャーが環境を整えてくれるから練習ができる。
自分の周りには「負けたくない」と思えるライバルがいる。目の前にいるのであればそのライバルよりも一生懸命にやれば良い。そうすれば勝てるチャンスが生まれてくれる。みんなが一生懸命にやれるチームを作りたい。


こんな話をしました。何故か。前日の練習、声を出して練習をしていました。その時にグランドにいた他の選手たちもコーチから「声を出せ」と言われていました。今、うちがやろうとしていることがみんなの目標になるのではないかと思っているからです。普段はそれほど声を出さない選手であってもうちが大きな声を出して、みんなでやってやるんだという雰囲気を出していけばそれはみんなから目標とされる。注目を集めることで選手も自覚を持って行動するようになる。そうすればもっと強くなっていくと思います。他校や中学生、小学生に「目標」とされるチームを作りたいと思っています。それだけの資質はあると思っています。

そしてそれは今のメンバーだから出来ることだと思っています。他のメンバーでは出来ないことをしていきたい。

1年生はまだまだ1年生。2年生は昨年から1年間、毎日のように私から色々と言われています。が、1年前は片付けや準備もまともにできない。自分のことしかできませんでした。それが学年や経験を重ねる中で自分達で判断して何をやれば良いか分かるようになってきた。それが成長です。1年生はまだ自分のことしかできない。行動を変えていかなければいけませんが、ここが分かるようにならなければ本当のレベルアップはしないと思っています。

だからこそ2年生には厳しい話をします。2年生がチームを引っ張っていくのです。自分は大人しい性格で声を出すのは苦手。そんな状態でチームは変わるのか?「できない」ではなく「やる」のです。これまで何度言っても大きな声が出せない選手がいます。それで1年生に何を示すのか。力だけではない。取り組む姿勢で示さなければ上級生として何も残りません。他のメンバーも同じ。1年生が強いからといって遠慮していたらチームは機能しない。

やるのは明日からではない。今日この日からです。それが出来ないのであれば1年後も同じ。1年後も「明日からインターハイが始まる。来年こそは行こう」という話をすることになる。その時には今の2年生はここにはいない。毎回毎回そのようなことを繰り返していたらチームは強くなるはずがない。負けて悔しいなら他の誰でもない自分がやるのです。それも今近くにいるメンバーと一緒にやる。人任せにしないで自分からやる。それは大切にしていきたい。

分からないかもしれません。それでもこちらが求めることは示していきたい。話が長くて聞けないかもしれない。それでも本気になれば私の話から何かを感じ取ろうとするはずです。そういう選手でなければ強くはならない。そう思っています。私のやりたいこと、考え方、想いを明確に示す。これは繰り返し伝えていきたいと思っています。

この日の練習中、一人が鼻血を出しました。その時にある選手が近づいていってアイスパックを使って首まわりや身体を冷やしてくれていました。ほんの少しのことかもしれません。自分も暑いだろうしキツいと思います。しかし、それでも自分以外のために何かをするという姿勢が見れたのは私的にはかなり嬉しかったですね。話が少しでも伝わる。そういう支え合うという関係があればきっとチームとしては機能すると思います。一時的なことではなく継続しなければいけませんが。

もちろん大切なのは練習。キツくても長くてもお互いに励ましあいながら取り組めないと強くなるはずはありません。が、一生懸命にやる環境を作ることが出来ればきっとチームは変わっていくと思います。

長くなりました。面倒な指導者だと思われるかもしれませんが、飾る必要はないと思います。練習に関してはまた別に書きたいなと思います。

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ミーティング1

2016-07-28 | 陸上競技
木曜日、練習開始前にミーティングをしました。この部分はどうしても外せないので。私が何故選手にあれこれ言うのか。ここは選手も理解してもらえていないかもしれない。それでもこちらからのメッセージは送り続けるべきだと考えています。私のやり方を受け入れたくないという感じの選手は今はいないと思っています。だからといってこちらの想う事が全て伝わっているとも思いません。変わりつつある時期だからこそきちんと話をしていきたいと思っています。

この時期に強化期間を入れている。前にも選手に話しましたが「インターハイ出場」を果たしていたらこの時期には調整練習となり強い負荷をかけた練習はしません。今、うちが強い負荷をかけているのは「その舞台に立てないから」です。あれこれ話をするので選手にどこまで伝わるのかは分かりません。聞いているだけになるかもしれない。それでもこちらとしては「譲れないもの」を持って指導をしています。

変わるチャンス。これを生かせるかどうかだと常々思っています。「自分たちはやっている」と思っていたらそれ以上の進歩はない。変わったつもりになっていたら来年もこの時期に同じようにミーティングをして「来年こそはインターハイに進もう」という話をすることになる。そうなれば来年も再来年もインターハイには届かないと思います。「次こそは」という気持ち。大切ですが「来年こそは頑張ろう」ではなく今この瞬間から変わる努力をしなければいけないのです。

そのためには常に「心」が大切だと思っています。物事に取り組む姿勢は全て本人の「心」です。話を聞くのが面倒だとか分かっていると感じながら聞くような選手は間違いなく強くならない。指導云々ではなく「資質」としてないと思います。

今回は吉田松陰の言葉を借りながら話しました。当時、吉田松陰の考えや思想は「正気の沙汰ではない」と判断されていました。倒幕を訴え幕府に逆らうような発言を繰り返すため幽閉され死刑となる。が、彼の思想は多くの子弟に引き継がれ実際に歴史を大きく変えた。29歳でこの世を去っていますが今の日本を作るまでの大きな変革を与えたと思っています。周りから「何をやっているのだ?!」と言われていたとしても自分が信じた道を進み続けた。何年か経ったあとに「正しかった」と評価を受ける。その時には分からなくても。

今やっていることはこれと同じではないか?今まで周りがやっていないからやらない。でも本当に必要なことは何かを考えて行動をする必要がある。声を出して練習をする。バカになって目の前の練習に取り組む。周りからどのように思われようと「自分が信じる道」を進み続ける。そしてそれがいつかスタンダードとなる。うちは「日本一のチーム」を目指したい。だからこそ今は何を言われようと進む。それについてきて欲しいと強く思っています。もちろんそんな話もしました。前置きがかなり長くなっていますが「私の信じる道」を示しておくことは大切だと思っています。

ある書籍を引用して話していきました。


甘えを捨てろ。人に任せきりにしないで自分にできることを見つけてやれ。
かなり当たり前のこと。うちの選手は良い子が多い。でも人前に立って何かをするというのが極めて苦手。誰かがやってくれるからそれについていく。声を出すにしても「誰か」が出せば出す。これが一番楽ですからね。しかし、チームの中に先頭に立つ者がいなければ何も進まない。人に任せるのではない。自分自身がその「誰か」になって周りを引っ張れる存在になる。人任せにしている間は絶対に成長しない。

幸運とか不運というのは向こうからやってくるのではない。自分が求めてやってくる。自分の行動を変えることで初めてなりたい自分になれる。
結果というのは結局は自分が求めているようにしかならない。誰かが与えてくれるのではなく自分がそういう風になっていくだけ。本当にやりたいことがあるなら、自分から動いて変えていかないといけない。変えてもらうのではなく自ら変わるように動かないといけない。その感覚。

口で「やります」と宣言してやってみたけどうまくいかないで「恥」をかく。「やります」と宣言したけど、失敗したら「恥」をかきそうだからやめておいた。この二つ、どちらが本当の「恥」なのか。
声を出してやる。それは最初は「恥ずかしい」かもしれない。周りからは「あいつら何?」と思われるかもしれない。私はそれが結果につながっていくと信じている。だから選手にも求める。声出していたら「恥ずかしい」し周りから変に思われるかもしれないからやめておく。どちらが強くなるために必要なのか。変わるべきなのは何時なのか?今変わらなければこれから先に変わることはない。1年後も同じ場所に座って「来年はインターハイへ」と夢を見て終わり。そこの感覚を持てるかどうか。

日頃から偉そうに言っている人間ほどいざという時に黙り込んでしまう。日頃から「俺はやるよ」と言いふらしている人間ほどいざという時に何もやらない。本当に強くなりたいかどうか。その意識が本当にあるかどうかで行動が生まれる。
強くなりたいかどうか。全てはここ。どれだけこちらがお膳立てしても選手にその気がなければ無理。なりたい自分がどんな人間なのか。ここはすごく大切。目標を口にする。それに見合うだけの行動をする。ここが大切。有言実行。目標を口にする。自分自身が周りに「俺はやるよ」と宣言してそれに見合うだけの行動をする。それができて初めて強くなる。不言実行。上手くいかなかった時のための言い訳でしかない。失敗したら何もならない。上手くいった時だけ「俺は前からそう思っていた」と口にする。私は目標を宣言してそれに向かってやる方が良いと思う。仲間もそういう目で見てくれるから。

長くなりました。もう少しだけ書かせてください。話をした内容を記録しておきたいので。
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チームとして

2016-07-28 | 陸上競技
前の記事の補足。

走練習の時に何度か話をしました。「このメンバーだからできる事を」という話です。ここの感覚はなかなか微妙なところがあります。私自身は「自分のために」という感覚はほとんどありません。選手がどうするかという部分をメインに考えています。この子達がこれから戦っていくために何をするのか。「単に結果を残せば良い」という感覚はありません。

この夏が勝負だと何度も言い続けています。キツくてもやり遂げないといけない。秋に向けての準備。もっといえば来年の県総体に向けての準備です。まずは今この場にいるメンバーで戦うという感覚を持つことが大切。今目の前にいるチームメイトと一緒だからできる事がある。このメンバーで戦うという意識をどれだけ持てるかだと思っています。

こういう練習をすれば気持ちも下がります。キツイというのが先に立ってしまって本当にやらないといけない事ができなくなります。そうなると練習をする意味がなくなる。また、私に「最後まで走れ」と言われてやり続けるようであればそれはこの子達の中に何も残らなくなる。面白くはありません。最初の段階であれば私が主導でチームを作くっていくことも必要になる。しかし、ある一定のところまでくればあとは「選手がどこまでやるか」だと思っています。

だからこそ必死に競争をさせました。250m、普段やっていないので走りきれないかもしれません。が、そんな事をいって逃げていたらこの子達の力は引き出せない。今回は短長の選手もいます。その選手のためにも全員で250mで勝負をするという練習をしました。もちろん走力に合わせて多少距離のハンデを付けましたが。「出来ない」と最初から決めつけるのではなく「やってやる」と思えるかどうかです。ここの感覚はすごく大切なことだと思っています。

女子は150mから少しずつ距離を短くしていきました。女子のスプリントは4人しかいません。この4人で秋に戦うしかない。春先は高跳び選手に頼るところがありましたが今はこの4人でやるつもりです。2年生が1人しかいません。1年生は力がる3人。なかなか立場としても難しい。が、女子キャプテンはスタート前に大きな声を出してくれる。それが刺激になると思っています。1年生、力はあるといってもやはり1年生。自分の事でいっぱいになります。だからこそ2年生が声を出してくれることで前向きな気持ちになれます。

セットの途中で話をしました。とにかくこのメンバーで戦う。男子は一人でも多く決勝に残り中国新人を目指す。これまで出来なかったことをやるのです。勝負をするために何をするかです。男子だけが集まっている時に「男子が引っ張る」という話をしました。上述のように女子のスプリントは2年生1人。1年生女子はまだまだ大きな声が出ません。そうであれば男子が「チームに元気を与える」のです。下を向いて元気がないのであれば男子が空元気でも声を出して盛り上げる。そこの部分は本当に大切なことだと思っています。男子にしかできないこと。これをやってもらいたい、と話をしました。

女子に関しては力がある。これは間違いないと思います。秋にはショートスプリント全て勝つつもりでやります。3種目全部勝ちに行く。それ以外の目標は掲げる意味はないと思っています。これは難しい目標ではなく達成可能な目標。あとはその時にどれだけ記録が付いてくるかだと考えています。調子に乗るなと言われるかもしれませんが、それだけの選手を預かっているのです。選手の力に見合うだけの目標を掲げるのは我々の使命だと思っています。

全体にも「苦しい時に声を出す」という事を繰り返しました。他の選手が挫けそうな時に他の誰かから声をかけられれば「ここで諦めたらダメだ」と思える。周りの仲間が自分の事を見てくれているという感覚になる。やっているのは一人ではない。チームとして目標に向かって進んでいるのです。その感覚を常に持たせたい。だからこそ声を出してチームメイトを鼓舞するのです。

多分うちの選手はそのような練習スタイルを見たことがない。伝統的に受け継がれてきた部分ではないからです。前任校では他県に連れて行って戻ってからある程度出来るようになりました。が、今はその前の段階で「自分達で自分達の練習を作る」ことが重要だと思っています。こんな事に正解はない。自分達のスタイルでやっていくことが必要です。

最終セットには跳躍も一緒に参加させました。こ投擲選手も別メニューですが60mのダッシュをさせました。投擲選手、60mを走り始める時に普通の声で「60m行きます」と口にしました。が、ほとんど聞こえません。2本目を始める前に「声を出すように」と指示。大きな声で「60m2本目行きます」と言うと離れたところにいる選手たちが大きな声で「はーい」という返事。こういう部分なのです。別メニューでやっていようが「チームメイト」なのです。大きな声で自分がやろうとしていることを宣言すれば周りも見てくれる。そうであれば決して手を抜けかなる。更には「仲間」という感覚が持てる。すごく大切なことだと思っています。走っている時にも「ファイト!」「最後までしっかり!」という声がかかります。これにより頑張れる。

私は「チーム」として戦いたいと常に思っています。個人種目を大切にしないという意味ではなく「みんなで強くなる雰囲気作り」をしていきたいのです。このような練習風景を他校が見たらどう感じるか分かりません。馬鹿なことをやっていると思うかもしれない。私はそれでいいと思っています。うちにしかできない雰囲気でうちにしかできない練習をする。バカみたいに声を出してバカみたいに盛り上がる。それを練習の中でやれる。

で、前の記事にも書きましたが最後に男子が円陣を組んでいました。いや、60m1本だけだから(笑)。そういう行動ができるようになったというのは大きなことです。男子キャプテン、元々そういうタイプではありませんでした。どちらかというと他者の後ろについていくだけ。真面目にやるけど先頭に立って引っ張っていくたいぷではない。が、ここ最近は間違いなくリーダーとして活動しています。中学時代の彼の様子とは大きく異なるのではないかと思います。それが成長であり、チームとしての役割だと思っています。

まだまだこれが他の場面でできるかどうか分かりません。甘さはあります。が、これがきちんとできるようになればチームは変わります。まーすでに変わりつつあるのですが。もっともっと変われる。そう思っています。手応えはある。が、あと一押しだという感じですね。一部が成長した。他の者も変わりつつある。これを本物にしなければいけません。大切なことです。

チームとして。ここだけです。また書きます。
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強めの負荷をかける

2016-07-28 | 陸上競技
水曜日、前の記事に書いたようにある程度の「手応え」を感じていました。まだまだ不足する部分はありますが確実に進めているなと感じてはいます。

炎天下での走練習を予定していました。かなりの気持ちの強さが必要になると思います。基本的に短い距離を中心に練習メニューを組んでいます。動きを身につけるためにはこちらの方が良いと考えているからです。だからといってそれだけをやっていたら本当に必要な事はできません。上がってきたスピードをどうやって保つか。ここにかなりのキツさがあると思います。スピード持続の練習は避けては通れないのです。

メインでかなりの時間を必要とするのでそこまでの練習をある程度の抑えながらやっていくことにしました。普段はほぼスプリント系についていますがこの日はポイントになる時にはスプリント、それ以外は他種目につくという形で進めていきました。細かくは見れませんがこちらも課題とする部分を明確にしてそこを克服するための練習をさせるようにしました。一つずつ一つずつです。

スプリント系はいつも通りの流れの中でやっていきました。ドリル、スキップ走、チューブ5歩、マーク5歩。そこからの並走。ある程度流れはスムーズになってきた気がします。目が慣れてきたというのもあるかもしれませんが。並走のバトンパスはまだまだ。お互いのコミュニケーションが取れていない気がします。その日の調子や直前の1本の状態をお互いに確認していく姿勢がなければいけないと思います。ここはまだまだ。

並走後、スタートへ。可能な限り接戦になるような組み合わせにしています。レースを意識してやっていきたいと思っています。スタートからの流れを作っていくためにはやはりスタート練習の中で意識する部分が必要になってくると思います。この日も40mと60mを。本数的に何本も行きたいのですが上述のようにメインの時間を確保するために2本ずつ。こちらも少しずつの改善が見られます。もう少し時間が必要になる部分はあると思いますができる限りのことをやっていきたいと思っています。

そこから「合わせ」を1本ずつ。1本でかなりの距離を走りますからきついはずです。練習のメインにバトン練習を組み込んでいますから最低限のことはやりたい。競技場で練習をするときにはここは外せません。中学生がバトン練習をしているのを見かけますが「必要なこと」を理解してやることは重要だと思います。走力だけにとらわれずバトン練習がきちんとできるようにならなければいけないのかなと。これも私自身の「こだわり」です。こちらもまだまだ改善の余地はあります。練習でミスをすることはほぼなくってきていますが、やはり精度の部分でいうともう少し改善しなければいけません。

そこから走練習。男子は250mから。女子は150mから。距離を変えながら組み合わせていって3セットとしました。初めて男女で距離を分けました。特別な理由があるわけではありません。このほうが良いかなと思っただけです。他校と比べてどの程度の練習量なのかは正直分かりません。これまで走っていない部分もありますから強度は強めだと思っています。その中でどう考えて練習をするか。

ここ最近は「一斉スタート」にこだわっています。実際に力が分かるからです。更には走力的に勝てなくても「最初の10mだけでも先頭を走ろう」という気持ちが見えるようになるからです。実際のレースではセパレートで走りますから他者と近くで競り合うことはほぼありません。が、プラスアルファのことを考えるとやはり「競り合う」というのは重要なことだと思っています。力的にはかなり拮抗してきている部分があります。だからこそこういう形での練習をあえて導入しています。

練習の合間に何度か話をしました。きつい。こう考えても自分にはプラスになりません。どうすればいい走りができるようになるか。その部分にこだわる。特に中間以降の「スピード持続」に課題を置いていやっていますからここでどういう走りをするかは大きなことだと思います。疲れてきているところで動きの切り替えを意識する。「遅れ」があれば減速します。その部分をどうするか。

更には「盛り上げる」こと。これもかなり求めました。前回の時に2年生リーダーが声を出してくれていました。120m行きます。これだけのことですが大きな声を出してチーム全体を鼓舞する。やはり1年生は1年生です。力があっても「全体のこと」までは考えられません。黙々と練習をすることでチームは下を向いた状態の練習となる。これでは勝負にはなりません。

きついからこそ元気を出す。そういう感覚が必要。技術的な部分は「過去最高の変化」に近いと思っています。これはもともとの力があるから。が、「チームとして」という部分ではこれまで見てきたチームと比べて見劣りします。これは考えなければいけません。自分が先頭を走れるから元気が出せる。このような選手ではだめだと思っています。勝てなくても「役割」を感じてしっかりと責任を果たせるかどうか。ここの部分ですね。

男子はよく声を出せるようになってきました。途中円陣を組んだりしていましたね。これも自己満足と言われればそこまで。が、周りからどう思われようと自分たちが「やる気になる」のであればありだと思っています。この時間帯はほぼうちの専用使用だったので関係なく声も出せていましたね。普段からこれくらいのことができるようになると本当の意味で強くなれると思っています

良い練習になったと思います。これが今後どのような形になるか。一時的な変化では意味がありません。これからだと思います。上手くまとまりませんが。とりあえずこれくらいで。

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楽しい

2016-07-27 | 陸上競技
水曜日、この日は練習を強めにしました。うちとしてはこの2週間が強化期間①として位置付けていました。毎日毎日やれるほどタフではないので1週間に数回ほど走り込みという形で負荷をかけるようにしていました。今週は競技場の関係もあり水曜日に負荷をかけておかなければ練習がきちんとできない感じでした。与えられている環境の中で出来ることをやっていかなければいけません。そういう流れもあり水曜日に走練習をしました。

私のスタイルはあまり先のことを話したりしない部分もあります。翌日の練習を細かく伝えることはありません。が、一応走り込みを行うのでそれなりの覚悟を持ってきてもらいたいなと思ったので前日に連絡をしておきました。「覚悟して来い」と伝えてもらいました。まーそれでも昔に比べたら明らかに走る量も本数も減ってはいるのですが。ここの部分は今の選手には分からないでしょね。

以前はかなりやっていました。近隣の中学校の先生方からは「kanekoの所は練習がヒドイから余程のことがないと続けられない」という噂があったとかなかったとか(笑)。マイルを本気でやっていた時は本当に量も本数も多かった気がします。「アホだね」と言われるくらいやっていた。それくらいやる経験があったから今は自分の中でコントロールするようになったのだと思います。今の選手にそんな事をやらせたら大変です。

が、ここ数日間感じていたことがあります。動きの変化に関してはこれまで指導してきた中で一番の変わりようだと思っています。ドリルを徹底する部分もありますが、明らかにこちらがやりたい事に近づいている。1ヶ月くらいでの動きの変化は驚きを感じています。正直、そういう部分に関しては「指導していて最高の水準」ではないかと思います。私のやり方が良かったというつもりはありません。本人達が「意識して行動する」という部分が出来るようになってきたのだと感じています。

単純に比較するのは難しい部分もあります。当時はその時が一番良いと思っていたはずですから。それでも丁寧にやってきた成果が少しずつ出てきたのかなと。もちろん今の段階でという前提が付きますが。まだまだやりたいなと思うこと、やっておかなければいけない事はたくさんあります。

これまで「それなり」にやっていた部分が「考えてやる」ようになる。中学時代はほとんど考えていなかったと思います。それでも走れる選手は走れる。そんなものです。それが技術的な指導を受けると「やろうとする」ようになります。それにより今まで自然にできていたことが出来なくなります。これは「プラトー」と言われる状況です。次の段階に進むために一旦立ち止まるような状態。考えながら練習をするのでどことなくぎこちない動きになる。

意識しながら繰り返す事で自動化していく。無意識にやりたい動きができるようになるのです。そこまでしつこく繰り返す事で始めて動きが変わっていく。根気と粘り強さが必要です。選手も指導者も諦めずにやっていくことが重要。そういう意味では今年は本当に徹底しました。まだ時間が足りませんが走るための動きになってきていると思っています。

選手によっては「情報過多」の中でやる事になる。意味がわからず、さらに継続的に指導されずに「これが良い」と言われる事をとりあえずやり続ける。それにより「自分のやっている事は正しい」という感覚になる。良くはないですね。

まーお前はどうなのか、と言われたらそれまでなんですが。私が見ていて「動きが変わってきたな」と感じる。それは意味がある事だと思っています。今まではあれもこれもとやりながら変化を待っていました。が、それよりも一つの事に特化して徹底する方が効果が高いのではないかと感じています。足踏みをするような形になるかもしれませんが、一時的停滞を迎えてもやるべき事をしっかりとやる方がいいなと。

あとはこれが結果につながってくれると良いのですが。練習でこれくらい動きの変化があってそれがレースで出来るかどうか。ここはまた難しいところだと思います。それでも発揮できるようにこちらも工夫をしていく必要がある。練習はあくまで試合に向けての準備。練習だけ頑張れても本末転倒になります。

動きを見ていて変化を感じる。最高に楽しい。なかなか分かってもらえないとは思いますが(笑)。あー練習について書けませんでした。また書きます。
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トレーニングと専門練習

2016-07-26 | 陸上競技
火曜日、この日は少し落としめにするつもりでした。特別な理由はありません。先週1週間比較的強めにやっていますから1日くらいはどこかで落としておきたいなという気持ちがありました。不十分かもしれませんが。前に比べると追い込み練習というのは明らかに少なくなっています。走る量は減っている。本当はもっと走り込みをしないといけないのかもしれないなとは思っているのですがなかなか。

先週末に今週は1日どこかで落とすという話をしていますから約束通りこの日を落とす事に。

最初に少しだけ話をしました。「良い練習をしよう」という部分です。全国どこでも練習はしています。多分どこも同じような練習をしているのではないかと思っています。しかし、それにどれだけの効果があるのかは分かりません。「同じような事」をしていてもそこに「意味があるか」が重要なのです。単純にシャフト補強をやったとしてもそれで強くなるわけではない。うちと一緒に練習した後に「並走を取り入れたい」と言っている選手もいました。が、なぜ並走をやっているのか。ここが大事だと思っています。やれば良いわけではない。目的のない練習をどれだけやり続けてもゴール地点が見えなければ意味がなくなってしまいます。

こちらは狙いとする練習がある。しかし、本当にやろうとしている事が分かるかどうか。この日はペアの選手に指摘するように指示をしました。相手の動きが悪かったら指摘してやる。その部分ができなければダメだと感じたからです。自分が理解していれば他者に指摘することができる。どうすればもっと良い動きになるのか。上手く出来ていないときは何が悪いのか。ここを指摘できるようになっているという事は本人がきちんと意識してやっているという証拠になるからです。指摘できないというのは他者に興味がないのか、自分自身が分かっていないのかだと思います。なかなか出来ませんが、ここが常にできるようになると本当にチーム自体が変わってくると思います。

投擲とポールのウエイトの補助をしました。まだ弱い。これをどれだけ挙げられるようになるか。女子とはいえベンチプレスで最低でも40キロくらいは挙げてもらいたい。スプリントではありませんから45キロくらいが最低レベルでしょうか。前任校では30キロのベンチプレスが出来て初めてスタートラインに立てると言っていました。そこのラインは超えていますがまだまだ足りない部分がありますね。全身を強化しようと思えばまだまだやらないといけない事がたくさんあります。

スプリント系初めてシャフト補強。これはいつも通りです。これにドリルを加えてやっています。少しずつやりたい動きが定着してきている感じはありますね。派手さがないのでなかなから盛り上がりませんが、こういう地味な練習をやる事も必要。女子もドリルを始める時には「行きます」ときちんと声を出していました。もっと大きな声になると良いのでしょうがこれも少しずつだと思いますね。前進している。

そこから専門に分かれての練習。スプリントはスタート。壁引き出し、タイヤ押し、チューブ5歩、スタブロの流れ。前回の時よりチューブ5歩を増やしました。タイヤ押しから走りのリズムに移行するためにワンクッションおきたいなという感じでしょうか。まだまだ難しい部分があります。それでも丁寧に丁寧に3サイクルをやる事に。やる中で確実に変わってきています。まだまだ進まない選手がいたり、膝の引き出しが甘かったり、リズムが悪かったりする部分はあります。が、きちんとやっている選手は確実に変わります。面白いですね。

一生懸命にやっても感覚がつかみにくい選手もいます。それでもきちんと課題を克服するための練習が出来ていけば変わっていくと思っています。国体最終予選までにあと何度かこの手の練習をしていきたいと思っています。師匠から「スタブロ」と「バトン」は技術練習だと言われています。だからこそこちらも何とか工夫をしながら改善していきたいと思っています。苦手な部分ですがしっかりと見て改善できたらと思っています。

こちらは本当に2時間で終わり。約束通りです。明日はそれなりに走りたいと思っています。少しは余裕を持たせないといけませんね。

それ以外は専門。とはいっても私自身が細かく見れるわけではありませんから選手と相談しながらやっています。私のキャパはそれほど大きくないので。スプリント&ハードルは指導できると思っています。それ以外の種目は「それなり」です。だから三流指導者なんでしょうね。全部を指導できると良いのでしょうが。実際にどれだけの人がすべての種目の指導が出来るのか。難しい部分です。

少しずつ動きを見ながら本人達と確認作業をしています。そういう部分は大切だと思っています。分からないからやっておけ、ではなく本人達がどのような事をやろうとしているのか、やりたいのかを理解してサポートする事はできます。やはり大切な事だと思いますね。出来ないから全くパスというのではなく少しずつ関わる事、指摘する事くらいはできます。随分大人になりました(笑)。とはいえ、中途半端な技術指導はしても悪影響なのでやりませんが。あくまでスプリントメイン。後は「専門家」に頼って教えてもらった事をひたすらやる。これだけです。

専門種目のある選手は少し長めにやりました。時間が必要です。こちらは3時間くらいになったでしょうか。まーやらないといけない事が多いので仕方ないと思っています。この夏は徹底してやらないと身につかないでしょうから。時間が許す限りはやっていきたいと思います。

私は昨日から保護者会。なかなか貴重な時間を過ごせています。午前中は練習時間にしていますから全て午後から。ワガママかもしれませんが、こういう季節ですからあまり選手だけで練習させたくはないなという気持ちがあります。万が一に備えてですね。

書きたい事はたくさんあるのですがなかなか文字にできません。お許しを。
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戦うために

2016-07-26 | 陸上競技
続き。

バトン自体はある程度安定してきました。が、こちらが指示している内容をきちんとやり切れない。バトンを渡した瞬間にスピードを緩めてしまう選手が複数。ここもしつこく言い続けてきました。「渡った」と安心するのが早い。分からなくはない。が、準備をするという部分にも繋がるのですが「万が一に備える」のです。空振りをして渡らなかった時に相手のスピードに合わせて走り続けなければいけません。渡してすぐに緩める感覚でいたらミスをしたときに「次走者と並んで走る」事が特別なことになります。

レースで特別なことをやるというのは「リスク」の方が大きくなります。普段通りの事をやっていくから上手くいくのです。ミスをしないために何をするか。いや、ミスをした時に何をするかといった方が良いのかもしれません。レースで失敗する事はあります。もちろん上手くいく方が良いのですが。が、万が一に備えて「上手くいかなかった時にどう対応するか」だと思っています。それは普段から「準備する」という感覚がなければ出来ないことです。

繰り返しになりますが「速く走ること」に関しては怒っても仕方ないと思っています。選手は一生懸命にやっていると思います。が、やれば出来ること、やらないといけないことをやらないというのはやはり指導が必要です。なぜなら「チーム」として動いているからです。バトンに関しては1人が「やるべきこと」をやらないで失敗してしまった時に責任はとれません。謝って済む話ではなくなるからです。だからこそこちらは厳しく話をしていかなければいけない。

バトンはそれなりに渡っています。が、まだまだやることがあります。細かい部分を詰めてやっていかなければいけないですね。

そこからはスティック走。久々です。マイナスな書き方が多くなっているので状況があまり良くないと思われるのかもしれませんが流れとしては結構良いと思っています。どこの水準で指導する側が満足するかだと思います。戦うことを考えたら周りより良くできている、という判断基準にはなりません。動き的にも変化は見られますからここはきちんとやるべきことをやっておかなければいけないと思っています。

カーブ直線でのスティック走。走力やストライドに合わせて4つ作りました。ここも当たり前の話だと思っています。一律やっていたらやりたい動きとは異なります。やる事に意味がある。私はそうは考えていません。やるからには意味のあることをやりたい。スティックを使って何をやるのか。目的が明確であれば走力などに合わせて調整する必要はあるはずです。やりたい事をきちんとやっていかなければいけないと思います。動き的には良くなってきています。

最後にセット走を。本当は短い距離だけで終えようと思っていたのですが。このまま終わるのは今日の流れとしては良くないなと判断しました。嫌な雰囲気の中で練習を終えると翌日にも影響します。仕方ない部分もあります。が、少しでも次につながる練習をしておきたいという気持ちがありました。大した量ではないですが久々に120を連続で走る事にしました。全力勝負です。

この練習を始めるまでに少しだけ話をしました。この秋の目標についてです。どこまでやろうとしているのか。スプリント系で勝ち上がろうと思えばかなりの事をやらなければいけません。その感覚を持てているか?厳しい事をいうのは何故なのか。リーダー中心にもう一度確認をさせました。ここが出来なければ今後の練習にも大きく影響すると思うからです。本当に勝ちたいのは誰なのか。ここの部分が抜け落ちてしまうのだけは絶対に避けなければいけません。

1セットだけでしたが2年生の男女リーダーがしっかりと声を出してくれていました。こういう部分の取り組みは重要だと思っています。誰かが率先して引っ張っていく。大半のものは自らの意思で行動を変えることはできません。だからこそ本当に目指すものを見極める必要があるのです。または誰かがリーダーとなり集団を引っ張っていく事でしかチーム全体は変わらないと思います。「誰かがやってくれるだろう」という部分。その「誰か」に自らがなろうとする選手がいなければ集団は変わらないのです。

戦うために何をするか。私はこの部分しか意識していません。熱病に侵されたように一時的に情熱が盛り上がってその後元に戻るというような雰囲気では結果的に戦えないと思っています。その感覚をどれだけの選手が持てるのか。練習さえやれば強くなる。幻想だと思っています。それ以外にもやるべき事はたくさんあるのです。

本当に戦うために。ここは絶対に譲れない。厳しすぎると言われようと敵を増やそうと関係ありません。こちら信念がなければチームとして機能する事はないからです。本当に無名校。県内、県外を含めてそれほど知られていないと思います。私が赴任した事で多少知ってもらえたかもしれませんが、そこに意味はない。指導者が目立った知ってもらうのではなくあくまで主役は選手でなければいけない。そうでなければ何をやっているか分からなくなるからです。

色々と思う事があります。相変わらず上手くまとめられません。文才のなさ。これはもうどうにもならないですね。それでもしつこく書き続けるつもりですが。
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