飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

グレタの切迫感!  未来を生きる身だから

2020-01-31 22:29:52 | エッセイの部屋

グーポポ! グーポポと我を 引きもどす グレタの本から いつもの朝へ  湧水

朝の窓辺に山鳩がきてグーポポグーポポと啼く、
子供はグレないで育ってほしい!
なんて茶化しながら、どれどれ・・なんてジジーが時事話題に遅れないように!と読み始めた。
「グレタ たったひとりのストライキ」と言う昨年出たばかりの本である。
内容は、現在話題の16歳のスエーデンの高校生グレタ・トゥーンベリ。
その母マレーナが中心となって、父や妹等、家族が今までのグレタの行動を赤裸々に綴った本だ。

いやはや、驚いた、少々ショックだった。
私はもう30年近く、目を悪くしてから第一線から退いて、美濃の農園や飛騨の実家に籠って自然農法等をしていて世の中の現実から遠ざかっていた。
なので世の動きについて詳しく知らなかったのだが、この本を読んで今世界の状況はこんな事になっているのか!と驚いた。
30年前と言えば、リオデジャネイロで、国連の初の世界の環境会議があった年だ。
その頃から、世界の環境問題が大々的にクローズアプされてきた。
なので、あれから30年・・環境問題もかなり良くなってきているだろうと思っていた。
しかし、この本を読んで現状が分かった。
以下抜粋、
「過去30年間で人類は気候変動について必要な知識は全部入手しました。けれども、この間、問題解決には全く動き出さなかった。
スエーデンのような先進的な国でさえ何もしませんでした・・・
私達は「経済」に主導権を握らせてしまった。
人々は必要な事は実行されていると騙(だま)されています・・・等々」

そう言えばと、いろいろな面で、私も合点がいった。
例えば、今、時々ニュースで話題になるオーストラリアの大規模な森林火災も、明らかに温暖化が原因だと感じていた。
しかし、どうして国民的な問題にならないのか?と思っていたら、同国は石炭の輸出で大量の外貨を稼いでいるからだ。
なので政治家や企業家やマスコミがその事実を抑えている事に気づいた。(昨年度のオーストラリアは石炭が鉄鋼石を抜いて輸出第一位に、輸出先は主にアジア、そのため温暖化対策の世界会議の合意も、邪魔している)
また米国のトランクも日本の総理も同様、「経済」優先、選挙優先で、地球環境等は後回しなのである。
つまり、すべてのツケを若い次の世代の子供達や孫達に回しているのである。
この子供達孫達を代表して声をあげているのが、グレタだと分かった。
本の内容は、非常に切迫感がある。
本来は、政治家や各界のリーダーも読むべきだと思う。
特に、あの東日本大震災の時に学んだ謙虚さを忘れてしまって、大量のエネルギー消費生活にもどってしまった我々日本人は、そうである。
悲しいかな人間は、特に日本人は群れの動物、皆が行く方向へ、皆が行ってしまう。
しかし、たった1人でも声を上げている人がいる。
それがグレタだ!と思う。
見ろ!今年の暖冬は異常だ。
天も、人々よ、早く気づけ!と諭しているのかも?
上記のオーストラリアの森林火災もアメリカ西海岸の森林火災も、そうかも知れない。
また現在、世界に広がりつつある中国発の新型コロナウイルスの深刻な問題も、そうかも知れない。
皮肉な事に、この問題によって、最近膨張し続けている中国の飛行機や車やあらゆる行事によるco2排出を激減させる事になる。
こうした天や大自然の警告が来る前に、早く世界の人々の経済優先の思考を、環境優先の思考に改めさせなくては・・と思う。
そのたねには、・・やはり、今までにない新しい思想が必要だと思う。
・・・・
そう、その意味では、前回に私が提案した分身ロボットによる宇宙旅行のようなシすてむも、考えてみれば、環境に負担をかけないエコなシステムである。
つまり、人々が家に居ながらにして観光したり、家族会議をしたり、vrで会話したりできる5gシステムは、現在のような飛行機、電車、車の交通による膨大な原油消費を激減させる将来有望なシステムだと思うが、いかが?グレタさん?

(以上)

春のような! 暖か過ぎる飛騨の「寒」

2020-01-29 15:13:11 | 俳句日記の部屋

先がけし 春の山路の さえずりかな  湧水

先がけし 春の陽気や 寒の飛騨  湧水

先がけし 春の陽気に 小鳥声  湧水

春を待つ 水音清し 汗山路  湧水

氷無く 靴はざらつく 寒の坂  湧水

雪無くば 俳句も生まず 寒の飛騨  湧水

踏み雪の散歩懐かしき 山路かな  湧水

寒の飛騨 らしさを生みし 雪氷  湧水

お下がりの 酒も禁じし 寒医院  湧水


みんなで宇宙旅行を! 爺も婆も子供もママパパも!

2020-01-26 23:14:44 | 発明アイディアの部屋


前回夢の分身ロボットについて述べた。
昨年末の「サイエンス瓦版」を聞いていたら、似たような記事があった。
昨年に東京で分身ロボットカフェが試験的に営まれたそうだ。
テーブルの上の小さな卓上ロボ「織姫」に話しかけて飲み物を注文すると、女性の声で「ホットコーヒーおひとつですね、しばらくお待ちください」と返事があった。
しばらくすると120センチほどの背丈のロボット「織姫」がトレーにコーヒーカップを載せて運んできた。
この分身ロボを動かしているのは、病院のベッドの上にいる体の動かせない女性障碍者である。
このように分身ロボは、障碍者の社会参加への扉をも開いてくれる。
こうしたカフェが、早く本格的に開店してほしいと思う。
このような分身ロボは、視覚障害で自由に出かけられない私にとっても、夢や希望の存在である。
一方、現在宇宙で活躍中の「はやぶさ2号」も、ロボットの格好はしていなくても、言わば分身ロボのようなものである。
そこで、フと、ある事を思いついた。
宇宙旅行と分身ロボとvr(バーチャルリアリチー)の融合だ。
優秀な分身ロボを、皆の代表として、現在応募している民間宇宙旅行に申し込む。
初めての民間による宇宙旅行は何億円と言う莫大な旅費がかかり、一部のお金持ちしか乗れない。
そこで、例えば1人10万円で10万人ほどの会員をあつめれば100億円のお金が集まる。
会員には、バーチャルリアリチィーのゴーグルを提供し、自宅でネットで繋がるようにしておく。
そして、いよいよロケットが飛び立つ日に、会員全員にロケット内の分身ロボからの映像と音声をネットで配信し、会員は自宅の座席の上で生中継を体験できるようにすると言うシステムである。
これなら、爺さんも婆さんも子供達も体験できる。
もちろん、vrゴーグルは同時に家族全員が使う事もできるし、または大型のヂスプレイに映してもよい。
10万人も集めなくても、1万人の会員、10億円で何とか分身ロボ用の1座席分(もし費用が足りなければ広告料など取れば)実現できると思う。
誰か始めてくれないかな?

また、分身ロボによる体験システムを利用すれば、宇宙旅行だけでなく、登山や観光旅行や様々な冒険旅行にも応用できると思う。
五gの時代となれば、実現も早くなるかも?

(おしまい)

(続)連載小説 「幸福の木」 その234話 時間の宇宙へ

2020-01-24 16:43:45 | 小説の部屋

ハイハイハイハーイ、おまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、今週は何故か少し早く原稿が届きました。
たぶん他のエッセイ等のネタが無かったんでしょう、何はともかくアッシとしては良かったです。
はい、今回、小説内容が何か宇宙の方へ向かっているようですが、そう言えば、今の朝ドラの主題歌も「フレア」とか、太陽フレア炎でしょうか?いづれにしろ元気が出る歌だと、ウチの先生が気に入ってます。
はっ?、余談はこのくらいにして、早速、小説に参ります、はい、では、開幕、開幕!

234 時間の宇宙へ

「えっ、ほんとなの?未来や昔へ行けるの?」
ハナナが食いついた。
「えーっ、まさか?そんな馬鹿な」
一方、ハナは眉唾、嘘だと思った。
ハナナは、強く現在の自分の人生を変えたいと思っていた。
一方、ハナは自分の人生にほぼ満足していた。
ひょっとして、この差が態度の違いに出たのかな?なんて、兄の立場のタタロと太郎は瞬間感じた。
「いや、本当じゃ、ワシは幼い頃から何度も村の神社で巫女が占いや紙や先祖寄席をするのを見てきた。それは男の行者よりも分かりやすかった」、・・ああっ、そうじゃ、これっ、ここに、その薬草がある」
長老は、着ている白衣服の襟から麻のような枯れ薬草を取り出して見せた。
「えっ、なーんだ、ただの枯れ草じゃないの?」
覗き込んだハナナが、がっかりした。
「いやいや、とんでもない!これがすごいんじゃ、早速、やってみよう」
長老は、傍の焚火から、赤い炭を取り出して平らな石の上に置いた。
そして、その上へ薬草の一部を載せた。
やがて薬草が燃え初め、白い煙が真上に立ち上がってきた。
「わっ、薬の臭い!」
覗き込んでいた、ハナナやハナ達が顔をそむけた。
「この煙を、こうして両手で集めて、思いっ切り吸い込むんじゃ」
長老は、両手をかぶせて吸い込むふりをした。
「ごほっ、ごほっ!」
長老が思わずむせんで、顔をそむけた。
「ああ、やはり爺さんじゃ無理だ、年寄りには無理な事だ」
太郎が情けなさそうに言った。
「あたいがやってみるわ」
ハナナが、小さな手を広げて煙を集め、親指の間から思いっ切り吸い込んだ。
「わっ、はっはっー」
くしゃみをしそうだったが、しなかった。
「わーっ、目が回るー、頭がボーッとしてきた!」
気分が悪くなったハナナが、後ろのハナ達に倒れ込んできた。
「わっ、大変だ、苦しそう、今にも気絶しそうだ!」
皆がハナナの体を支え、あわてて床に寝かした。
「ハナナ、大丈夫か?苦しいのか?」
タタロが顔を覗き込んで聞いた。
皆も、慌ててハナナの顔を覗き込んだ。
「わーっ、えらい事になった!ずいぶん苦しそうだぞ、本当に大丈夫かな?まさか、死ぬ事はないだろうな?」
太郎が長老に向って聞いた。
長老はと言えば、全く予期しなかった状況に恐れおののいていた。
「あの、長老さん、あの薬草は左襟から出しましたが、その右襟にあるのは何ですか?」
ゴクウが、長老の襟を指さした。
「えっ、右襟?」
長老は何の事か分からなかった。
「そうです、右襟も膨らんでいます、何か入っていると思います」
「えっ、そんなはずは、・・あっ、こっちにも薬草があった、これはどうした事じゃ?」
長老は唖然として、何か思い出そうとした。
「あっ、そうだった!思い出した、占い用の薬草はこっちじゃった、しまった!間違えた!」
「・・シーン・・」
「えーっ、間違えたって、どう言う事?」
驚いた皆は、怒りが爆発しそうな顔で長老を見た。
「ああ、吸わせるのは、こっちの薬草の煙じゃった。どうも変じゃとは思っていた。これは、麻酔の薬草じゃった、しかも煎じて飲むものじゃった」
長老は泣き出しそうな顔で言った。
「あの、薬草なんだから、まさか死ぬ事なんかないんでしょ?」
ハナがほとんど怒り声で突っ込んだ。
「あっ、ああ、そっ、そうじゃ・・いや、麻酔は飲み過ぎると死ぬ事もあるから、量には気をつけろ!と言われている・・・」
長老は、最後は泣き出しそうな小さな声だった。
「あーーっ!、ハナナの荒かった呼吸が減ってきたぞ、それに顔色も青くなってきた。おまけに脈も弱くなってきた」
タタロが悲痛な声で言った。
「ああ、どうしよう?どうしよう?」
長老は責任の重さに耐えきれなくなってしまった。
「あーーーっ!、とうとう呼吸が止まった、脈も無くなった、顔色も青くなってしまった」
タタロの悲痛な叫びが続いた。
長老も、口を開けたまま、石像のように固まってしまった。
(婆ちゃん、爺ちゃん、神様、どうかハナナちゃんを助けてください、お願いします!)
ハナは、心の中で必死に祈り続けていた。
その時だった。
「プハーーッ!」
突然、ハナナが息を噴いた。
そして、深く息を吸い込んだ。
と同時に呼吸も脈ももどってきて、顔色に赤味がさしてきた。
驚いた皆が、ハナナの傍に寄り、顔を覗き込んだ。
ハナナの口が少し開いて、唇がわずかに動き始めた。
「こっ、こーっ、これっ、皆の者よ、よく聞け!」
突然、眠ったままのハナナの口から、声が出始めた。
年老いた声だった。
その声は、明らかにハナナ自身の声でなく、全く別人の声色だった。
皆は少し恐れるように、その声に心を傾けた。
「あー、皆の者よ、よく聞くがよい・・・
私は、この者達の先祖の1人の大婆じゃ・・・
神様の特別のお許しをもらって、慌てて天国から降りてきた・・・
この娘の肉体を借りて、お前達に話している・・・
お前達は、危うくこの娘を死なせるところじゃった。もう少しでも私が来るのが遅れていたら間に合わなかったじゃろう。
特に、長老よ、あんたは深く反省する必要がある・・・」
その言葉に、長老は縮み上がった。
ハナやタタロや太郎達は、初めて経験する不可思議な降霊現象に驚いていた。
以前に何かで見た腹話術にも似ていた。
再び、ハナナの口が動いて声が聞こえてきた。
「・・よく聞け!・・と言う訳で、お前達の望みを叶えて、今回に限って、この娘を過去や未来の世界に案内する事になった。
この娘は、これから肉体を抜けて私と一緒に過去や未来の世界へ行くのじゃが、そこで見て来た事を、後で肉体にもどって、お前達に話ても、十分伝える事ができないじゃろうと思う。
そこで、別の方法を考えた。
それは、この娘が過去や未来の世界へ行ったら、そこから直接、この娘の肉体と声を使ってお前達に伝えようと思う。その方が、より分かり易くお前達に伝えられると思うからじゃ。
なので、心して、よく聞く事じゃ、分かったな?」
その声は威厳に満ちていた。
「ははーっ!ははーっ!」
長老は、額を床に擦り付けるほど頭を下げて承った。
すると、ハナナが急に自分で静かに体を起こして正座した。
しかし、眼は、相変わらず瞑ったままだった。
「あっ、では、あたいは、これから婆ちゃんと一緒に、過去の世界へ飛びまーす」
声が、元のハナナの声にもどった。
ハナ達は、今までの違和感が消え、改めてハナナを取り囲んだ。
そして、ハナナと同じように正座して、未知の世界の現場中継を聞く事にした。
「わーっ飛んだ、飛んだ!どんどん空高く飛んでゆく、下を見ると、山も川も野も小さくなってゆく、ものすごい速さで飛んでいるわ」
ハナナの弾んだ声が響いた。
「へえーっ、空を飛んでいるのか、きっと夢を見ているような感じなんだな」
太郎が、少しうらやましそうに言った。
「風は感じているのかしら、すごい速さなんでしょ?」
ハナが気になった。
すると、ハナナが瞼を閉じたままハナの方に向いて、
「あの、風邪は感じないわよ、だから寒くも暑くもないわ、目も開いていられるわ」
と答えた。
「えっ、なんだ、会話ができるんかい?」
太郎やハナ達が少し驚いた。
「あっ、危ない!あたい、落ちそうになった、あの、しゃべるだけなら何ともないけど、あんた達の声に耳を傾けるとちょっと混乱するわ、話しかけるのは、少しにしてね」
「・・・はーい・・」
「あっ、白い霧のような雲を通り抜けたら、大地の山も川も小さくなって周りに青いものが見えてきたわ、えっ?海だって」
「えーっ、海だって?」
太郎が、思わず聞き返した。太郎はまだ海を見たことがなかった。
「しーっ!駄目よ、声を出しちゃ」
ハナが怒った。
「あのなっ、声ぐらい出してもいいんだ、話しかけたら駄目だって言ってたんだ、なあ、ハナナ?」
「あっ、あたい、また混乱しそう、だから、話かけないでよ」
「ほーら、言ったでしょう、駄目でしょ?」
「ちっ、違うよ・俺が・ああ面倒くさい、まあいいや、独り言だ」
「太郎は口を閉じた。
再び、ハナナの実況中継が始まった。
あっ、下に見える地面が丸く小さくなってきたわ。やっぱり大地は丸かったんだわ。空には丸いお日様がギラギラ輝いているけど、周りは見渡す限り真っ暗だわ。
あっ、よくよく見ると暗闇に星がいっぱい見えるわ。えっ?もうここは宇宙だって」
「えっ、何じゃって?お日様が見えて星が見えるなんて、昼と夜が一緒って事じゃないか?いったいどう言う事じゃ?」
長老が不思議がって声をあげた。
「あの、長老さん、それは、あたいから見れば簡単に分かるわ。丸い大地の地球の、お日様の光が当たっている方が昼で、裏側の暗い影が夜なのよ、地球はコマのように自転しているから、毎日昼と夜が交互に来るのよ」
ハナナは分かりやすくうまく説明した。
「ああ、なるほど、なるほど、そう言う事かい」
長老は納得し満足そうな顔になった。
「あっ、お日様を中心に、地球の他にいくつかの星が回っているわ。でもその距離がすごく離れていて周りは何も無い闇ばかりだわ」
長老や太郎達にとっては、お日様と言う太陽の周りを地球が回っているなんて初耳だった。
むしろ、その逆にお日様が回っていると思っていた。
さらに地球以外に、他の星も回っているなんて驚きだった。
明けの明星の金星や赤い火星もお日様を回っている星だと知らされて驚いた。
「あの、説明してもらったわ。
いい?お日様の太陽に近い順に言うと、まず水星、金星、私達の地球、火星、木星、土星と呼ばれているんだって」
ハナナは、大婆さんの説明の要約を伝え続けた。
「えっ、そうなの?あたい達の地球が、お日様の周りを回るのを一年とすれば、金星は半年で、火星は2年、木星は12年、土星は30年で太陽を一周するんだって。
だから、もしこの星達が、一列に並んで出発したら、60年後に、また同じ場所に一列に並ぶ事になるんだって、
なので最小公倍数の60年が干支(えと)の一回りになるんだって。
で、そもそも干支って何の事?」
長老は、このハナナの説明を真剣に聞いていた。
「ああ、そう言う事じゃったのか、昔から言われていた十二支は木星の影響だったんじゃ。それに十干十二支の干支は、やはり惑星から来ているのか、いやはや、これは、すごい勉強になったわい」
長老は物知り顔になった。
「えっ、婆ちゃん、今度はもっと広い宇宙を見るの?あーっ、私達がすごい速さで遠ざかって行くわ、あーっ、お日様も小さくなってたくさんの星に混ざってしまったわ、あーっ、そのたくさんの星が集まって円盤のような形になっているわ」
ハナナと大婆は、宇宙を猛スピードで遠ざかり、離れた場所から、私達の天の川銀河を眺めていたのだった。
「はい、お婆ちゃん、分かったわ。これであたいは、宇宙の様子がだいたい分かったから、帰ったら、ゆっくり皆に話してあげるわ」
大婆は満足そうな顔をして、ハナナと一緒に、広大な宇宙の漆黒の闇の中に浮かぶ、綺麗な無数の星の集まりを眺めながら静かにうなづいていた。
「わーっ、何て綺麗!あたい、ずっと見ていても見飽きないわ」
その声を聞いていたハナ達も、まるで自分達もそこにいて銀河を見ているような気分になっていた。
「さーて、では、これから過去の世界へ行く事にするか、確か・・・」
大婆さんがつぶやいた。

(つづく)

ハイハイハイハーイ、いやいや銀河ですか?はい、そう、冬の星座はまたまた綺麗ですね。
はい、では、これからが時間を越える旅ですね、はい、では、またのお運びを願いまして、いやいや今日は温かーい、バイバイ雪、雪、雪よ来ーい!ちょっとだけよ!


大寒の飛騨 ようやく降雪?

2020-01-21 16:59:22 | 俳句日記の部屋

大寒の 申し訳ほどの 舞雪かな  湧水

雪無きを あなどれぬ飛騨の 寒さかな  湧水

厚着たる 寒吟行の 赤ら顔  湧水

雪来ぬも しなやかなりし 落ち枯れ葉  湧水

雪代わり 落ち葉やわらか 大寒道  湧水

冷え冷えと 降雪告ぐる 寒の風  湧水

山の道 空気凍りし 大寒かな  湧水

足音と 鼻息のみや 山眠る  湧水

不気味なる 静けさ寒き 大寒山  湧水

大寒や 厚着をすれば 散歩汗  湧水

線路脇 ぽつんと一台 寒工夫  湧水

山散歩 帰路ここちよき 寒風かな  湧水

大寒も 敵わぬ五輪の 熱気かな  湧水

怪語(左から読んでも右から読んでも同じ)
白キツネを飼っている中国料理人?

「夜アルビノきつねは寝つき延びるあるよ」

よるあるびのきつねはねつきのびるあるよ

「鳴かすウドン、どうすかな?」

なかすうどんどうすかな