書籍之海 漂流記

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なぜモスクワは「第三のローマ」なのか - ロシアNOW

2017年05月16日 | 地域研究
 2017年3月24日 オレグ・エゴロフ。

 中世時代の帝国の首都というステータス以外に、モスクワとローマの間に共通点はそれほどない。ロシアの首都とローマでは建築も全く違い、気候もローマより遥かに厳しい。そんな中、数少ない共通点の一つがモスクワはローマと同じように7つの丘の上に立っているとされることである。
 一方、モスクワを研究する歴史家のアレクサンドル・フロロフは「7つの丘の上に立つ都市」という表現は事実とは合致しないと指摘する。年代記では傾斜の緩やかな小さな隆起が「丘」に数えられているが、実際にはそれを丘と考えるのは難しく、唯一「丘」と呼べるのは現在クレムリンがあるボロヴィツキー丘だけだというのである。フロロフは、それ以外は美しい伝説であり、ロマンティックな人々の想像の産物であるとしている。「彼らはモスクワを何としても第三のローマと呼びたかったのでしょう」 

 フィロフェイのこの言葉は岡倉天心の「アジアは一つである」同様、かくあれかしという願望あるいは悲鳴のようなものと理解していたが、違うのか。
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