
フエはハノイとホーチミンの中間くらいの場所にあり、ベトナム最後の王朝、グエン朝の都として栄えた古都。
フォン川を挟み新市街の対岸、旧市街に点在する王宮、寺院、博物館などの建造物が並んでいます。
ベトナム初の世界遺産となったそうです。
グエン朝は1802年、フランスの援助を受け内乱が続くベトナムを統一したザーロン帝が創設、ヴォーバン様式と呼ばれるヴェトナム特有のものだそうです。
米麺・牛・フエ風という意味を持ち、中華スープのように牛でしっかりダシをとり、
米麺を入れていただくフエの名物料理。
ブンボーフエも入ったコースランチをトロピカルというレストランで食べた後、世界遺産のグエン朝の王宮跡を散策しました。
グエン朝
フランスの植民地化、第二次世界大戦など時代に翻弄されつつ、13代143年間にわたって続いた王朝。
中国の紫禁城(故宮)を規範にザーロン帝が建設したとのことで、私は紫禁城をみたことがないのですが、紫禁城を小規模にした雰囲気を持つそうです。
★登録年:1993年(ベトナム初の世界遺産)
アクセス
ホーチミンからフーバイ空港まで国内線で約1時間20分
ハノイから約1時間10分。
空港からフエ市内まではバスで約20〜30分
世界遺産「フエの建造物群」はグエン朝期の王宮文化の証であると同時に、東(共産主義)と西(資本主義)の戦いの爪跡でもあります。
激しく爆撃された傷跡が今も癒えぬまま残る姿は心も痛みます。
ベトナム戦争のときに爆撃された王宮は30年以上経ても傷跡が生生しい。
第二次世界大戦以前のベトナムはフランス領インドシナ連邦としてフランスの植民地でした。
ヨーロッパで第二次世界大戦がはじまるとドイツの快進撃もあり1940年6月にはフランスは降伏。
日本軍がフランス領インドシナ連邦に進駐することになりました。
その当時の名残がホイアンに強く残っていますが、日本が最終的には敗北。
日本の敗北をうけ1945年9月、北部にホー・チ・ミン率いるベトナム独立同盟がベトナム民主共和国を樹立し独立することを宣言。
傀儡(かいらい)とは操り人形のことで、フランスの操り人形のような国をベトナム南部に作り、ホーチミンの北ベトナムと南ベトナムが争うことになります。(第一次インドシナ戦争)
そして、1954年7月にジュネーブ協定により北緯17度線を境にしてベトナムは分断されることになり、北ベトナムは、武力による統一を試み南ベトナム開放民族戦線(ベトコン)を結成し内戦が始まることになります。
北ベトナムをロシアが支援、南ベトナムはアメリカが支援。
アメリカの激しい攻撃にもめげず、10年続いたベトナム戦争は北ベトナムがアメリカに勝ち、南ベトナムは抵抗のしようがなく、分断されていたベトナムは統一されました。
ベトコンはジャングルのゲリラ戦でアメリカに勝利したわけです。
16年前にベトナムに旅したときは、日本人である。
というだけで、男女問わず好意的に接してくれて、男性は日本人女性というだけで恋するような眼差しで見つめてくれたような記憶があります。
Cafeにはベトナム式のフィルターで淹れるコーヒーが当たり前にありました。
ドンコイ通りを歩いても、ブランド品のお店はひとつもありませんでしたが、年内にホーチミンにルイヴィトンが入るというお話は既にありました。
前回のベトナムはホーチミンがメインで、メコン川クルーズやリゾート地ファンティエットでゴルフというリゾート楽しむ旅でしたが、今回はベトナムの世界遺産や産業を見る旅。
フエの王宮爆撃され今のような状態になっているそうです。
規模は小さいですが、 紫禁城を模しているだけありなかなか見ごたえのあるお城でした。
歴史は残酷なものですが、過去があるから今がある。
歴史の事実をしっかり受け止め、戦争のない平和な世の中のために今を生きる私たちが担うべきことだと思います。
装いなどはまさに映画の「ラストエンペラー」を彷彿させる感じです。
フエ王朝のラストエンペラーなのは確かです。
お湯を煮えたぎらせて、見せしめの処刑に使うこともあったらしい鍋。
日本のガラスびんが使われ埋め込まれているそうです。
前日のホーチミンでも結婚するカップルをみかけましたが、フエでも2組みかけました。
中国風でもありますが、なんとなく欧風な香も感じます。
フエは雨期などの大雨で浸水することもよくあるそうです。
ベトナム戦争でも使われた砲台。
もともとはこの場所にあったわけではないそうです。
王宮の駐車場のお土産物屋さん群。
なんとなくレトロな懐かしさを感じて郷愁。
センチメンタルベトナム。
2日目行程
ホテルで朝ごはん後、空港へ移動。
ベトナム航空にてホーチミン⇒ダナン→フエ
・世界遺産 グエン朝王宮
・ティエンムー寺
・クオックホック
昼食:TROPICAL
夕食:フエ地方の麺料理 ブンボーバエ
宿泊:センチュリー リバーサイドホテル フエCentury Riverside Hotel Hue
所在地: 49 Lê Lợi, Phú Hội, tp. Huế, Thừa Thiên Huế, ベトナム
電話: +84 54 3823 390
センチメンタル ベトナム💛ふたたびのホーチミンからハロン湾 ベトナム縦断の旅☆ダイジェスト
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