ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

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本気で凱旋門賞を勝ちたいなら、欧州仕様の競馬場を造れ。

2019-10-07 20:00:00 | 競馬

(写真は、サンケイスポーツより)

競馬の世界最高峰レース・第98回凱旋門賞は10/6(日)日本時間の23:08に12頭が出走して行われ、フランスのヴァルトガイスト(牡5歳)が勝利。3連覇をかけた牝馬エネイブルは2着に敗れた。
日本からは一昨年の菊花賞を勝ち去年ジャパンカップ2着のキセキ、去年の菊花賞と今年の天皇賞・春を買ったフィエールマン、去年の有馬記念を勝ったブラストワンピースの3頭が出走したが、キセキの7着を最高に無残な結果に終わった。
日本馬はエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルの2着が最高で、またも欧州競馬の厚い壁に阻まれた。

凱旋門賞で惨敗するたびにいつも思うのだが、日本の平坦で芝生の短いスピード重視の馬場では永久に凱旋門賞を勝てない。
JRAが本気で凱旋門賞に勝てる馬を育てたければ、ひとつぐらいは欧州仕様の競馬場を造ってもよいのではないか。

凱旋門賞の舞台であるロンシャン競馬場は、外回りの場合高低差は10㍍ほどある。
当然、芝生も長いはずだ。
芝2400㍍のJRAレコードは、去年のジャパンカップでアーモンドアイが出した2分20秒6。
欧州仕様なら勝ち時計は2分40秒かかってもおかしくないが、それぐらい時計のかかるタフなレースは国内ではなかなか経験出来ない。

日本では軍馬育成の観点から長距離至上主義のようなものがあったそうだが、欧米では基幹距離のマイルをしっかり走れる馬こそが強いと云われており、この20年ほどはNHKマイルカップの創設などマイル路線の充実に力を注いできた。
反面、1994年に種牡馬デビューしたサンデーサイレンスの影響か、いわゆる上がりだけの競馬、要するにひと固まりで回ってきて最後の直線でよーいドン!の競馬が主流になってしまい、スピードと切れ味勝負が主流になってしまった。
海外の一流騎手が来日し、ジャパンカップなどで全く歯が立たず惨敗した時などは決まって
「馬場が固い…」
とこぼしているのを、よく目にする。
将来を期待された馬に限って、屈腱炎を発症し若くして引退を余儀なくされるのも、固い馬場と無関係ではあるまい。
レース体系、血統、育成方法、これらほぼ全て欧米と遜色なくなってきた。
もとよりファンサービスなどの充実ぶりは、JRAが世界随一という声も少なくない。
あとは馬場そのものを、世界基準に改める番だ。

問題はどの競馬場にそれを設定するかどうかだが、私は個人的に京都競馬場をおすすめする。
京都競馬場は、来年11月から2023年3月まで馬場やスタンドの大規模改修のため開催を休む。
その機会に芝をうんと深くし、3コーナーの坂も今の何倍も高低差を付けて「日本のロンシャン競馬場」にしてしまえばいい。
ほかでもなく、京都はパリと姉妹都市の関係にあるので京都が最適だ。
天皇賞・春の勝ち時計が3分40秒、なんて素敵ではないか(笑)…
コメント
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