脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

心の叫び『わかってほしい心』過去の出来事と妻の苦悩 ・・買い物Ⅰ

2014年10月17日 09時22分48秒 | 拒食症との戦い
長女が拒食症になって妻は長女の買い物に頭を悩ませていた。『もう・・しんどい。』ある夜、風呂からあがってきた妻がキッチンにある冷蔵庫から野菜ジュースを取り出し独り言をつぶやいた。コポコポ・・コップに野菜ジュースを注ぐ音がリビングにいる私の耳に入ってきた。長女が拒食症になってからリビングのテレビは消していることが多くなり静かな空気が続いていた。私達夫婦は長女の拒食症で精神的に疲弊しきっていたせいかテレビ番組・・特にバラエティ番組を見ていると腹立たしささえ覚え、画面の向こうでは芸人達は視聴者を楽しませるのではなく自分達が楽しみ、ギャラをもらっているかと思うと不愉快になっていたのです。妻はテーブルに野菜ジュース一口飲んだあと『A香とスーパーに買い物・・行きたくないッ!!けど連れて行かないと・・何を買って食べさせればいいのか?わからへん・・』長女は拒食症になり始めたころは、御飯の量を減らす程度だったのが、やがて『米』自体を食べなくなり肉類・揚げ物・その他炭水化物は一切、食べなくなりました。魚と野菜中心が暫く続いたのです。まだ、それでも寿司であったり生ハムくらいなら食べていたのですが・・妻が、この日の風呂上りに零した、この言葉を言った日の時点では・・朝はフルーツにサラダ。昼食は抜き・・夜もサラダ・・1日に必要な基礎代謝を維持するにも不可能なカロリー摂取でしかありません。『今日・・一緒「にスーパー行って・・”何を食べる?”は禁句やろ?だからお互いに黙ったままスーパーの売り場を歩くねんけど。。あの子も何が食べられるのか、もう分からないんちゃうかな・・1時間もぐるぐる・・野菜売り場と惣菜売り場・・果物の場所を行ったり来たり・・無言でやで。買い物って辛いことなん?』洗い髪をかき上げながら物寂し気にテーブルに置いてあった野菜ジュースを口にした。長女の朝の食事はサラダとフルーツ。フルーツはバナナやミカンなどではなく、メロンやマンゴー等の高級果物しか食べない。『E香にはパンでA香には朝からメロン・・わざと高い物にして困らせようとでも思ってるんかナ』妻も心に余裕はない。黙って聞いている私に『そら・・どんなに高いものでも食べてくれれば安心するけど・・でも、もうシンドイ・・』このままだと長女、次女、妻・・家族全員の『心』が壊れてしまう・・・そう思っていても長いトンネル、いや富士の樹海に入りこんでしまった【家族】には、どこを向いて歩けばいいのか全くわからない。Y心理療法センターにも行っていたがカウンセラーからも『こんなはずでは・・』と言われて以来、通所しておらず私達家族の道先案内人がいないのである。『もう一度、A香の話を聞くようにしようや』私は無責任な言葉を妻に投げてしまったのです。『話??あの子、全然しゃべらへんのに、どうやって聞くん?』クスッと笑いにならない声を出して『今度、一緒に買い物行ったらわかるワ』あきれ顔でリビングを出て行った。
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