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ぽかぽか春庭「美しき漆 in 日本民芸館」

2023-07-02 00:00:01 | エッセイ、コラム


20230702
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩梅雨()美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸 in 日本民芸館

 朝鮮や日本の民具に美を見出した柳宗悦。陶磁器や織物、漆器を収集しました。民芸館所蔵の漆器の展示を観覧。

 日本民芸館の口上
 本展は、館蔵する日本と朝鮮の漆工芸を展覧するものです。日本漆工には柳宗悦(1889―1961)が好んだ「漆絵」が描かれたものが多く見られ、朝鮮漆工では貝片で模様を象った「螺鈿」が施された箱類が一際目を引きます。両国の優品に加えて、黒田辰秋(1904―1982)や丸山太郎(1909―1985)ら工芸作家の作品も紹介し、日本民藝館の漆工芸の真髄をご覧頂きます。  

 民芸館入口


 今回の特集は日本と朝鮮の漆器ですが、25年ぶりの民芸館ですから、陶磁器も染織もじっくり眺めました。
 食器も着物も、美しい。ただ、庶民が気軽に日常生活に用いることはできなくなってしまった作品ばかりです。 

展示室


 日本民芸館所蔵陶磁器
 柳宗悦の盟友河井寛次郎や濱田庄司 の陶磁器作品も展示され、朝鮮と日本の陶磁器がさまざまな意匠で並んでいました。



 日本民芸館所蔵漆器
 
 漆器弁当箱      漆器燭台
 

 漆器箱18世紀朝鮮    漆に螺鈿の箱 朝鮮
 漆器盆相撲絵


 染織


 民間雑器とされていた陶芸品や民画に「美」を見出した柳の功績は大きいものですが、柳が民藝を芸術として評価して以来、手仕事の品物はそろって高価なものになりました。作る手間暇と作り手の苦労を思えば高価になるのもうなずけるのですが、われらの手には入らないものになってしまったのは残念。お椀も重箱も使ってこその「日用の美」と思うのですが、美術館に飾られているのを眺めるだけに。
 民藝として展示されている高価な陶器や織物を眺めながら、日常生活では100均のお皿やお椀を使う生活もそれはそれ。100均ものにも「美」を見出しましょう。

2階 大展示室の外側ロビー


<つづく>
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