伊藤隆一「北の森たち」 百合が原公園(2)

（承前）

　札幌市北区の百合が原公園にあるモニュメント4基を紹介するシリーズの2回目。

　今回の「北の森たち」は、園内の案内板で次のように解説されています。

三本の松の木と40羽の飛ぶ鳥で構成されており、百合が原公園のシンボル塔ともなっている。

　


　40羽もいないように見えますが…。

　周囲は、ラベンダーが植えられ、とてもきれいでした。
　多くの人がやすらっていました。





　伊藤隆一さんは道教大教授として漆工芸を教え、のちに道都大に転じました。
　しかし、一工芸作家にとどまらず、北海道デザイン協議会会長や北海道フィンランド協会理事長を務めるなど、幅広い活動ぶりでした。道教大では野球部の部長も引き受けていました。「世界のおもちゃ」「木彫工芸―彫り・塗りの基本から作品制作まで」「北の生活宅配便」といった著書もあります。
　明るく気さくな、親分肌の性格で、道内の文化向上や後進の指導に尽くしていましたが、2000年に67歳で死去しました。

　似たタイプの作品は、南区の石山陸橋近くにも立っています。
　シンプルで、風景を引き立ててる作品だと思います。




　最後は影です。


（この項続く）