草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本は欧米の移民政策の失敗を他山の石にすべきだ

2023年07月22日 | 移民政策
 欧米が移民政策の失敗で大混乱しているのは、彼らが植民地を世界中に持っていた過去があり、その関係で拒否することができないからである。 
 それと日本とでは事情が異なる。我が国は過酷な植民地政策に与しなかった。日本国民と同様な扱いをし、とくに韓国に対しては、近代化に協力し選挙権と被選挙権を与えたのである。
 もちろん、大東亜共栄圏とか五族協和とかいう理想が、どこまでも実現したかは問題がある。しかし、だからといって、無原則に移民を受け入れるべきではないだろう。
 日本が大東亜戦争に突入した時点では、日本とタイ以外のアジアは欧米の植民地か、それに近い状態にあった。インドの独立運動家スバス・チャンドラ・ボースが日本に接近したのは、そうした背景があったからである。
 さらに、欧米が大混乱しているのは、自分たちが絶対視してきた価値観が、根本から危うくなってきたからである。とくに欧米特有の近代的自我なるものが、民主主義の前提であるとして、それを根付かせることを、戦後の日本の知識人は強調してきた。それが今では見直されつつあるのだ。欧米人は近代的自我にこだわることで、孤独に耐えられなくなってきており、多様性という思想も、そこから出てきたのである。
 いくら欧米が破局を迎えているとしても、我が国はそれに引きずられてはならない。日本民族という定義について、私たちは人種や肌の色で区別すべきではないが、共通の価値観を持つのでなければ、日本という国家を守り抜くことはできない。それは皇室を中心にした万世一系を受け継ぐことであり、「和を以て尊しと為す」という聖徳太子の17条の憲法を重視することである。
 岸田内閣は移民政策を強引に推し進めようとしている。日本の経済界は、労働者のコスト削減ということで歓迎している。そんなことをゴリ押しすれば、日本は日本でなくなるということに、どうして気付かないのだろう。
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