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ねがうこと、ゆだねること

水道橋博士『藝人春秋』☆草野仁

2014-09-28 | 
2012年に文藝春秋から発行された水道橋博士さん著作『藝人春秋』
が面白かった。2011年に分冊で電子書籍で発売されたものを、単
行本としてまとめはったもの。



テレビで活躍する芸人たちのことを、もともと2000年代前半にあち
こちに書いたものだから、芸人たちのその後も書かれている。時あせ
ず読ませる。

芸能界って知らないし、テレビで見る芸人たちは番組での役割や台
本がある程度ある中で演じているのだとすると、本書は仕事や番組
で一緒になった水道橋さんならではの視点で、16人の断面を愛情を
こめて語っていく。



それぞれの芸人で1冊になろうと思われる濃厚な凝縮力。みな知られ
た話が多いのだろうけど、ボクには初めての話が多かった。最も空
白というか、ボクが知らなかったのが草野仁さんのこと。

”草の人”という草食系の名前からは想像できない、肉食系の
「最強伝説」の数々の逸話  (p.70)

高校生は陸上部で100メートルを11秒2!それを数学教師の父親が
勉強しろと退部させられる。大会にでていたら、優勝レベル。

実際、後に調べたのだが・・当時のインターハイの優勝タイムが
11秒2であった (p.81)

東大学生時代、相撲部でもないのに故郷長崎の相撲県大会で団体戦を
主将で優勝し、国体出場を決める(国体は卒論の締め切りが近いため
辞退)とか。

NHKに入社した後、モントリオール・オリンピックのアナウンサーに
最年少で抜擢。レスリングも担当だったので、取材にいくと、実際に
試合をするように国際審判員から勧められ、学生レスラーと試合をし
フォール勝ちをおさめたとか。


格闘家ぶりも発揮してはるのだろう。似顔絵で検索してもたくさんでてくる

仮に勝てると思っても、本気でやらないのがサラリーマンの常。
しかし、生来の格闘家の血が真剣勝負を辞さないのだ。(p.80)

2004年浅草キッド(水道橋博士さんと玉袋筋太郎さんのお笑いコン
ビ名)の深夜特番のゲストでお招きした草野さん。格闘家としての
一面を世間に知らしめたそうだ。



それが縁で、彼らはタッグを組み「草野☆キッド」という深夜番組
を2005年から4年半続けたというから、人生わからない。その番組
の存在さえ知らなかったけど、いつか見てみたい。

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