みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

バーナンキ議長の「口先緩和」、ユーロとゴールドを押し上げる - FRBの追加緩和を織り込む市場

2010-09-26 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)ドルの独歩安へ

今年の勝者は香港ではなくムンバイになりそうだ。
理由は不明。引き続き観察したい。

そして、日銀が金融緩和に追い込まれることが明白になった週だった。
あとの問題は市場の隙を衝いて一瞬でも主導権を握れるか、
或いは市場に追い込まれて「too late」になるか。
(後者の場合、日本経済と東証にとって被害甚大になる)

金曜日の為替介入は初回より驚くほど幼稚な手法で規模も小さく、
スペックの「なりすまし」仕掛けの相乗効果に過ぎない可能性がある。

もし短期資金を牽制したければショートポジションがたまってから
奇襲攻撃をかけ、ロンドン市場でも追撃しなければならない。
入念に準備した15日の為替介入はまさにそうだった。

しかし為替介入よりもインパクト大なのは今回のFOMCである。

バーナンキ議長は巧妙な「口先緩和」でドルを押し下げた。
為替は力学均衡の上に成り立っているから、
ドルの受け皿はユーロしかあり得ない。
ユーロ大反転の可能性が高まっている。


↓ EUR/JPY(infoseek)上に戻りやすい状況に


直近の豪ドルの推移
http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1004

 ↑ 豪中銀のコメントやFOMCによって振られましたが
   80~81円台で頭を抑えられています。
   中印はじめあれ程の株高だったのですが。


もう完全なドル安です。
円の独歩高よりはまだましですが、
東証にとって良くないシナリオであることは間違いない。
月曜日の市況が悪ければ完全に「置いてきぼり」です。


米国株式が4日ぶり反発、民間設備投資の回復を好感(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201009250009.html

”24日の米株式市場は4日ぶりに反発し、週間ベースで4週連続の上昇となった。8
 月米耐久財受注で民間設備投資の回復が示されたことが好感された。商いは引き続き
 薄かった。
 この日の経済指標はまちまち。8月の米耐久財新規受注は前月比1.3%減と1年ぶ
 りの大幅な減少率となる一方、設備投資の先行きを見極める上で指標となる航空機を
 除く非国防資本財は4.1%増と、前月の5.3%減から大きく改善した。
 8月の米新築住宅販売は前月比変わらず。
 メイフラワー・アドバイザーズ(ボストン)のマネジングパートナー、ローレンス・
 グレイザー氏は「投資家は8月、景気の二番底や大幅なインフレ懸念を織り込んでい
 たが、状況がそれほど悪くないことが示されると、別の方向へかじを切った」
と述べ
 た。
 ダウ工業株30種は197.84ドル(1.86%)高の1万0860.26ドル。週
 足は2.4%高。
 ナスダック総合指数は54,14ポイント(2.33%)高の2381.22。週足は
 2.8%高。
 S&P総合500種は23.84ポイント(2.12%)高の1148.67。週足は
 2.1%高。
 KBホームが3.4%高。第3・四半期の損失が予想よりも小さく抑えられた。これ
 を受け、さえない住宅指標にもかかわらずダウ住宅建設株指数は2.9%上昇した。
 ナイキも2.4%上昇。第1・四半期の利益と受注が予想を上回った。
 ダウを構成する30銘柄はすべて上昇。第3・四半期の売上高見通しを引き下げた半
 導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も値を上げた。
 ブラジルの国営石油会社ペトロブラスが23日、大型増資で1204億レアル(70
 0億ドル)を調達したことも相場を支援した。調達額は史上最大で、株式投資に対す
 る懸念が和らいだ。”

 → ドルとNY株式がダブル安だと困るのですが、
   現状は特に問題なしでしょう。
   アメリカはドル安誘導で外需を取り込むしかない。
   (もろに被害を受ける日本。。)


NY市場でドル急落、FOMC受け一時84円台に(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201009220017.html

”21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円、対ユーロで急落。米連邦準備理
 事会(FRB)は、この日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、必要に応じて追加
 の金融緩和を実施する用意があると表明した。
 ユーロは対ドルで6週間ぶりの高値。今年1月以来初めて200日移動平均線を上回
 った。市場関係者は、今後一段の上昇余地があると指摘している。
 円も対ドルで上昇。先週の政府・日銀の介入以降初めて84円台まで円高が進んだ。
 FOMCは、金融政策の現状維持を決めたものの、景気の低迷や低インフレについて、
 前回よりも強い懸念を表明した。
 トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツの為替トレーダー、ジョー・マ
 ニンボ氏は「年内に追加緩和が必要になる可能性がある。これは当然、利回りの低下
 につながり、ドル建て資産の魅力が低下することになる」
と述べた。
 ニューヨーク市場終盤のユーロ/ドルは1.3%高の1ユーロ=1.3238ドル。ロ
 イターデータによると、一時8月9日以来の高値となる1.3281ドルまで値上が
 りした。
 ドル/円は0.7%安の1ドル=85.09円。一時、EBSで84.97円、ロイタ
 ーデータで84.99円まで下落した。
 一部のテクニカルアナリストは、ユーロ/ドルについて、1.3030ドルを上回る
 水準を維持できれば、8月6日のEBSの高値1.3334ドルを目指す展開になる
 と指摘している。
同日のロイターデータの高値は1.3333ドル。
 ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベンネンブリュック氏は「FRBは
 追加緩和に近づいているようだ。このため、ドルがユーロに対して売られている」

 述べた。 
 ドル/円は、85.20円付近でストップロスの売りが出た後、85円を割り込んだ。
 介入後の高値は前週末につけた85.94円。一部のアナリストは、政府・日銀が86
 円台を目指して再び介入する可能性を否定できないと指摘している。アナリストの間
 では政府・日銀が1ドル=85円を超える円高を容認しないとの見方が多かった。
 ドル指数は1.1%安の80.456と、8月9日以来の安値をつけた。 
 豪ドルは2008年7月以来初めて1豪ドル=0.95米ドル台に乗せた。豪中銀総
 裁が追加利上げを示唆したことが背景。
 ロイターデータによると、ニューヨーク市場終盤のレートは0.6%高の0.9529
 ドル。一時0.9564ドルまで上昇した。”

 → 頭打ちの豪ドルと比較して、
   暫くの間はユーロが面白くなりそうだ。
   「一部のテクニカルアナリストの声」は
   私が週央に感じたことと完全に一致するので驚いた。


東京外為市場・15時=ドル84円後半、介入観測で一時85.40円へ急伸(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201009240056.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高の84円後半。
 ドルは、政府日銀によるドル買い/円売り介入の観測を受け、一時85.40円まで
 急伸した。その後は小幅に反落したものの、週末を控えてポジション調整の動きや、
 介入警戒感から、積極的なドル売りは手控えられているという。  
  <円売り介入実施か> 
 午前の取引では輸出企業によるドル売りが散見され、ドルは一時84.34円まで弱
 含んだ。その後は84円半ばを中心に膠着状態が続いていた。しかし、午後1時15
 分頃から、「ドルは84円半ばから85.40円まで1分以内で急上昇した」(邦銀)。 
 このため市場では、政府・日銀が一部の邦銀を通してドル買い/円売り介入を実施し
 たとの見方が広がった。
 介入観測から約2時間経過した市場では、ドルが84円後半に弱含んでいるが「(介
 入の)恐怖感や週末を控えてポジションを膨らませたくないとの思いもあり、積極的
 なドル売りは手控えられている」(証券会社)という。 
 現時点では介入の有無について見方が分かれている。
 一部の市場参加者の間では、ドル上昇は、大手邦銀による比較的まとまった規模での
 対顧客取引を反映したもので、介入は実施されていないとの見方もある。また、ファ
 ンド勢もこの日はドル買いが優勢だったという。
 しかし、多くの市場参加者は、ドルのプライスアクションから、介入が実施された可
 能性が高いとみる。
 「95%の確率で介入が実施されたと思う。EBSでは、明らかに介入玉を受けたプ
 ライスの飛び方だった。その直後にドル/円はいったん小緩み、再びビッドアップし
 て買い上げられた。回数としては3回ほど(介入を)実施したのではないか」(市場
 筋)という。
 「日米首脳会談で為替に関する言及がなかったので、介入しやすい環境になったのだ
 ろう。水準感というよりポリティカルな環境が整ったとみる」(市場筋)という。ま
 た、「大手邦銀が顧客相手にドル買い入札を実施したとの噂も広がっているが、時期
 的に不自然なため、介入をカモフラージュするための話ではないか」(別の市場筋)
 という。 
 さらに、この日は午前中から財務相が大手邦銀に対するヒアリングを行っていたいう。
 財務省及び日銀は介入についてコメントを差し控えている。
 「前日オバマ大統領が、中国の首相に人民元で一段の対応を要請したばかりというタ
 イミングで、日本が介入を実施しました、とは言いにくいだろう」(外銀)という。
 オバマ大統領は23日、訪米中の温家宝首相に対し、人民元相場について「これまで
 以上の対応」を要請。これに対し、温首相は「為替相場制度の改革を継続していく中
 国側の意向」をあらためて示したという。
 中国人民銀行(中央銀行)は6月、人民元の弾力化を進める意向を表明した。それ以
 降元は対ドルで1.8%上昇している。ただ、上昇ペースが緩やかとなっていること
 から、人民元は、中間選挙をにらみ、高止まりしている米失業率を低下させたい政治
 家の格好の標的になっている。 
  <白川総裁> 
 さらに、この日の市場では介入観測に加え、白川日銀総裁が辞任するとの噂が広がり、
 ファンド勢を中心とするドル買い/円売りにつながったとの指摘もある。 
 日銀は、白川方明日銀総裁が辞任するとのうわさについて、そのような事実も予定も
 ないと述べた。
  <ユーロ> 
 海外市場でのユーロ売りの流れを引き継ぎ、ユーロ/ドルは朝方1.33ドルを割り
 込み、1.3286ドルまで水準を切り下げた。 ただ、ユーロ売りは一時的で、間
 もなく1.33ドル台を回復。市場では、22日に1.3441ドルまで上値を伸ばし
 たあとだけに「利益確定の売りがでた側面が強い」(国内金融機関)との声が聞かれ
 る。
 一方「為替市場では現在、米金融当局による追加緩和に関心が向かっているため、欧
 州リスクを十分に織り込めずにいる。しかし、欧州債券市場で周辺国の対独スプレッ
 ドが拡大していることを考えると、ドル売り一巡後はユーロに売り圧力がかかりそう
 だ。いずれにしろ、円は買われることになる」(みずほコーポレート銀行マーケット
 ・エコノミスト唐鎌大輔氏)との見方も出ている。〔以下略〕”

 → 私も最初はチャートを見て為替介入だと思ったのですが、
   今はかなり懐疑的です。
   15日の介入よりかなり下手だということと、
   (当局は溝口氏を呼んでまで入念に準備した筈なのに)
   関係者のコメントに介入実施の気配がないと思う。

   省略部にはアイルランド情報もあるので
   元記事もお読み下さい。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄。暫く停滞しそうなので、金ETFでヘッジとします。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 / 494

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
               2,287 → 2,442 / 2,129
               2,046

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201 → 238

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087

 SUMCO(東証一部 3436) 1,743 → 2,014
               1,590 → 1,793

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

大証にかなり流動性のある金ETFが上場されていました。

大証 1328(infoseek)

NY金、最高値更新=一時1300ドル台(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-100925X849.html

”【ニューヨーク時事】週末24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先
 物相場は、米国の追加金融緩和観測やドル安を背景に上昇した。中心限月12月物は
 前日終値(1296.30ドル)比1.80ドル高の1オンス=1298.10ドルと、
 中心限月ベースでは3日連続で史上最高値を更新して終了。同限月は電子取引で一時
 1301.60ドルまで上伸し、初めて1300ドルの大台に乗せた。”

 → FOMCのアナウンス効果は歴然です。
   このままドル安が進行すれば、
   オンス1,400ドルという新世界が見えて来るでしょう。





『日経会社情報』2010年秋号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

FOMCを機に、ユーロロングを加えました。

 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 80.79 豪ドル/円(損益136%)← 今年の損益率
        113.69 ユーロ/円

 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/03 81.69 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/12/28 80.92 AUD/JPY Lev ×1.5

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更ありません。

「82円から72円のレンジ圏を想定」

豪ドルの短期的な見通しも変化なし。

「豪ドルは80円台前半で大きな抵抗に遭う」

頭打ちの豪ドルよりユーロに注目したい。

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  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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