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本田明二彫刻展(4月30日まで)

2006年04月30日 00時05分54秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 本田明二(1919-89年)は、戦後の北海道を代表する彫刻家です。もちろん本郷新や佐藤忠良も、ビッグネームなのですが、道内(札幌)に拠点を構えていたというのが、本田の存在感大きいと思います。今回は、本田明二ギャラリーの所蔵する彫刻7点と、個人像の9点組み木彫レリーフ「鶴の舞」、それにエッチング4点とデッサン15点(裸婦が中心)が展示されています
 「鶴の舞」は、めったに見られない大作ではありますが、縁起モノでもあります。
 彫刻では、「けものと男」が、現在道立近代美術館(中央区北1西17)に展示中の「えものを背負う男」の系譜に連なる木彫。こちらは、背負っているんじゃなくて、両手に捧げ持っているんですが、平たい人物の処理などはよく似ています。
 「えもの」は、羽を後ろにそらし、首を曲げたフクロウの木彫。魚をつかんだ瞬間とおぼしき(ただし獲物は表現されていない)両脚が大きくデフォルメされ、力強さと安定感を与えています。
 ただし、ブロンズ小品の「仔馬(若駒)」や、エッチング「馬と少年」を見ていると、マリーニあたりからの影響は否定できないように思います。

4月25日(火)-30日(日)
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)


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