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■石垣渉 水彩画の世界展 (4月20日で終了)

2008年04月24日 20時19分58秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 会期終了まぎわの展覧会場にすべり込むと、出品作の題名パネルの大半に、売約済みであることを示す赤い丸がついていました。
 この不景気の北海道で、これほど絵が次々と売れていくのは、石垣さんの展覧会以外では見られない現象です。
 比較的安いのが一因なのは間違いないでしょうが、やはり、作品に魅力があるからなのでしょう。
 石垣さんの絵は、たしかにリアルです。一般的な水彩画ということばからは、想像もつきません。しかし、ただ「写真みたい」というのとは、異なると思います。そこには、風景に寄せる作者の強い思いがあって、それが見る人にも伝わってくるのでしょう。

 冒頭の画像は「土の匂い」。
 遠景に、積まれたわらが見えるので、これは晩秋の畑であることがわかります。
 低い目線が印象的です。
 単なる絵はがきには、絶対になりそうもない風景です。 

 


 「晩秋の黄色」「1本の木」。
 今回も石垣さんは、道央や美瑛などの何気ない風景をモティーフにしています。

 今までに比べ倍の制作日数を費やした絵も多い-という石垣さん。
「これまで通りだったら、そんなに苦労しないです。やはり新しいことにチャレンジしているから。空気の湿り気のようなものを表現したかった」
と話し、手応えを感じているようでした。


          

 出品作は次のとおり。
「キカラシ畑」
「朝の湿原」
「山の冬ごもり」
「晩秋の黄色」
「1本の木」
「海I」
「海II」
「秋の羊蹄山」
「牧場の朝」
「丘の秋」
「朝日に照らされる樹氷」
「花畑の向こう側」
「SORA」
「真夏の青空」
「雲が雪を隠す時」
「雪解けの水」
「極寒の中で」
「土の匂い」
「凍り道」
「星座のワルツ」

 「星座のワルツ」のみ、「この指とまれ」展で発表済み。あとは新作のようです。

 石垣さんは1979年生まれ、札幌在住。
 北海道新聞の夕刊小樽・後志版に「しりべし旅日記」を連載するなど幅広く活躍しています。


08年4月15日(火)-20日(日)11:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーエッセ(北区北9西3 地図A)

□行雲流水 石垣渉 水彩画の世界 http://www.ishigaki-w.com/

07年の個展
03年の個展(画像なし)


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