よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

板塀-京都市伏見区

2024年04月10日 | 京都市(南区、伏見区、山科区)
Fushimi Ward, Kyoto City

さてさて、伏見の町にやって来たワタクシは、酒蔵が立ち並ぶ伏見の散策を楽しんでおりました


この辺りから焼杉の板塀を使った建物が続くんですよ。そして、通りには微かに日本酒の香りが漂います


板塀、白壁、瓦屋根…同じような建物が並んでいると、視覚的なリズムとでも言うのでしょうか、
見た目の統一感があるために町並みがすごく美しく見える気がするんですよ


ヨーロッパに行くと同じような色合い、同じ素材、同じくらいの高さの建物が立ち並んでいる姿をよく見ます。
しかもそこには電線や電柱、何よりも無粋な看板などが無いために町並みに統一感があり、すごく美しい印象を受けるんです。
都市の景観ということに関しては、ヨーロッパというところはすごく進んでいるというのか、
都市景観も住民達が作り上げてきた文化として大切に守っているのだと感じるんです


ワタクシは「重要伝統的建造物群保存地区」を訪ね歩くのが好きですが、これらの地区は伝統的な町並みを守り、
景観保全が行われているために、町並みが大変美しく感じられます


ここ伏見は「重要伝統的建造物群保存地区」ではありません。しかし、京都市市街地景観整備条例によって景観整備地区に選定され、
町並みの景観が美しく保たれているんです


この伏見という地名なのですが、「酒処に名水あり」と語られるように豊かな伏流水に恵まれた伏見の語源は「伏水」なんです。
灘の硬水に対して軟水の伏見は、灘の辛口な”男酒”に対して、まろやかでふくらみがある飲み口から”女酒”と評されています


そして、伏見の町が大きく発展したのは豊臣秀吉の伏見城建設によって一大商都へと発展したからなんです。
かつての城下町の名残として興味深いのが伏見の地名でして、伏見城の麓一帯に「桃山長岡越中南町」「桃山毛利長門東町」
「桃山町松平武蔵」「桃山町本多上野」「桃山町板倉周防」と、人名由来の地名が並んでいるんです。
秀吉が伏見城を築城すると、各地の大名たちが次々と城下に屋敷を建立したことから、その屋敷の場所がそのまま地名となったんです。
こういうのも歴史ある町ならではですね


犬矢来もこの町には似合います。ではでは、伏見の散策、さらに続けていくとしましょうね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


私は地名というのが好きで、地名を見ることでその土地の地形、歴史などが伝わってくるのが興味深くて楽しいんです。
新興住宅地にありがちな「◯◯丘」「××台」なんて無味乾燥な地名からは何も伝わるものがありませんし、
平成の大合併で生まれた「つくばみらい市」(茨城県)、さくら市(栃木県)なんて地名には悲しくなりますわ。



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