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フロアヶ峰■そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト2014(5) 

2014年10月14日 01時14分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前

 「フロアヶ峰」(渡邊俊介)は、メーン会場のひとつ「旧北炭清水沢火力発電所」の南にある。

 会場の受付の前の道を、さらに進んだところにある。



 しかし、筆者は、案内表示を見つけることができず、かなり道に迷って、車を右往左往させた。

 その際、炭住街の空き地というか公園のバックネットに黄色いハンカチが結ばれているのを見つけた。



 これは、何なんだろう。

 映画「幸福の黄色いハンカチ」で知られる「想い出ひろば」は、おなじ夕張でも日吉地区にある。

 清水沢からはかなり離れている。



 とはいえ、筆者も一瞬だまされてしまうところであった。

 話を戻す。

 ズリ山は、その名のとおり、炭鉱から出た石炭以外の石ころなどを積み上げてできた人工の山である。

 この山も60メートルぐらいはありそうだ。

 ただでさえ、山に囲まれた夕張に、あらためて新しい山をこしらえるのだから、たいへんなものだ。

 登山口?のたもとに車を置いて、山道を登りだす。

 地元の人やボランティアが、このように、山道を整備しているのである。

 木製のベンチのようなものも、ところどころに置いてある。
 箱型の、頑丈そうなつくりだ。

 途中からの、清水沢地区の眺望も良い。

 登ること10分余り。

 頂上が見えてきた。




 作品は、要するに、展望台であった。

 設置作業自体よりも、この場所に部材を運び込むのが大変だっただろうと推察される。

 眺めはものすごく良い。
 人工の山なので、360°のパノラマとなって、周囲が見渡せる。
 もちろん、夕張全体ではなく、清水沢地区だけであるが…。



 ついさっきまでいた、旧北炭清水沢火力発電所の建物も見える。
 さすがの迫力だ。

 右側にはダムも見える。
 送電線と鉄塔の連なりは、今回のアートプロジェクトのテーマに合致している。




 夕張川。
 この上流に、また新たなダムが造られる。






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