よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

隠元隆琦-京都府宇治市:萬福寺

2024年04月17日 | 京都(京都市以外)
Manpukuji Temple, Uji City, Kyoto Pref.

さてさて、宇治市にある萬福寺を訪れたワタクシですが、
中国の明朝時代の雰囲気が漂う境内を興味深く散策していました


松の木の向こうに見えるのが大雄寶殿(だいおうほうでん)です。そちらに向かって歩いていくとしましょうか


ワタクシはお寺の回廊を歩くのが好きでして、こういう場所を歩くのが楽しくてなりません


大雄寶殿を正面から眺めてみました。大雄寶殿は萬福寺の本堂であり、最大の伽藍です。
日本では唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物として、大変重要かつ貴重なものだそうです


当然ですが我が国ではチーク材なんて採れるはずがありません。このチーク材ですが、シャム(タイ王国の旧称)産でして、
元々は、オランダ人が台湾へ築城用材として運んできたものが、台風のため長崎に漂着したものであったと伝えられています


内部にあるのが釈迦如来坐像。1669年に造立されたものだそうです。この萬福寺は仏像の撮影が許されているんですよ


こちらは十八羅漢像。従来の鎌倉、室町時代のの十六羅漢に、「慶友(けいゆう)尊者」と「賓頭蘆(びんずる)尊者」を加え、
十八羅漢とした明代寺院の形式を受け継いでいるとのことですわ


この萬福寺は中国から来日した隠元隆琦によって開山されたのですが、隠元の来日と萬福寺の開創によって、
新しい禅宗がもたらされただけでなく、さまざまな中国文化が日本にもたらされました。
隠元の名に由来するインゲンマメのほか、孟宗竹、スイカ、レンコンなどをもたらしたのも隠元だといわれているんです


境内に縦横に走っている参道は、正方形の平石を菱形に敷き、両側を石條で挟んだ特殊な形式なのですが、
これは龍の背の鱗をモチーフ化したものなんです。
中国では龍文は天子・皇帝の位を表し、黄檗山では大力量の禅僧を龍像にたとえるとのことです


伏見の帰りに萬福寺に立ち寄ったのですが、訪れて良かったななと思いました。次は紅葉の季節に再訪したいですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


この萬福寺がある京都府宇治市ですが、紫式部が書いた『源氏物語』五十四帖のうち、最後の十帖は宇治を舞台としていることから
「宇治十帖」と呼ばれています。宇治市は、紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」が放映されることを契機に
“紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト”を実施しており、それでなくとも観光客が多い宇治なのですが、
さらに観光客の数が増えているようです。大河ドラマの経済効果というのは凄いものですね。



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