と言うほどの物ではありませんが、一応やられていたところの周辺にシロアリ対策をして来ました。
仕事の後に、急いで現場に行っての作業です。
使ったのは”防水一番”という塗布式の防水材で、これを使って行います。
防水材をバケット(黒)に入れて、まずは根太受け座から塗布。
そして右から左へ土台廻り。
真ん中から半分左は上の方まで塗布
かなり匂いますが、 これが乾くと完全防水状態になり、 塗布した部分を保護してくれます。
なんでこれがシロアリ対策になるか?という理由ですが。
シロアリは湿潤した木を食べます。
水や著しい湿気で柔らかくなった部分を食べるのですが、 乾いた木は硬度がありますから、彼らの顎では砕くことが不可能で、
故に乾燥した木はやられないのですが、 この乾燥した状態を造ってしまえばいいわけです。
防水一番は、縫った表面から内部に浸透して、乾くと水ガラス状態になって水や湿気を受け付けない事で状態を保つ訳です。
もしシロアリが食べようとしても、水分が無く乾燥した木の硬度+水ガラスにより防護されているので、どうやっても食することが不可能。
シロアリの種類によっては、 湿潤していなくても水を体内に持って来て木を濡らして食べる種類もいますが、
いくら体内でもってきたとて、塗布した表面は一切水を受け付けませんから、 塗らすことも不可能。
簡単にいうと、どうやっても食べることが出来ないという事です。
これの効果のすごいところは、普通の防蟻剤みたいに、塗布後5年とか10年とか言う時間的な物が無く、乾いてしまった後は一切の毒性が無く
一度施工すればその効果はほぼ半永久的というところにあります。
普通の防蟻剤を塗布する様に、新築の家の基礎周りの”コンクリート”含めて土台、 柱等 地面から1m程度のところまでこれを塗っておけば、その部分は完全防水となり、
特に水回りの浴室全体に施せば、後にシロアリにやられるという事はほぼ有りません。
*屋根の雨漏りによる2階のシロアリなどは別(塗っておけば問題なしですが)
こういった安価で素晴らしい性能を発揮する物というのは常に隠れた感じの存在ですので、表には出てきません。
シロアリ駆除というお金儲けが出来なくなってしまうし、 土台やら何やら腐敗もしないので、大工も儲からないし、
気が駄目になることで発生する仕事も無くなってしまう。
都合悪いわけです。
こうした製品は他にも有り、 アメリカではほぼ100%採用されている樹脂製サイディング、いわゆる外壁材。
一度施工すれば永久的で、 紫外線、 塩害、 メンテナンスフリー、 あえてたたき壊しでもしない限りは交換も無し、
また破損しても日曜大工レベルで補修が出来る。
そういった素晴らしい製品はまったく日本では売れません、 イヤ売れないのでは無くて、 後で塗装だ、 で、後にどんどんとお金になるはずの物が、
そうしたボロ儲ける!という事が出来ないと都合悪いわけで、 市場全体から排除されてしまうのですね。
で、家を買った方は、 後の外壁塗装のチラシと金額見てため息をつきながら生活していく。
まあ、そういった物です。
さて、塗布が完了したので、 配管を一度仮に行って水圧をかけて、短時間ですが漏れを見ます。
しばらく様子を見ますが、 その間に、 やられた根太受け材を新たに組みますので、
その算段のための写真撮影。
*赤丸部分がシロアリにやられていた跡です。
根太受けは駄目になった土台には釘などの負荷をかけても効きませんので、 他の部分と組みにします。
と、そんな感じで30分ほど漏れを見ていましたが、問題は無く、 次はもっと長い時間6時間とかテストして
問題無ければ給水系統の配管を改めてやります。
とりあえず、大分暗くなり見えなくなったので今日は終了。