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■近藤武義・幸子水彩画展 ともに歩んで159歳(2月25日まで)

2007年02月21日 22時35分18秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 近藤武義さん、幸子さんご夫妻は、日本水彩画会の北海道支部展などでよく作品をお見かけします。
 おふたりとも写実的な画風といえますし、二人展などもひらいておられるので、ウカツな筆者などはついおふたりをセットで見てしまうのですが、会場の「北都館」のご主人によると、お二人の先生は別なんだそうです。そういわれて見ると、そっくりだと思っていた画風も、微妙に異なるようです。
 まるめて言うと、武義さんは丹念に筆を置いていくやり方、幸子さんのほうが筆使いに伸びやかさがあるようです。

 しかし、今回の展覧会にかぎって言えば、いちばんはっきりとした違いは、題材です。
 武義さんが11点とも風景画なのに対し、幸子さんは7点のうち1点だけで、のこる6点はいずれも静物画です。

 冒頭の画像の右側は武義さんの「雪どけの街」。
 北大正門附近から門の外側を見て描いているそうです。
 中央は幸子さんの「がくあじさいなど」。
 左は、武義さんの「北大第二農場」です。

         
 こちらの画像は、左が幸子さんの「卓上静物」、右が武義さんの「函館の教会」です。
 幸子さんの絵には、パイプや、菊を盛った陶製ジョッキのほか、さっぽろ文庫とおぼしき本も見えます。

 武義さんの「秋色」は、中央に小川の流れる公園がモティーフ。
 まだ緑の木、うすく色づいている木、すでに葉がだいだい色に変わっている木、常緑樹など、さまざまな紅葉の段階の木をていねいに描いています。
 「公園の一隅」も、真っ赤なツツジなど、いろんな色の木々が描き分けられています。
 「円山の秋」となると、緑の木が減り、だいぶ秋も深まってきた様相です。

 ほかに、札幌市資料館を描いたとおぼしき「アジサイ」や、「春遠からじ(円山)」「ショウブ園」「円山の春」「道庁の夏」。

 幸子さんの唯一の風景画は「看板のある路地(南仏)」。
 中央から石段を上がっていく路地で、右手前には熱帯植物が茂り、その奥には、画家のアトリエや、アンティークショップの看板が出ています。明るい光が印象的です。

 ほかに、人形を題材にした「なかよし」や、「ランプのある静物」「初秋のたより」「静物(なすなど)」。 

2月19日(月)-25日(日)9:00-22:00(最終日-18:00)
カフェ&ケーキ&ギャラリー北都館(西区琴似1の3-1-14)

□地図


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4 コメント

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Unknown (toledo)
2007-02-22 02:54:43
近藤さんとは、学生時代、釧路の水彩サークルでごいっしょしました。すごく達者で、羨望の気持ちで拝見したのを覚えています。ぜひ、また拝見したいものです。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2007-02-22 21:33:13
tokedoさん、こんばんは。
ずいぶん夜遅いですね。
近藤さんは堅実なタッチで、ほんとうにお上手ですね。
誰にも受け入れられる絵だと思いました。
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近藤ご夫妻の水彩画展を終えて (北都館)
2007-02-26 16:38:55
やないさん、掲載ありがとうございました。
近藤ご夫妻の水彩画展無事終了しました。
きれいでやさしい絵の飾られた店内はなごんだ雰囲気につつまれ、
多くの絵画ファンが集まり、みなさま感動されていました。
また6点もの絵が売れ、ご夫妻も満足の様子でした。
みんなが、しあわせなひとときを過ごせたと思います。感謝。
これからも絵を通じて多くの方とふれあい、豊かなくらしと文化を育んでいきたいと思います。
   絵好き 北都館ギャラリー  松浦
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2007-02-26 21:11:57
>北都館さま
 コメントありがとうございます。
 今後もスケジュールなど教えてください(4月分は判明していますが、3月分を知らせてください)。

 それにしても、6点も売れたとは。
 すごいですね。
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