ボケ田 「一枚、二枚、・・」
トン作 「おい、お前、何やってるんだよ、こんな大通りでお金なんか数えて?」
ボケ田 「ああ、お前か、いや、おかしいな、一枚、二枚・・」
トン作 「おいっったら!何してるんだ?それ一万円札だろ?」
ボケ田 「ああ、やっぱりおかしい、この辺に落ちていないか?」
トン作 「えっ、一万円札を落としたのか?そりゃ大変だ」
きょろきょろ辺りを探す。
トン作 「いや、この辺には見つからないけど・・」
ボケ田 「ひょっとしたら風に飛ばされたかな?」
トン作 「そっ、そりゃ、大変だ、何枚だ、そうナンマイダ」
またあわててきょろきょろ見渡す。
トン作 「ちょっと見つからない・・いったいどうしたんだ?」
ボケ田 「いや、ちょっと前に十万円降ろしたばかりなのに、もう二枚しかないんだ」
トン作 「・・・・」
ボケ田 「一枚、二枚・・・」
トン作 「おい、やめろ!あのな、それはお前が使ったんだ、無くなったんじゃなくて、使ったの!」
ボケ田 「いや、そんなはずはない・・・」
トン作 「あのな、そう言う事だ、落としたんでも、吹いていったんでもない、お前が使ったんだ、それで無くなったんだ、分かった?」
ボケ田 「えーっ、そう言う事かな、・・とほほほ・一枚、二枚・・」
トン作 「やめろ!まるで幽霊屋敷のお岩さんじゃないか、気持ち悪い」
ボケ田 「えっ、お岩さんって?」
トン作 「そうだ、江戸時代にお屋敷のご主人の皿を割って、井戸で自殺した女中だ。夜な夜な井戸に出てきて、一枚二枚って数えるんだ」
ボケ田 「ふーん、そうなんだ、ふーん・・・それじゃ、これはナーニだ?」
前方の上の方を指さしながら、
ボケ田 「いちハカ、にハカ、さん・・」
トン作 「何だ?突然クイズかい?ハカって?もしかして墓の事か?」
ボケ田 「うん、そう、当たり!一墓、二墓・・」
トン作 「なんで墓石がそんな高い所にあるんだ?」
ボケ田 「そう、じゃあー、ヒント! 春風亭昇太デース、一墓、二墓、・・」
トン作 「えっ、昇太?墓石を数えているって?????」
ボケ田 「昇太が、城の石垣に埋まっている墓石を数えているんデース、一墓、二墓、三・・」
トン作 「・・・」
ボケ田 「じゃあ、今度は、これはナーンダ?一羽、二羽・・」
前方を指さして数え始める。
トン作 「またかい、一羽、二羽って、もしかしてバードウヲッチングか?」
ボケ田 「一羽、二羽、三羽・・えーっと」
トン作 「ああ、今は湖に鴨や白鳥も来ているからな、何百羽もな」
ボケ田 「一羽、二羽、三羽・・たくさん」
トン作 「おいおい、マサイ族か?ここはケニアか?」
ボケ田が足をガタガタ踏む。
トン作 「何だ?足がどうかしたのか?」
足元から何かを持ち上げる。
ボケ田 「えーっと、合計365羽か、まだまだ・・」
トン作 「えっ、何だ、カウンターかい、なんで足でカウントするんだ?」
ボケ田がポケットからスマホを取り出してカメラボタンを押し始める。
「カシャ、カシャ、カシャ!」
ボケ田 「えーっと、なになに、全部で一万二千六百三十六羽か、まあまあだな」
トン作 「えっ、それって映像から数えるんかい?すごい!今って、そうなの?そう言えば、中国で群衆から・・」
ボケ田 「うーん、今年はひどいな、・・浮気した雌が二千九百七十六羽もいる。ひどいもんだ、ああ、と言うよりも離婚したカップル数と言った方がいいかな?」
トン作 「ゲッ、そんな事まで分かるのかい?すごい!、そんなスマホで・・」
ボケ田 「あっ、これはもっとヒドイ!爺さんが孫娘とカップルになっていやがる」
トン作 「ゲゲゲーッ!血縁関係まで分かるんかい?」
ボケ田 ああ、そうだよ顔認証でな」
トン作 「いやいやびっくりだ!今時、ビッグデーターってそんなにすごいんかい?」
ボケ田 「ああ、毎年カメラで撮っているからな」
トン作 「しかし、鴨も白鳥も俺には皆同じ顔に見えるけどな・・」
ボケ太 「じゃあ、次だ、これはナーンだ?、一ク、二ク、・・」
トン作 「またかい、懲りないな、何だ?一ク、二クだって?」
ボケ田 「そう、一ク、二ク・・・」
トン作 「ああ、分かった!議員だ、選挙区だ、今年も恥じも外聞もなく増やしたからな」
ボケ田 「ブー、残念でした!一区でなく一句でした」
トン作 「何だ、俳句かい。苦労して作ってるから、一苦、二苦だろ?ハハハー」
ボケ田 「じゃあ、これはナーンダ?一号、二号、・・」
トン作 「???」
ボケ田 「ああ、ちょっと難しいかな?それじゃ、ヒント!一夫人、二夫人、三デビ夫人、あっ、まちがえた!」
トン作 「なーんだ、ひょっとして最新のaiロボットかと思ったら、昔の側室の事かい」
ボケ田 「じゃあ、最後に、これってナーンダ?一クビ、二クビ、三・・」
トン作 「いやいや気持ち悪い物が出てきたぞ。、首だなんて、分かった!信長だ、敵将の首実検だ」
ボケ田 「ブー!残念、ヒントです!女性です」
トン作 「女性?それじゃ女城主か?ほらっ、美濃の岩村城の・・」
ボケ田 「ブーッ残念!奥床しい女性でーす」
トン作 「奥床しい??・・・」
ボケ田 「はい、時間でーす、そうでした、来年も一月16日にあります。はい、一首、二首・・歌会初めでした!」
おしまい、失礼しました。
では、来年はよいお年を!今年もありがとうございました!
2018年12月30日