よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ハンガリー・オーストリア旅行記:4日目(その2)-「国境を越えて」:ブダペスト東駅・ブダペスト

2019年10月31日 | 海外旅行ーハンガリー
Budapest Keleti pályaudvar, Budapest, Hungary

さてさて、ウィーンに向かう列車に乗るためにブダペスト東駅(Budapest Keleti pályaudvar)にやって来たワタクシは、
興味深く駅の構内をウロウロしていたのでありました


ブダペスト…いい町だったなぁと心から思います。機会があればブダペストの街も、ハンガリーの国も再訪したい。
そう思わせてくれる魅力的な町であり、素敵な国でした


贅沢で豪勢な旅を望む人にはハンガリーは向かないでしょうね。また、テーマパークやアミューズメント施設で楽しむことを
旅の目的にする人にもこの国は不向きです。しかし、ヨーロッパらしい落ち着いた町並みを静かに散策したいとか、
素朴で長閑な田舎の町を訪ねてみたいと思う人には、最適な国のように思います


それと、この国の国民は一見無愛想に見えるけど、少し会話を交わすだけで実はすごく親切な人が多いということを知りました。
常に周辺諸国の侵略を受け続けてきたこの国の歴史を考えると、他者に対して警戒心を持つのは当然です。
誰に対してもフレンドリーというのは、侵略を受けたり領土を奪われきたことが無い国のメンタリティーだと思うんですよ。
ワタクシは寧ろ、一見無愛想ですが実は優しいこの国の国民性がすごく心地よく感じました


午前9時7分、ワタクシ達が乗車する特急列車が入線してきました。この列車はレールジェット(Railjet)と言いまして、
ÖBB(オーストリア連邦鉄道)自慢の高速旅客列車なんです。最高速度は230km/hですから、なかなかのものですね


こうして改めてブダペスト東駅を眺めてみると、ワタクシなどが映画で見てきた「終着駅」のイメージそのものです。
そういった映画ではここから列車に乗り込むと、隣席に座った女性とのロマンスが生まれたりするのですが、
この日のワタクシの隣席は家人ですのでロマンスが生まれるはずはありませんな


この日、ワタクシは予約していた指定席券を見ていて気になっていたことがひとつあったんです。
というのはワタクシ達の座席は26号車になっていたんですよ。ワタクシ、「一体何両編成の列車やねん?」と不思議に思っていたんです。
すると先頭車両が21号車、最後尾は28号車の8両編成というごく普通の列車編成でした。
しかし、なんで先頭車両が1号車じゃなくて21号車なのか、その理由はワタクシにはわかりません


ワタクシは座席に着いたのですが、子供の時のように気分が高揚してきます。
なにせ列車に乗って国境を超えていくというのが初めての経験ですので、ワクワクするんですよねぇ


EU加盟国内の移動ですから特に何も無いのかなぁと思っていると、ハンガリー国内で最後の停車駅を出発すると
オーストリア警察の人が車内にやって来てパスポートを調べられました。
そして、もう間も無くウイーン中央駅に到着する時間となりました

使用したカメラ:5枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


初めて乗る国際列車でした。本当に心がときめくというか、ワクワクする時間でした。
ブダペストからウィーンまで約2時間40分でしたが、私には夢のような時が過ぎていく気がしました。
やっぱり列車の旅は最高です。ましてや、その列車が国境を越えて行くなんて私には至福の時間でした。



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ハンガリー・オーストリア旅行記:4日目(その1)-「国際列車に乗る日」:ブダペスト東駅・ブダペスト

2019年10月30日 | 海外旅行ーハンガリー
Budapest Keleti pályaudvar, Budapest, Hungary

さてさて、ブダペスト滞在4日目の8月23日、この日はブダペストからオーストリアのウイーンへ列車で移動する日だったんです。
ワタクシ達は早朝からトランクに荷物を詰めて移動の準備をし、最後の朝食を食べに行きました


Bo33 Hotelでの朝食もこの日が最後になりました。毎日、美味しいハムやチーズを食べました


この日も美味しいシャンパンを飲み、ホテルのチェックアウトを済ませて、ウィーンへの移動へと向かいました


ウィーンに向かう列車はブダペスト東駅(Budapest Keleti pályaudvar)から出発します。
ホテルからタクシーに乗って10分ほどで東駅に到着しました


1884年に完成した立派な駅舎ですが、ファサードの左右に大きな彫像が見えますね。
向かって右側は蒸気機関を発明したジェームズ・ワットの彫像で、左側は初めて蒸気機関車の実用化に成功した
ジョージ・スティーブンソンの彫像なんです。ブダペスト西駅も立派な駅舎でしたが、東駅も立派な駅舎です


この日、ワタクシ達は9時40分発の列車の指定席券を購入していました。ですので、座席があるかという心配はないのですが、
少し早めに駅に行って、ワタクシはブダペスト東駅をゆっくり眺めて見たかったんですよ


現在、ブダペストを発着するほとんどの国際列車はブダペスト東駅を発着していて、ブダペスト最大のターミナル駅になっています。
駅には大きなザックを背負ったり、スーツケースを転がしている旅人がたくさんいました


電光掲示板を見ました。ワタクシ達が乗る列車は9時40分ブダペスト東駅発、ウィーン中央駅・ザルツブルグ中央駅経由、
ミュンヘン着という国際列車です。ハンガリー、オーストリア、ドイツと三ヵ国を経由する列車なんですね


駅というのは出会いの場所であり、そして別れの場所でもあります。抱擁するカップルはしばしの別れを悲しんでいるのでしょうか

使用したカメラ:1、2枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


駅というのは旅情を掻き立てる場所なのですが、その中でもターミナル…終着駅ほど旅情を掻き立てる場所はありません。
ブダペスト東駅に足を踏み入れた瞬間、言葉に表現出来ない心の高まりを感じました。
周囲から聞こえてくる様々な言語や多様な人種…ああ、私は異国のターミナルにいるんだなぁと実感したのでした。



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ハンガリー・オーストリア旅行記:3日目(その14)-「まばゆい夜」:国会議事堂・ブダペスト

2019年10月21日 | 海外旅行ーハンガリー
Országház, Budapest, Hungary

さてさて、ブダペスト滞在三日目の夜、ワタクシ達はドナウ河畔の素晴らしい夜景を楽しんだ後、
最後に国会議事堂(Országház)のライトアップされた姿を見に行きました


昼間に眺めても豪華絢爛な国会議事堂ですが、ライトアップされた姿は一層優美に思えました


1989年、旧ソ連の衛星国であった東ヨーロッパ諸国で次々に共産党一党独裁体制が倒されていきます。
ハンガリーでは1989年10月23日、この国会議事堂において国名を社会主義国家である「ハンガリー人民共和国」から
「ハンガリー共和国」と改め、国会で市場経済・複数政党制による民主政などを定めた憲法の改正案が採択されます


チェコでもそうでしたし、ここハンガリーでも共産党一党独裁時代の悲惨さ、陰鬱さについて話を聞きました。
この国会議事堂で高らかに共和国宣言が行われた時、国民の喜びはどれほどのものだったのかと思います


この国会議事堂はハンガリーの民主化の象徴なのでしょうね。そして、象徴にふさわしい建物だと感じます


ライトアップの灯りが国会議事堂に陰影を与え、一層立体感が増します。
何度見てもワタクシはこの建物に心惹かれ、この建物に魅入ってしまうのです


そういえば先日、秋篠宮佳子様がワタクシとは逆にオーストリアからハンガリーを訪ねられましたね。
行程を見ていると公式訪問というよりも、「観光旅行ちゃうか?」と突っ込みたくもなるのですが、
この両国と日本が今後、一層友好的な関係になればいいなぁと思います


共産主義の時代にはなかなか訪れることが出来なかったであろうハンガリー。今、こうして自由に町を歩き、自由に写真を撮り、
自由に旅をできることを嬉しく思います


ワタクシ達はメトロ(地下鉄)に乗ってホテルに戻りました。ちょっと小腹が空いたので、
ワタクシは駅近くのスーパーでパンとビールを買って帰ったのでした

この日の歩数…24809歩

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


ブダペストの町には派手な看板やネオンサインが無いんですよ。
そのおかげで、ライトアップされた建物の美しさが一層映えるように感じました。
昼も夜も、ブダペストは本当に魅力的な町でした。



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ハンガリー・オーストリア旅行記:3日目(その13)-「ブダペスト最後の夜」:ドナウ河畔・ブダペスト

2019年10月20日 | 海外旅行ーハンガリー
A Duna Mentén, Budapest, Hungary

さてさて、ニューヨークカフェでゴージャスな時間を過ごしたワタクシ達は、一旦ホテルに戻ってしばしの休息を取りました。
そして、その後なのですがブダペストは夜景が美しいことでも有名です。ワタクシ達はゆっくりと夜景を楽しもうと、
再びメトロに乗ってドナウ河畔へと向かいました


午後7時20分。ブダペストの町は夕暮れ時を迎えます。ドナウ川沿いの遊歩道は、王宮や鎖橋の夜景を待つ人がたくさんいました


午後8時。ブダ王宮(Budavári Palota)がライトアップされました。
これから漆黒の闇がやって来ます。そして、ブダペストの町は美しい時を迎えるのです


セーチェーニ鎖橋(Széchenyi Lánchíd)、そしてマーチャーシュ教会(Mátyás-templom)も美しく輝きます。
昼間も美しいブダペストですが、夜もまた美しい姿を見せてくれるのです


ワタクシは夜になると仕事をしているか、酒を飲んでいるかのどちらかで、夜景を撮りに行くということがあまり無いんですよ。
しかし、この日は夜景を見ないわけにいきません。夜景を撮らないわけにはいきません


遊歩道に三脚を立て、ドナウ川の夜景を撮影します。ブダペストで迎える三日目の夜ですが、
ワタクシ達はこの三日間でブダペストという町を、ハンガリーという国をすっかり好きになりました


様々な苦難の歴史、とりわけ旧ソ連による共産主義時代の負の遺産というものをこの国は今も背負っています。
(それは他の東ヨーロッパの国々も同じだと思います)
しかし、そんな「冬の時代」を乗り越えてきたからこそ、この国には「自由」「平和」「民主主義」というものを
大切にしよう、守っていこうという強い意志があるのだと感じました


この国の人は決して愛想が良くありません。一見、無愛想で取っつきにくそうに感じることでしょう。
しかし、少し会話を交わすと親切で心優しい人が多いことも知りました


何よりもこんな時間ですら、全く治安の面で不安を感じることが無いというのがありがたいです。
この後は大好きな国会議事堂のライトアップを見に行くとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


8月末のブダペストは日没が8時ちょうどくらい。8時半頃になると、真っ暗な夜空になりました。
夏至の頃だと日没が8時45分頃で、9時を過ぎてやっと夜空となるようです。
改めてハンガリーが高緯度に位置する国だなぁと感じます。



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ハンガリー・オーストリア旅行記:3日目(その12)-「世界一豪華なカフェ」:New York Cafe(ニューヨークカフェ)・ブダペスト

2019年10月19日 | 海外旅行ーハンガリー
“New York Cafe”, Budapest, Hungary

さてさて、ホテルへの帰路についたワタクシ達なのですが、ホテルに戻る前に立ち寄りたい場所があったんです。
皆さんもご存知だと思いますがオーストリアのウィーンは19世紀にカフェ文化が栄えた町でした。
19世紀末、ハンガリーとオーストリアは「オーストリア・ハンガリー帝国」という一つの国になったこともあり、
(この国についてはまた詳しく触れてみたいと思います)
ブダペストにも20世紀初めにカフェ文化が伝わり、市内に次々とカフェが開店したそうです。
社会主義時代には危機に瀕したこともあったブダペストのカフェ文化ですが、
その歴史は現在にいたるまで脈々と受け継がれていて、素敵なカフェがたくさんあるんですよ


ワタクシ達が泊まっているホテルから歩いて5分ほどの場所に、ニューヨークパレスホテルという高級ホテルがあり、
その1階に「New York Cafe」(ニューヨークカフェ)というカフェがあるんです。
「ニューヨークカフェ」という名前を聞くと、アメリカンスタイルのモダンなカフェを想像しがちですが、
ブダペストのニューヨークカフェは現実離れした豪華さでその名が知られているんです。ではでは、入店するとしましょうかねぇ


ブダペストを紹介する日本のすべてのガイドブックにその名前が出て来るニューヨークカフェ。
それは日本だけではなく、世界中のすべての国のガイドブックも同じだと思います。
ワタクシ達が訪れたのは夕方の5時半という、カフェにしてみたら中途半端な時間だったのですが、
それでも15分ほど待たされての入店でした。一日中、大人気なんでしょうね


店内に足を踏み入れると、そのあまりの豪華さに息を吞みます。ワタクシ達の想像以上の豪華さでした。
そのゴージャスさは「宮殿」といってもいいほど。いえ、中途半端な宮殿に比べると、こちらのほうがよほど豪華かもしれません


「世界一豪華なカフェ」「世界一美しいカフェ」などと呼ばれるニューヨークカフェですが、その呼び名も頷けます。
少なくともワタクシの人生の中で、一番ゴージャスなカフェであることは間違いありません


ワタクシ達は入店する前に、「Tシャツでええんか」「そのような服装ではお断りしますと言われたらどうしよう」などと
若干の不安もあったのですが、観光客がたくさんやって来ますので、Tシャツだろうが短パンだろうが大丈夫でした


どーですか。家人は「Cheese Cake Choice」(チーズケーキ・チョイス)をオーダーしました。
このチーズケーキ、ワタクシも少しいただいたのですが、濃厚で美味しいケーキですわ


飲み物はチョイス出来るのですが、家人は「ラテ・マキアート」をチョイスしました。
ワタクシは欧州はチェコ、ポルトガル、そしてハンガリーを訪ねただけですが、
どの国に行ってもコーヒーが美味しいのは、欧州がかつて広大な植民地を持っていた名残りでしょうね


ワタクシは「Sorbet Cup」(シャーベット・カップ)をいただきました。
ラズベリーのシャーベットが甘酸っぱく、実に実に美味しかったんですよ


ピアノの生演奏も始まりました。どこからどこまでもゴージャスですなぁ。
ちなみに価格もゴージャスでして、8000フォリント(約2900円)でした。
日本だと「そんなものかなぁ」という価格ですが、ハンガリーではビックリする価格設定です。
なにせ前日、前々日の夕食が7000フォリントでしたからねぇ

New York Cafe…1073 Budapest, Erzsébet krt. 9-11.

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


欧州に旅行に行くと、カフェのメニューに紅茶が載っていなかったり、載っていても隅に小さく載っているだけなんです。
英国はインド、スリランカという茶の産地を植民地に持っていたので、紅茶を飲む文化が広まったのですが、
他の欧州の国々には茶を飲む風習が広がらなかったのですね。そういうところにも歴史を感じられるのが興味深いです。



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