活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【4月17日】

2024-04-17 | 文庫

政治の最重要課題として少子高齢化対策がありますが、異次元の対策という首相の掛け声は全く上手くいきそうにありません。人口から読む日本歴史は日本の人口の21世紀を章立てしています。原本は1983年に、文庫版は2000年に出されましたが、そこに書かれていることは、人口停滞は文明システムの成熟化によるものだということです。しょうがないんですねこれは。そして性・年齢・障害・民族・国籍の差別をなくして(バリアフリー)寛容な社会を作ることだと提言しています。21世紀前半は新しい時代に適合的なシステムを模索する時期だといい、失敗を乗り越えて進む必要があるといいます。小手先の補助金政策で人口が増えるというものではないのです。選挙政策としては有効なのかもしれませんが。

「人口から読む日本歴史」鬼頭宏 講談社学術文庫

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