よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

独創的な庭園-大阪府岸和田市:岸和田城

2024年04月28日 | 大阪(大阪市以外)
Kishiwada Castle, Kishiwada City, Osaka Pref.

さてさて、桜を楽しもうと岸和田城にやって来たのですが、ワタクシは岸和田城には桜以外にも一つの楽しみがあったんです。
そのためには天守閣の方に行かねばなりません。ワタクシ達は天守閣へと向かいました


満開の桜に囲まれて城内へと歩いて行きます。ワタクシはワクワクする気持ちでありました


ここには昭和の京都を代表する作庭家・重森三玲が作庭した石庭である「八陣の庭」があるんです。
ワタクシにとって岸和田城の一番の魅力は、この素晴らしい石庭なんですよ


ワタクシはこのブログに何度か書いているのですが、「庭園」というものに大きな興味を持つ契機となったのが重森三玲でした。
重森三玲は昭和期の日本の作庭家であり日本庭園史の研究家です。ワタクシは京都の東福寺にある方丈庭園を見た時に、
言葉では表現できないほどの衝撃を受け、それ以降、寺院の庭園というものに強い興味と関心を抱くようになったんです
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/e1b68215e53fe1d75ed3ef1d64239920


この「八陣の庭」なのですが、天守の再建とほぼ時を同じくして1953年に作庭されました。重森三玲の庭園を初めて見る人からしたら
「これが日本庭園?」と思ってしまうような、直線的なデザインが唯一無二の特徴と言えるでしょうね


この独創的なデザインのモチーフとなったのは『三国志』で有名な諸葛孔明の「八陣法」です。
中央の“大将”を中心に、石組で表現した天陣・地陣・竜神・虎陣・風陣・雲陣・鳥陣・蛇陣の“八陣”が360度に配され、
その周囲を回遊しながら天守閣を背景にしながら、表情が変わる庭園の姿を楽しむことができます


この庭園の素晴らしさの一つが「天守閣最上階からの垂直の視点/俯瞰の眺望を意図してデザインされていること」なんです。
本当なら天守閣に上ってこの庭園を俯瞰したかったのですが、ワタクシ達は朝早くに行ってしまったので天守閣はまだ開いていませんでした。
以前に天守閣の上から眺めた写真があるので、ぜひ見てくださいね
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/55f448212400a74b639474171277c5a8#comment-list


ワタクシは重森三玲の庭園に出会ったことで、日本庭園というものに強い興味を持つようになりました。
もし三玲の庭園に出会わなければ、いろんな庭園を見ても「ああ、すごいなぁ」「綺麗やなぁ」ぐらいの感想しか感じなかったでしょうね。
ワタクシにとって重森三玲は「庭園の素晴らしさ」をレクチャーしてくれた偉大な先生なのです


ではでは、岸和田城の素晴らしい桜をもうちょっと見に行くとしましょうかね

使用したカメラ:2、6、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


私は奈良も好きなのですが、飛鳥時代や奈良時代に作られた寺院には「庭園」というものがありません。
伽藍の美しさ、仏塔の素晴らしさは奈良のお寺でも十分に感じることが出来るのですが、庭園が無いんですよね。
寺院に庭園が造られるようになったのは平安時代の中期からですので、こればかりは仕方がありませんね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村