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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

大和和紀 『ベビーシッター・ギン!』 2・3 

2005年01月23日 | コミック
 オカマ(作品中の用語)のベビーシッター、しかもジュリー・アンドリュース扮するメリー・ポピンズの出で立ちそのままという奇天烈な設定である。

(講談社 2000年8月第5刷)
(講談社 2000年6月)

 仕事に集中しているので無駄話をする。
 ▲『台湾の声』2005年1月23日配信の時局心話會代表・山本善心氏「【論説】中国の歴史観」に、著者が北京で直接聞いた馮昭奎・中国社会科学院副所長の発言が紹介されている。
 “かつて日本の侵略戦争で中国国民の多くが被害を受けた。我々はかつての古傷を終生忘れることはできない。しかし日本側も加害者として反省し、ODAや借款などで償いをしているから我慢しているのだ”
 山本氏の文章によれば、1996年5月24日に北京市内の長城飯店で開催された時局心話會主催の「日中懇談会」における挨拶の言葉である。この懇談会には中国側からは中国共産党、外交部など政府要人の10名が参加したそうだ。
 山本氏によれば馮昭奎氏の発言ぶりが「高圧的」だったとのことだが、それは聞き手の主観にもよるだろうからここでは問題にしない。発言の内容だけで、この人物が少なくとも中国社会科学院副所長――あるいは中国社会科学院日本研究所研究員――の職にはどうもふさわしくなさそうな人物であることはわかる。もっともこれが発言どおりだったとしての話であることはいうまでもない。
 それはさておくとしても、中国社会科学院のメンバーというのはつまりは古代中国の倡優の現代版であって、日本でいえば戦国時代の御伽衆くらいの存在にすぎないのであろうか。
 そうなら、楚荘王の優孟、秦二世皇帝の優栴のように、せいぜいのところ阿諛追従と頓知の中に控えめな諌言を忍び込ませるぐらいしかできないし、できなくて当然と納得できる。所詮は幇間なのだからと。過剰な期待を抱くこともなくて済む。