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引き込み線跡のモニュメント 釧路の野外彫刻(7)

2008年09月19日 21時47分59秒 | 街角と道端のアート
承前

 自動車輸送が本格化する以前の時代は、鉄道の引き込み線が物流の大きな役目を担っていました。
 札幌でも、桑園駅附近から北大構内へと延びる線や中央卸売市場への路線、苗穂駅の近くから北側の自衛隊、札幌駅の附近から帝国繊維工場(現在のテイセンホール)などなど、あちこちに線路が敷かれていたのです。
 室蘭の製鉄所などは、ものすごい長さの引き込み線を擁していました。

 多くはモータリゼーションの進展にともなって廃止されましたが、釧路市内には、JR根室線から和商市場の南側にあった国鉄工場までの引き込み線が、かなり近年まで残っていました。
 筆者が1990年代初めに釧路を訪れた際、タクシーが線路をがたんがたんと超えたので、おどろいたものです。ただ、どの車も一時停止しておらず、すでに有名無実化していたようです。 

 現在、引き込み線の跡には、カラフルなモニュメントがたくさん配置されています。
 どれも、ユーモラスなかたちをしています。

 冒頭の画像で、背景に見えているのは、釧路地方合同庁舎です。


           

 右手は幸町公園。
 SL(蒸気機関車)が静態保存されています。
 北の方を向いて撮った写真です。


                  

           



 釧路地方合同庁舎、釧路市こども遊学館の南側を東西に走る「9丁目本通」には、ストーンヘンジのように、水色のモニュメントが環状に配されています。

 その道路の南、幸町9丁目と8丁目はいまも空き地です。

           


この項続く


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2 コメント

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テイセンって (SH)
2008-09-20 17:35:17
ヤナイさん、こんにちは。
”テイセン”ホールの意味を初めて知って驚きました。何気なく聞き流していました。
Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-09-21 07:55:31
正式名称は帝國製麻札幌工場だったような気がしますが、それじゃ「セン」にならないですな。
要するに、麻生から麻を運んできて繊維や糸を作っていたのです。

SHさん的にはプロレスの会場かな。

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