父「でも、お母さんの人生の中で、ひょっとして、今が一番幸せなんじゃないかな。」
私「なんで?」
父「お父さんなんて、何十年も前の嫌だったことに、未だに悩まされたりして、飛び起きたりするんだよ。そんなもの、思い出したところで、どうしようもないって分かっているのに。お母さんて、全部忘れてるだろ。そういう引きずったものが一つもないのは幸せなことだよ。」
確かに。
母が漢字が書けなくなったことで、娘としてはガツーンとショックを引きずっているが、当のご本人は、当初から意外なほどにあっさりとしていたことも驚きだった。
失敗した字を見て、「あら、だめだねー」
とあっさり言って、おしまい。
そんな軽い一言で済まされる問題かよーー!と、こちとら大騒ぎだったんですけどね・・・・