北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■山田吉泰彫刻展 (2013年9月5~27日、札幌)

2013年09月26日 23時31分48秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 札幌のベテラン彫刻家、山田吉泰さんの個展を見るのは、久しぶりである。
 残念ながら、今回は、道展などで見るような大作はなく、小品ばかりだったが、この方が画廊での個展らしいといえるかもしれない。
 一部、子どもの像もあったが、大半は女性像。ただし、日展ふうの写実はなく、デフォルメの度合いは作品によりかなり異なっており、多様である。

 筆者が山田さんの彫刻を好きなのは、目に見えず、美術で表すのがむつかしい「風」というものを、人物彫刻でなんとか表現しようと、いろいろ試みているからだといってよい。
 いちばん大胆なのは「白い坐像」。スカートの前に大小の粘土の塊がいくつもある。
 「足を組む坐像」は、ワンピースの表面に鋭い直線がさっさっと走り、通り過ぎる風のようである。
 「バランス1」は、右足を後ろに高く上げて、右手で足首をつかんでいる女性。靴下を直しているのだろうか。あるいはバレエの練習だろうか。

 出品作は次のとおり。

立像(ブロンズ)
いたずらな風(ブロンズ)

白い坐像(石膏)
小さな風(石膏)
兆し・2
あんよは上手(ブロンズ)
少女(花)(ブロンズ)
バランス・1
バランス・2
女人坐像1(ブロンズ)
足を組む坐像1
足を組む坐像2
足を組む坐像3
想い
待つ
座像
女人坐像2
くつしたをはく
兆し1
座像4
婦人座像3
(特記のないものはすべてFRP製)


2013年9月5日(木)~27日(金)午前10時~午後5時(最終日~4時)、日祝休み
ギャラリー山の手(札幌市西区山の手7の6)


 関連記事
山田吉泰「再生」 ハルカヤマ藝術要塞 (2012)
北海道立体表現展’06
北海道立体表現展'03
山田吉泰彫刻展(2002年)
北海道立体表現展(2001年)




・ジェイアール北海道バス「発寒橋」から、約750メートル、徒歩9分。
(小樽方面行きの都市間高速バス、および「ていねライナー」などの快速は通過しますが、意外と便利です)

・地下鉄東西線「西28丁目」バスターミナルで、ジェイアール北海道バス「循環西21」「西21」にのりつぎ、「ふもと橋」降車、約140メートル、徒歩2分。「山の手7条7丁目」で降車した場合は、約470メートル、徒歩6分

・地下鉄東西線琴似駅か、JR琴似駅から、ジェイアール北海道バス「琴43 西野中洲橋線」(中洲橋行き)に乗りつぎ「ふもと橋」降車、約140メートル、徒歩2分
・地下鉄東西線琴似駅、JR琴似駅から、ジェイアール北海道バス「琴41 西野福井線」(五天山公園・福井えん堤前行き)か「琴42 西野平和線」(平和の滝入口行き)に乗り継ぎ「西野3条2丁目」降車、約490メートル、徒歩7分

・地下鉄東西線「発寒南」で、JR北海道バス「発41 西野福井線」(五天山公園・福井えん堤前行き)か「発42 西野平和線」(平和の滝入口行き)に乗り継ぎ「西野3条2丁目」降車、約490メートル、徒歩7分
(発寒南駅から歩いても約1.3キロ、徒歩18分です)

・北海道中央バス、ジェイアール北海道バス「西区役所前」から約1200メートル、徒歩16分(都市間高速バス、快速など全便が停車)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。