草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ワグネルの反乱劇は追い詰められた末の暴発か

2023年06月25日 | 国際問題
 あまりにも情報が錯綜していて、今のロシアがどうなっているか見当が付かないが、今回のワグネルの反乱劇は、プリゴジン自身の命乞いのためだった可能性が出てきた。
 指導力に陰りが見えてきたプーチンであろうとも、まだ軍の全権を失ったわけではなく、あらゆる事態を想定して、手を打っているのが普通であり、民間軍事組織に政権を打倒する力まではないからだ。
 プーチンがワグネルを切り捨てる措置に出たために、身の危険を察したブリゴジンが激怒したが、プーチンとは旧知の間柄であるので、条件闘争を有利にするための決起だった可能性が高い。
 四方輝夫氏が昨夜の段階で、僕のコメント欄に「プリゴジンは詰んだと思います」と書いていたのが、もっとも的を射ていたように思える。
 あまりにも不可解であったのは、本格的な戦闘が行われず、ワグネルの部隊がモスクワを目指せたことである。妥協点を探る動きが行われていたからではないだろうか。一応はプーチンがプリゴジンの身の安全を保証したため、流血の惨事が避けられたのではないだろうか。
 あまりにも目まぐるしい展開であった。当面は武力衝突は避けられたとしても、これからどうなるかは見当が付かない。何が起こるか分からない国家は、何をしでかすか分からない国家である。南西諸島ばかりではなく、我が国は北海道の警戒も怠るべきではないし、自衛隊の増強は待ったなしである。もはや平和ボケではいられないのである。
 
 
 

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1 コメント

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Unknown (しゃちくん)
2023-06-25 08:41:32
明智光秀による本能寺の変かと思いました。

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