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ぽかぽか春庭「日本民藝館西館(旧柳宗悦邸)」

2023-07-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
20230701
ぽかぽか春庭アート散歩>2023建物散歩梅雨(3)日本民芸館西館(旧柳宗悦邸)

 二十年ぶりくらいに、日本民藝館を訪れました。ぐるっとパス利用で美術館をめぐることがほとんどだったので、ぐるっとパスが使えない民藝館は、よほど特別な見たい企画展示がない限りは行く気が起きなかったのです。「生誕100年柚木沙弥郎展 」は見たいと思っていたのに、退職のごたごたをやっているうちに終わってしまいました。

 昔訪れたときは西館(旧柳宗悦邸)は公開されていなかったので、西館公開日(第2水曜日第2第4土曜日)に出かけることにしました。6月14日、ときおり雨もぱらつく一日でしたが、午前中民藝館と午後旧前田邸を訪問できました。 
 どこに行くにも道に迷う私ですが、25年前にきたときをうっすら思い出して今回は迷わずに民藝館に到着。道なりに進んで一度右折するだけなので、迷うような道ではないけれど、地図を見ながら反対方向に行ってしまうのがいつもなので。

民藝館の柳邸解説
 本館道路向いに建つ西館(旧柳宗悦邸)は、栃木県から移築した石屋根の長屋門と、それに付設した母屋からなっている。日本民藝館開館1年前の1935年に完成、母屋の設計は旧館と同じく柳宗悦。72歳で没するまで、宗悦が生活の拠点とした建物である。2021年に東京都指定有形文化財(建造物)に指定された。

 西館長屋門

 西館の玄関を入ってすぐ前にあるのは、柳兼子記念室。柳宗悦の妻兼子(1892-1984)が使用したピアノなどが展示されていました。
 民藝館の解説
 兼子は日本を代表する声楽家で、大正初期の楽界創生期より盛んな演奏活動を行い、近代声楽法の確立に大きく貢献した。戦後は国立音楽大学の教授に就任、1965年には女性初の芸術院恩賜賞を受賞した。その生涯を顕彰するため2010年4月より開室している。

 1階食堂
 食堂となりの居間


 1階客間

 2階への階段


 2階は柳宗悦の書斎と柳宗悦記念室が公開されています。(民藝館解説写真)
 

 生涯をかけて民芸運動を推し進めた柳宗悦。自ら設計した家ですから居心地が良かったろうと思います。1935年に竣工したときから72歳で亡くなるまで30年ほどをこの家で過ごしました。

 自分の好きなことをひたすらに追い続ける人生をすごした人、うらやましい。民藝を追求した柳や植物学に邁進した牧野富三郎、幸福な生涯だったとうと思います。

<おわり>
コメント
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