よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

醤油の香り漂う町並み-和歌山県湯浅町

2024年04月03日 | 和歌山
Yuasa Town, Wakayama Pref.

さてさて、ワタクシ達は湯浅町「重要伝統的建造物群保存地区」を散策していました


こういう町並みには赤い丸型の郵便ポストが似合います。この郵便ポストは1901年から製造が始まったのですが、
それまでの郵便ポストって黒色だったんですよ。黒色だと夜は見えにくいということもあり、
イギリスで採用されていた赤いポストが日本でも採用され他そうなんです。
現在の四角い形のポストは1950年から製造が始まったということです


「たばこ」「切手」「印紙」…こういう看板も、すっかり見ることは無くなりましたね


この日は快晴。気持ちのいい散策を楽しむことが出来ました


ここ湯浅は「醤油発祥の地」として知られています。醤油造りの始まりは、遥か中世の時代にまで遡ります。
鎌倉時代の禅僧覚心が1249年に宋に渡り、径山寺などでの修行の傍ら、径山寺味噌の製法を習得し1254年に帰国します。
覚心はこの製法を人々に伝授し、湯浅で味噌が盛んに作られるようになりました。
味噌を造る過程で、野菜から水分が染み出し桶に溜まります。それまでは捨ててしまっていたんですが、
あるとき、その一滴を掬ってなめてみると何ともいえない芳醇な味がしたそうです。この旨味に満ちた汁で魚や野菜を食べれば、
きっと美味しいに違いないと考えた湯浅の人々は、この汁をもっと作ろうと工夫を重ねたのことで醤油が生まれたそうなんですよ


この堀は大仙堀といいまして、かつてはここで船に醤油を積み込み各地へ出荷していたんですね


この「角長醤油」ですが、湯浅で鎌倉時代より、750有余年にわたって受け継がれてきた伝統の醸造法を現在に伝える
湯浅で唯一の手づくり醤油の醸造蔵です。ここの醤油、本当に美味しいんですよ。
この界隈を歩いていると、醤油の香りが漂っているんです。その匂いを嗅ぐと「ああ、湯浅に来たんだ」と実感しますわ


こちらは「太田久助吟製」という金山寺味噌のお店です。江戸時代から醤油醸造を営み、戦後、金山寺味噌専業になりました。
昔ながらの手作業で時間をかけて丁寧に仕込み、2~3カ月の熟成を経て店頭へ味噌を並べるそうですが、
ワタクシ、ここのお店よりも美味しい金山寺味噌は食べたことがありません


ではでは、さらに湯浅の町の散策を続けていきますね

使用したカメラ:4、6、7枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


「所変われば品変わる」と言いますが、醤油も地域によって味が違うんだなぁって思います。
家人は大分県出身なんですが、家人の実家に行ってお刺身を食べると、醤油が甘いのでビックリしました。
実家の皆さんは「九州の醤油は甘いんですが、南に行くほどさらに甘くなるんですよ」と笑ってました。
ただ、その甘い醤油で煮物を作ると美味しいんですよねぇ。



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