丸島均さんというのは、札幌の美術業界では有名な方だと思うが、日々ギャラリーをまわって栄通記というブログを書いておられる。つまり小生とよく似たことを、しかも小生を上回る熱心さでやっていらっしゃる方である。
ただし、筆者はほとんど読まなくなって久しい。失礼ながら、写真がアレだし、事実関係に誤記が散見されるのだ。(小生に言われたくないかもしれないが…。)
今回のように、ギャラリーが空いている冬の時節に、アートスペース201の5室すべてを借り切って、ブログを書く立場からさらに発展して展覧会を開くというのは、たいしたものだと思う。自分にはとてもできない。もっとも、もし自分が似たような企画をしたとしても、「梁井朗と…」などという展覧会タイトルには絶対にしないだろうと思う。そんな恥ずかしいことはとてもできない。
それはさておきこの展覧会は、6階が「人を撮る・展」「日常を撮る・展」という写真展がふたつと、「対展」(2点一組の写真を中心にした美術展)の計三つ、5階が「元気展」「LOOP」の二つからなっている。
「LOOP」は、下にリンクをはっておいたが、札幌の画家鈴木悠高さんが全国の知り合いの作家に声をかけたグループ展で、札幌での開催は5年ぶりだ。案内状に「企画:丸島均 鈴木悠高」とあるのは、そういう事情だからであろう。
ここでは「LOOP」を手短に紹介する。
案内状や公式サイトには「多様な地域・ジャンル、境界を超えた活動を目指すノマド(遊牧民)的表現者集団」と書いてある。
冒頭は鈴木さんの「Act01」「Act02」「Act03」。
それより「創作という哲学を明らかにする行為 Don't consentrate on the finger or you will miss all that heavenly glory.」というタイトルのほうがなんとなくしっかりくる。なお「consentrate」は「concentrate」でないかと思うのだが、原文のまま。
出典は、教えてくれなかったけど、いちばん下にYoutube をはっておいた。
周到な計算と、即興性との両立を実現させようとしている絵なのだろうと思う。
カトウタツヤさんはいっさい題名をつけていない。人物をモティーフとした8点。
写実的なように見えて、どこか寓意的な感じもする。
唯一の立体は佐々木仁美さん「メンターは消えた」。
お守りのような置物のような砲弾のような、安定感のある立体。
東影美紀子さんの版画。「ピッチャー」「ムコウの景色」など、ささやかな世界。
結婚して前回から姓が変わりました。
小崎慎介さんは、夜に撮ったピンボケ風景写真をもとにした版画作品。
人間の視覚を問い直すようなユニークな作品だ。「ちゃんと見えていない」ほうが、かえって表す世界の広さを感じさせる、ともいえるような、余韻のある作品。
「キラキラをみつけるために、雨上がりとか夜中とか、目を細めて歩いています。」
と作者のコメント。
写真を撮るのを忘れたが、野嵜貴子さんの絵画4点がなかなかユニーク。
「春の嵐」は壊れたビニール傘がモティーフだし、「平成七年」は畳の上の百円玉に小さな魚が身を横たえているという図。平成七年というのは、100円玉に刻まれている年号だ。
お墓の絵もあり、「これは誰か買う人、いるのかなあ」という話になっていました。
ほかに黒石美奈子さん、三上詩織さんが出品。三上さんは「魅噛 MIKA(三上詩織)」名義で5点。
2015年2月5日(木)~10日(火)午前10時~午後7時
アートスペース201 (札幌市中央区南2西1 山口中央ビル5階、6階)
□loop http://loop-art.info/index.htm
□カトウタツヤさんのサイト http://tat1500cc.com/art/
関連記事へのリンク
■LOOP EXHIBITION ■続き (2010)
■All Japan Under 40 Collections(2009)
■カトウタツヤ個展「浮遊感」 (2014)
■第2回 グロウアップ (2010)
■「グロウ アップ【GROW UP】」若手作家応援プロジェクト(2009)
■加藤達哉作品展 (2007)
■佐々木仁美個展 (2014)
■アトリエBee hive展 2014
■第2回 粋ふようアート展 (2013)
以下、鈴木さんの関連記事
■第41回北海道抽象派作家協会展 (2014)
■モダンアート協会北海道支部展 (2013)
■北海道抽象派作家協会、秋季展(2013)
【告知】鈴木悠高展(11月14~19日、銀座)■鈴木悠高個展 -Evolution-vol.4-(2009)
■鈴木悠高・個展-Evolution- vol.5(2010年10月)
■第37回 北海道抽象派作家協会展(2010年4月)
■LOOP EXHIBITION(2010年2月)
■抽象三人展-石川潤、風間虹樹、鈴木悠高 (2009年11月)
■第三十三回北海道抽象派作家協会秋季展 (2009年10月)
■キャバレーたぴお 10年展最終章(2009年7、8月)
■北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展(2009年7月)
■第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)
■対磁 TAIJI-平面と立体による二人展-鈴木悠高 林教司(2009年2月)
■All Japan Under 40 Collections(2009年2月)
■異形小空間14th(2008年12月-09年1月)
■第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年10月)
■鈴木悠高展-Evolution-vol.3(2008年11月)
■TEN展 II (2008年9月)
■第三十五回北海道抽象派作家協会展 (08年4月)
■鈴木悠高展 The following world of evolution (2007年)
Bruce Lee - "It is like a finger pointing away to the moon" HD (sub Español)
ただし、筆者はほとんど読まなくなって久しい。失礼ながら、写真がアレだし、事実関係に誤記が散見されるのだ。(小生に言われたくないかもしれないが…。)
今回のように、ギャラリーが空いている冬の時節に、アートスペース201の5室すべてを借り切って、ブログを書く立場からさらに発展して展覧会を開くというのは、たいしたものだと思う。自分にはとてもできない。もっとも、もし自分が似たような企画をしたとしても、「梁井朗と…」などという展覧会タイトルには絶対にしないだろうと思う。そんな恥ずかしいことはとてもできない。
それはさておきこの展覧会は、6階が「人を撮る・展」「日常を撮る・展」という写真展がふたつと、「対展」(2点一組の写真を中心にした美術展)の計三つ、5階が「元気展」「LOOP」の二つからなっている。
「LOOP」は、下にリンクをはっておいたが、札幌の画家鈴木悠高さんが全国の知り合いの作家に声をかけたグループ展で、札幌での開催は5年ぶりだ。案内状に「企画:丸島均 鈴木悠高」とあるのは、そういう事情だからであろう。
ここでは「LOOP」を手短に紹介する。
案内状や公式サイトには「多様な地域・ジャンル、境界を超えた活動を目指すノマド(遊牧民)的表現者集団」と書いてある。
冒頭は鈴木さんの「Act01」「Act02」「Act03」。
それより「創作という哲学を明らかにする行為 Don't consentrate on the finger or you will miss all that heavenly glory.」というタイトルのほうがなんとなくしっかりくる。なお「consentrate」は「concentrate」でないかと思うのだが、原文のまま。
出典は、教えてくれなかったけど、いちばん下にYoutube をはっておいた。
周到な計算と、即興性との両立を実現させようとしている絵なのだろうと思う。
カトウタツヤさんはいっさい題名をつけていない。人物をモティーフとした8点。
写実的なように見えて、どこか寓意的な感じもする。
唯一の立体は佐々木仁美さん「メンターは消えた」。
お守りのような置物のような砲弾のような、安定感のある立体。
東影美紀子さんの版画。「ピッチャー」「ムコウの景色」など、ささやかな世界。
結婚して前回から姓が変わりました。
小崎慎介さんは、夜に撮ったピンボケ風景写真をもとにした版画作品。
人間の視覚を問い直すようなユニークな作品だ。「ちゃんと見えていない」ほうが、かえって表す世界の広さを感じさせる、ともいえるような、余韻のある作品。
「キラキラをみつけるために、雨上がりとか夜中とか、目を細めて歩いています。」
と作者のコメント。
写真を撮るのを忘れたが、野嵜貴子さんの絵画4点がなかなかユニーク。
「春の嵐」は壊れたビニール傘がモティーフだし、「平成七年」は畳の上の百円玉に小さな魚が身を横たえているという図。平成七年というのは、100円玉に刻まれている年号だ。
お墓の絵もあり、「これは誰か買う人、いるのかなあ」という話になっていました。
ほかに黒石美奈子さん、三上詩織さんが出品。三上さんは「魅噛 MIKA(三上詩織)」名義で5点。
2015年2月5日(木)~10日(火)午前10時~午後7時
アートスペース201 (札幌市中央区南2西1 山口中央ビル5階、6階)
□loop http://loop-art.info/index.htm
□カトウタツヤさんのサイト http://tat1500cc.com/art/
関連記事へのリンク
■LOOP EXHIBITION ■続き (2010)
■All Japan Under 40 Collections(2009)
■カトウタツヤ個展「浮遊感」 (2014)
■第2回 グロウアップ (2010)
■「グロウ アップ【GROW UP】」若手作家応援プロジェクト(2009)
■加藤達哉作品展 (2007)
■佐々木仁美個展 (2014)
■アトリエBee hive展 2014
■第2回 粋ふようアート展 (2013)
以下、鈴木さんの関連記事
■第41回北海道抽象派作家協会展 (2014)
■モダンアート協会北海道支部展 (2013)
■北海道抽象派作家協会、秋季展(2013)
【告知】鈴木悠高展(11月14~19日、銀座)■鈴木悠高個展 -Evolution-vol.4-(2009)
■鈴木悠高・個展-Evolution- vol.5(2010年10月)
■第37回 北海道抽象派作家協会展(2010年4月)
■LOOP EXHIBITION(2010年2月)
■抽象三人展-石川潤、風間虹樹、鈴木悠高 (2009年11月)
■第三十三回北海道抽象派作家協会秋季展 (2009年10月)
■キャバレーたぴお 10年展最終章(2009年7、8月)
■北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展(2009年7月)
■第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)
■対磁 TAIJI-平面と立体による二人展-鈴木悠高 林教司(2009年2月)
■All Japan Under 40 Collections(2009年2月)
■異形小空間14th(2008年12月-09年1月)
■第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年10月)
■鈴木悠高展-Evolution-vol.3(2008年11月)
■TEN展 II (2008年9月)
■第三十五回北海道抽象派作家協会展 (08年4月)
■鈴木悠高展 The following world of evolution (2007年)
(この項続く)