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Dala Spaceに行ってきました■オープン記念作品展(11月25日まで)

2007年11月24日 23時35分56秒 | 情報・おしらせ
 
 ご存知の方も多いと思いますが、ダム・ダン・ライさんは1973年ヴェトナム生まれのアーティスト。札幌から留学していた漆作家の渡辺ひろ子さんと結婚して、いまは拠点をこちらに移し活発に絵画や彫刻の制作・発表をつづけています。

 小樽市の、銭函よりやや小樽市街寄りの春香町というところに築50年の中古住宅を見つけ、昨年1月、全面的な改装作業に着手。
 床を代え、屋根をすこし延ばして塗り替え、窓はつぶしてギャラリーの壁にし、一部を吹き抜けにし、システムキッチンを譲り受けて設置し…といったことを、コツコツつづけ、ようやく11月にアトリエ兼ギャラリー「ダラ・スペース」としてオープンしました。
 いやー、すごいです。大工仕事の苦手な身としては、ひたすら感服するのみです。
 昨年ダムさんは札幌でFRPや大工のアルバイトをしていたそうで、そこで学んだ技が生かされています。

          

 ちょうど、2日から25日までオープン記念作品展と称して、友人たちによる小品展をひらいています。
 作品の横に、出品者の自画像が描かれているのがおもしろい。ここからほど近いところにアトリエのある渡辺行夫さんの自画像がすごく似ていて笑えました。
 ちなみに、彫刻家の水谷のぼるさんのアトリエは、小川を挟んですぐです。

 この中古住宅を選んだ理由としては、右側に流れている小川の存在が大きいようです。
「夏は子どもの遊び場になるし、バーベキューもできるし、いいね」
とダムさんは笑います。すぐ横に川や滝があるのは、風水からいっても、良いことなんだそうです(ちなみに筆者の家もすぐ下を望月寒川が流れているけれど、川までの高低差が相当ある)。

          

          


 暖房は、石炭ストーブにまきを入れて使用しています。
「20、30代の人は何も言わない。50代以上の人はなつかしがりますね」

 ゆくゆくは企画のギャラリーとして定着させたい-と夢を語るダムさん。
 記念展のあとは、じぶんの個展や、自らのコレクションであるベトナム人作家の作品展を開催する予定とのこと。
 厳冬期で客足のにぶる1-3月はギャラリーは閉めて制作に専念するそうです。
「来年だいぶ展覧会の予定を入れちゃったからね。ベトナムには戻らず、作品を作りますよ」

 出品作は次のとおりで、あらためてダムさん夫妻の交友範囲の広さがしのばれます。
伴翼「植物たち」
阿部有未「humo」
鈴木吾郎「湖・風・雲」
前川アキ「明ける 季節」
佐々木雅子「玩具供養-弥勒」
水谷のぼる「ヤンゴンの阿弥陀たち」
渡辺ひろ子「SPIRO(息づく)」
ダム・ダン・ライ「雲」「Red River」
田中伊久里「やま」
中川多理「REPETITIONS №51」「REPETITIONS №52」
藤沢レオ「尚」
菅原尚俊「栄枯の調べ」
鳴海伸一「Rain Forest」
渡辺行夫「織り成す」
坂東宏哉「土(earth)」
矢崎勝美「COSMOS」
谷口明志「線」
国松希根太「星ノ上」
浅井憲一「螺旋」
Dinh Cong Dae「Mask」
山田吉泰「Window」
菅定「FOOT PROOF-mambo」  


ギャラリーオープン記念作品展=07年11月2日(金)-25日(日)11:00-19:00
Dala Space(小樽市春香町292)
http://www.dalaspace.com/

 JR手稲駅南口、地下鉄東西線宮の沢駅から「張碓」「小樽」行きバスに乗り「西春香」降車、まっすぐ国道5号を小樽方面に3分ほど歩くと、大きな看板あり。
 駐車スペースもあるので、ダムさんにきいてください。
 オーベルジュ・セ・ラ・セゾンやオーンズスキー場などがわりと近いです。
 バスは1時間に2本。うち1本はJR札幌駅から出て、宮の沢駅と手稲駅を経由しますが、札幌駅から行くとたいへんな時間がかかるので、おすすめできません。
 手稲駅からだと410円。





PLUS One Groove(07年夏)
New Point(07年1月、画像なし)
TIK TAK SHOWING(05年、ダム・ダン・ライさん企画)
New Point(04年)
DAM DANG LAI Exhibition(04年、画像なし)
Dam Dang Lai展(03年)
DAM DANG LAI Sculupture Exhibition(03年、画像なし)


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