グーポポ! グーポポと我を 引きもどす グレタの本から いつもの朝へ 湧水
朝の窓辺に山鳩がきてグーポポグーポポと啼く、
子供はグレないで育ってほしい!
なんて茶化しながら、どれどれ・・なんてジジーが時事話題に遅れないように!と読み始めた。
「グレタ たったひとりのストライキ」と言う昨年出たばかりの本である。
内容は、現在話題の16歳のスエーデンの高校生グレタ・トゥーンベリ。
その母マレーナが中心となって、父や妹等、家族が今までのグレタの行動を赤裸々に綴った本だ。
いやはや、驚いた、少々ショックだった。
私はもう30年近く、目を悪くしてから第一線から退いて、美濃の農園や飛騨の実家に籠って自然農法等をしていて世の中の現実から遠ざかっていた。
なので世の動きについて詳しく知らなかったのだが、この本を読んで今世界の状況はこんな事になっているのか!と驚いた。
30年前と言えば、リオデジャネイロで、国連の初の世界の環境会議があった年だ。
その頃から、世界の環境問題が大々的にクローズアプされてきた。
なので、あれから30年・・環境問題もかなり良くなってきているだろうと思っていた。
しかし、この本を読んで現状が分かった。
以下抜粋、
「過去30年間で人類は気候変動について必要な知識は全部入手しました。けれども、この間、問題解決には全く動き出さなかった。
スエーデンのような先進的な国でさえ何もしませんでした・・・
私達は「経済」に主導権を握らせてしまった。
人々は必要な事は実行されていると騙(だま)されています・・・等々」
そう言えばと、いろいろな面で、私も合点がいった。
例えば、今、時々ニュースで話題になるオーストラリアの大規模な森林火災も、明らかに温暖化が原因だと感じていた。
しかし、どうして国民的な問題にならないのか?と思っていたら、同国は石炭の輸出で大量の外貨を稼いでいるからだ。
なので政治家や企業家やマスコミがその事実を抑えている事に気づいた。(昨年度のオーストラリアは石炭が鉄鋼石を抜いて輸出第一位に、輸出先は主にアジア、そのため温暖化対策の世界会議の合意も、邪魔している)
また米国のトランクも日本の総理も同様、「経済」優先、選挙優先で、地球環境等は後回しなのである。
つまり、すべてのツケを若い次の世代の子供達や孫達に回しているのである。
この子供達孫達を代表して声をあげているのが、グレタだと分かった。
本の内容は、非常に切迫感がある。
本来は、政治家や各界のリーダーも読むべきだと思う。
特に、あの東日本大震災の時に学んだ謙虚さを忘れてしまって、大量のエネルギー消費生活にもどってしまった我々日本人は、そうである。
悲しいかな人間は、特に日本人は群れの動物、皆が行く方向へ、皆が行ってしまう。
しかし、たった1人でも声を上げている人がいる。
それがグレタだ!と思う。
見ろ!今年の暖冬は異常だ。
天も、人々よ、早く気づけ!と諭しているのかも?
上記のオーストラリアの森林火災もアメリカ西海岸の森林火災も、そうかも知れない。
また現在、世界に広がりつつある中国発の新型コロナウイルスの深刻な問題も、そうかも知れない。
皮肉な事に、この問題によって、最近膨張し続けている中国の飛行機や車やあらゆる行事によるco2排出を激減させる事になる。
こうした天や大自然の警告が来る前に、早く世界の人々の経済優先の思考を、環境優先の思考に改めさせなくては・・と思う。
そのたねには、・・やはり、今までにない新しい思想が必要だと思う。
・・・・
そう、その意味では、前回に私が提案した分身ロボットによる宇宙旅行のようなシすてむも、考えてみれば、環境に負担をかけないエコなシステムである。
つまり、人々が家に居ながらにして観光したり、家族会議をしたり、vrで会話したりできる5gシステムは、現在のような飛行機、電車、車の交通による膨大な原油消費を激減させる将来有望なシステムだと思うが、いかが?グレタさん?
(以上)