五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2015年11月08日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2015年12月号

 

 表紙は、りんご食べてる、らいかさん!
 ランドセル背負った姿が、小学生らしさを感じさせます。
 一ノ瀬さんもリンゴな恰好で、月英さんもウサギ型リンゴむいてるし、
 リンゴづくしな雰囲気が面白いです!
 
 

 今月の「手元に残らなくとも・・・で賞」は、『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』

 

 今回、食玩を集めているパトラちゃん。

 そんなわけで、れあさんにもコレクションの楽しさを伝えるものの、
 「いずれ飽きて捨てちゃうし無駄じゃん」なんて言われて、ちょっとお冠。

 れあさんの母上も、かつては何かを集めていたとのことでしたが、
 いつの間にか、集めていた物はなくなっていたと述べていますが・・・?

 そこで、れあさんが「どうしていつか失くしちゃうのに集めていたの?」と
 聞いていましたが、これに対する母上の答えが、とても素敵なものでありました。

 いつか捨てる・失くすような物は、手元に残らない物でありますけど、
 じゃあ、それが無駄な物かと言われると、そういうわけではないのですよね。

 そこには、集めるなり遊ぶなりしたときの「楽しさ」があったはずで、
 「楽しさ」というものは、手元に残るものではないのですが、
 あるのとないのとでは、人生・生活に大きな違いがあるものだと感じます。

 それは、あって無駄になるものでは決してないわけで、
 手元に残らないゆえに軽視しがちですが、大事にできれば、日常を豊かにするはず。
 なんてことを考えてしまうお話でした。

 

 

【最終回!】
●坂の上の職人工房 nest (胡桃ちの 先生)

  

 コミックス2巻は、12月7日発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、これまで起きてきた謎の数々が解明されての最終回となりました。
 消えたトモくんとランくん、そして突如現れた姉とロクさん・・・?
 その真相が、ここに明らかに!

 なんて感じのお話でしたが、梯子くんへの気持ちで大いに揺れるテラさんの内心を、
 バンバン暴露してゆく姉に笑゜(*゜´∀`゜)゜ 情緒もへったくれもねぇ~!

 そして、そんな姉の妹テラさんへの想いが、“こちらの世界”でのトモ&ランの来訪へ
 つながっていたというわけで、色々なるほどといった感じでしたね。

 
 誤算だったのは、トモくんがテラさんを好きになってしまったこと。
 このあたりは切なくて、彼が少しだけ気の毒でありました。

 そして、真相を聞いたテラさんが、2人のことを気にしていたことを考えますと、
 nestで過ごした日々は、テラ&梯子だけでは成り立たないものだったと、
 しっかり伝わってきますね。

 【nestからnextへ】という4コマタイトルもさながら、
 「幻の巣」という言葉にこそ、タイトル「nest」の意味が込められていたのだな~
 と、しみじみしちゃいました。

 
 姉とロクさんが去った後、日常を取り戻すテラさんと梯子くん。
 去り際の2人が、これからの可能性について思わせぶりな言葉を残していたのは、
 希望を感じさせるものでしたが、さて、そのあたりはどうなってゆくのやら・・・

 梯子くんが去るトモスさんに、粉かけようとしていたのには苦笑でしたし、前途多難?
 テラさんの気持ちは、ガンガン暴露されたので、梯子くんはどう思っていたのか、
 気になる所ではあるのですけどね・・・ はてさて。

 などなど、消えた2人と入れ替わるように現れた、いるはずのない2名について、
 真相が明かされての最終回・・・ではありましたが、個人的にはもっと普通に、
 トモ&ランを加えた4人のドラマを展開して、収束してほしかったかな~と思いました。

 ちょっと唐突だったなと感じたもので・・・ とはいえ、
 いるはずのない2人が現れたことにも、不思議ワールドがらみとはいえ、
 納得の理由があって、うまいこと話になっていたのは、なかなか面白かったです。
 なんて感じに、楽しませていただきました!

 

 
●いぬにほん印刷製版部 (瀬野反人 先生)

  

 コミックス2巻は、1月7日発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、会社が倒産危機!?
 そんな状況におびえる紙谷さんでしたが、時間が来ると体が勝手に出勤するとか、
 身に染みついちゃってますね、会社生活(´▽`;)

 しかし出社するや、社長から社員全員に話があるとかで、戦々恐々。
 いちいちおびえて涙目な紙谷さんが面白かった(酷)

 
 そして、社長さんからお話は、やはりお得意先からの仕事がなくなるということで、
 重く、いかにも「終わり」といった雰囲気でしたが・・・?

 そこへ、会長さんが入って来て、深刻な空気をものともしない一言をはなったから、
 なかなか愉快でありました。

 お得意先とは、付き合い長いという話をする会長さん。
 人情ですがるのか~それは難しいだろ~・・・と思ったのですが、
 どうも人情話ではなく、「もっと即物的なもの」というから、痛快でありました!

 
 なるほど、人情というものも近年軽視されがちですが、大事なものであります。
 それがあるのとないのとで、違いが生じる事態もあるわけですからね。

 ただ、いざという時、人情だけでどうにかなるかというと、残念ながら望みは薄い。
 こうした時には、まさに「即物的」な事柄が、命綱となりうるのだな~と感じさせる
 会長さんの狙いに、大笑いでありました!

 だって、これって、紙谷さんをはじめ社員一同が苦しめられる“ブラック要素”こそが、
 会社を救ったということですからねえ・・・ 複雑かも(^^;

 などなど、いぬにほん印刷は、倒産危機を乗り切れるのか? といったお話でした。
 本作は、印刷業におけるブラックさが、割と切実ながらもマイルドに描かれて、
 興味深く読むことができましたね。

 そうした点で評価高いですし、内容も面白かったので、かなり好き作品だったのですが、
 残念ながら最終回を迎えてしまいました・・・ とはいえ、コミックス2巻が、
 1月7日に発売とのことで、そちらを待ちつつ、楽しませていただきましたー!
 
 
 
 

【コミックス1巻、発売中ゲスト!
●けいさつのおにーさん (からけみ 先生)

  

 警察官のお兄さんとおじさまを描く4コマ作品。

 「まんがタイムジャンボ」にて連載中! コミックス1巻も、7日に発売しました。
 警察官の巡査・穂苅士朗くん(26)と、巡査部長・手塚衛さん(42)のコンビが、
 警察業務にいそしみます。

 ゲストの今回は、通報を受け、さっそく現場へ駆けつける2人・・・
 でしたが、そこには、クモに困って家に入れないご婦人が(^^;

 つまり、クモを追い払うために110番をしたということで、
 笑顔で応対しつつも、ちょっと困惑した様子の2人でありました。

 けれど、通報してきたご婦人も、冷静になってみれば、
 くだらない件で110番したことを恥じて、反省していたので、ひと安心。
 2人も、困惑はしたものの、とくに怒ってはいなかった点は、よかったですね。

 そこで手塚さんが、緊急を要しない通報例をいくつか語っていましたけど、
 実際にこうした話はよくあるそうで、その割合についても説明がありましたが、
 まあヒドイものですねえ(´▽`;) 便利屋だと思ってそう。

 けれど、さらに述べられていましたが、そのために本当に緊急を要する通報が、
 繋がりにくくなってしまうと問題だとのことで、割と深刻な話でもありそうでした。

 そんな話を聞きながら、ますます困惑したり、落ち込んだりする穂苅くんの純心が、
 何とも微笑ましかったりでしたけど、最後はきちんと奮起できていたのも好感触。

 なんて感じに、日々を頑張る警察官さんたちのお話が、興味深かったり楽しかったり・・・
 コミックス1巻が発売となりました本作品、ますます今後も、注目です!
 
 
 
 

【ゲスト作品】
●となりの宇宙人 (けんち蛍 先生)

  

 隣に住むのは、宇宙人!?

 「普通の人には見えないモノが見える」という少女あかねさん。
 そんな彼女が、お隣のお兄さんの頭に、変なアンテナが生えているのを目にし、
 宇宙人だと考えているようですが・・・

 といった感じに、他の人には見えないアンテナが見えるあかねさんが、
 お隣のお兄さんを宇宙人だと疑って、接する様子が面白可笑しな4コマ作品です。

 姉あきさんは、お隣のお兄さんに好意をもって接していますが、
 あかねさんは、宇宙人である証拠をつかもうと、虎視眈々と狙っている様子。

 なんて風に、何かとお隣のお兄さんを観察するあかねさん。
 学校へ迷い込んできたお隣の犬・桃太郎を追って、お兄さんと母上がやって来ますが、
 お兄さんは桃太郎に圧倒されて、普通の人間っぽいものの、母上が謎の力で、
 桃太郎をおとなしくさせていたのは、やはり宇宙人なのか? と思わせたり(^^;

 などなど、宇宙人(かもしれない)お隣さんの正体を、何とか確かめようとする
 少女のお話でしたが、宇宙人要素が楽しくも、結局真相は闇の中・・・
 なので、つづきに期待です!
 
 
 
 

【新人展・拡大版】
●凸凹ガールズ (二角定規 先生)

  

 恥ずかしがり屋と、目立ちたがり屋な少女たち!

 高校1年の深沢亜菜さんは、極度の恥ずかしがり屋。
 その友人の大滝美咲さんは、相当の目立ちたがり屋。
 そんな2人の凸凹ぶりが楽しい4コマ作品です。

 いや、恥ずかしがり屋といっても、内気なくらいかと思っていたら、
 恥ずかしすぎて行動がおかしくなってしまう深沢さんが、かなり面白かったです。

 転んでしまったのを恥じた彼女が、アイス屋さんのソフトクリーム型の置物から、
 上の部分を取り去って、頭にかぶっていたのは、恥の上塗りなのでは(^^;

 さらには、目立ちたがり屋の大滝さんを「謙遜を知らない友人」だと恥ずかしがったり、
 憧れの長瀬くんを目の前にすると、穴に入りたいと言い出して、大滝さんの鼻の穴に
 入ろうとするなど、深沢さんの諸々の言動が、愉快でありました!

 また、深沢さんは何だかんだで、物怖じしない大滝さんを尊敬しているのですが、
 大滝さんも大滝さんで、物怖じしなさ過ぎて、授業中ですらマイペースで、
 そうした姿もまた、面白味になっていましたね。

 などなど、恥ずかしがり屋と目立ちたがり屋、共に度が過ぎている点が、
 かなり楽しい内容になっていました! これはぜひとも、つづきに期待です!
  

②へつづきます。
 


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