飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

梅雨明けの日々 雑感 新しい生活?

2022-06-30 21:44:54 | エッセイの部屋

最近、梅雨が明けて急に暑くなった。
山間と言われる飛騨の地も、エアコン無しではいられなくなった。
と言っても、今のところ、わが家のエアコン使用は夜だけで、寝る前に寝室を冷やすためである。
明け方目覚めると、室内も野外も冷えてエアコンも停止しているので、すぐに寝室の窓や戸を全開にして涼しい風を通す。
こんな風に、急に暑くなった最近は、私の生活の様子も大きく変わった。
と言っても、今風のデジタル化と言う近代的な方向でなく、むしろ逆のアナログ方向にだ。
まずは、朝起きからだ。
今までの朝寝は止めて、早く起きて6時半頃の涼しい時間に、朝日の出る前に散歩する事にした。
なぜなら、朝日が出ると熱さよりも、電柱や木立の暗い影が散歩道を塞いで歩けないからだ。
しかし、今まで朝が遅かったせいで、胃腸が問題になった。
早朝散歩一日目は、途中で急にトイレへ行きたくなって、間に合わなかった。
今朝は、少し心配だったので、1/3分の距離を残して途中で帰宅した。
その内に胃腸も慣れてくるだろうと思う。
散歩の後の朝食は、いつものコーヒーとピザかトーストと野菜サラダだ。
nhkの朝ドラは見るが、最近、テレビの見方も変わった。
いつも見ていた朝のnhkニュースは時々にして、他の番組を見るようになった。
それは、nhkニュースは暗い内容が多く、しかも繰り返すので朝から気持ちも暗くなるからだ。
そうだ!今後はnhkも明るいニュースと暗いニュースのどちらかを、視聴者が選べるようにしたら良いと思う。
(以前ブラジルに住んでいた時、新聞に犯罪が少ないなと不思議に思っていたら、犯罪は犯罪専門の新聞が売られていてかなり詳しく掲載されている事を知った)
さて、朝食後は朝陽ざしが強くなり暑くなる。
それで最近は一日にシャワーを何度も浴びるようになった。
暑くなってぐったりしてくると、子供の頃の飛騨川での水泳を思い出す。
そこで、和歌の平安時代?の女性のように「行水」をする事にした。
今風行水として、やや温水のシャワーを浴びる。
そして、濡れたままでいると、体が冷やされて気持ちがよくなる。
一日三回近く(昼近く、午後3、4四時頃、夕食前等々)、浴びている。
以前、昼間にエアコンばかりに頼っていた頃は、汗をかかないので体調を悪くした。
しかし、この「シャワー行水」をするようになってからは体調も良くなった。
この解決方法が見つかってホットしている。
これならこれから例え40度を越える熱い日が来ても大丈夫だ。
と言う訳で、今年の夏も、できるだけ汗をかいて扇風機や行水で過ごそうと思っている。
さて、幸いにも、昨年から新しく始めた「ダイエット」と「散歩」と「筋トレ」と「お祈り」が、今も継続している。
音声体重計で毎日体重を計って、食べ過ぎをチェックしている。
以前は72キロあった体重が、一時は62キロまで減り、今は65キロを前後している。
体重計が言う私の体内年齢は、実際の年齢より15歳も若い。
(この体内年齢は、どうも実年齢より15歳以上は若くならないようだ)
と言う訳で、現在は毎日がけっこう忙しい。
なのでブログの更新も遅れていてごめんなさいと言いたい訳ではないが・・・?
はい、以上、最近の現状報告でした。

(おしまい)

いよいよ梅雨開け! 飛騨は万緑

2022-06-27 14:09:54 | 俳句日記の部屋

万緑を 貫き列車の 汽笛かな  湧水

万緑の 山塊ねげぬ 通学車  湧水

万緑の 山をめがけて 先頭車  湧水

万緑の 山並告げる 汽笛かな  湧水

百合花の 母の立ち日や 若住職  湧水

称名の 声若々しく 母命日  湧水

折られても 倒れ咲きたる 黄金百合  湧水

炎砂漠 蓮花求め 青玄奘  湧水

西域の 炎砂敵せず 求道僧  湧水

夏風の 窓にうるさき 列車音  湧水

夏座敷 吹き抜く風と 汽笛かな  湧水

夏山頂 大蛇が潜む 巨石かな  湧水

山頂の 大蛇(おろち)涼みし 巨岩かな  湧水

梅雨開けて 裸族ひとりの 旧家かな  湧水


意識が先、現実は後! (その 7 ) 地球はすでに五次元の天国!

2022-06-25 11:39:12 | エッセイの部屋

先日、6月15日に久々にバスに乗って遠くヘ参拝に行った。
「皆様、誠に畏れ多い事ではありますが、
天国は新しい天国に、地上も新しい地上になっています。
天国と地上との境はなくなり、地上は天国の中に包み込まれているのです。
神は私共人間を赦し、今日までの営みにピリオドを打ってくださったのです。
そして私共を漏れなく天国に迎え入れ、私共と融合なさろうとしておられます。
万物も人間も、既に新しい世界に迎え入れていただいているのです・・・」
とノ教主様のオ言葉の冒頭を大画面カラ聞いて驚いた。
これは、まさしく、私ガヨク述べているように、今までの三次元物質世界が、アセンション(次元上昇)をして、新しい五次元の天国世界になった事を公式に述べたものだと感じた。
また別の言い方をすれば、地球が今までの三次元物質世界から、新しい五次元天国世界に移ったとも言える。
そうなると、大変ダ!必然的に今まで言われていた地球ニ存在シテイタ地獄界ヤ幽界なども、もう無くなったと言う事ダ。
「天国と地上との境が無くなり・・」とは、大変な事態を指していると思うが、いったいどう言う事なのだろうか?
それを自分ナリニ理解しようと思うと、天地創造の太古からの地球史や人類史につながる遠大なスケールの話になると思う。
元々、始めハ天国と地上は一体みたいだったと言う話がある。
創造主主神は地球など、「この世」を造る前に、まず、天国(5次元世界)において、地球を含む万物や人間の霊を創造された。
そしてその後に、霊である人間達が物質と言う肉体で経験や心身の修行等ができるように「この世」なる地球ト言う3次元物質世界を創造された。
そして地上ニ生まれ肉体をもった人間達を天国から様々な霊的存在を通して見守り助けていた。
しかし、残念ながら自由を得た人間達は、悪を好む霊的存在の誘惑に負けて、創造主や天国からの見守りや援助を次第に煩わしく思うようになった。
そして、とうとう父ナル神をないがしろにし天国からの見守りも無視して自ら天国と断絶した。
そして自分達人間の欲望のままに自由ニ生きるようになった。
スルト地上ハ天国ト断絶ヲ深め遠くナッタタメ地上には争いや病や飢え等ノ不幸が増え、人間達の寿命も短くなり、様々な霊的能力も閉じ込めてしまった。
その後は、今までの歴史書で皆もご存知のように、何万年にも渡って、善悪混交の数々の文明が盛衰する壮絶ナ人類史を繰り返してきた。
しかし、上記のお言葉によれば、神はこうした人類史に終止符を打たれたと言う。
それが、「神は私共人間を赦し、今日までの営みにピリオドを打ってくださったのです」
との言葉である。
繰り返しになるが、人間は天国や神と断絶したため延々と不幸な状態を続ける事になってしまった。
それが、今回、神の赦しによって、その不幸にピリオドが打たれ、元のように幸福な状態にもどると言うのである。
それは、驚いた事に、もう幾万年も断絶していた「この世」ノ地球が、今と言う時代になって、天国ニ包まれ一体化すると言うのである。
さて、その一体化するとは、イッタイどう言う事だろうか?
以前ニモ述べたヨウニ、「この世」の三次元世界と天国の五次元世界の違いは、振動数や波動の違いである。
三次元より五次元の方が振動数が高く波動も軽く、光や愛のエネルギーがより強い。
ナノデ、今までの「この世」ヤ今までノ地球の振動数や波動が高くなり、光や愛ノエネルギーがより強くなり、天国界に近づき含まれるようになると言うのである。
今日マデノ「この世」ヤ地球は、現在に至っても争いや戦争や病や貧困が多く、悪人や闇の勢力がのさばっている。
この状態は明らかに、光や愛ノエネルギーが少なく振動数や波動が低くて重い状態であると言える。
こうした状態の「この世」や地球が、これから本当に光や愛の多い五次元天国界に移るとすれば、それはそれは素晴らしい喜ばしい事である。
さらに教主様のお言葉は
「そして(神は)私共を漏れなく天国に迎え入れ、私共と融合なさろうとしておられます」
とある。
「漏れなく」トハ、1人残らずト言う意味デアルカラ、善人ハモチロン、少々悪イ人達モ、モット凶悪ナ大悪人達モトナル。
スルト、今ノプーチンヤキムジョウイルヤシュウキンペイ達モ受け入レラレるノダロウカ?
サラニオ言葉ハ、「・・漏れなく天国に迎え入れ、私共と融合なさろうとしておられます」
トアル。
コノ「私達ト融合」トハドウ言う意味ダロウカ?
コレハ、ヨクスピリチュアルノ人達ガ言ってイル「ワンネス」ト同じ意味ダロウト想う。
「融合」「ワンネス」トハ、日本人ニハ神道デモ使ワレル「分霊」ノ逆ノ意味デアル。
「分霊」トハ、元ノ神社カラ神様ノ一部ヲ分けてモラッテ遠くノ神社ニお祭りスル事デアル。
コレト同じヨウニ、宇宙ガ誕生スル時、始めニ創造主デアル主神ノ意識ガアッタ。
コノ主神ノ意識ハ、「初めニ○○ガアッタ」等ト宗教書デハ光トカ、言葉トカ、最近ハ波動トカ、エネルギートカ、イロイロナ言葉デ表現サレテイルガ、スベテ同じ意味デアル。
ソノ主神ノ意識ガ、数多く分霊サレテ、様々な神々ヤ人間ヲ含めタ様々ナ生き物ノ霊ヲ産み出してキタ。
以前、分かりヤスク餅つきニ例えタ。
臼ノ中ニ大きなモチノ塊りガアルトスル。
コレガ宇宙ニ初めて誕生シタ主神デアル。
コノモチヲ手デ小さな塊りトシテ取り出シタノガ分霊デアル。
主神ノモチ塊ヲヤヤ大きな塊トシテ取り出したノガ神々デ、小さなタクサンノ塊トシテ取り出したノガ人間達デアル。
ナノデ人間達ハ元々主神ノ神心ヲ持ち合わせてイル。
始めハ主神モチトタクサンノ人間モチハ伸ばされた細いモチデツナガッテイタ。
シカシ、人間達ハソノ主神トノツナガリヲ嫌って、ホボ断絶状態ホドか細くシテシマッタ。
コノ人間達ノバラバラデ争いノ多い不幸ナ状態ヲ主神ハ見かねて、元ノ臼ノ中ヘ引き寄せテ主神モチト融合一体化シテクダサロウトシテイルノデアル。
主神ノモチト一体化スレバ、人間達ハ主神ノ愛ヤ光ト同化スルカラ、様々ナ不幸モ消えて、幸せト歓喜ノ生活トナル。
コレガ「融合」トカ「統合」トカ「ワンネス」ノ意味デアル。
再びオ言葉ヲ見るト、
神は私共人間を赦し、今日までの営みにピリオドを打ってくださったのです。
そして私共を漏れなく天国に迎え入れ、私共と融合なさろうとしておられます」
デアル。
オ言葉ハサラニ、
「万物も人間も、既に新しい世界に迎え入れていただいているのです・・・」
ト続く。
デハ、前述ノ、現在世界中カラ大悪人ト見られてイル上記ノ人達ノ事ハドウナルノダロウカ?ドウ理解スレバ良いノダロウカ?
(途中切れニナルトイケナイノデ、区切りノ良いココデ中断)
参考文献 
世界メシア教 メシア降誕本祝典 教主様オ言葉 2022年 6月15日

(ツヅク)

ようやく日本列島梅雨入り! 6月15日祭

2022-06-20 14:21:51 | 俳句日記の部屋

ほととぎすと うぐいす告げる 新た御世  湧水

村遠く やがて近くを ほととぎす  湧水

村の朝 遠く近くを ほととぎす  湧水

つばめの巣 姉妹のごとく かしましき  湧水

最長の 夏の日告げる ほととぎす  湧水

降誕の 日を知らすごと ほととぎす  湧水

黎明に 鐘打つごとく ほととぎす  湧水

口笛に 競いて山の うぐいすかな  湧水

ノイジーや 開始を祈る 梅雨会場  湧水 

川柳

南米より 疲れし日帰りの バス旅かな  帰っても数日疲れが去らない

冷水と アイス欠かせぬ 日々となり  いよいよ真夏だー

気をぬけば 日に日に増える 体重かな  イライラにも負けずにダイエット!

旧時代の 主砲のごとく 一枚鏡  戦艦「大和」と天文台「スバル」


(続)連載小説「幸福の木」 314話 幸運を呼ぶ馬蹄?

2022-06-13 22:56:45 | 小説の部屋

ハイハイハイハーイ、おまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、いよいよ梅雨入りまもなくのようです、ウチの先生も明後日には出かけるようで、いろいろ体調を整えているようで、遅れながらも原稿が届きましたので、早速、小説に参ります、はい、では開幕、開幕!

314 幸運を呼ぶ馬蹄?

「えーっ、そんなに縁起がいいのなら、これを見た私達にもいい事が起こるわね」
ハナナとハナ達が嬉しそうに言った。
「あの、僕はそんな事より、喉がカラカラだ、水が飲みたいよー!」
タタロが情けない顔をしながら枯れた声を出した。
その時、遠くから小さな何か聞き憶えのあるような音が聞こえてきた。
「ビユーーン、ビユーーン、パタパタパタ!」
ハッとした皆が、音のする方をキョロキョロ探しながら見回した。
やがてその音が、次第に大きくなってきた。
「ビユーー、ビユーー、パタパタパタブーン!」
その音は、明らかに下から、ハナ達が登ってきた登山道の方から聞こえていた。
「はーーい、皆さーん、お元気ですかー?おまたせー、喉が乾いたでしょー?お飲み物とおやつをお持ちしましたよー」
何と、聞こえて来たのは、山の下にいるはずの木花咲姫の声だった。
「まさかやー?」
ハナとハナナが叫んで顔を見合わせた。
よくよく見ると、遠くから二台のトロッコが登山道を空中に浮かんで近づいていた。
そのトロッコ車の中から、木花咲姫と侍女が手を大きく振っていた。
「おーい、元気かのー?えらい高い場所じゃのうー」
今度は、何と、長老の声まで聞こえてきた。
「えーっ、まさかやー?」
またまた驚いたハナとハナナが、目を凝らして見た。
すると、二台の先頭トロッコの操縦士の後ろで、長老が手を振っていた。
「ハーイ、マニー!」
急に外国人の家族が大声を出して手を振り始めた。
すると長老の隣にいる母親が、思いっ切りの笑顔で手を振っていた。
やがて、二台のトロッコが、近くのやや平らな場所に着陸した。
すると、木花咲姫や侍女や母親が、座席に積んであった飲み物や食べ物を皆に配ってくれた。
「ああーっ、あの蹄が幸運を運ぶって本当だったんだ、早速幸運が来たわ」
ハナとハナナは満面の笑顔でオニギリを頬張っていた。
外国の家族も、ハイキングのように輪になって楽しそうにドリンクを飲んだりサンドウイッチを食べていた。
長老と修験者は、オニギリを操縦士やシークレットサービスのおっちゃんに勧めていた。
するとオニギリを食べながら操縦士が、ニコニコしながら食べている皆に向って説明をし始めた。
「あのー、今回の旅は大きな予定変更にかかわらず、非常にうまく行きました。今までよく節約をしてきたので、残っている電池量や燃料を調べたら、かなり余っていたんです。
それで、帰りの飛んで帰る分を十分確保して、余った燃料でこの山の上まで飛ぶ事にしたのです。はい、そう言う訳です」
その話に皆が、忙しそうに食べたり飲んだりしながら納得と言うようにうなづいていた。
操縦士はオニギリを食べ終わると、
「しかし、ちょっとびっくりした事が起こったのです。今念のために調べたら、木花咲姫様達が乗っていたトロッコの電池量がわずかしか減っていないのです。どうした事かと驚いていたのですが、と言うより不思議です」
と首をかしげていた。
すると、ハナナとハナが叫んだ。
「ああーっ、もしかして、それって馬の蹄を見たせいかしら?」
「まさかやー?それも馬の蹄の幸運なの?」
すると、木花咲姫が静かに言い出した。
「ああ、それはきっと私達の体重がとても軽いからでしょうね、ひょっとしたら空気よりも軽いかも知れませんよ」
と侍女と顔を見合わせてクスクス笑っていた。
「あのー、あたい、お腹いっぱいになったら眠くなってきたわ、木花咲姫様、帰りの山を降りる時に、あたいとグー太もトロッコに乗せてもらえませんか?もう疲れちゃって、グー太のお世話は無理です」
と言うと、隣のハナも、
「あっ、ズルイ、自分とグー太だけなんて。私も帰りは乗りたいわ、もう膝も体もくたくたよ、お願いします、グー太を抱いて乗りますから」
と強引に木花咲姫に頼んだ。
すると太郎が反対した。
「駄目だ、駄目だ、そんな事を言ったら、皆が乗りたくなるぞ、タタロだって乗りたいって言い出すぞ、誰でも登る時はどんな景色が見えるかが楽しみだが、帰りは皆もどうでもいいんだ、唄にもあるだろ?行きは良い良い、帰りは恐い!って」
と言って外国人家族に目を向けた。
皆も、彼等が家族全員で乗りたいと言い出したら、どうなるだろう?と心配になった。
たぶん、シークレットサービスのおっちゃんが許可しないだろうとは思ったが・・。
「あーーっ!そう言えば!」
突然、ハナナが大声を上げた。
皆が何事かとハナナに注目すると、ハナナが言い出した。
「あのー、確か、私達がこの世界に来たばかりの時に、太郎兄ちゃん達って、地下鉄の改札口で、鉄のガード通り抜けたんでしょ?
あたい達って、ふつうの人と違っていたんじゃなかったっけ?半分透明の体だったんじゃなかったっけ?
だったら、何もトロッコに乗らなくても、山を飛び降りる事なんてできるんじゃない?フワフワと飛び降りられるんじゃない?ねえ、木花咲姫様、そうじゃないですか?」
と質問した。
「おお、確か、そうじゃったのう」
長老と修験者も、その時の事を思い出してうなづいていた。
すると、皆も木花咲姫様の返答に注目した。
「はい、ハナナさん、よく憶えておられましたね、わたくしは皆さん方は、もうすっかり忘れているのかと思っておりました。はい、その通りです。あの時は、太郎さん達も皆さん方も、物質を通り抜ける事ができました。
それは皆さん方も五次元の天国から来たばかりで、振動数が高かったからです。しかし、今は皆さん方は地上の生活に慣れて振動数も低くなってしまったので、地上の物質を通り抜ける事はできません。同じ振動数なのでぶつかってしまいます。
なので、もし、皆さん方がこの山から飛び降りれば、そのまま落下して死んでしまいます」
それを聞いたハナがすぐに口にした。
「わーっ、大変!太郎兄ちゃん、間違っても飛び降りないでよ、死んじゃうのよ、自殺行為なのよ」
その声に太郎がムッとして怒鳴った。
「馬鹿な事を言うな!なんで俺が飛び降りるんだ?仙人じゃあるまいし、そうだ、修験者なら、ひょっとしたら天狗みたいに空中を飛ぶかも知れんが」
すると今度は修験者が反発した。
「なんでワシが飛ぶんじゃ?ワシは人間じゃ、鼻の長い天狗ではないぞ、よく見ろ、この鼻を!そう、ここにいる木花咲姫様ならできるかも知れんがのう」
すると、それを聞いた木花咲姫が答えた。
「はい、その通りです、できますよ。わたくしと侍女は瞬時に振動数を変える事ができますので、空中を飛ぶ事もフワフワ飛んで山を降りる事もできますよ。
だから、出発する時に、皆さん方が先に山を登っても、後でわたくしと侍女が空を飛んで追い着けばよいと思っていたのです。
ところが飲み物も食べ物も三次元世界の物質なので重さがある事を忘れていました。
わたくし達は自由にどこでも飛んで行けますが重い物を運ぶ事はできません。
そこで、困っていたら、操縦士さんが、燃料が余っているので、山頂まで飛べますよとおっしゃってくださったので、こうして無事に運んで来れたのです。ついでに長老さんもお母さんも乗せてもらったのです」
木花咲姫の話が終わると、皆はしばらく沈黙していた。
どうしたものか?とそれぞれに考えていた。
すると長老が言い始めた。
「まあ、ワシが今いろいろ考えていたんじゃが、結論的に言うと、一番良い方法は、こう言う方法じゃ。
それはじゃな、飲み物も食べ物もたくさんのゴミができて、すべてを下まで運ばなきゃならんから、そう、一番手間のかかるグー太とケンだけを帰りのトロッコに乗せて、後は来た時と同じように下山する事じゃな、それが皆にも一番良い方法じゃ、これに決定じゃのう、はっはっはー」

(つづく)