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夕張市美術館、正式に閉館へ

2013年09月21日 01時01分01秒 | 新聞などのニュースから
 8月下旬か9月初めの朝日新聞北海道版にちらっとでていましたが、北海道新聞は、空知版でしか伝えていないこともあって、ほとんどの人は知らないと思います(ネット検索では全く出てきません)。

 昨年2月、雪の重みで倒壊した夕張市美術館が、正式に廃止となりました。

 まあ、倒壊した時点で、いずれこうなるかなとは思っていましたが、美術館がなくなるというのは、それなりのニュースじゃないでしょうか。



 2013年9月3日の北海道新聞空知版から。

 【夕張】2012年2月に積雪で倒壊して休止中の市美術館が廃止されることが2日分かった。同美術館の指定管理者である夕張リゾートと市教委の間で損害の弁済などについて合意したためとみられ、市教委は10日開会予定の定例市議会に美術館設置条例の廃止案を提出する方向で調整している。

 美術館の建物は1970年ごろにボウリング場としてオープン。閉鎖後に市が買い取り、88年に美術館として開館した。市の財政破綻に伴い07年から加森観光子会社の夕張リゾートが運営している。

 美術館の倒壊後、500点以上の収蔵作品は市内の公共施設で保管。(以下略)


 この後、5日に続報が出ています。
 市議会の委員会の記事で
「指定管理者の加森観光から損害額約8500万円の弁済を来年3月末までに受けると報告した」
というものです。
 次いで19日、市議会本会議で、美術館設置条例の廃止が可決され、名実ともに夕張市美術館は無くなりました。

 公立であった美術館がなくなるのは道内では初めてと思われます。

 もちろん、建物よりも、所蔵コレクションのほうが大事なわけですが、こちらの保管を夕張市は今後、きちんとやっていけるのでしょうか?


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