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「ミクログラフィア」佐藤孝写真展

2006年03月28日 20時24分04秒 | 展覧会の紹介-写真
 おくればせながら行ってきました、うわさの写真展。偏光顕微鏡を使ったさまざまな物質(ヒトインシュリン、パントテン酸カルシウム、着色料などなど)の写真約50枚ですが、かつて見たことのないふしぎな光景です。
 オーロラや宇宙の星雲とも違う、もっとシャープできらびやかな世界。
 強いて言えば、一原有徳さんの版画に彩色すれば、こんな感じになるかもしれないと思いました。
 それぞれの写真には、宮沢賢治の「春と修羅」から採った詩句が添えられていました。科学に造詣の深かった賢治のこと、これらの顕微鏡写真も見ていて、華麗な詩のことばの参考にしたかもしれないと思うほどに、写真とことばがうまくマッチしていました。

3月17日(金)-29日(水)10:00-18:30、会期中無休
富士フォトサロン(中央区北2西4、札幌三井ビル別館 地図A)


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4 コメント

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モノタイプ? (sue)
2006-03-28 23:37:15
一原さんのモノタイプシリーズにとても似たものがあって、興味深く見ました。ひょっとして顕微鏡のレンズの前で起きる化学的な現象と、プレス機にはさまれる金属板とインクの間でおきる現象を、それぞれ写真と版画という「版」にうつし変えるということは、案外似た行為かもしれないと思ったのでした。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-03-29 05:44:54
sueさんこんにちは。

一原有徳さんとどこか似てますよね。
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懐かしい (Osho)
2006-03-29 08:57:10
大学4年の時、旧さいとうGで行なった3人展で、佐藤氏ご本人に「一原有徳さんに似てるね」と言われ、あろうことか一原作品を知らなかった愚かなワタシは、こういうコト(技法)やってる人いるんだーぐらいに思ってました。

当時岩見沢にこもっていたワタシは、ギャラリー巡りもせず公募展も道展を出して初めて見に行く始末。

直後に一原作品とほぼ同時に、艾澤詳子・鈴木誠子・永井みよ子作品に出会い、びっくりしました。愚かな田舎者。でも自由と可能性に満ちていた。

その年、佐藤氏からの紹介でご自身がオーナーをしている時計台ビル地下の喫茶「ドルチェ」で作品展をさせてもらいました。実質初個展。もう16年前かぁ。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-03-29 20:56:55
Oshoさんこんばんは。

どるちえがそんな前からあって、作品展をやっていたというのが驚きです。
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