北朝鮮「ICBM 2回目の発射実験に成功」
北朝鮮のICBMは「本物だ」ということをいろんな面から強調しています。
現役ではなく、自衛隊OBを出して、「ミサイル成功」を印象付けているわけですが、これまで、北朝鮮の言うことなど一切耳を貸さなかったことを思えば、これって異例じゃない?
それどころか安部は「ミサイル飛行経路の真下にあたる自治体」を心配して、知事や防災関係者と話し合い、「もしもの場合」の対応策を協議するなど、これまでなかったほど危機感をあおっているわけ。
アメリカもひどくて、政府に批判的なメディアさえ、「北朝鮮のICBMは核弾頭をつけている」「直接米国の都市を狙える能力があるhas the ability to strike U.S. cities right now 」などと騒ぎたてています。
これにトランプ大統領の威嚇発言が加わり、明日にでも北朝鮮がICBMのボタンを押すのではないかと恐れている人もいるでしょう・・・
でも、北朝鮮のミサイルの能力がどうなのかは、誰も確認していません。
北朝鮮のICBM、アメリカの専門家「再突入技術は未確立」
8月1日 7時34分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170801/k10011082861000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002
最終的に弾頭部分を含む再突入体が分解した可能性があるとして、技術を確立させていないとする見解を明らかにしました。
「失敗した」と言っているわけですが、そう言わないのは、背景に政治的理由があるからでしょう。
北朝鮮の脅威があればこそ高まる安部批判はかわせるし、沖縄の基地も、オスプレイも、Xバンドレーダー(イージス艦)も、パトリオットミサイルも、みんなみんな「やっぱり必要」との声が出るのが期待できるわけ。
また、共謀罪や安保法制、日米安保も、「脅威があるのに反対するのか」と、反対の声を押しつぶすことができる。
金委員長もそのへんのことを「読んだ」上で、「アメリカの出方を見守る」と発表しているわけ。
日米両国は、中国・ロシアの「六カ国協議」の再開の呼びかけに耳をふさぎ続けてきたんだから、ミサイルは彼にとって外交の一手段です。
トランプと安部がこれで多少とも正道に戻ればいいのですが、両国の軍産複合体は、山積する問題を一時棚上げするためにも北朝鮮と一戦交えたいと考えているはずなので、市民もそこを読んで戦争をさせない圧力をかけ続ける必要がありますね。2017.8.18
http://mirushakai.jugem.jp/?eid=1103