草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

永井陽之助の軍備軽視と低姿勢外交を誤解した菅首相

2010年10月31日 | 思想家
 中共の夕刊紙「法制晩報」が日本政府を揶揄して「廊下外交」と揶揄している。そこまで馬鹿にされても、何とも感じない鈍感さは、政治家として致命的である。その夕刊紙によると、菅直人首相と温家宝首相が偶然遭遇したという設定で、日本と中共との非公式な接触が行われたのだという。それも日本側が拝み倒したのだとか。菅首相が尊敬しているのは、永井陽之助のようだが、現実主義者といわれながらも、ユニーク過ぎて、一歩誤まれば、迷路にはまりこむ危険性がある。一番私が不満なのは、「日本国民は、自らの力の限界を知り、その資源や手段に見あったレベルに、日本の対外政策の目標水準をおくこと、つまり低姿勢外交に徹してきた」(『現代と戦略』)と戦後の日本外交を評価した点である。そして、軍備軽視を英知と持ち上げたことで、菅首相のように、勘違いする政治家が現れたのである。永井の言わんとしたのは、先の戦争への反省から「愚考の葬列の最大の歯止め」として、現実を直視することを勧めるのであって、土下座外交をしろとは一言も述べていない。国家としての体面を失った日本の、プラス面を取り上げただけなのである。しかし、菅のようなサヨクは、それを金科玉条の教えとしてしまうのだから、救いようがない。永井は、安積中学から二高、東大と出た秀才で、多面的な見方をしており、一筋縄ではいかないのである。生半可な勉強ではなく、徹底して学ぶ気がなければ、永井の思想は極められないのである。永井と同じ福島県人として、あえて菅首相に忠告したい。

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茜に染まる会津盆地の西の空を詠む  5首

2010年10月31日 | 短歌
 夕茜盆地のきわを燃やしけり頬で受け止める恋もありしか  

 亡き父の爆音はるか聞こえけり豆粒となりし赤トンボかな 
 (予科練の飛行兵として赤トンボで空を駆けし)  

 茜雲祖国の危機に身命をささげて悔いなし遠つ祖かな  

 茜さす会津盆地のさみしさよ馬齢重ねて死の影歩む  

 うしろかげはにかみており青春のうぶなりしこと茜の空に

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国民を愚民扱いにする傲慢な民主党政治

2010年10月31日 | 政局
 今日のフジテレビの新報道2001の政党支持率では、自民党が26・8パーセントで、民主党の24・2パーセントを抜いたが、いくらあてにならない世論調査の結果でも、一つの流れが起きているのを、それなりに教えてくれている。中共船が巡視船にぶつかってきたビデオを見せないように、国民は自分たちを愚民扱いにした、民主党政治の傲慢さに怒っているのである。それではまるで、官僚と変わらないではないか。国民の方が賢明なのに、何を勘違いしているのか、能力のないサヨクにもかかわらず、選良意識にこりかたまっているのは、悲劇を通り越して、喜劇でしかない。情報公開については、さんざんこれまで自民党政権を批判していたくせに、言行不一致にもほどがある。国民がそっぽを向くのはあたりまである。さらに、外交的な失策だけでなく、小沢一郎の処遇についても、民主党の体たらくに、国民は我慢ができなくなったのだろう。千谷由人官房長官は、何かするとマスコミの報道を気にするが、それ以前に、民主党政治が行き詰っているのである。ネット上の保守派の声が、徐々に大勢となって、この国を動かしつつあるのであり、民主党政権打倒のうねりを押しとどめることはできないのである。

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アリバイづくりに奔走するだけの民主党外交

2010年10月30日 | 政局
 民主党政権はどうかしている。アリバイづくりに奔走して、菅直人首相と温家宝首相が10分間の懇談をしたというのを宣伝しているが、首脳会談を中共側が突っぱねたのだから、毅然としていればいいのに、慌てようといったらない。もはや足元を見透かされてしまっており、外交交渉どころではない。日本側が手を合わせて、拝み倒したのだろうが、あまりにも救いがたい。嗤ってしまったのは、「ゆっくり話す機会をつくることで一致した」という文言である。ということは、顔を合わせただけで、まともな議論をしなかったのだろう。菅直人首相も、これではもうおしまいである。そんな小細工を弄さないで、中共の約束違反を抗議すればいいのだ。ご無理ごもっともで、この先うまくいくわけがない。ビスマルクは「愚者は自分の経験から学び、賢者は他人の経験から学ぶ」と語ったそうだが、今の菅直人首相や民主党は、バックボーンのない、自分の物指しでしか判断ができないから、同じ過ちを何度も繰り返すのである。実際のところは、自民党政権との違いを浮き彫りにするために、あえて冒険をして中共船の船長を逮捕してみたが、中共側の恫喝と反撃に遭って、腰砕けになってしまったのだろう。その結果どうなったかというと、日本人のナショナリズムに火をつけることになり、その矢面に民主党政権が立つことになったのである。自分で撒いた種は、自分で刈り取ってもらうしかない。  

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民主党の甘ちゃん外交が日本をメルトダウンさせる

2010年10月30日 | 政局

 民主党政権の無能ぶりも、ここに極まりではなかろうか。アセアン関連会議に出席するために、ハノイ入りしていた菅直人首相に同行中の福山哲郎官房副長官が、こともあろうに、今回の中共による首脳会談のキャンセルについて、「日本政府としては非常に驚いた」とコメントしていたからだ。すでに、一部のマスコミからは、その事態を予測した記事が流れていたのに、第三者的なことしか言えないのは、情報収集の段階で遅れをとっているからだろう。まったく無責任な発言である。前原誠司外務大臣にしても、外交戦略上の失敗をしたのではなかろうか。クリントン国務長官と日米同盟を確認したことで、中共が弱気に出ると思ったのだろう。米国にさえ寄り添っていれば、間違いがないというのは、とんでもない勘違いである。米国にとっては日本は、かつて戦った国なのであり、それと比べると、中共とは朝鮮半島では戦火を交えたが、それは全面戦争ではなかった。そして、忘れてはならないのは、A級戦犯28名の起訴状公表は、1946年の4月29日、昭和天皇の誕生日に行われ、処刑が執行されたのは、1948年11月12日であり、今の天皇陛下が生まれた日にぶつけたことだ。日本弱体化政策を実行したのは、米国であることを、肝に銘じるべきだろう。民主党政権は、米国と中共との連携を予想して、あらゆる対抗手段を講じるべきだろう。権謀術数とは、まさしくそのことなのである。今さらそれを期待しても無理だろうが。  

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中共に首脳会談を反古にされ大恥をかいた民主党政権

2010年10月29日 | 政局
 またまたアホみたいなことが起きた。日本と中共との首脳会談が実現すると、NHKが大本営発表を何度も流していたと思ったらば、土壇場にきて相手に拒否されたのである。あまりにもみっともないことで、日本外交のまさしく敗北ではないか。中共と仲良くするためとか言って、中共船に非のあるビデオだって、全面公開をせずに、内々で処理しようとしていたのに、一体誰が責任を取るつもりだろう。もはや千谷由人官房長官の屁理屈などは聞きたくない。民主党を信用する国民は、誰もいなくなるだろう。こんなことばかり繰り返している民主党政権は、さっさと退場すべきなのである。前原誠司外務大臣も口ほどではなかった。偽メールのときとまったく同じで、楽観的な見通しを述べたりして、国民に嘘をついたからだ。やっぱり日本人は、日の丸を押し立てて、平成維新に向けて決起すべきなのである。NHKなどのマスコミが、いかに民主党政権に協力しようとも、嘘はすぐに露見するのだから、それは無駄な抵抗でしかない。やることなすこと、ヘマばかりしている民主党の政治家は、恥ずかしくて国民の顔を見れないのではなかろうか。今後はどこに出かけても野次り倒されるだろう。間抜けとしか言いようがない。

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小林秀雄の『本居宣長』を読みて 5首

2010年10月29日 | 短歌
 大和なる心ばえこそ嬉しけれさかしら心失せてしまえり  

 べらんめえ口調はいつも肺腑つく小林秀雄目の前におり  

 さもしくて女一人に入れ揚げし読みさしの本眼差し優し  

 意匠なる言葉覚えし日もありき怠惰な身にもぐさりと刺さる

 幾たびも読み返しつつ天仰ぐ『本居宣長』横向きしまま


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全共闘ごっこの菅や千谷では無責任政治が横行するだけ!

2010年10月29日 | 政局
 菅直人や千谷由人というのは、全共闘世代でも、要領だけよかった連中なのである。もっとも激しく戦った者たちは、傷ついて自殺したり、世に背を向けており、世の中のスポットライトを浴びてはいないからだ。アジるだけアジって、機動隊と直接ぶつかるのではなく、自分は安全なところにいたり、また、せいぜい弁当運びで、一回も捕まらなかったというのは、江藤淳ではないが、ごっこの世界に徹していたからだろう。首相や官房長官になっても、逃げの姿勢が目立つのは、学生時代の習性が抜けないのである。やっていることも、えげつな過ぎる。小沢一郎を国会に招致できないばかりか、中共船による巡視船への衝突事故も、日本側の低姿勢ばかりが目立つ。そこまでするのは、国民を愚民扱いしているからだ。本当のことを知らせれば、騒ぎ出すと、勝手に思い込んでいるのだ。先駆性理論とかやらで、学生を過大に評価したのと同じである。嗤ってしまうのは、菅政権のブレーンの顔ぶれである。シビルミニマムの松下圭一、『若き日の北一輝』でデビューした松本健一、製作会社社長の高野孟や、その弟の津村喬あたりではなかろうか。いずれもシーラカンスばかりで、生きた化石だ。そんな脆弱な思想しか持ち合わせていないのだから、菅も千谷も自信がないのだろう。だったら、さっさと辞めればいいのに。能力もないのに、必死に権力にすがりつくから、みっともないことになるのである。  

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マスコミは民主党の情報コントロールに屈するのか!

2010年10月29日 | マスコミ評
 民主党政権が自由な言論を恐れているというのは、もはや周知の事実であるが、マスコミもまた、情報公開を求めて戦おうとしないのは、自分で自分の首を絞めているのと同じではなかろうか。尖閣諸島の日本の領海内で、中共の船と巡視船が衝突した事件を撮影したビデオをめぐっては、マスコミが全面公開を主張すべきなのに、口ごもってしまっているからだ。中共への気兼ねが、そうした報道になるのだろう。中島嶺雄が『中国』で書いているように、「日清戦争、満州事変、日中戦争、そして戦後の日中関係とつづいたこれまでの日中両国の不幸な歴史を、とくに日本側から眺めてみると、中国にたいして激しく熱っぽいシンパシーをもつ者ほど、結局は中国にたいして手前勝手な情熱をぶつけることになる」というのが、これまでの経過であった。だからこそ、中島も指摘しているが、中共との異質性を認めたうえで付き合った方が、摩擦が生じないのである。中共と日本とでは価値観が違うのであり、そのビデオによって事実が判明したとしても、日本国民はそんな大騒ぎをするわけはなく、かえって隠すことで、火に油を注ぐことになるのである。文化大革命では、数百万以上の人が犠牲になったとみられる。そういう国家であるのを認識していれば、ビデオに何が映っていても、まったく驚くには値しないからだ。今問題なのは、それを表に出そうとしない民主党の情報コントロールと、それを傍観するマスコミの対応なのである。  

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中共船衝突のビデオ改ざん発覚で民主党政権窮地に

2010年10月28日 | 政局
 やっぱり予想したとおり、改ざんをやらかした。民主党というのは、国民を愚弄する政治家ばかりだというのを、天下に示したのである。どのようなことになろうとも、その責任は自分たちでとるしかないだろう。千谷由人官房長官といい、柳田とかいう法務大臣といい、あまりにも愚かだ。6分間のビデオのわけがないから、編集して、ほとんどカットしてしまったのだろう。そこまでするのだから、海上保安官が海に落とされて、その上、中共の船の乗員から銛で刺されそうになったというのも、つくり話ではないような気がしてきた。しかし、千谷あたりの頭の構造はどうなっているのだろう。東大を中退しても、弁護士に合格したというので、テレビ朝日のワイドショーで持ち上げたりしていたが、あの位の権謀術策で、やり手だと思うのは、とんでもないお門違いである。東大闘争で、前面に立ってゲバルトをしたわけでもなく、仲間が戦っているときに、自分のことしか考えず、司法試験の勉強に励んでいたというから、嗤ってしまう。まともであれば、自分のやっていることが酷いので、内心はビクビクするだろうが、そこまでも気が回らないのだから、世の中を知らないのである。あくまでも今回のことは、民主党政権の自己保身のための改ざんでしかなく、近いうちに真相が明らかになるだろう。海上保安庁の第一線は腹を立てており、内部告発が出てくるのは、時間の問題だからだ。千谷ごときが天狗になっていられるのも、後わずかだろうから、せいぜい、ふんぞりかえっていればいいいのである。

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