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示現会北海道作家展(7月11日まで)

2006年07月09日 00時44分32秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 会場の「道新ぎゃらりー」のサイトに、展覧会のわかりやすい紹介が出ていたので、そっくり引用します。

 示現会は日展系洋画の公募団体で、毎年4月東京都美術館で開催されています。来年は4月5日から16日まで第60回展が開催される予定で、東京の六本木に新設された国立新美術館で最初に展示される公募団体展となります。
 示現会北海道作家展は、北海道に在住する示現会関係者の有志が全道から作品を持ち寄って示現会展に出品した作品などを展示します。風景画と人物が主体で、作風は写実傾向です。今回は小品も一部展示する予定です。
 これまでに1994年にアートスペース201で一度開催されましたが、暫く中断し、その後2000年から北海道示現会展として大通美術館、札幌市民ギャラリーなどで開催されました。今回は名称を示現会北海道作家展と改め、「道新ぎゃらりー」で開催することになりました。(後略)

 石川孝司「北の駅」(F80)
 網走の藻琴駅がモティーフ。雪の中の木造の駅舎が、まじめな筆致で描かれています。

 稲船正男「閉ざされた港」(F60)
 こちらはおなじオホーツク海沿岸でも、知床のウトロ。端正な筆遣いで、巨岩と、停泊している漁船群を描いています。流氷のため出港できなくなった冬の港です。

 草刈喜一郎「鉄塔のある輪車路」(F25)
 傾いたトタン小屋と鉄塔。とりたてて特徴のある風景を描いているのではありませんが、やわらかいおだやかな色調と光の加減は草刈さんならではです。

 下田敏泰「早春の漁川」(F80)
 漁川(いざりがわ)は千歳の川で、下田さんは一貫してこの川の冬景色を描いています。モノトーンだった以前の作品に比べると、さりげなく赤や青などさまざまな色が岩の上に散らされ、早春らしいあたたかみを感じさせます。

 藤田敏次「冬の牧舎」(F80)
 近景に3本の裸木、遠景にマンサードルーフの牧舎やサイロを配して、奥行き感を出しています。雪の描写も自然だと思います。

 ほかの出品作は次のとおり。

岩佐邦夫「工場に沿う石狩川」(F80)「河に沿って」(F15)「黄色いバラ」(F3)
河越幸子「ペルーのファミリー」(F30)「造花」(F10)「猫」(F10)
菊地孝子「ステージの合間」(F60)
末永時雄「猟果」(F80)
中村昭夫「晩秋の裏大雪高原」(F60)「ベネチアの小運河」(F10)
橋本美智子「浜小屋」(F60)
深田博司「ロッキー(B)」(F100)「ロッキー遠望」(F15)
藤田敏次「外房海岸」(F8)
米澤榮吉「冬の河畔」(F10)「積丹の海」(F10)「河畔」(F8) 

7月6日(木)-11日(火) 10:00-18:00
道新ぎゃらりー(中央区北1西2、札幌時計台ビル地下 地図A)

□示現会のサイト


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